恵那山〜東京から・ほぼ日帰りで、バスとレンタカー計15,000円以内で神坂峠ルートへ行く冴えたやり方〜


- GPS
- 07:04
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,257m
- 下り
- 1,258m
コースタイム
- 山行
- 6:17
- 休憩
- 0:47
- 合計
- 7:04
天候 | 晴れ、山頂はガスの中 |
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過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
【先に結論だけ】 ・往路バス:JRバスドリーム可児1号 八重洲南口23:20>バスタ新宿23:55⇒中津川「駅」5:13着 料金は日によって違いますがだいたい4,000円〜5,500円の間くらい。 ・ジャパンレンタカー中津川店:中津川駅から徒歩30分弱。土日のみ24時間営業。 神坂峠までレンタカーで23km。神坂峠は綺麗な舗装路ですが幅員狭く急勾配、1時間15分くらいは見ておいたほうがいいです。軽自動車半日4,300円、ガソリン4Lで700円程度。 ・帰路バス:レンタカー店から中津川インターまで5km歩き ハイウェイバス 中津川「インター」バス停17:32⇒バスタ定刻21:57ですがもちろん小仏で引っかかるので定刻では着きません(この日は30分遅れ)。料金は可児号と同じです。 ※なお都市圏の幹線道路沿いなので帰る方法は色々あります。 ・以降のバス:ハイウェイバス24時夜行あり、甲府行きバスが16時台と19時台にあり ・中央本線各駅:中津川〜23区 5,500円 6時間 新宿まで帰れるリミットは16:57 しなの、あずさを課金すればそれぞれ+約2,000円、+約1時間短縮は可能、全区間特急ならば18:30が最終、9,780円 ・調べていませんが当然名古屋から新幹線でも帰れるはずです。 (追記)調べた。中津川20:38〜名古屋からのぞみ22:06東京23:39で余裕で帰れる。12,270円。なんということでしょう!なにこのプレミアムでエクスプレスなbullet train。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
ごく普通の登山道で危険箇所は特になし、普通です。 歩きづらい箇所は特に無いけど百名山クオリティと言うような道でもない。 ここ最近ずっとカラカラに暑い日が続いていたのでトレランシューズで行ったのですが、前日ゲリラ豪雨が降ったようで靴のチョイスは大外れ。意外とゴロタ石と木の根っこがうるさくて面倒でした。失敗しました。 |
その他周辺情報 | 当初予定より大幅に行動が遅れてしまって立ち寄れなかったのですが、沿道に以下施設があります。 ▼クアリゾート湯舟沢 https://nakatsugawaonsen.com/ |
写真
暑すぎでバス停まで歩く気力が湧かないため、中津川から中央本線各駅停車の旅(2週連続)(所要時間6時間)のほうがクレバーなのではないかという気がしてきている。19号バイパス徒歩移動、山よりつらいんですけど
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
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感想
<長文です>
恵那山に行きたいなあというのは前々からぼんやり思っていて、それは南アルプスや木曽のあたりから遠くに見える立派な屏風型の山容のせいでもあるし、よく見かける「もっともつまらない百名山」などというしょうもない揶揄も実際はそんなことないんだろうなあというのを確認したかったという気持ちもたぶんあります。だいたい、そういう山は私が好きな山であるパターンが多いんですよ。先週、御嶽山のロープウェイから見える恵那山の姿を見て、来週行こうと決めたのでした。
恵那山は中京圏では生活圏内にある山であるはずで、首都圏の人間からしてもなんせ恵那山トンネルの恵那山ですから知らんわけはない山なんですけど、いざ行こうとすると妙に厄介ですよね。公共交通機関で行くには便が良くないですし、マイカーなら苦も無く行けると言ってもそのために片道5時間運転するのも大変ですしね。
なもんで、以前からちょくちょくと低負荷でワイズスペンディングなアプローチ方法を検討しておりまして、このレコはアプローチが本編(長文)です。
【恵那山へ行く方法いろいろ(マイカー自走を除く)】
・特急+前泊+タクシー(富裕層向け)
⇒何も問題無く当然可。問題は私が富裕層ではないということだけ。
・新幹線+なんらか(賢者向け)
⇒夏場ならば余裕で日帰り可。問題は私が賢者ではないということだけ。
・毎日あるぺん号
⇒10月頃に5、6回ほどツアーの企画がある。料金は2万円くらい。悪くはないけど広河原コースのみです。あと百名山ツアーですからきっとそういう雰囲気ではあるでしょう。
・ヘブンスそのはらロープウェイ利用
⇒営業時間9:00-16:00、ロープウェイリフト券往復3,900円。アプローチのバスも日中のみ。うーんこれはないかな。なお、他のルートからの下山だけヘブンスそのはらに行くという合わせ技も考えられますが、片道料金の設定無いみたいですよ。
・ウエストン公園から前宮コース(健脚向け)
⇒ロング早駆けまたは避難小屋泊1泊前提、CT12時間オーバー。暑いだろうなあ。。というのはさておき、余程の豪脚でなければ実質+1日前泊になってしまいますな。公共交通機関のみで行けるのには惹かれますが。
・中津川からレンタカーを使う
⇒普通ですね。
というわけで、私は2日は取れないが前泊1日で行けるみたいな日に恵那山を充てたいと考えていたので、課金か時間かで解決する選択肢は早々に却下して、高速バス+レンタカーか毎日あるぺんかで考えることにしたのです。
ただ、ルートを調べていくと、「神坂峠からのルートのほうが景色が良い」「アルプスを南から眺める眺望は神坂峠ルートならでは」とあり、せっかくならこっちから登りたいなと思ったので中津川までアクセス+レンタカーの方針で決定です。
