三ツ岩岳・窓明山周回縦走〜キヌガサソウ群生地 再訪〜


- GPS
- --:--
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 1,536m
- 下り
- 1,530m
コースタイム
7:00 旧道分岐
9:00 三ツ岩岳 山小屋着
10:00三ツ岩岳 山頂
11:00三ツ岩岳 山小屋着〜昼食〜
11:45山小屋 出発
12:55窓明山 山頂着
14:25家向山
15:15巽沢山
16:10三ツ岩岳登山口駐車場 到着
天候 | 晴れ後薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
燧の湯(入浴料、現在500円)に入り、さっぱりと寛ぎミニ尾瀬公園駐車場で車中泊。 ※三ツ岩岳登山口駐車場にはトイレが無く、ここミニ尾瀬公園駐車場はトイレがあって便利な為。 12日金曜日、朝食等諸々済ませ、4:45三ツ岩岳登山口駐車場へ移動、5:10登山開始。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全般にコースは明瞭。所々、崩落地や倒木がルートを塞ぐ場所もありますが、トラロープや目印、踏跡も慎重に辿れば、ルートを外れる心配はありません。 出発から旧道分岐への登りの区間はほぼ日陰ですが、風が無いとこの時期湿度が高く暑さで体力が奪われるので、こまめな水分補給と休憩で熱中症に注意し、気温が上昇する前の早めの出発で、この区間を通過するのが望ましいと思います。 水場も3〜4ヶ所ありますので、それほど水の心配はする必要もないと思いますが、雨上がり後で水に濁りが入っている場合も予想されますので、スポーツ飲料等水分は余計に担ぎ上げた方が、後々無難だと思います。※旧道分岐から先の登りでも相当汗を搾られます”ので・・。 山小屋脇にも水場はあり今回は豊富に流れ出ていましたが、一昨年の今時分登った時は、水が枯れて”いました。 窓明山山頂直下でクマを目撃。熊除けの鈴を付けて歩く事は勿論、怪しい場所”ではホイッスルや爆竹での自己防衛をお勧めします。※因みにクマちゃんはビデオ撮影(^^ゞ・・距離大凡100m。 |
写真
この梯子を上ると登山道となり、ブナ林の中三ツ岩岳山頂を目指します。
休む前にビデオ撮影〜・・私の山歩き(花の山旅)は、花々や景色が目に止まれば、そのポイント・ポイントで、三脚セットしてのビデオ撮影&写真撮影なもんで、時間が掛かります・・なので、私の歩いた時間はあまり参考になりません・・(^^ゞ。
画像中央のピークが会津駒ヶ岳・・その真後ろ、ちょこっと見えるのが先月歩いた燧ケ岳。
今週末あたりは、会津駒から中門岳への高層湿原で、ハクサンコザクラも見頃となるでしょう。
その登りの途中で振り返ると、先程歩いて来た存在感ある三ツ岩岳が、ド〜ンッ”と・・目に飛び込んで来ます。
感想
今回の花の山旅”は、一昨年見つけたキヌガサソウ群生地の状況確認と、GPSにその場所をポイント登録する事を一番の目的とし、この時期見頃なシラネアオイやサンカヨウ、シナノキンバイなどの花々を愛でながら、出来ればミツバノバイカオウレンを見てみたいという想いの山旅”です。
群生地を見つけた”と言うのも数年前、いろんな方々のブログ等を拝見してたら、三ツ岩岳山頂への途中にキヌガサソウの群生地がある事を知り、自分でも見つけてみたい”と思い、方々のブログ記事の文面からヒントを得て、地図とにらめっこ”しながら大凡の群生場所を想像し、一昨年登った際なんとか運良く群生地を見つける事が出来ました。
