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Yamareco

記録ID: 3357974
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
朝日・出羽三山

オツボ峰〜明光山 (廃道)

2021年07月18日(日) 〜 2021年07月19日(月)
 - 拍手
体力度
8
2〜3泊以上が適当
GPS
22:25
距離
35.6km
登り
2,487m
下り
2,609m
歩くペース
標準
1.01.1
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
14:41
休憩
1:07
合計
15:48
1:52
52
2:44
2:46
34
3:20
3:21
15
3:36
3:36
14
3:50
3:57
25
4:22
4:32
91
6:03
6:04
35
6:39
6:48
152
9:20
9:20
107
11:07
11:13
182
14:15
14:44
167
17:31
17:33
7
17:40
17:40
0
17:40
宿泊地
2日目
山行
5:54
休憩
0:16
合計
6:10
1:23
19
宿泊地
1:42
1:51
64
2:55
2:55
96
4:31
4:38
43
5:21
5:21
132
7:33
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2021年07月の天気図
アクセス 泡滝に車を置いたまま大井沢側に下山したため、翌日車回収。
高速バス 月山口ー庄内あさひバスストップ 1200円
タクシー 庄内あさひー泡滝 10600円 (落合ハイヤー)
コース状況/
危険箇所等
オツボ峰ー出合川渡渉点までは破線ルートですが、実際には廃道です。
当初は明光山までの日帰りピストン計画でしたが、自分の計画が甘く、結果的に翌日反対側に下山するという失態を犯した山行記録であります。
ロングの日帰り計画だったため、早々にスタート。
2021年07月18日 01:54撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
2
7/18 1:54
ロングの日帰り計画だったため、早々にスタート。
暗い。
2021年07月18日 03:13撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 3:13
暗い。
大鳥池。
2021年07月18日 04:33撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
2
7/18 4:33
大鳥池。
オツボ方面へ。
2021年07月18日 04:35撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 4:35
オツボ方面へ。
稜線は楽園です。
2021年07月18日 06:15撮影 by  DSC-WX7 , SONY
4
7/18 6:15
稜線は楽園です。
さぁ、着きました。ここからが今日の本当のスタート。
2021年07月18日 06:41撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
1
7/18 6:41
さぁ、着きました。ここからが今日の本当のスタート。
標柱に以前あった「←天狗小屋」の字は既にありません。
2021年07月18日 06:41撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 6:41
標柱に以前あった「←天狗小屋」の字は既にありません。
参考までに6年前の写真。このときはまだ字がありました。
2015年07月04日 11:53撮影 by  DSC-TF1, SONY
1
7/4 11:53
参考までに6年前の写真。このときはまだ字がありました。
さ、意を決して分け入ります。明光山までピストンしてここまで5時間で戻ってくる計画。
2021年07月18日 06:48撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
1
7/18 6:48
さ、意を決して分け入ります。明光山までピストンしてここまで5時間で戻ってくる計画。
いきなりハイマツ地獄。
2021年07月18日 06:49撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
1
7/18 6:49
いきなりハイマツ地獄。
オツボ直下はかなり斜度のある下り。残雪期に計画したこともあったが、この斜度は無理だったかも。道のように見えるのはただの水が通った跡。
2021年07月18日 06:52撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
1
7/18 6:52
オツボ直下はかなり斜度のある下り。残雪期に計画したこともあったが、この斜度は無理だったかも。道のように見えるのはただの水が通った跡。
最初は笹薮で、下るごとに笹の背が伸びてあっという間に胸の高さくらいになりました。向こうに見えるトンガリが目的地の明光山。
2021年07月18日 07:02撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 7:02
最初は笹薮で、下るごとに笹の背が伸びてあっという間に胸の高さくらいになりました。向こうに見えるトンガリが目的地の明光山。
こんな感じで歩き続けます。
2021年07月18日 07:05撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 7:05
こんな感じで歩き続けます。
2021年07月18日 07:17撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 7:17
振り返ってオツボ峰方面。既にかなり降りてきた。
2021年07月18日 07:19撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 7:19
振り返ってオツボ峰方面。既にかなり降りてきた。
あっという間に深くなる。
2021年07月18日 07:21撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 7:21
あっという間に深くなる。
そして見えなくなる。
2021年07月18日 07:24撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
1
7/18 7:24
そして見えなくなる。
この辺りから笹に変わって灌木の地獄になりました。「木」なのでかき分けるパワーがさっきまでと比べ物にならないくらい大変。
