命を育む山 御嶽山 (岐阜 濁河温泉 小坂ルート) 四の池〜継子岳〜摩利支天山
- GPS
- 10:21
- 距離
- 15.6km
- 登り
- 1,454m
- 下り
- 1,456m
コースタイム
07:40 湯の花峠
07:52 カエル岩(胡桃島キャンプ場方面分岐点)
08:07 のぞき岩(避難小屋)
08:40 お助け水
09:58 五の池小屋 10:03
10:30 四の池近辺
11:20 継子岳二峰
11:30 継子岳 11:45
12:00 五の池小屋
12:25 魔利支天乗越
12:52 魔利支天山 12:55
13:18 魔利支天乗越
13:35 五の池小屋(昼食) 14:45
15:16 お助け水
15:33 のぞき岩(避難小屋)
15:40 カエル岩(胡桃島キャンプ場方面分岐点)
15:51 湯の花峠
16:27 仙人滝分岐点
16:33 仙人滝 16:38
16:45 仙人滝分岐点
17:00 登山口
天候 | くもり時々雨 更に時々僅かな晴れ間 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
鈴蘭高原、濁河温泉の案内看板が要所に点在するので、それに従い県道441号線へ。 鈴蘭高原方面と濁河温泉方面の分岐を濁河温泉方面へ(ここも看板あり)。 分岐後はすれ違い困難な箇所も含む道を30km以上進み、温泉街の最奥部へ。 終点の無料駐車場には30台程度停められそうです。 ====================備考==================== 今回、東海北陸道の郡上八幡ICから国道256号線を経由し、馬瀬川沿いの県道を北上するルートを選択しました。 256号線の山間部を抜けてしばらく走り、ちらほら民家も出てきた辺りで突然、 車から僅か10メートルほど前方に大型の雌鹿が飛び出しました。 対象との距離は明らかに不足しており、制動も十分な回避すらもままならず、 左フロントと接触してしまいました。 車から降りて辺りを探りましたが、鹿はそのまま逃走したのか?既にその姿はありませんでした。 先月のkomakiさんの記録にも同様のアクシデントのお話があり、「意識を高めようと思います」と コメントさせて頂いたばかりでした。 現場手前の山間部で既に20頭ほど確認しており、走行中も鹿への意識は怠っていないつもりでしたが、 実際、事故は起きました。走行するルートや時刻も、もっと慎重に選択すべきだったと思います。 今回、車にこれといった凹み、傷などは見当たりませんでした。 鹿の方も大したことがなければ良いのですが... |
コース状況/ 危険箇所等 |
●コース図● 今度は上手くいきました。GARMINが拾ったルートです。 ●登山ポスト● 登山口に立派なポストが設置してあります。 登山届とは別で下山届も準備されています。下山後の記入も忘れないようにしましょう。 ●トイレ● 登山口の登山ポストの隣と、五の池小屋にバイオトイレがあります。 五の池のトイレ使用には協力金が必要です。 ●登山道の状況● 【登山口〜八合目近辺?(仙人滝への道も含む)】 木道が設置されており、迷いそうな箇所はありません。 ただ、この日の様に雨でぬかるんでいる場合、木道は悪魔に変貌します。 この日の復路、自分は不覚にも派手な転倒を二度も喫しました。 写真4の様な、パーツの形状・サイズが不規則なものは、まだ良いのですが、 問題は、綺麗に形の揃ったものです... 摩擦抵抗がかなり低いため、足に重心を預ける際に横方向への入力がそのまま受け流されます。 一度目は、左足が滑った直後に支えた右足も滑り、左脛を木道の角で強打。 軽い打撲と出血をしました。 二度目は仙人滝からの帰り道、他事を考えた瞬間に何の抵抗もなく身体が 横向きになり、そのまま下に叩きつけられました。 下半身は木道から落ち、飛び出していた釘の頭でズボンとサポートタイツに 小さな穴を開けてしまいました。 幸い、こちらは擦り傷だけで済みました。運が良かったです。 共に斜度のない箇所でしたが、細心の注意を要します。 気を抜いた瞬間に転ぶと思った方が良いかもしれません。 【八合目近辺〜五の池小屋】 岩場の道です。木道ほどではないですが、こちらも滑るので(下りは特に)注意が必要です。 ハイマツ帯よりも上は、濃いガスが発生すると道が分かり辛くなりそうですが、 道沿いにはロープが設置してありました。 【五の池小屋〜四の池】 主にハイマツやシャクナゲの間を通る道です。 途中、短い木梯子の直後に、右手に規模の大きくない雪渓があります。 雪渓を右手に少し下ってみても、あまり踏まれた形跡はありません。 振り返ると、雪渓の奥に道が続いていました。最上部をトラバースするのが正解です。 靴の跡が付いていました。アイゼンなしでも大丈夫の様です。 自分はそのまま雪渓の下から周って登り返しました。 【四の池周辺(東側)〜継子岳二峰〜継子岳】 四の池周辺(東側)から継子岳までコマクサや他の花が多く咲いています。 コマクサに関しては、継子岳二峰から継子岳に掛けて保護地区が設置されており、 その中にロープが張られ、一本道になっています。 誤って踏まないように注意が必要です。 四の池周辺(東側)にはロープもありました(確か...)