ヒメサユリ咲く浅草岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,504m
- 下り
- 1,490m
コースタイム
- 山行
- 8:29
- 休憩
- 1:02
- 合計
- 9:31
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
注意すれば特に問題はないと思います。登山口近くの粘土質の登山道は濡れていると滑りやすいです。南岳から先は、片側が崖になった所が続くので要注意です。また急坂があり滑りやすい所もあるので要注意です。前岳から先に雪渓歩きが2個所あります(アイゼンなしで登下行可)。登山ポストは登山口にあります。 |
その他周辺情報 | ムジナ沢登山口近くの山荘に泊まる計画だったのですが、東京都在住(連絡時緊急事態宣言下)、ワクチン未接種と言うことで断られました。なので、新潟県内ではどこにも立ち寄りませんでした。(コンビニと大白川駅のトイレには寄りました。) |
写真
感想
昨年7月に山形の大朝日岳を訪れ、憧れだったヒメサユリを見ることができました。その後浅草岳でもヒメサユリが見られると知り、登山を計画していました。できれば、守門岳とセットでと思ったのですが、当てにしていた麓の山荘に泊まれなかったので、梅雨の晴れ間を狙っての浅草岳のみの日帰り登山となりました。
若くはないので、最近は余りやらない強行軍の日帰り登山でした。深夜1:02に家を出て、六十里登山口駐車場に4:52に着きました。気温は11℃、思っていたより涼しいと言うか、寒かったです。高速道路のSAが深夜営業していないので、車内でコンビニで買ってきた冷やし中華とパンで朝食を取りました。
駐車場に着いたのは4台目でしたが、出発する時に9台目の車が入って来ました。後に来て先に発った方達もいました。自転車も3台ほどありました。後で、そういう方と話したのですが、田子倉湖只見沢登山口に駐車しそこから入山し、ピックアップに向かう自転車だったようです。逆の方もいたかもしれません。
道路を渡って少し戻ると登山口があり、登山ポストもありました。歩き始めると、寒さはどこへやらすぐ汗ばんできました。いきなり急登を登り、続いてトラバース道を進むと六十里越の尾根に出ました。左に進むと送電線の鉄塔下に出ますが、そこだけ視界が開けて田小倉湖が見えました。再び急登を登るとアンテナ中継局のアンテナが2基ある平坦地に出ました。
そこから暫くなだらかな登山道が続きました。樹間ではエゾハルゼミの
賑やかな鳴き声にキツツキのドラミングの音も聞こえたりしました。注意していると道端に名前も知らない高山植物の花も色々見られました。南岳の直下で急登があり、登り切ると視界が開け目指す浅草岳も見えました。
南岳を下り始めてすぐに最初のヒメサユリが咲いていました。その先は暫くヒメサユリロードでした。何輪か一緒に咲いているものや何本か固まって咲いているものもありきれいでした。ゴゼンタチバナやクロマメノキ
も至る所に咲いていたり、タニウツギとセットで咲いている所もあり撮影ポイントが続きました。
樹林帯を抜けてからエゾハルゼミの鳴き声は絶え、代わりに時々ウグイスのさえずりが聞こえました。鬼ヶ面山の前後からアップダウンの傾斜が
きつくなり、このコースの大変さを実感しました。ヒメサユリが時々一輪だけで咲いていてもスルーすることが多くなりましたが、それでもホッと気持ちを和らげてくれました。
北岳のピークは登山道から外れていましたが、元気のあるうちにと思ってピークを目指しました。ブッシュで先に進むのが難しくなった所でその先の高度が低くなっていたので戻りました。何も山頂の目印は見当たりませんでしたが、戻った所を山頂としました。登山道から往復6分でした。
その登山道にもヒメサユリは咲いていました。