2021年07月18日 07:28撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
2
7/18 7:28
この辺りから笹に変わって灌木の地獄になりました。「木」なのでかき分けるパワーがさっきまでと比べ物にならないくらい大変。
2021年07月18日 07:30撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 7:30
2021年07月18日 07:42撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 7:42
2021年07月18日 07:49撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 7:49
ここを登り返すのは明らかに、どう考えても無理。早々にピストン計画を諦める。
2021年07月18日 07:52撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
2
7/18 7:52
ここを登り返すのは明らかに、どう考えても無理。早々にピストン計画を諦める。
明光山、近く見えるようだけど全然近づいてこない。
2021年07月18日 07:53撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
1
7/18 7:53
明光山、近く見えるようだけど全然近づいてこない。
もがき苦しむ。
2021年07月18日 07:58撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 7:58
もがき苦しむ。
ずっとこんなです。足もアザだらけ。
2021年07月18日 08:15撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 8:15
ずっとこんなです。足もアザだらけ。
もちろん保護メガネは必須です。
2021年07月18日 08:15撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 8:15
もちろん保護メガネは必須です。
2021年07月18日 08:21撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 8:21
2021年07月18日 08:31撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 8:31
一瞬開けたので、ここでようやく休憩。草地はここだけでした。
2021年07月18日 08:51撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 8:51
一瞬開けたので、ここでようやく休憩。草地はここだけでした。
右を見ると、エズラ峰。
2021年07月18日 08:54撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 8:54
右を見ると、エズラ峰。
すぐにまた地獄がやってきます。
2021年07月18日 08:55撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 8:55
すぐにまた地獄がやってきます。
2021年07月18日 08:56撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 8:56
2021年07月18日 08:58撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 8:58
なかなか地面に足をつくことができないので、基本ずっとこんな感じで進む。で、転んでいろんなところを打つ、の繰り返し。そりゃスピードも出ない。
2021年07月18日 09:02撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 9:02
なかなか地面に足をつくことができないので、基本ずっとこんな感じで進む。で、転んでいろんなところを打つ、の繰り返し。そりゃスピードも出ない。
2021年07月18日 09:08撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 9:08
ようやく登山道跡らしきものが見つかりました。
2021年07月18日 09:13撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 9:13
ようやく登山道跡らしきものが見つかりました。
振り返っても地獄にしか見えない。(特にあの濃いいところあたり)
2021年07月18日 09:14撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 9:14
振り返っても地獄にしか見えない。(特にあの濃いいところあたり)
進む方向はまたこれ。
2021年07月18日 09:20撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 9:20
進む方向はまたこれ。
足元に薄っすら登山道が見えるようになりました。周囲の木の背丈が高くなったからでしょう。
2021年07月18日 09:20撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 9:20
足元に薄っすら登山道が見えるようになりました。周囲の木の背丈が高くなったからでしょう。
しゃがむと見えるけど、、、
2021年07月18日 09:21撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 9:21
しゃがむと見えるけど、、、
立ち上がって歩くと見えなくなる。
2021年07月18日 09:24撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 9:24
立ち上がって歩くと見えなくなる。
足の感覚と第六感だけを頼りに登山道を何とかトレースして進む。
2021年07月18日 09:25撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 9:25
足の感覚と第六感だけを頼りに登山道を何とかトレースして進む。
登山道といえどもちろん普通には歩けません。絡みつく枝、ツルなどをもがいてかき分けながら進む。
2021年07月18日 09:30撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 9:30
登山道といえどもちろん普通には歩けません。絡みつく枝、ツルなどをもがいてかき分けながら進む。
2021年07月18日 09:31撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 9:31