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◆その1.高速バスを調べる
・中津川インターがありますから、真っ先に思いついたのは中央道の高速バスを使う方法です。料金も安い。夜行もあるので前乗りもOKです。ただし中津川インターは中津川の市街地からはちょっと離れています。
・インターバス停を飛ばして中津川駅で停車するJRバスのドリーム可児号というのもある。
◆その2.レンタカー屋を調べる(1)
・幹線沿いなのでレンタカー屋もたくさんありますが、最初に「これで行ける!」と思ったのはインターのすぐそばに格安レンタカー店を発見したことです。結果的にこちらには伺わなかったのと、お店にご迷惑をお掛けするのは本望でないので書くのは控えようかなとも思ったのですが、お店にとっても正しい情報を伝えてあげたいなと思ったので残しておきます。
恵那山へのアプローチをググっていて、最近の山行記録でただ1件だけ、「レンタカー屋で6時にクルマを借りられた」というものを発見したんですよ。どうやらインター近くのガススタがやっているレンタカー屋さんで、ガススタ自体は6時から営業されているようで。
なので、念の為お電話差し上げて確認してみたのです。連休を挟んで数日ご検討をいただいてから頂戴した回答は以下。
・6時にいらっしゃったお客様のことはよく覚えています。5時の高速バスで到着されて、飛び込みで伺ったとのこと。お困りのようでしたので対応できればと……
・レンタカー店のスタッフは8時まで不在なのですが、たまたまガススタのスタッフが2名いて手が空いていたので、対応することができました。
・ガススタのスタッフとも相談したのですが、今後同様のケースがあってお待ちいただいても対応できないといけないので、通常はやめておきます。
ということでした。善意を当て込んで無理を言うのは嫌だったのでお礼を伝えて諦めました。とても丁寧な対応でしたよ。
借りなかったけど丁寧に回答してくれたレンタカー屋さんはこちらです。
▼カースタレンタカー中津川店 営業時間「8:00-20:00」です
https://rentacar.carlifestadium.com/shop/index/?office_id=0071
中津川インターで機会があればこちらへ、「8時開店」ですよ!もし上記のレコ……じゃない(ヤマレコじゃない何らかの山行記録)を見かけても真似するのはやめましょうね。。
◆その3.レンタカー屋を調べる(2)
・次点で、土日のみですが24時間受付可能なレンタカー店が19号沿いにあることがわかっていたのでそちらに切り替えます。駅周辺の大手レンタカーはどこも早朝営業していませんでした。
▼ジャパンレンタカー中津川店
https://www.j-rentacar.com/store/nakatsugawa.php
ー中津川駅から19号まで歩いて30分掛からないくらい
ー軽自動車を半日借りて4,300円
・中津川インターからは5kmくらいあります。早朝に19号バイパスを歩いて向かう気乗りがしないので、バスを中津川「駅」停車のJRバスドリーム可児1号に変更。
※後からの感想としては、バス車体はハイウェイバスの京王の最新型バスのほうがずっと快適でしたけどね。
・あと、タイムズカーシェアを使う方であれば、中津川駅の近くに2台あります。予約できればそれでもいいです。
◆その4.帰路を考える
・帰路についてはアクセス欄に記載したとおりです。
いろいろありますが、中央本線各駅停車旅は先週もやったし、帰りはハイウェイバスのインターバス停まで5km歩いて移動することにしました。
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よし、よいプランができた、レンタカーだから帰りに温泉にも寄れる、風呂でさっぱりしてご飯を食べて、それから高速バスで寝て帰れる!パーフェクトだ!!
とひとりごちておったのですが、結果的に山行では自分自身が絶不調で当初計画していた下山時間より1時間強も遅れてしまい(計画が甘かったと言うより単純に私が普段よりかなり遅かった)、風呂を諦めた上に帰りのバス自体ギリギリの綱渡りになるというエクストリーム日帰り山行になってしまいました。やれやれ。
【登山の感想】
いちおう登山の感想を書くと、予想通りぜんぜん悪くなかったです。
北側から眺める屏風のような櫛形のような山体は実にええなと思いましたし、小刻みなアップダウンがあって登りごたえもありました。
まあ、山としては実に普通です。確かに際立った見せ場や特徴があるタイプの山でもありませんし、何と言うか地味なんですけど、百名山だから華やかでなければっていうようなものでもないですし、本来山ってこういうのでいいんじゃないかなあとは思いました。
ガスが上がって来てしまって期待していた日本アルプスの眺望がおどろきの白さだったので、そこが晴れていればまたちょっとは違うのかもしれません。あと、秋は紅葉が綺麗でしょうね。
実際のところ深田久弥さんの書く「恵那山」の項にしたって、ページの大半は島崎藤村の生い立ちと天照大神の伝説について書かれておって、山行の感想は半ページくらいしか書いてないですしね……
屏風型の山という意味でいうと、その天照大神の両親の山(両神山、埼玉ですよ?家の範囲広すぎじゃない?さすが神)とか櫛形山とか毛無山あたりのほうが登山としては見どころあるんじゃないかな?と言う気もしますけど、それにしても悪く言われるような山ではないですね。
この日は深夜バスで寝付けず、朝の移動を急いで朝食を食べそこねて道中でシャリバテ。下界は猛暑日。前日ゲリラ豪雨で湿度も高くて、靴を読み違えてツルツル滑り、個人的コンディションとしてはなかなかトホホな山行でした。掛かった時間はログに記録されているとおりで亀です。
【考察】
東京から恵那山神坂峠コースへ日帰りで行く方法について、どう考えても一番賢いのは
「ドリーム可児1号で中津川駅へ行き、駅前のタイムズカーシェアで半日クルマを借り、帰りは新幹線で帰宅する」
だと思います。
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