ムジナ沢カッチに向かう最初の下りが滑りやすい急斜面で、帰路の登りのことが心配になりました。2〜3の小ピークを越えムジナ沢カッチと思われるピークに辿り着きましたが、標識らしきものはありませんでした。畳2畳ほどのスペースがあり、見晴らしは良かったです。浅草岳に大分近付きましたが、この先にも急な下りやアップダウンが控えていました。
前岳への最後の急登は岩混じりでしたが、ここも登山道はピークを通っておらず、登ってすぐ下りました。下った所に小雪渓があり、それを下った先でムジナ沢やネズモチ平からの登山道と合流しました。前方に浅草岳が見えていましたが、この時点ではそれが前岳かもしれないとの思いもあり、まずはそのピークまで頑張ろうと思っていました。時間的には前岳は通過している筈でしたが、コースタイムより時間を要している区間もあったので半信半疑でした。道迷いの心配はないと思っていたので地形図はザックの中でした。しかもザックのベルトに付けた水筒の水も切れていたので、計画より時間をオーバーさせたくなかったので休まず先のピークを目指しました。
その先に大雪渓が控えていました。踏み跡を頼りに右隅を登り、登山道は左に続いていたので、途中から左寄りにトラバースし、最後数メートル下って木道に出ました。途中の湿原でコースが2つに分かれている所で右に上りました。すぐ先で合流していることが見て取れたのでそうしましたが、合流した所でワタスゲが咲いていることに気付きました。帰りに左のルートを取りワタスゲの写真を撮ろうと思いました。
最後の登りに掛かっている時点で、この上が浅草岳だと確信して登っていました。山頂にそれなりの人がいたからです。10:30に浅草岳に登頂しました。計画より10分早かったです。
ここまでで13人の人と擦れ違ったり追い越されていましたが、山頂には8人、30m位先の田子倉只見沢登山口から登ってきた鞍部に3人の人が記念写真を撮ったり休憩していました。空腹で喉も乾いていたので、標識の下の登山道を外れた平らな石のある所に座ってお昼にしました。南面の燧ヶ岳や越後三山が見える方を望みながら食事を取りました。いつもの赤飯のおにぎり2個とあんパンを食べ、コーヒーを飲みました。
人が少なくなってから山頂標識の写真を撮ったり周囲の山々の写真を撮りました。飯豊連峰が見えました。休んでいる間に数人の人が登ってきたようですが、数えてはいません。11:07に予定より若干早く山頂を後にしました。
よく晴れていたので暑かったです。山頂かムジナ沢カッチの辺りで汗拭きタオルを忘れたか落としてしまったようです。気付いた時にはありませんでした。余裕がある時には探しに戻ることもありますが、このルートは
きついアップダウンが続いているのでそんな余裕はなく諦めました。
人がいる所では密を避けて休憩したり、北岳の分岐では余力があったので休まず下山しました。鬼ヶ面山を過ぎてからきつい登りはクリアしました。南岳からはほぼ下りで、樹間の登山道も増えたので暑さも多少凌げました。マイクロ中継局のアンテナがある所では草むらに寝転んで休憩している人がいましたが、暑くないのかなと思いました。見た目には暑く感じましたが、ひょっとすると気持ち良かったのかもしれません。
最後の急坂の下りが待っていましたが、私は休まず下りました。この区間のコースタイムよりは10分以上余計に掛かりましたが、計画より9分遅れで15:09に駐車場に着きました。下りで29人の人と擦れ違ったり追い越したり追い越されたりしました。9人が同じ下りの人でした。車の温度計で27℃でした。暑い筈です。
私は山中ではできるだけ小用を足すのを控えているので、大白川駅のトイレに急ぎました。今回も我慢できて良かったです。自販機で買った冷たいコーラがおいしかったです。汗に濡れたままの汗臭い服装での運転は不快でしたが、睡眠不足な筈なのに眠気ももようすことなく無事帰宅できました。強行軍の日帰り登山でしたが、天気にも恵まれヒメサユリにも出会え、充実した山行でした。
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