2021年07月18日 09:36撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 9:36
2021年07月18日 09:43撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 9:43
2021年07月18日 09:55撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 9:55
この辺りで右側が切れ落ち始め、下に見えるオツボ沢の源頭部から「ゴォー」っとすごい水の音がしてきた。徒渉大丈夫か?というのがずっと気がかりでしょうがない。でもここまで来たら何が何でも渡るしかない。それ以外の選択肢はない。それを避けてのピストン計画だったんだけどそれはもう無いので。
2021年07月18日 09:57撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
5
7/18 9:57
この辺りで右側が切れ落ち始め、下に見えるオツボ沢の源頭部から「ゴォー」っとすごい水の音がしてきた。徒渉大丈夫か?というのがずっと気がかりでしょうがない。でもここまで来たら何が何でも渡るしかない。それ以外の選択肢はない。それを避けてのピストン計画だったんだけどそれはもう無いので。
2021年07月18日 10:02撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 10:02
2021年07月18日 10:11撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 10:11
2021年07月18日 10:13撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 10:13
2021年07月18日 10:17撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 10:17
2021年07月18日 10:20撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 10:20
2021年07月18日 10:36撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 10:36
かろうじて踏み跡を追って進むけど
2021年07月18日 10:40撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
1
7/18 10:40
かろうじて踏み跡を追って進むけど
すぐにこんなのにぶち当たる。避けても無理なのでまっすぐ進む。
2021年07月18日 10:46撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 10:46
すぐにこんなのにぶち当たる。避けても無理なのでまっすぐ進む。
2021年07月18日 10:55撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 10:55
突然、三角点が目の前に現れた。前回20分探しても見つからなかったのに。一番高いと思われる場所より少しオツボ峰側にありました。ヤマレコアプリの地図では三角点のど真ん中。
2021年07月18日 11:03撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 11:03
突然、三角点が目の前に現れた。前回20分探しても見つからなかったのに。一番高いと思われる場所より少しオツボ峰側にありました。ヤマレコアプリの地図では三角点のど真ん中。
というわけで何とか明光山山頂に着いたようです。オツボからのコースタイムは1:10のところ、4時間半掛かりました。どう考えてもオツボに戻るのは無理。
2021年07月18日 11:06撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 11:06
というわけで何とか明光山山頂に着いたようです。オツボからのコースタイムは1:10のところ、4時間半掛かりました。どう考えてもオツボに戻るのは無理。
というわけで出合川に向かってさらに先に進みます。(下ります)
2021年07月18日 11:24撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 11:24
というわけで出合川に向かってさらに先に進みます。(下ります)
ここから先は以前一度通っている道なので多少の安心感はある。(が、それが後でのミスに繋がる)
2021年07月18日 11:34撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
2
7/18 11:34
ここから先は以前一度通っている道なので多少の安心感はある。(が、それが後でのミスに繋がる)
尾根の激下りです。
2021年07月18日 11:36撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 11:36
尾根の激下りです。
前回(1年前)の下りで間違ったほうに下ってしまい、激登りでルートに復帰しようとするも足が痙攣して戻るに戻れない、という状況があったので、慎重にGPSを見ながら進んだつもりだったが、前回一度通っているという油断から同じミスをまた起こしてしまった。さらに今回は両足動かなくなる。
2021年07月18日 11:49撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 11:49
前回(1年前)の下りで間違ったほうに下ってしまい、激登りでルートに復帰しようとするも足が痙攣して戻るに戻れない、という状況があったので、慎重にGPSを見ながら進んだつもりだったが、前回一度通っているという油断から同じミスをまた起こしてしまった。さらに今回は両足動かなくなる。
2021年07月18日 11:51撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 11:51
2021年07月18日 12:10撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 12:10
2021年07月18日 12:12撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 12:12
「尾根を伝っていけば大丈夫」の油断がミスを招いてしまった。
2021年07月18日 12:33撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
3
7/18 12:33
