乗鞍岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 9.8km
- 登り
- 1,312m
- 下り
- 424m
コースタイム
天候 | 曇りのち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2004年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
カメラ
|
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感想
8月27日 曇りのち雨
君津2000-0125三本滝駐車場
天気予報はもともと晴れだったが、九州の南西にある超大型で猛烈に強い台風16号の影響で、予報は雨。同行の鈴木さんと相談のうえ、来週晴れる保証はないし台風の気まぐれに期待して出発することにした。
会社から早く帰って準備。ほとんど準備をしていなかったので大あわてで準備したが、1900出発予定が2000になってしまった。
畑沢で鈴木さんを乗せて出発。今回の山行は、昨年亡くなられた鈴木さんのお母さんが若い頃に登られたという乗鞍に登ってみたい、という鈴木さんの希望によるものだ。私にとっては乗鞍は5度目だが、登山目的は過去1度のみ。前回は9年前に遠藤君と登ったが、ガスで展望ゼロだった。今回も天候に不安を抱きつつの出発だ。
首都高の三宅坂付近で少し渋滞したが、その他は順調に走行。山梨県に入ると雨が降り出し、時折強く降った。明日の天気が不安になる。
松本ICで長野道を降り、インター近くのコンビニで朝食を調達した。松本から乗鞍高原に向かう途中でも一時雨脚が強くなったが、奈川渡ダムを通過するころには雨は上がっていた。
0125三本滝駐車場に到着。去年から始まったマイカー規制で、マイカーで来られるのはここま でだ。
三本滝駐車場は乗鞍高原スキー場の上部に位置し、レストハウスや駐車場がある。40〜50台の駐車スペースがあるが、車は3台しかいない。そのまま車中で仮眠。星は見えず天気は曇り。明日は晴れますように。
8月28日 曇りのち晴れ
三本滝駐車場0600(35)0635鈴蘭分岐0640(25)0705摩利支天BS 0720(40)0800冷泉小屋0815(1:05)0920宝徳霊神BS 0935(45)1020肩の小屋1035(55)1130剣ヶ峰1215(35)1250肩の小屋1250(30)1320畳平(計5:30)
畳平1400-1435三本滝駐車場1445-1515一ノ瀬第一駐車場
0500頃起床。天気は相変わらず曇り。コンビニで買ったパンの朝食はいつもながら食欲はあまり無い。
乗鞍岳登山は通常畳平から山頂往復のお手軽登山で、山屋より観光客の世界だが、今回はお母さんと同様に下から登りたい、という鈴木さんの希望もあり、三本滝駐車場から登ることに。
0600駐車場を出発。曇りだが、かなり明るいので晴れを期待しよう。三本滝までは観光コースなのだろう、幅の広い歩きやすい道だ。三本滝の200m手前で右に折れて鳥居尾根に取り付く。
鳥居尾根までは結構な急登で鈴木さんはキツそうだ。各地のマラソン大会に出場していた鈴木さんだが、最近は運動不足らしい。今回の山行に備えて安房・富山や高尾山、日光・男体山などに登って脚力を鍛えていたそうだ。
鳥居尾根に出ると鈴蘭からの道と合流した。最近は下から登る人は少ないと思うのだが、登山道は意外に良く整備されていて歩きやすい。
登山道は九十九折りのエコーラインの車道に出入りしながら直登ぎみに高度をかせいで行く。このルートを歩いているのは我々くらいだ。
摩利支天バス停近くの道路工事の現場事務所でトイレを拝借した。誰もいなかったので無断借用になってしまった。
0800冷泉小屋着。冷泉小屋は営業していなかったが、この頃には青空が見えて来た。小屋の前の水場の水は温泉の匂いと味がして、飲用には不向きだった。
0840位ヶ原山荘前を通過。かなり大きな山荘だが、こちらも営業はしていないようだ。この頃には天気は完全に晴れになっていた。予報は大外れで超ラッキーだ。鈴木さんは晴れ男かな?
高山植物の開花時期は過ぎていてあまり多くの花は見られなかったが、綿毛になったチングルマがの群落がたくさんあった。
0950肩の小屋口を通過する頃にはまたガスに包まれてしまった。
肩の小屋が近づくとコロナ観測所のドームが見えてきた。この頃にはまたガスが切れて青空が見えてきた。どうも変わりやすい天気のようだ。
1020肩の小屋に到着。いままでの登山道には我々以外には誰一人いなかったが、肩の小屋に出た途端に沢山の登山者(というか観光客)に遭遇。まったくの別世界に入った感じだ。
肩の小屋からは老若男女、大勢の人と一緒に登る。小屋〜剣ヶ峰間は急登で鈴木さんは遅れ気味だ。眼下には見事な雲海が広がり、奥穂・前穂の吊尾根が雲海に浮かんでいる。
1130剣ヶ峰(3,026m)に到着。1995年9月1日以来9年振り2度目の乗鞍山頂だ。山頂には信州側 、飛騨側それぞれに祠が建っていて、信州側の祠には神職らしき装束の人がいてみやげ物などを売っていた。登山者の数が多かったので、山頂は満員かと思ったが、意外とそうでもなかった。
1145鈴木さんも登頂。二人で記念撮影をし、恒例のビールで乾杯。
どこかの団体さんが集団で祠に参拝し、二礼二拍手一礼の正式参拝の後「ご安全に!」と言っていた。同じ業界の人達だろうか?
