恵那山 広河原〜神坂峠ルート周回


- GPS
- 09:20
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,268m
- 下り
- 1,257m
コースタイム
6:18林道ゲート
7:08-7:17広河原登山口
8:47恵那山まで[5/10]
9:33恵那山まで[7/10]
10:16恵那山まで[9/10]
10:43山頂
10:55-11:20避難小屋周辺
11:47前宮/神坂峠分岐
12:49-12:55天狗ナギ
13:35-40大判山
14:21鳥越峠
14:53-15:00富士見台パノラマコース分岐
15:15神坂峠登山口
天候 | 晴れのち雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
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コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所は特に無し 歩きにくい注意点 ・林道は細かい落石と沢水(意外と深いところも)が路面を流れている箇所多数 ・広河原ルートは徒長した笹の下がぬかるみではまり易い(靴ドロドロ) ・神坂峠ルートは急な岩場と小山のアップダウンで足を痛め易い(私の場合) 登山ポスト ・大檜駐車場 ・広河原登山口 トイレ ・山頂避難小屋近く(水洗式は使用できず) |
写真
天照大神 豊受姫大神
このあたりが2191m?三乃宮祭神が天照大神でここは恵那(胞衣)山、ということでもうここが最高地点でいいと思いました。社が荒れているのが気になります。
装備
個人装備 |
雨具(上下) 1セット
エマージェンシーシート 1
ファーストエイドキット 1セット
トレッキングポール 1セット
トレッキングシューズ 1
着替え(下着) 1セット
非常食 1食分
1/25000地形図 1
コンパス 1
懐中電灯 1
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感想
長く地元を離れているとホームシックならぬ恵那山シックに罹ります。
わかりやすい万人受けする派手さはないけれど、精神的、宗教的、芸術方面に不思議な引力をもつこのお山。
自分の体力ではまだまだ登れそうにない、とは知りつつ、長丁場の神坂峠ルート上の天狗ナギ・姥ナギの上を歩いてみたい。
なんとか歩き通せるルートはないかと考えた末、短時間で登頂できる広河原から登って神坂峠ルートを下るコースなら全体の登る距離が短めなので初心者でもギリギリいけるんじゃなかろうか、行けるに違いない、行くしかない、ということになりました。
6km以上負荷を加えて歩くと膝が痛くなることがわかってきたので、後半は足を引きずりながらの下山になるだろうなと予想して早朝出発、10時間以内で戻ることを目標にしました。
なるべく足の負担を減らして膝の痛みが出る時間を遅らせるために神坂峠〜広河原までの5kmの林道歩きはウレタンサンダルで軽快に。
広河原から山頂までは急登だけど順調に高度が稼げるので、振り返るたびに木々の間に見える遠景が下の方に見えてきてなかなか気持ちがいい。
山頂まで10分割した表示が役に立ちます。ここは15分くらいで一つ消化するペースで。
樹林帯を抜けて笹原に出ると景色は見えるけど左右からみっしりと笹が覆いかぶさり辟易しました。他に誰も歩いておらず、なにやら熊が出そうな雰囲気で緊張しながら笹をかき分けかき分け、鈴を鳴らしまくって進みます。笹に気を取られているとぬかるみにずっぽり足を取られてうんざり。
山頂手前は原生林のようで笹薮からも解放されて一安心。
山頂付近でやっとすれ違う人に出会った。夫婦づれの方。旦那さんは言葉少なで奥さんが如才なく挨拶を交わしてくださる、山でよく出会う微笑ましい系のご夫婦。