「尾根を伝っていけば大丈夫」の油断がミスを招いてしまった。
2021年07月18日 12:37撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 12:37
ただそうは言ってもこの区間は基本的に尾根を忠実に辿って下る必要があります。左右に道っぽいものが見えてもそのまま進んではいけない。通せんぼする木があっても必ずその裏側に道がある。
2021年07月18日 12:44撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
3
7/18 12:44
ただそうは言ってもこの区間は基本的に尾根を忠実に辿って下る必要があります。左右に道っぽいものが見えてもそのまま進んではいけない。通せんぼする木があっても必ずその裏側に道がある。
ま、とにかく頻繁にGPSを確認するしかないです。
2021年07月18日 12:47撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
1
7/18 12:47
ま、とにかく頻繁にGPSを確認するしかないです。
2021年07月18日 13:23撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 13:23
尾根上に倒木もありますが、乗り越えて進みます。
2021年07月18日 13:29撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 13:29
尾根上に倒木もありますが、乗り越えて進みます。
この辺で倒木の下の空洞にすっぽり腰までズドンと落ちた。
2021年07月18日 13:29撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
2
7/18 13:29
この辺で倒木の下の空洞にすっぽり腰までズドンと落ちた。
2021年07月18日 13:36撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 13:36
今日初めてのピンクテープかもしれない。
2021年07月18日 13:46撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 13:46
今日初めてのピンクテープかもしれない。
渡渉点が近づくと道は不明瞭に。
2021年07月18日 13:51撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
1
7/18 13:51
渡渉点が近づくと道は不明瞭に。
2021年07月18日 13:55撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
7/18 13:55
渡渉点到着。水量は1か月前と大差なく、水温も大丈夫そうだったので靴も脱がずにそのまま徒渉しました。最大の懸念点を無事クリア。
2021年07月18日 14:05撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 14:05
渡渉点到着。水量は1か月前と大差なく、水温も大丈夫そうだったので靴も脱がずにそのまま徒渉しました。最大の懸念点を無事クリア。
水温は「夏の水道水」くらい。1か月前の極寒の水の恐怖がまだ頭にあったので、途中で足が冷えることを考慮して念のためにレインのズボンを履いて渡ったが、効果があったかどうかは分からない。
2021年07月18日 14:05撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 14:05
水温は「夏の水道水」くらい。1か月前の極寒の水の恐怖がまだ頭にあったので、途中で足が冷えることを考慮して念のためにレインのズボンを履いて渡ったが、効果があったかどうかは分からない。
恐らく渡れるのは7〜9月の晴天時のみと考えたほうが良いだろう。融雪期は水量、水温で絶対無理。
2021年07月18日 14:06撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 14:06
恐らく渡れるのは7〜9月の晴天時のみと考えたほうが良いだろう。融雪期は水量、水温で絶対無理。
持参の水4Lがここで底をついたので、近くの沢で汲む。水場があることは分かっていた。これも下見のおかげ。
2021年07月18日 14:22撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 14:22
持参の水4Lがここで底をついたので、近くの沢で汲む。水場があることは分かっていた。これも下見のおかげ。
もう身も心もズタボロですが、天狗に向けて700mの激登りを登り返さないといけません。ただ道はしっかりしている。
2021年07月18日 15:16撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 15:16
もう身も心もズタボロですが、天狗に向けて700mの激登りを登り返さないといけません。ただ道はしっかりしている。
2021年07月18日 17:23撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 17:23
天狗山頂。ようやく電波が繋がったので各方面にごめんなさいの電話をする。
2021年07月18日 17:25撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 17:25
天狗山頂。ようやく電波が繋がったので各方面にごめんなさいの電話をする。
エスケープで避難小屋泊りするのは初めてでした。小屋に今回のルートは「通行出来ません」と張り紙がありましたが今まで寄らなかったので知りませんでした。申し訳ないです。またソロの女性から貴重な食料を分けて頂きました。助かりました。感謝しかないです。
2021年07月18日 18:05撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/18 18:05
エスケープで避難小屋泊りするのは初めてでした。小屋に今回のルートは「通行出来ません」と張り紙がありましたが今まで寄らなかったので知りませんでした。申し訳ないです。またソロの女性から貴重な食料を分けて頂きました。助かりました。感謝しかないです。
翌日、ここまで歩いて終了。
2021年07月19日 07:06撮影 by  NIKON 1 V3, NIKON CORPORATION
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7/19 7:06
翌日、ここまで歩いて終了。
要点を図にまとめました。くれぐれも取扱注意でお願いします。
5
要点を図にまとめました。くれぐれも取扱注意でお願いします。

