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記録ID: 33
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沢登り
甲斐駒・北岳

南ア/黄蓮谷右俣

2001年08月02日(木) 〜 2001年08月03日(金)
 - 拍手
kamog その他2人
GPS
32:00
距離
15.1km
登り
1,548m
下り
1,901m

コースタイム

8/2(木)竹宇駒ケ岳神社手前白須町営駐車場6:30=(車1台に集約)=
     7:00尾白川林道第一ゲート(日向山登山道入口の先)7:37〜
     8:40尾白川林道終点〜8:54尾白川本流河原9:21〜9:50鞍掛沢出合
     〜12:05黄蓮谷・尾白川本流分岐〜13:30五丈ノ沢出合13:40〜
     岩小屋(露営)
8/3(金)五丈の岩小屋6:19〜(途中大高巻き含む高巻き2回)〜7:30黄蓮谷左右
     分岐点〜7:45右俣雪渓末端部(※しぶしぶ退却開始)8:05〜10:19
     五丈ノ沢出合10:45〜(五丈尾根?)〜12:52黒戸尾根上・五合目小屋
     13:30〜14:05刀利天14:15〜15:13笹平15:35〜18:00駒ケ岳神社駐車場
天候 8/2 晴のち14:00から夕方雷雨
8/3 晴のち曇
アクセス
コース状況/
危険箇所等
遡行グレード4級
尾白川本流の釜。泳ぎもある。
尾白川本流の釜。泳ぎもある。
五丈ノ岩小屋にてビバーク
五丈ノ岩小屋にてビバーク
同じく岩小屋
奥千丈ノ滝手前で敗退記念写真
奥千丈ノ滝手前で敗退記念写真
尾白川との間にある坊主岩
尾白川との間にある坊主岩

感想

神奈川県労山講師有志で半年前から計画していたこの計画。僕にとっても3級以上の
沢は東ノナメ沢以来久しぶりでやや緊張気味だ。
黄蓮谷右俣は中央線の車窓から見える南アルプス甲斐駒ケ岳北面に白く急峻に突き
上げている谷で皆さんも一度は目にしたことがあるだろう。
前夜遅くに竹宇駒ケ岳神社手前の駐車場(黒戸尾根の入口)に集まり4WD1台で
尾白川林道を行ける所まで行くことにする。と、何と林道終点の半分も行かない
日向山ハイキングコース入口を少し過ぎた所でもういきなりゲート!地元林業の方
に頼んだが一般者禁止とのことで、18kg程度の重い荷物を担いで延々尾白川林道
を終点まで歩くことを余儀なくされた。林道が終わった所から尾白川河原に降りる。
ここは超急斜面でトラロープがFIXされているがなかなか悪い。
河原で沢仕度。何と言っても荷物が重くゴーロ歩きも滝の登りも振られる振られる。
荷物の重さだけで滝の登攀グレードが1〜2ランクプラスされるほどだ。
この沢は全体的にスラブで構成されており、直登不可能な滝がほとんどといって
よい。その都度「高巻き」に入るが、これもほとんど悪い。何となく踏み跡はついて
いるが、壁の木登りや微妙なバランスのトラバースもあり、200m近い大高巻きも
あった。尾白川本流と別れを告げ黄蓮谷へ。午後からの夕立を懸念して今日の宿泊は
五丈ノ尾根を河原から約70mくらい上がった岩小屋(もう字のまんま。大きな岩が
屋根状を形成しており下も平地で寝心地はなかなかだった。夜は恒例の焚き火)に
求める。夕方3時過ぎから上空がゴロゴロ言い出していたが小雨が降った程度。

夕べは早々に19時過ぎに寝てしまったため目がさえて2時に起き燻っている焚き火を
再燃化する。空はピーカンで大きな流れ星も見ちゃった^^/ 朝飯をとり予定通り遡行
開始。
五丈ノ沢上の滝は左岸から高巻く(明瞭)。六丈ノ沢手前の坊主の滝とそれに連なる
スラブ滝は踏み跡を追ってかなり大高巻きとなる。最後は適当な所から懸垂で沢床に
降りるがここはとにかく悪い。沢の半分近くを構成するスラブも斜度があり、沢シュー
ズへの荷重を全体的にかけなければいつ滑ってもおかしくないので緊張緊張。
黄蓮谷左俣を見送りいよいよ右俣へ、と、しばらく行き驚愕!なななんと上部まで大
雪渓じゃないか。8月のこの時期にこれほど雪渓が残っているとは計算違いだ。しかも
雪渓部も斜度があり当然沢靴では登ることもままならないし、部分部分シュルンドが大
きな口を開けてブロック崩壊も始まっている。うわぁ〜とみんなで呆然として敗退を決
意せざるを得なかった。さて下山路はどうするか。元来た沢をそのまま尾白川林道まで
下降するか。
しかしあの高巻きとスラブの下降はリスクも高いし、午後になったら雷雨の可能性もあ
る。
ということで五丈の沢床から黒戸尾根の五合目小屋の荒廃道をあがり黒戸尾根を下降す
ることにした。しかしこの五合目までの荒廃道もかなりやばい道だった。冬にアイスを
やる輩はこの道をよく使うようで、岩や木の至る所にアイゼンの爪痕は残っているが、
所々踏み跡は不明瞭だし、何より急だし、木登りあり〜の、脆いサレ場のトラバースは
あり〜の距離以上に時間がかかった。黒戸尾根はそれから比べれば天国道だが、やっぱ
り長いわ。

今年は梅雨らしい梅雨がなかった関係でどうも雪渓の融雪が遅れているのではないだろ
うか。
それから遡行日数のかかる沢はやはり荷物(冬山に近い重さ)を背負ってのバランス修
行がよくよく必要だと思い知った。またそのうちリベンジしていのだが。。。

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