当初の予定は11日に登って下山後、桧枝岐の温泉でのんびりして車中泊し、翌12日はニッコウキスゲが見頃な筈の、大峠から流石山あたりを散策して来ようと考えていましたが、9日の火曜日、入院している父親の容体が悪くなり、郡山に住む叔母を父親に合わせてやろうと11日の朝、郡山へ叔母を迎えに行き昼前病院に到着しましたが、父親の容体が回復安定した様子を見て、一旦はキャンセルした三ツ岩岳”に前泊日帰りで登ろうと考え直し、叔母を郡山へ送ったその足”で白河から田島に向かい、三ツ岩岳登山口の小豆温泉駐車場は通り越し桧枝岐村へとやって来ました。通り越したのは、小豆温泉駐車場にはトイレがなく、登山前にはなにかと用を足したいものですから・・(^^ゞ・・きれいなトイレがあり近くに燧の湯”という日帰り温泉施設のある、広いミニ尾瀬公園前駐車場が車中泊には快適だからです。
12日の朝3:30前には起きだして、車中泊した車内を片づけていると徐々に空も明るくなり、お湯を沸かしながら携帯で天気を確認すると、終日晴れマークに天気予報が好転!・・{日が昇ると暑さとの体力勝負かな?}・・などと考えながら食事、洗顔、トイレと諸々済ませ、5:45に小豆温泉駐車場へと車で移動し、身支度整え5:10ごろから歩き始めました。
駐車場から国道352号線を横断し、コンクリート製のスロープを登り名物”のスノーシェッドの上を、駐車場を左に見ながら歩くと右手に鉄梯子が設置されています。その梯子を上るといよいよ登山道となり、ブナ林の原生林の中へと道”は続き歩いてすぐに、一昨年の集中豪雨での土砂崩れの爪痕が現れましたが、トラロープの設置や踏後も明瞭で特に危険な様子ではありません。
足下には咲き出したばかりの黄色いタマガワホトトギスに、淡い紫のヤマアジサイ。
黒檜沢を右手に見ながら徐々に高度を上げて行き、黒檜沢の仮説渡渉橋のほんの手前の右側?!・・倒木に大きなキノコが群生〜・・おそらく??とは思いましたが、採って裂いてみたら柄の部分に黒い染み・・やっぱりツキヨタケでした(^^ゞ。
まだ早朝ということもあり林内は比較的涼しいのですが、なにせ湿気が多くて額には大粒の汗・・黒檜沢の仮説橋の上に来ると沢風がとても心地よく、しばらく涼んでからまた歩みを進めました。
こんどは黒檜沢を左手に見ながら登って行き、だんだんとこのあたりから登りもキツくなり、ひとしきり登り上げブナ林の尾根筋を進むと正面に、三ツ岩岳の山頂部が・・{まだまだ頂上は遥か上だな〜}・・みたいな感じで見えて来ます(^^ゞ。
そこからは緩いアップダウンを繰り返しながら途中、3〜4ヶ所水場があるのでその2ヶ所でリュックを下し、冷たい水でバシャバシャ洗顔気持ちいい!〜・・。
そんなこんなで歩き出して約2時間・・最後の水場からほんの少しで旧道分岐に到着です。
ここで軽い休憩とするも風もなく暑い・・陽も昇り気温も高くなって来たので、汗でびしょびしょな速乾性のTシャツが乾く間もなく歩き始め、ここからは暫く急登となりいい加減汗を搾られます。
足下には咲き終わったツバメオモトが目立ち始め、{あと半月早かったらな〜}・・などと考えながら、ブナ林も終わり近くまで登って来ると、草木の背丈も低くなり背中に直射日光が照付け暑い暑い・・{風吹け〜}みたいな・・(^^ゞ。
ブナに変わりオオシラビソの樹木が目立ち始め、そろそろお目当てのポイントが近い筈・・前回見つけた辺りを注意しながら歩いていたのですが、気が付いたら・・小湿原にハクサンコザクラが風に揺れていました・・ちょこっと撮影し歩みを進めると・・??・・山小屋に到着〜・・って、ありゃァ〜・・通り過ぎて来ちゃったようですね・・(^^ゞ。
{なんでだ?〜}と思いながら暫く逆戻りし、{この辺りだったよな?〜}・・と笹薮の奥を探すと!!・・キヌガサソウの白い花々が点々と・・{あった〜!!}と、場所を見つけられて暑さも忘れ、ホッとした瞬間でした。
ひとしきり撮影し、また山頂目指して歩き出し小湿原を通過して、あっという間に山小屋に到着し、休憩もそこそこに山頂目指して更に登ると、日差しは強いもののようやく涼しい風が吹き出して、シラネアオイやサンカヨウを愛でながらの、気持ちのいいトレッキング!・・ミツバノバイカオウレンはないかな?〜などと探しながら登って行くと、ほどなく山頂に到着です。