感想

今回は完全に失敗の山行でした。そのためヤマレコに掲載するかどうか悩みましたが、何も情報がない中で次の人が同じトラブルに遭うよりも、正しい情報をお伝えしてその上で判断して頂いた方が良いかと思い、またそれがヤマレコの本来の趣旨でもあろうことから、僭越ながら掲載させて頂いた次第です。

オツボ峰から明光山(あけみつやま/めいこうさん)、出合川を越えて天狗角力取山へ通じる道は2021最新の「山と高原地図」にも未だに破線ルートとして掲載されている道です。しかし実際には何年も前から廃道となっており、道は全くありません。また標高差も900m下って700m登るというタフなルートで体力的にも非常に厳しいし、さらにこのルートで一番危険なのは出合川の渡渉で、融雪期、降雨後の増水時に当たってしまうと本当にどうしようもなくなります。(天狗側からであれば引き返せるが、オツボ側からだと引き返すこともできずに本当にどうしようもなくなる。)

自分はこのルート、数年前から何度もチャレンジしてその度に失敗を繰り返していました。今回一応踏破はしましたが、それでもあまりにもボロボロな形で終わってしまいました。

去年までで出合川ー明光山(下半分)は踏破済みだったため、残りのオツボ峰ー明光山(上半分)を踏破すべく、泡滝からの日帰りピストンで合計15時間ほどの計画で出発しました。そのうちオツボ峰ー明光山部分の往復で5時間ほどの計画。ただ実際にはその部分の片道のみで4時間半掛かってしまったという状況。もし往復していたらいったい何時間掛かったことか。というかその前に体力的、ヤブ的にも往復は絶対に無理だった。なので、日帰りピストンは早々に諦め、天狗方面から大井沢に下るルートに変更し、天狗小屋で一泊したのち下山しました。

藪の登り下りを経験したことのある方なら分かると思いますが、下りは体重を利用して枝をかき分けながら進めるのでまだ良いですが、登りはそれを全て自力で行わなければならず、さらに自分の体も引き上げないといけないので、下りに比べて体力は数倍以上掛かります。なのでオツボまで登って戻るのはあの状況ではとてもじゃないけど断念せざるを得ない状況でした。

ただそのまま天狗方面に下るとなるとどうしても避けられないのが出合川の徒渉。1か月前にチャレンジし、水温で断念しているので今回それが渡れるかどうかの保証は何もない。また途中から下の沢からの「ゴォーー」という水流の音がずっとしていたため、渡渉点に行くまでは不安でしょうがなかった。

何とか神様の思し召しで徒渉もクリアし、天狗へ登り返したあたりでようやく携帯電波(docomo)が繋がったので家族と会社にごめんなさいの電話を入れる。会社は月曜日に重要会議を入れてなかったのがせめてもの救い。

またそこで明日のバスの時間も電話で聞くことが出来たので、翌日その時間に合わせて夜中に小屋を出発し、月山口バス停まで歩いて何とか帰路に就くことができた。タクシーは現金持ち合わせがなく、またカード類も全て車に置いてきたため、一旦泡滝まで乗せてもらい、自車でコンビニまで一緒に戻り、そこで支払いさせてもらうという無理なお願いを聞いてくれた落合ハイヤーさんに心から感謝致します。(落合ハイヤーさんは泡滝までの季節運航乗合バスなども請け負っている"登山に強い"会社さんですので、ぜひご利用を。)

というわけで自分の計画の甘さからいろいろな方に迷惑をかけ、また偶然に助けられて何とか生還したというお恥ずかしい山行でした。決して褒められたものでありませんが、この中で一つでも皆さまの今後の安全登山の参考になるものがあれば幸いです。