心配した天気は我々が山頂に居るうちは持ってくれた。やはり鈴木さんは晴れ男のようだ。
畳平に降りるころにはすっかりガスに包まれてしまった。畳平の気温は16℃でかなり涼しい。
畳平には郵便局があり、鈴木さんは家族や親類などに絵はがきを書いて発送した。
1400のバスで三本滝駐車場に降りた。
今日は休暇村乗鞍高原のキャンプ場でキャンプなので、まずは受付をしようと休暇村へ行き、フロントで受け付けしようとしたら、キャンプの受付はキャンプ場の管理事務所とのこと。場所を教わったが、途中道を間違え、ウロウロしてしまったが、どうにか駐車場に辿り着いた。
休暇村周辺の道路には自転車に乗った人が溢れている。明日「第19回マウンテンサイクリング in乗鞍」という大会があり、その出場者が走っているのだった。車道を集団で走っているので、追い越しできず、少々イライラさせられた。
この大会は観光センター前をスタートし、畳平のゴールまでの全長22km、標高差1,380mのコースに3000人以上が出場する、大きなイベントだ。トップの人は1時間弱でゴールするらしい。すごい。
駐車場からキャンプ場までは1kmほどあり、徒歩で15分かかるので、まずは様子見のため、テントとタープだけをキャリーに積んで駐車場を出発。最初は木製の桟橋で湿原・草原の中を行く 。しばらく行くと道は砂利道の上にチップを敷き詰めた道になり、さらに行くと細い舗装道路に出た。白樺林の道路を暫く行くとキャンプ場に到着した。駐車場から丁度15分だった。
受付をしたが、テントサイトはあまり混雑はしていなかった。予約不要のフリーサイトは砂利だが、我々が予約した予約サイトは草地で快適なサイトだ。駐車場から遠いので不便だが、広々として明るく静かなサイトで、あちこちに白樺の木が立っていて、なかなか良いキャンプ場だ。
幕営場所を決めたあと、食材の買い出しに行く。
観光センターから2kmほど下ったところに「筒木商店」というスーパーがある。「商店」とい う名前のわりには大きな店で大抵のものは売っている。明日のサイクリングに出場する人達で店内は大賑わいだった。肉、野菜、焼きそば、ビールなどを買ったが、牛肉は売り切れており、マトンと豚肉とウインナを買った。
駐車場に戻り、全装備と食材を台車とキャリーに乗せて運搬した。
テントとタープを建て、テーブルや2バーナーなどをセットして設営が完了したのが1800で、なんとか明るいうちに終わった。テントは老朽更新後初めて設営したが、ペグが金属のチャチなもので張り綱がやや外れやすい他には特に問題なかった。
我々の隣りにはタープ2張とテント4〜5張の10人以上のグループが幕営していたが、どうやら明日のサイクリングに出場するチームらしい。
肉とキャベツと椎茸をカットして、バーベキューを始めた頃にはすっかり暗くなり、ランタンの下での夕食になった。まあ、明日は山に登るわけでもないので早起きする必要は無いし、今夜は食べる以外にすることもないので、ビールを飲みながらゆっくりとバーベキューを楽しむ。
最後は恒例の焼きそばで締めて夕食終了。2030頃就寝。
8月29日 曇り
キャンプ場0950-1005一ノ瀬第一駐車場1025-1110白骨温泉1215-1810君津
0450雨音で目が覚める。ヤバイ。風はないものの本降りだ。トイレに行ったあと再度寝る。
0600頃には雨が上がった。そのままシュラフの中でウトウトしながら0700に起床した。
曇っているが明るいのでなんとか天気は持ちそうだ。
まずはコーヒーを入れてのんびりする。朝食は昨夜の残りの焼きそば2玉。野菜が多いので充分なボリュームだった。
食後、キャンプを撤収。幕営許可証を管理棟に返却しに行ったが、まだ閉まっており、外のカゴのなかに返却した。
駐車場に向かう途中、微雨が降って来たが濡れるほどの降りでは無かった。
土産屋でおみやげを買った後、「上高地・乗鞍スーパー林道」で白骨温泉に向かう。この林道が有料だったことは知らなかったが、小型車\420だった。白骨温泉までは7kmだが、すれ違った車は2台位しかいなかった。
白骨温泉は今年7月に入浴剤の使用が発覚し、公共野天風呂が休業していて、観光客もかなり少なくなっているようだ。数年前からお湯が白濁しなくなったため、数軒の温泉が「草津温泉ハップ」という入浴剤を入れて人工的に白濁させていたのだ。温泉の成分や効能には影響ないそうなので、個人的には問題ないと思うのだが・・・・
白骨温泉の事件をきっかけに全国の温泉地で水道水や井戸水を温泉と偽っていた事が次々に露見した。さすがに水道水や井戸水はないと思うけど。
我々は「大石館」という古い旅館のお風呂に入った。ここは自前の源泉を持っていて正真正銘の白濁した白骨温泉だった。内風呂と露天風呂があり、内風呂は少し熱めだが、気持ち良かった。
帰りは沢渡経由で下り、途中「みどのロッヂ」で手打ちそばの昼食をとった。みどのロッヂのそばはとても美味しく、量も多くてアタリだった。
帰り道は中央道で何ヶ所か渋滞があったが、1800という早い時間に帰ることが出来た。
今回の山行は台風の影響で天気に不安があったが、予想外に良い天気で、満足できる山行だった。畳平から登らずに、あえて三本滝から時間を掛けて登ったのも達成感があって良かった。
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