立山:一ノ越と雷鳥沢滑走
- GPS
- --:--
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 555m
- 下り
- 562m
コースタイム
- 山行
- 3:21
- 休憩
- 5:20
- 合計
- 8:41
天候 | 朝のうち晴れ、曇り(霧)のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂〜一ノ越:特に問題個所はありませんが、最後の30m位は融雪で登山道を歩きます。私は祓堂の手前からスキーをザックに付けて担ぎで登りましたが、冷えていたので雪が固い所もありスキーブーツだと滑りやすいのでキックステップで慎重に登りました。血の池〜雷鳥沢:血の池のみくりが池温泉側は融雪で登山道と雪で繋がっていません。雪原の縁に規制のロープが張られていました。(前日にはありませんでした。)雷鳥荘に降りる辺りで登山道と雪原が繋がっています。 |
その他周辺情報 | みくりが池温泉は日帰り入浴もできます。9:00〜16:00。下山時大町温泉郷の薬師の湯で入浴しました。(750円)入館時にもらった割引券利用でソフトクリームを食べました。(50円引きで250円) |
写真
感想
今回出掛けるに当たり、中日の29日(土)と30日(日)の天気が重要でした。29日は悪い予報だったので30日に期待して出掛けることを決めました。時間を気にしないで長いコース設定をできるからです。
しかし、期待は外れ、この日も昼頃に天気が崩れる予報に変わっていました。今回の一番の目的は剱御前を越えて剱沢を滑ることだったのですが、剱御前までの雪稜の様子を見て、今年は雪が少なかったのか雪解けが思いの外進んでいて、登りはともかく下りの滑りのコース取り等が難しそうでした。私の個人の力量では単独での行動は止めた方が良いと判断しました。
そこで、この日は本来前日に予定していた、一ノ越〜山崎のカール〜雷鳥沢を登って滑ることにしました。昼頃天気が崩れたら、一ノ越からそのまま宿に戻る予定でした。そして、実際にそのようになってしまいました。
朝のうちは良く晴れて雄山にも雲一つ掛かっていなかったのですが、出掛ける時点では雲が掛かりどんどん下がってきている感じでした。悪い予感がしていました。登るのを止めた方が良かったのかもしれませんが、日曜日なので、登山者やスキーヤーがそこそこ登っていたので、続行してしまいました。
気温も余り上がっていなかったので雪は凍ってこそいませんでしたが固めでした。テレマークターンで滑れるか心配な雪の状態でした。途中で、滑りを楽しむことよりも、一ノ越まで登って下ることを目的に変えました。ガイドさん付きのツアーの経験で、祓堂の手前の鞍部で休憩した時に
シール登行からスキーをザックに付けて担ぎで登る方に切り替えました。
スキーの重さが加わるので重くなりましたが、登山者がアイゼンを付けて登っているような雪の状態だったので正解だったと思います。雪が食い込む所ではキックステップで登りました。それなりの斜度があるのできつかったのですが、頑張って登り切りました。
一の越山荘の前にはこの時点では外にスキーを置いている人はいませんでした。シールを外して滑れる状態にしてスキーとストックを山荘の建物の蔭の邪魔にならない所に置いて、山荘の中に入りました。冷たい強風が吹いていたので霧が晴れるまで待たせてもらうつもりでした。
入口を入ると、10畳位のスペースの土間になっていました。数人の人が同じ理由で休んでいました。部屋に上がる床にザックを置かせてもらって床に座って休みました。自分のザックからテルモスを出して温かい飲み物を飲もうとして止めました。場所を借りているので、せめてもの感謝のつもりでホットコーヒーを頼みました。200円でした。しっかり淹れられたコーヒーで体が温まりました。
登山者は意を決して雄山に向かう人達と断念して下る人達がいるようでした。比率的には下る人の方が多かったように思います。スキーヤーはガスの中は滑りたくないので、山荘の中で待機する人が増える一方だったようです。時々外の様子を見に出ていましたが、山荘の前に立てかけられたり置かれたスキーやボードの数はどんどん増えました。そして、山荘の中がかなり混み合って密状態になってきたので、長くいた私は外に出て待つことにしました。来た時ほど寒くはありませんでした。それでも簡易温度計で3℃でした。体感温度はそれより低かったはずです。
瞬間的に霧が薄れて視界が得られる時があったので、そう言う時を狙って下ることにしました。同じように行動した人達が10人位いました。30m程登山道を下った所でスキーを装着しました。他の方達は右に向かっていきましたが、私は、登る時に確認していた左側から下りました。雪は少し緩んでいたようで、心配していた程難しくはなくテレマークターンで滑れました。祓堂の前を抜けて右側に移動しました。斜面を滑ったら左の登山道沿いに戻るようにしました。斜面をそのまま滑ったら賽の河原方面に下ってしまうので気を付けました。
登山者や下山者の邪魔にならないように、登山道の右側を下りました。
斜度が無くなったので室堂山荘が近いことが分かりました。薄っすらと建物を確認し、ポールが出てきたのでそれを手掛かりに室堂ターミナルに向かい、さらにみくりが池温泉に向かいました。室堂平も霧の中でした。宿に着きホッとしましたが、午後に備えて雪の付いたスキーの手入れをしてから建物に入りました。
この日も、頼んだお弁当を宿の食堂で食べることになりましたが、前日より食堂は混んでいました。霧が晴れたら行動を再開しようと思っていましたが、なかなか晴れませんでした。まったり寛いでしまうと外に出る気力が失せるので、温泉に入るのは控えました。14時がタイムリミットだと思っていましたが、その頃霧が晴れ始め青空や山が見えるようになりました。
ギリギリのタイミングで外に出ました。昨日と同じく雷鳥沢に向かいました。血の池から雷鳥沢まで下りましたが、昨日と違い視界があるので滑りやすかったです。雷鳥沢のキャンプ場もしっかり確認できました。このまま戻るのは勿体なかったので、別山方面の沢筋を登って滑ることにしました。数年前の夏に真砂岳から大走り登山道を下ったことがあったので、それとなく記憶があったからです。
時間的に30分と目標を決めて登り、丁度良い所で滑る用意をしました。出だしこそ斜度がありましたが、後は緩い斜面でした。所々にクラックがあったので避けました。賽の河原で再びシールを着けて血の池に登り返しました。視界があるので、少しでも楽に登れるルートを見つけて登り返しました。血の池は左側を登っていたのですが、整備をしているらしい係の方に声を掛けられたので右側に回り登山道に雪が繋がっている所でスキーを外しました。変則的でしたが、どうにか一日山スキーを楽しむことができました。これも山中の宿に泊まっているからこそできたことだと思います。
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