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コメント

はじめまして。23日に出合川〜明光山〜オツボ峰を登りました。
herozoさんのものと思われる足跡に勇気づけられたり助けられたりしました。
ありがとうございました。
しかしオツボ峰から明光山ピストンとは計画を立てるだけで驚きです。
ちなみに、ボクは明光山前後で踏み跡を見失い、三角点を見つけられなかったのですが、あの辺りは踏み跡はあったのでしょうか?
ボクの記録はYAMAPの方にアップしてあります

以東岳へ〜明光山からオツボ峰経由で https://yamap.com/activities/12315082 #YAMAP
2021/7/26 19:43
どもです。まさかこんなコメントが来るとはビックリ! YAMAPのほう、拝見させて頂きました。

確かに自分にとっても今年最大の目標でした。去年ヤブ漕ぎで地獄を見たので、こりゃ残雪期じゃないとダメかと思って今年は3月くらいからトレーニングを始めて、GWに一度大鳥方面からテン泊チャレンジしようとしたのですが、事前の下見の日帰り茶畑山で体力的、技術的にあえなく惨敗。天狗方面からだと残雪期の出合川徒渉は絶対に無理なので、残雪期にあの区間に辿り着くのは自分には無理だと思い、こうなったらヤブ漕ぎ覚悟で無雪期に行くしかないかと。今年の今までの山行は、この日のための体力作りだったと言っても過言ではない感じでした。確かに、このルートを行くにはそのレベルの準備と覚悟は必要ですよね。

で、ご質問の件ですが、1275Pからはご存じのような薄い踏み跡 (三角点の写真の1枚前、10:55の写真のような踏み跡) があって、それが三角点まで続いていたので、こちらから行くと踏み跡上に突然現れた感じでした。(「突然」と表現してますけど、もちろんGPSや地形等でそろそろ山頂なことは分かってましたが。) 記憶だと踏み跡はそこで一旦途切れていたと思いますので、下から来ると山頂付近には踏み跡は無いような感じになるので三角点見つけ辛かったんだと思います。自分も去年、下から登って探せなかったので。

ちなみに登り返す計画にしてたのは、これは完全に自分のミスです。標高差でしかモノを考えてなかった。出合川〜明光山(去年)が500m、明光山〜オツボ峰(今年)が400m、だから去年と同等か少し短いくらいでは行けるだろうと。でもヤブは標高差だけでなく、距離と藪の深さも考慮に入れなければならない。そこを完全に見落としていた。ヤブが一番キツかったのは、1275Pからオツボ直下の笹薮手前までですよね。(なので自分もその区間はルートにこだわらず行けるところを行った感じ。実際ルートよりかなり外れていたはず。)

あと天狗小屋泊した後、泡滝に残した車に戻るのに二ツ石尾根から以東方面のルート(kozou17さんのルート)で戻ることも考えたんですが、あのコバラメキ付近は以前、高度感ですごい怖い思いをしたので、自分の中では封印ルートでした。また前日にあれだけ体力を使ってるのでその状況で行くのも危険だし、あと少なくとも火曜日は普通に会社に行って仕事をしなければならなかったから2日目まで疲れるわけにはいかなかった。タクシー代1万円は痛かったけど、ま、社会人として最低限しょうがないかなと。というか、日曜日に決行というところが間違ってる!社会人として!

