生瀬から岩倉山・行者山・東観峰から逆瀬台
- GPS
- 03:19
- 距離
- 5.2km
- 登り
- 499m
- 下り
- 386m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所無 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
日焼け止め
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
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感想
翌日、遠隔地での法事があり早朝に出立なので、今日はショートコース。2度目のワクチン接種から約2週間が経過したので、久々に公共交通機関でのアプローチとなった。明日は県知事選挙の投票日。宝塚駅の連絡通路では、候補者の一人が最後のお願いをしている。JRの宝塚駅は随分立派になっているが、私が子供の頃は単線の福知山線がたまに通るだけ、それも蒸気機関車がまだ頑張っていたものだ。
さてそのJR、生瀬駅に降り立つと、山ガール風2名のパーティーが目に入った。たぶん、かつて蒸気機関車で石炭の煙にまみれたあのトンネルの数々を、廃線となった軌道跡に沿って訪ねるのだろう。我々はと言えば、すぐに廃線方向へ向かう道と分かれ、車道を南に登ってゆく。流れに沿った樹陰の道は意外にも涼しく、思わず得をした気分だ。生瀬高台のはずれから園芸業者の作業道路を登り、チェーンのかけられた林道に入る。ほとんど廃道となったその道を進むと、右手に明瞭な踏み跡がゆっくりと下って行っている。この踏み跡は赤子谷の入口へと続いているものだろう。我々は林道あとに沿って左に進む。だが、これは間違いだった。先の分岐点に戻ってあたりを見渡すと、林道と踏み跡との中間あたりに、マーキングが付けられた別の踏み跡の取り付きがあることに気づいた。これだ! 後でわかったことだが、結局、今日の全行程で迷いやすいのはここだけだった。
取り付いてみれば、道は存外しっかりとついている。それもそのはず、この道は関電巡視路なのである。その証拠に、急なところには例の樹脂製階段が付けれらている。そしていくつかの分岐点には、「火の用心」の札、ご存じ関電巡視路のホールマークが方向を指示しているのだ。7月半ばの晴天の稜線でありながら、今日は幸いに風があり、常緑広葉樹に覆われた樹陰の道は、思いのほか涼しいのだった。そんな日陰のご利益か、随所にキノコが頭をもたげている。アカヤマドリがにょきにょきと立っている場所もあり、幼菌だけを選んでお土産とする。やがて周囲が開けてヒヨドリバナを見るようになると北側に見事な眺望が開け、高圧線鉄塔が立つ地点に達する。採石場の痛々しい姿もその全貌を顕す。再び木々の茂る尾根を辿り突き上げる急登をあえぎ登れば、尾根は急に傾斜を失って393m独標は気付くこともなく過ぎる。道はますます平坦で、東六甲らしい白砂を踏み進めば、あたかも街路樹に守られた一本道を歩んでいるかのような爽快な気分に歩程もはかどる。ヒトの気配はなく、道標もない静かな道をゆくと、目前に唐突に道標が現れる。六甲全山縦走路に出たのだ。
六甲全山縦走路はヒトが多くてどうも落ち着かない。と言って、これを通らずにコースを組み立てるというのもなかなか難しいところである。今日はほんの少し、かすめる程度だ。六甲全山縦走路を西にわずかに進み、岩倉山山頂の祠でお参りをしてから、行者山に向け、方向転換である。六甲全山縦走路をまたいでまずは岩倉山反射板に達する。ここからの展望が見事である。東は武庫川を挟んで大阪平野が一望され、伊丹空港に着陸しようとする飛行機を眼下に臨む。南真下には甲山、その先には瀬戸内海が広がっている。ひとしきり眺めを楽しんだ後、再び樹陰に入って行者山を目指す。地図上では複雑なルートに見えるが、縦走路の南の山域は標識が随所に敷設されていて、迷うことなく目的地に誘導される。道標によればここは東六甲縦走路と呼ぶらしい。行者山東観峰から六甲全山縦走路までの呼称なのだろうか。
行者山山頂は切り開かれて平坦なほっとする空間となっている。展望はわずかに六甲全山縦走路の山並を垣間見る程度に過ぎないが、落ち着いた雰囲気に誘われてなんとなくここで昼食とする。その間にも空には少々厚い雲が目立つようになるが、雨の不安を感ずるほどではない。食べ終わったら、さて出発!と、眼の前の踏み跡を進む、が、それもつかの間、突然巨大なシダの藪が行く手を阻む。やむなく山頂に戻り正しいルートを拾って下り始める。間もなく、眼前が開けて再び大阪平野と甲山方向に見事な眺めが得られる。その見事さにしばし足を止める。左方向には今から向かう行者山東観峰が岩をまとって存在を主張している。ここには、測量基準点が埋設されている。ひとしきり眺めを楽しんだら、いざ、東観峰へ。山名から推察されるごとく、行者山東観峰の山頂からは360度の展望が得られ、またまたじっくりと眺望を堪能する。その眺望を満喫した後、北逆瀬台へ、の標識に導かれるまま、一気に下山となる。小学校の横の道路に飛び出したらそのままこの道を下り、小学校の敷地が終わって最初のセメント階段を左に降り1ブロックほど進むと、逆瀬台センターのバス起点に到着である。阪急バスに揺られながら、今日の眺望豊かな山旅を心の中で反芻し、一人悦に入るのであった。
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