が、全般は岩にペイントされた道です。 ○印と矢印を辿って進みます。 なので、濃いガスが発生している時は道が分からなくなる可能性があります。 注意が必要と思われます。GPS端末があると心強いです。 【継子岳〜五の池小屋〜魔利支天乗越】 この区間も岩ペイントです。ガスが発生している時は注意です。 五の池小屋から魔利支天乗越にかけては、岩ペイントの他に ロープも張ってあるので分かり難くはないですが、注意は必要です。 実を言うと自分はここで少しルートロスしました。 ロープの外へと続く道が魔利支天山へのルートなのだと勝手に思い込み、進んでしまいました。 ロープの外側にも岩ペイントが施されているのです。 途中からペイントがなくなり、道っぽい岩場が下り始めたのでおかしいと感じ、 少し戻ると、見落としたペイントがありました。そこから少し登り、 魔利支天乗越のすぐ手前にて、再度ロープの内側の道と合流しました。 ロープの外に出てはいけません。当たり前か... 【魔利支天乗越〜魔利支天山】 この区間も様々な花が咲いています。踏まないように注意が必要です。 ほとんど高度差はありませんが、南側斜面は急なところが多いです。 ●下山後に立ち寄った温泉● 国道41号線から国道257号線、馬瀬川方面へ進み、県道431号線を南下。 道の駅『馬瀬美輝の里』内の『美輝の里 スパー美輝』に立ち寄りました。 http://www.mikinosato.co.jp/spa_miki/spa_miki.html 10年程前に一度訪れた時からずっと、『美輝の里 スーパー美輝』だと 勝手に思い込んでいました。 一部の小学生が『長島スパーランド』を『長島スーパーランド』と勘違いしている パターンと同じでしょうか?少し考えれば気付きそうなものですが... 「おかしな名前の施設だな...」とは思っていましたが、 おかしいのは自分でした。 |
写真
感想
自宅から登山口のある濁河温泉までの交通条件はかなり悪い。
前述のアクシデントもあり、現地到着の遅れは予想を大幅に上回った。
入山を遅らせることを決めて仮眠。薄れゆく意識の中、大きな雨音が聞こえ始める。大丈夫だろうか...
起床。雨が降っている。車内で軽く朝食を済ませ準備をしているうち、しばらくして雨が止んだ。
登山開始。しばらく歩いてから、あることに気付く。登山杖を持っていない。車内に忘れてきた...
今日は入山を一時間遅らせた上、既にGPS絡みの件で時間を無駄にしている。
足には少しキツイかもしれないが諦める。写真を撮るには都合が良いということにしておく。
高山病予防を意識し、なるべく余裕を持って歩く。幸い、田ノ原から登った昨年のような頭痛等はない。
降り出した雨の様子見、雨具の装着等に多く時間を割いたが、三時間余りで五の池小屋に到着。
休憩も程ほどに四の池を目指すことにする。
元々、継子岳へは小屋の西側から往復するつもりだったが、前日に拝見したsireotokoさんの記録を参考に
四の池の周回ルートを歩く予定に変更していた。
結果として、こちらのルートを選択したのは大正解。
池の周辺や二峰までの岩場ではのんびりと予定以上の時間を費やしてしまったが、
コマクサをはじめとする植物や、自然の織り成す造形を楽しむことができて満足している。
気象条件がもう少し良ければ...とも思ったが、暑くない点は良かったと思う。
ただ、二峰・継子岳間にあるコマクサ保護区域を歩いた際は、暴風とガスに見舞われたのが残念だった。
魔利支天山乗越から魔利支天山への道も多くの花で溢れていた。
山頂までは勾配もほとんどないので、余裕があれば是非お勧めしたい。
当初はニの池で昼食...とも考えていたが、どう考えても時間が足りないので断念。五の池小屋まで戻ることする。
小屋到着とほぼ同時、突然雨足が強まった。
休憩場所をご提供いただけるとのことで、ありがたくお借りすることにした。
屋内は薪ストーブが焚かれており、とても雰囲気が良い。早速、昼食準備に取り掛かる。
食後は、持ってきたプリンと注文した紅茶で一息つくことができた。一時間の休憩を終え、小屋を後にする。
天気が悪かったおかげだ。小屋の良い雰囲気を知ることができてよかった。
山を下り始めると予想通り、日が射して来た。
予定時間を目指して黙々と歩く。今日は杖がないので、いつもより少し慎重だ。
大分下りてきたところで立ち止まって汗を拭く。
ふと気付いた。
森に差し込む光が優しく緑を照らし、鳥たちがあちらこちらでさえずる。
街中で聞く耳障りなそれとはまるで違う、心地の良い音だ。
雨上がりの木々が放つ香りも気持ちを平穏にしてくれているのが分かる。
忘れていた...こういう山歩きを目指していたはずなのに、近頃の自分は下山を
単なる消化作業にしていた気がする。
時間とペースのみを気にして急いで歩くことがもったいなく感じた。
熊鈴の音も消し、ゆっくりと歩くことにした。
下のほうから水の流れる音が聞こえてくる。
山と森林が水や他の生命を育んでいて、今、自分はその真っ只中にいる。
それが出来ることに感謝しなければならない。
自分が未だ気付けていない大切な何かに、ほんの少しだけ近づくことができた。
そんな一日だった気がする。
最後まで目を通していただき、ありがとうございました。
hiroCさん、おはようございます!!
