大井川東俣/伝付峠〜二軒小屋〜池の沢小屋〜乗り越沢〜三峰岳〜両俣小屋〜広川原
- GPS
- 73:15
- 距離
- 49.2km
- 登り
- 4,018m
- 下り
- 2,724m
コースタイム
8/16 7:20二軒小屋〜12:00奈良田超えへの道標〜13:10ダム堰堤〜16:20池ノ沢小屋
8/17 5:20池ノ沢小屋〜8:30滝の沢出会い〜9:15魚止め滝〜9:45乗り越し沢出会い10:05〜11:30熊の平小屋12:30〜18:20両俣小屋
8/18 6:50両俣小屋〜9:30野呂川出会いBS
天候 | 8/15 晴れ後曇り〜雷雨 8/16 晴れ時々曇り後雨 8/17 ほぼ晴れ 8/18 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路 野呂川出会い9:55〜広川原10:15 広川原10:20〜甲府12:15 甲府(バス)12:30〜新宿14:50 |
コース状況/ 危険箇所等 |
•伝付峠入り口BS〜二軒小屋 ・崩壊した旧道に変わって付けられた新道はテープ・黄色ワイヤー共に完備してるが足場がザレた急登・トラバースで要注意。 ・ガレて通行できない箇所は少し戻ってテープに従いザレ場を直上して痩せ尾根を通過した後に黄色ワイヤーにて下降して二段滝下流で旧道と合流する/テープ有り。 ・渡渉箇所はペンキのマーキング有り、本日は全て飛び石で渡れた。 ・二股から伝付峠への登りは九十九折れで歩き易く、伝付峠からは指導標が設置され山道が遊歩道並になり二軒小屋へ導かれる。 •二軒小屋〜蝙蝠岳の登山道入り口分岐 ・滝を左に眺めながら橋を渡り林道沿いに行く。 ・美しいダムの流れを右に見てトンネルを潜り道標に従い大井川東俣へ向かうと蝙蝠岳の登山道入り口分岐に到着。 •蝙蝠岳の登山道入り口分岐〜大井川東俣〜池ノ沢小屋(東海パルプ作業場跡迄廃林道有り) ・廃林道の崩壊は下流部側が激しく上流に行くに従い次第に良くなるがガレた箇所も多発、一旦沢に下降して登り返し・沢通しで遡行・ガレ場をステップを切ってトラバース等は状況に応じて選択。 ダム堰堤は堰堤コンクリートの左岸側固定ロープを使用して難無く通過できた。 ・その後、左岸から右岸へ平成五年建築の立派な渡を渡り林道を辿ると東海パルプ作業場跡の廃小屋を通過する。林道はくねりやや高度を上げて進むので沢通し遡行のほうが時間が短縮できる可能性が大きい。 林道の痕跡が無くなると広川原になり沢沿いに進むと池ノ沢出会いに到達する。 ・池ノ沢小屋は池の沢出会いを過ぎて20〜30mの左岸にテープが有り20m程登った場所にあった。 •池ノ沢小屋〜滝の沢出会い 広い川原を歩き易い場所を選択して渡渉が数回あった。 今回の渡渉は早朝ゆえ水中の岩を選択して渡ったので全て膝下で通過。 •滝の沢出会い〜乗り越し沢出会い ・しばらく遡行すると”プチ”連爆帯になるが落差の無い滝なので脇を簡単に巻け、状況に応じて沢を遡行してサクサク進めた。 ・その後の魚止め滝10mは右岸から小さく巻いたが、手前からは巻き道がありペンキマークがあるようだ。 魚止め滝上は緩やかな地形となり至る所にテン場適地が見うけられ30分弱で乗り越し沢に出会う。 •乗り越し沢出会い〜熊の平小屋 ・右岸からの踏み跡を辿り新しいピンクテープ・ペイントも有るが、自分は途中から暑さに耐え切れずに沢筋を登り最後の分岐を間違えて熊の平小屋北100Mの登山道に詰め上がったが、正確に詰め上がると熊の平小屋の水場に到着。 ・沢筋を辿るとペンキが数箇所有り。 •熊の平小屋〜三峰岳〜両俣小屋 ・三峰岳南側直下の痩せた岩尾根はペンキに従い慎重に歩く。 ・三峰岳北側の鎖場の通過は鎖使用だと垂直になり危険なので樹林をホールドして下降した。 •両俣小屋〜野呂川出会いバス停 今回は林道歩きで問題ありませんでしたが、台風後の増水時には一部通行不可能の為の巻き道がある様子。 ※GPSは持参せず。 下降具のスワミベルト・エイト管は持参せず。 5ミリX10mロープを持参したが不使用でした。 しかし今後再訪の際は、大井川東俣林道の崩壊が加速している模様で止む無く高巻き&下降に備えて20mのロープは保険として持参する予定。 |
写真
感想
大井川東俣はかつて二軒小屋から池の沢上流まで工事のダンプ・林業のトラックが噴煙をあげて林道を通行していましたが現在では全くその面影はありません。
当時は池の沢近辺の大井川東俣の沢筋から東西の尾根筋へと続く登山道も多く有りましたが全て廃道となっております。
今回は大井川東俣廃林道を歩いて大井川筋から東西の尾根筋へと続く旧登山道の取り付き地点を確認しながら大井川本流(三国沢)を詰め上がり野呂川超え経由で両俣小屋へと歩く予定で出発しました。