天気も良く眼前には会津駒ヶ岳へと稜線の続く、抜群のロケーションが広がっていました!。
徐々に雲が多くなって来たので休憩する前、ビデオに写真と一通り撮影し、誰もいない山頂独り占めでお茶を飲みながら(ぬるい)、ミニ羊羹で糖分を、種抜き乾燥梅干しで塩分を摂取して、下山としました。
付近ではトンボが乱舞していて、暑さもこれからだというのに何か、秋の気配漂う山頂付近でした。
11:00前、山小屋まで下りここで昼食です。誰もいませんでしたので上半身裸になって全ての窓を全開にして、汗が引いた頃新しいTシャツに着替え、日差しもたっぷり、小屋のよどんだ空気も入れ替わり、快適な小屋の中でお湯を沸かし、メニューはいつもの棒ラーメンにコンビニおむすび3つ。
食後は軽く15分位横になってウトウトと・・(-_-)゜zzz…。
小屋の中を軽く掃き掃除して11:45頃過ぎ、小屋前の水場で空になった500mlのペットボトル2本に水を補給し、窓明山縦走路へと向かいました。
この縦走路は目にする花々の種類も株数も豊富で、シラネアオイにサンカヨウ、キヌガサソウにシナノキンバイ、ツバメオモトにコバイケイソウ、ミヤマカタバミにショウジョウバカマ、イワカガミにツマトリソウ、ゴゼンタチバナにマイヅルソウ、オオバキスミレにギボウシ、イワナシにアカモノ、ヤマトユキザサにミツバオウレン、ハクサンシャクナゲにウラジロヨウラク、湿原ではハクサンコザクラにイワイチョウ、トキソウにサワラン、ワタスゲに咲きだしたばかりのキンコウカなど・・まさに花々の稜線”です。
撮影しながらのんびり歩き、なかなか前に進みませんが13:00ちょっと前、窓明山山頂に到着です。
そこからこれより下る家向山方面を見やると、すぐ下に綺麗な色したシラネアオイが咲いていたので、斜面に三脚出して撮影してると下の方で「ブホッ・・」だか「ゴロッ・・」だかの音がしましたが、数秒間は気にせず撮影に集中していて何気にふっと、目線を上げると100mほど下方でしょうか?・・雪渓を渡る熊を発見!・・すぐさま三脚をセットし直しビデオ撮影を開始しましたが、十数秒撮影したあたりで笹薮の中に隠れてしまい、時々笹が揺れ動いてだんだんこちらに近付いて来ているようでしたが、その後暫く粘っても姿を表さなかったので、写真撮影とまではいきませんでした・・残念!・・・"(>0<)"・ンモォ〜。
熊ちゃんにも景色にも、名残惜しい感じではありましたが、三ツ岩岳山頂部にも雲が掛かって来たので下山です。
だらだら”ひたすら下って一旦 家向山へは登り返し、またまたどんどん下って道を塞ぐ大きな倒木なんかも跨いだり迂回したり潜ったり・・巽沢山を通過すると更に下りも急斜面となり、膝に疲れが感じ始めた頃ようやく(と、言った感じで)、国道に下山しました。
そこからは国道をてくてく歩く事十数分・・16:10近くに三ツ岩岳登山口駐車場 到着です。
その駐車場の直ぐ裏手にある、小豆温泉で汗を流したいところですが、入浴料金が800円・・{高いなァ〜}・・(^^ゞ。
檜枝岐の木工店でお味噌汁のお椀も見たかったので(閉店17:00)、車を走らせ木工店に立ち寄るもいい物”がなくスルーして、檜枝岐は駒の湯(入浴料500円)で汗を流し、川原で少し涼んで翌日は朝から仕事なんで、いわきへと檜枝岐を後にしました。
ちょこっと強行軍”ではありましたが、キヌガサソウ他多くの花々や景色を堪能でき、今回も実りある花の山旅”となりました。
因みにミツバノバイカオウレンは?・・それらしい花”はあったのですが、見頃には遅かったようで、いい状態の花”を{みっけっ!}とは、なりませんでした・・(^^ゞ・・お終い。
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