距離のある濁河から雨中登山、本物の山好を感じます。
(市営露天濁河温泉は混んでいたのですか?)
雨の中歩き(あるいは自転車をこぎ、また単車を走らせ)そして雨が上がる。
霧が晴れ、青空が見える、日が差してくる。
緑が匂い、鳥が鳴き始める。
雨があるからこその情緒だと思います。
ところで、看板評論家としては、コメントせざるをえない看板群だったのですね。
鹿の接触、凹みますよね。
車もお身体も、大事にいたらなかったことが
何よりでした。
御嶽山の、西側ルート、自然が豊かで
美しいですね。
自然に癒されながら歩く気持ち、
僕も忘れてた気がします。
田の原からとは全然
違う印象ですね。小屋でのひととき
安らぐ時間ですね。
9枚目の花は、サラサドウダンだと
思います。低山では、5月末の花です。
さすが御嶽山ですね。
近々、金とくで、御嶽山が紹介される
みたいですよ。
fuararunpuさん、こんばんは。
1,2ヶ月前に、今回の小坂ルートと次回(たぶん9月辺り)の
田ノ原ルートを自らの足で繋ぐことを思いつきました。
今回が魔利支天乗越までしか行けていない為、このミッションを
成功させるのはかなり難儀なことなのかもしれません
あまりに間抜けな話ですが、飛騨頂上に行き忘れたので、
そこまで行くという目標もできました
でも、無理までしてそれに執着しようとは思わないことにします。
いつの間にか山を歩く時ですら、気持ちの余裕を持てなく
なっていた気がするのです。
今回、それに気づけただけでも大きな収穫だったと思っています。
温泉ですが、何となくあの長すぎる林道を早く抜け、落ち着いた後に
まったりしたかったのか?・・・多分そうです。
看板に限らず、突っ込んでくださいオーラを感じるものには
無力ながら、なるべく突っ込むよう努力(?)しています。
こんばんは。
komakiさんからいただいた教訓を生かせず、今回の事故です
対向車に意識を移し、ハイビームを切った瞬間の出来事でした。
郷に入れば郷に従え。
車道、国道とはいえ、それは彼等の領域内に我々が勝手に
作ったものなのですから、文句を言える立場ではないですよね。
悪いことをしたな...と思っています。
小坂ルート。
長野県側の荒々しい魅力とは間逆の、包まれるような魅力が
そこにはありました。
ただ、帰りの登山道はボーっとしていたのかもしれません。
普通だったら二度もあんな派手な転び方はしませんでしょうから
今年の転び方ワースト1と2です
番組、チェックしておきます。
スリップ事故、わたしもこないだ酷い目にあいましたので・・・
あれ以来徒渉が怖いの何の・・・
もう恥ずかしいくらいのへっぴり腰です
濁河温泉からのルートは田の原から行く宗教色全開の姿を一切見せない、素敵な森林浴だった記憶です。
森林限界あたりでチビがへばりだして大変でした。
下山後に町営の温泉でのアブとの仁義なき闘いにチビが大興奮して、こちらも大変でした
techikoさんの時は、文面を見ているこちらまで
痛くなりそうな状況でしたよね。恐くもなりますよ
お互い気をつけましょう。
自分が登った日にアブは寄って来ませんでしたが、
露天風呂での無防備状態で来られるのは堪らんですね
お盆は宗教色全開ルートから登ろうと思っています。
魅力のある山です
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