現在も車の通行可能な大井川東俣・西俣分岐を過ぎて蝙蝠岳への登山道分岐を過ぎると林道は突如崩壊してしまいます。
踏み跡はありますが道幅も狭くガレ個所も多くて草木が1m位繁ったところを歩きます。大井川東俣林道全般にイラクサが多いので短パン&タイツは辞めたほうが無難でしょう。
その後は上流へ行くほど林道状況は良くなりますがガレた個所も多くて沢筋へ下降&登り返しが頻発し高度1585m地点では沢筋をしばらく遡行しました。
この付近の沢歩きは雰囲気良く気持よく辿れる♪
沢を歩いていると上流から下流方面に林道を歩くパーティーに出会い、
「林道上流はガレはあるが林道はしっかりしている」との情報を得てその後は林道を辿りました(ドイチェさん・makoさん、有難うございました^^)
東海パルプ作業集落跡には宿舎の一部は現存しており現在でも仮宿する方の痕跡がありました。
かつてこの飯場では100名位の作業員が常駐していたとの事で、
今でも林道崩壊で逃げ遅れたトラックが数台寂しく放棄されおり荷台には木が生えて廃マニアの私は時間があればこの付近に泊まってみたい衝動に駆られました。
ここからは広川原となりひたすら歩くのみ。
なにしろ距離が長くて池の沢出会いでまで歩いて歩いて(笑)
初日と同様に14:30過ぎから雷が鳴り始めて池ノ沢出会いで雲行きが怪しく雨がいつ降るか判らない状況なので池ノ沢小屋が宿泊可能なのを確認してから更に上流に歩き始める矢先に雨が降り始め、二日目は池ノ沢小屋に宿泊となりました。(16:00)そうそう、池ノ沢小屋は小ネズミが居るので食糧は天井のハリガネに吊るさないとかじられますので注意して下さい。
3日目は廃道の雪投沢・新蛇抜沢から仙塩尾根への取り付き付近を確認して魚止め滝を右岸から巻いて乗り越し沢へ到着。
朝はどんよりと曇っていた天気も好転して気温も上がって暑い^^
しかし大井川本流(三国沢)を三峰岳東側の稜線まで詰め上がると順調にいっても14:00位到着、これまでの行程で足はほぼ使い切っており稜線に15:00到着も有り得る。
山の機嫌は初日・二日目は午後から悪くて14:30から雷が鳴り始め、
初日の伝付峠では頭上直近でド、ドーンと鳴り続け土砂降りにやられた。
その雷雲に今日三峰岳付近が覆われたら稜線上では逃げ場は皆無。
川筋からは雨雲の状況は見えないので大井川本流(三国沢)の詰め上がりを予定変更して乗り越し沢を詰め上がり仙塩尾根稜線から偵察して天候次第では熊の平小屋で野営も有りと判断して乗り越し沢を詰め上がります。
乗り越し沢は踏み跡・テープ・ペンキが所々に有るがフエルト沢靴で歩き難いのととにかく暑いので途中から沢身を辿りました。
最後の分岐を誤って右に登って登山道に到着。→後日、井川乗り越しと判明しました。
のテラスでラーメンを食べながら雨雲を観察すると北岳上空以外は雲ひとつ無い快晴なのでその後両俣小屋へ向かいます。
三峰岳北側の仙塩尾根から北岳方面稜線を眺めると北岳の真上のみに暗雲が立ち込めてかなりの雨が降っている様子でしたが、
今日の自分のコースは雷が鳴らずに山の機嫌は良くなってる模様。
両俣小屋で野営しましたが高度2000mの沢筋なのでダウンを着用した位に結構涼しかったです。
四日間で総距離約50kmに及ぶヘトヘトの長旅でしたが「次回も訪れたくなる」、そんな大井川東俣でありました。
コメント
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魚止めの滝を遡行されたのですか。。。すごい(@_@;)。アップが楽しみです。
編集中の課題が溜まりすぎて夏休み中の小学生の宿題状態で毎夜うなされています〜
アップは二学期始業式にはなんとか親の手を借りても間に会わせたいと思いますがヤマレコフォト月間容量が足りないかもしれません
こんにちは!アップ楽しみにしていました(^^)
池の沢から先も大変だったんですね。
私の歩きが遅いので、稜線で天気に掴まるから駄目と言われたのですが、やっぱり無理そうです。
来年はもうちょっと歩けるようになって、また行ってみたいです!
自分も歩きが遅くて二日目は18:00まで歩く予定でしたが雨で池の沢小屋泊になり、そのしわ寄せで三日目は13:00時間歩き通して両俣小屋に辿り着いて酒を飲んで夕飯も食べずに爆睡してしまいました
>来年はもうちょっと歩けるようになって、また行ってみたいです!
いやいや、初登山で伝付峠〜大井川東俣のガレ場を歩けるmakoさんはかなり将来有望・大型新人ですよ〜^^
来年も行く予定なので是非合流して大宴会しましょう!
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