というわけで、お互い、今後も安全登山で行きましょうね。(笑)
2021/7/26 21:54
レポを見ていただいてありがとうございます。
なるほど、下りだと1275Pから明光山までの踏み跡は分かるんですね。
ボクは明光山手前でロストして、頂上付近を過ぎてもなかなか見つけられず、尾根の右左と探しながら進み、やっと見つけたと思ったら再びロストしてを繰り返しました。
あそこで予想外に時間がかかってしまいました。
そして1275Pからオツボ峰直下までの藪ですよね〜(笑)
ボクは事前に他の方のレポを読んでいたので、あのあたりは踏み跡がないハイマツの海だというのは予想していました。それでも想像以上の厳しさ。かき分けられず、木に乗りながらパスしたりしました。
明光山までの激登りもキツかったですが、やっぱりあそこが核心部ですね。
当初の計画では、12〜13時にはオツボ峰に登り、以東岳経由で狐穴小屋に16〜17時。
ここで泊まり、翌日は栗畑から障子が岳経由の八の字周回でしたが、以東岳で18:30頃だったので諦めました。
しかし、もし狐穴まで行けていたとしても、疲れた体と足で、二ツ石の尾根を歩いて障子は無理だったかもしれません。普段とは違う足の使い方で大きなマメができ、足の指の上側も擦れて腫れ、しかも股擦れで(笑)
ここまで体にダメージがあったのは初めてです。
今回のために、長距離の山行を重ねたり、重量を背負って泊まったり、藪漕ぎ訓練もしてきました。
2週間前に神室連峰の火打岳と小又山の間に突き上げる廃道、よっちゃん新道の激藪も踏破し、ここも行けると決行したんですが、ちょっと甘かったかもしれません。
しかし、本当にherozoさんの足跡には救われました。枯れ葉の上の足跡で間違い無いと確信したり、精神的にも。
まさか下りでアプローチして、そんな厳しいことになっているとは思いませんでしたが、無事にご帰還できて良かったです。
ちなみに、ボクと同じルートを残雪期で藪漕ぎはないとはいえ、出合川を渡り、日帰りした人がいます。
超人ですよね(笑)
https://yamap.com/activities/3665190
2021/7/27 12:30
よっちゃん新道? 見覚えが。あの方でしたか。私も「いいね」してましたね。(笑)

で、何だかんだ思いもよらない展開になってしまったので、ほかの方にも誤解がないよう図にまとめたものを写真の最後にアップしました。決してこのルートを推奨するものではないことはもちろん皆さんご存じだとは思いますが、くれぐれも取扱注意でお願いします。また勝手ながらCTも算出させて頂きました。母数が少ないので信頼性は低いし、なんせヤブルートなので状況によってかなり前後するとは思いますので、その前提の参考タイムとして見て頂ければと思います。(実際、同じルートの自分の実績で去年と今年で2倍タイムが違っている)

何があっても自力下山。よろしくお願いします。
2021/7/27 20:55
本当だ、いいねしていただいてましたね(笑
ありがとうございます。
とにかく自力下山ですね。
2021/7/28 10:49
近近、天狗から、そのコースを周回しようと調べていて見つけました。命拾いした感じです。ちょっと行きたい気持ちも有りますがやめにします。とんでもないコースですね藪漕ぎを超えてます。点線があるのが不思議位の単なる藪ですね。お疲れ様でしたお礼申し上げます。
2021/8/2 14:39
zaomonsさん、こんにちは。ありがとうございます。

ちなみに昭文社にも連絡したところ、下記の回答を頂きました。
近々対応して頂けることと思います。
========================================
弊社出版物をご利用いただき、ありがとうございます。

ご連絡をいただきました『山と高原地図 朝日連峰 以東岳・摩耶山』につきまして、
このたびは大変貴重なご指摘を頂戴しまして誠にありがとうございます。
また、ご迷惑をおかけしてしまい誠に申し訳ございません。

ご指摘を頂きました内容につきましては、弊社でも状況を確認の上、
次回出版の際に修正の検討をさせて頂きます。

改めまして、この度は貴重なご指摘をいただき誠にありがとうございました。
引き続き弊社商品をご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
========================================
言えば何とかなるもんですね。
#ご迷惑、では全然ないですけど。(笑)

朝日には多くのルートがあって、大朝日ピストンだけじゃない魅力がたくさんありますよね。zaomonsさんも是非、素敵な山旅を計画してください。
2021/8/3 7:49
西川町の南俣沢から以東岳に登る計画を立てる際に参考にさせていただきました。激ヤバルートのようだったので今回は普通の?登山道にしました。レコを見てなかったら今頃遭難者になっていたかも知れません。
2022/7/10 19:50
akujikiturishiさん、こんちは。以東岳ロングコースお疲れ様です。
自分もこの一件で明光山がすっかり「愛着のある山」の一つになってしまったので、また近いうちに行きたいなーと考えてたところです。とっても素敵な「激ヤバ」ルートですので、機会があれば是非。
2022/7/10 21:42
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