もうしばらく進むと年配の女性4〜5人の賑やかなグループ。道を譲っていただいたけれど、その間もお互いのおしゃべりがとまらないので挨拶が空振りに・・・なんか寂しい。
気を取り直して山頂。
きれいに整備してあるので恵那山の山深い、樹海の真っ只中にしては広くて明るい。大昔はきっと周囲の山と同じ笹原か、樹林の背が低いかで展望が開けていたんだろうなと思う。深田さんが見た恵那山からの展望をいちど見てみたいものです。
ガスがかかってきていて無駄だと知りつつ展望台に登ってみる。アルミ製のハシゴで錆びつきは心配なさそうだけどかゆいところには手が届かない感じ。
山頂付近は虫がすごいと聞いていたので、ハッカとユーカリの成分が入ったローション(シーブリーズ)をスプレー容器に入れて持参。帽子と首筋、長袖の服の上からもまんべんなくスプレーしておく。虫の忌避にはハッカよりユーカリ成分の方が効き目があると思う。大きなアブが何度も耳元をかすめて行くけど(偵察か?)コバエやアブにまとわりつかれて困ることはなかった。
トイレを借り、避難小屋の中を覗いたり(外にも中にも誰もいない)裏手の岩に登ったりしてひととおり楽しんで下山。
前宮と神坂峠ルートの分岐点を見落とさないか心配しながら行くと、赤テープだらけの分岐点に出た。あまりにも応急処置的な道標でびっくり。前宮を示す矢印は剥がれかけている。もう少し耐久性のある看板を作らないとひと冬越せるのか心配・・・。
急な岩場を降りるのが辛くなってくる。膝を深く曲げるとバランスを崩しそう。下りが長いほうが楽だなんてなんて素人考えなんだ、下山の方が膝が痛いって知ってるのに。自分にぶつくさ文句を思いながらゆっくり進む。
姥ナギに出て涼しい風と景色の開放感にザックを下ろして小休止。1時間にひとつ小さいおにぎりを食べることにしていたけど、同じものばかりそんなに食べられるものじゃない。まだ4つも残っている。スティックメロンパンをかじって、写真を撮って、風を感じてのんびりする。大判山を過ぎて天狗ナギのあたりまではこんな調子で憧れの(?)崩壊地の上を歩いていることを大いに楽しんだ。
鳥越峠までは薄暗いけれど平坦な道が続き、膝の調子も良かったのでどんどん進む。走れそうで体力も十分。よかったのはここまで。
鳥越峠を過ぎるとすぐに急な上り坂が始まり、園原パノラマコースの分岐点(千両山)まで上り詰めになる。ここで膝がとうとうギシギシ悲鳴を上げはじめ、がっくりとスピードが落ち、千両山山頂にたどりつく頃にはほとんど這うような感じになっていた。
途中で道を譲ってもらった男性がゆっくりと追いついてきたけれど、その方も膝が痛そうで気の毒でした。神坂峠をピストンされたようで、広河原から回ってきたという私に目を丸くされてましたが、神坂峠往復の方がはるかにキツイ道のりだと思いました。私にはまだまだ無理だろうな。
朝晴れていた天気も恵那山にはガスがかかり、神坂峠付近もうっすらと黒い雲に覆われて気温が下がり始め、雨が降りそうな予感がしたので写真だけ撮ってヨロヨロと山を下ります。このころには地面にそっと足を着くだけで叫びそうに痛い。
目の前にもうひと山あるけれど、稜線上に道は見えず。
ゆるいアップダウンがまだいくつかあったような気がするけどこのあたりはもうあまり覚えてなくて足を前に運ぶだけで精一杯。
冷たい風が吹いて雨がパラパラと降ってきたころに眼下に見覚えのある青い看板が見えてきて、ほっと一息。
駐車場に着いて小雨の中帰り支度をしながら、千両山で会った男性は膝が痛いと言ってたけど本当は動けないくらいであの場所で雨に打たれて動けなくなっていたらどうしよう!?さっきは自分が必死でSOSに気がつかなかったのでは!?
という考えに突如とりつかれて、戻るべきかどうか真剣に考えてた。
ほどなく無事に下山してらしたので、「雨降ってきちゃいましたねー」と声だけかけてそそくさと帰りましたとさ。
おわりです。
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