燕岳(1泊2日;中房温泉〜合戦小屋〜燕山荘、燕山荘〜東沢乗越〜中房温泉)
- GPS
- 29:53
- 距離
- 30.3km
- 登り
- 5,314m
- 下り
- 5,348m
コースタイム
6:15◆中房温泉ー6:53◆第一ベンチ−(休憩)ー7:00◆第一ベンチー7:24◆第二ベンチー(休憩)ー7:31◆第二ベンチー8:02◆第三ベンチー(休憩)ー8:30◆第三ベンチー9:00◆富士見ベンチー9:25◆合戦小屋ー(休憩)ー10:00◆合戦小屋ー11:10◆燕山荘ー(荷物おいて休憩後、燕岳へ)ー12:50?◆燕岳山頂ー(休憩・撮影)ー13:15◆燕岳山頂ー14:48◆燕山荘
【2日目】
5:55◆燕山荘ー6:25◆燕岳ー6:45◆北燕岳ー7:25◆稜線下り口ー8:23◆東沢乗越ー(休憩)ー8:30◆東沢乗越ー9:13◆西大ボラ沢出合ー10:22◆ブナ平ー(昼食)ー11:00◆ブナ平ー12:00◆中房温泉
天候 | 1日目:曇り時々晴れ 2日目:曇り |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
【復路】12:35中房温泉(安曇野観光タクシーの乗合;1700円)→13:00頃穂高駅→13:08穂高(JR大糸線)→13:37松本=13:47松本(あずさ20号)→16:02八王子 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目の合戦小屋コースは特段の危険個所はありません。よく言われるように、ベンチの間隔がいい感じなので、適度に休憩をとりながら登れます。 2日目の東沢乗越経由の下山コースは、人が少なくていいですが、稜線下り口以降は、急な斜面を降りていく形になるので、滑るのに注意です(←こけた人)。また、沢を渡ったり渡り返したりもあります。お子さん連れにはオススメできません。また、天候が悪ければ、慣れてない人は避けた方が無難です。 |
写真
装備
個人装備 |
替えのシャツ 2
手ぬぐい 3
雨具 1 上下
帽子 1
グローブ 1
フリース 1
ソフトシェル 1
行動食 2 2日分
昼食 2 2日分
インスタントコーヒー 6 最低6袋
ジェットボイル 1
コッヘル 2
カップ 1
スプーン 1
箸 1
ハイドレーションシステム 1 2リットル
キズパワーパッド 6 靴擦れ用
トイレットペーパー 1
お腹の薬 1
風邪薬 1
ウェットティッシュ 1
ポケットティッシュ 2
テーピング 1 靴擦れ等用
ボディーペーパー 1
歯ブラシ 1
歯磨きガム 1
虫よけ 1
日焼け止め 1
メモ帳 1
筆記具 1
免許証 1
保険証 1
カメラ用三脚 1
カメラ用バッテリー予備 1
メモリカード予備 2
携帯用エネループ 1
接続用コード 1
携帯電話 1
懐中電灯 1
ヘッドライト 1
ランプ 1
雨天時用カメラのフード 1
腕時計 1
GPS 1
コンパス 1
地図 1
地図用ケース 1
ツェルト 1
マット 1
アンダーウェア 1
靴下替え 2
サンダル 1
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感想
ものの本にはよく「北アルプス入門の山」と書いてある燕岳。
昨年、始めて唐松岳を友人たちと登ってみたけれども、それ以降、北アルプスは登ったことがなかったので、「入門の山」というキャッチフレーズに魅かれました。景色も大変綺麗と聞いていたましたし。
また、そのうちチャレンジしてみたいあこがれの「表銀座縦走」の入り口でもあるので、今回はここを選択してみました。
■登山口・中房温泉まで
今回は、行きは登山用の夜行バス(毎日あるぺん号)を使用して、登山口である中房温泉まで行きました。この「夜行バス」というヤツに、自分の体力がどれくらい耐えられるのかどうかを試すのも今回の個人的な見所の一つでした。
金曜日の夜、職場で着替えてそのまま毎日新聞社玄関ロビーへ行きました。新聞社のロビーが登山客で埋め尽くされるというなんだか独特な光景でした。22:25発ということでしたが、11時位に出発。談合坂SA、諏訪湖SAで途中休憩を挟みつつ、登山口である中房温泉に、予定よりちょっと早い6時頃に到着しました。
バスは、普通の観光バスなので、寝心地はいまいち。まあ、決定的にダメということはありませんが、どうしても疲れは残りますね。慣れてる方は、枕持ってくるなど、自分なりの工夫をされてました。
降りてから、シート広げて仮眠をとられる方もいて、確かに時間に余裕があって、季節が今回のように夏であれば、それもアリかなと思いました。スペースの問題はありますけど。
■1日目の山行(中房温泉〜合戦小屋〜燕山荘;荷物おいて燕岳往復)
シーズン真っ盛りということもあって、やや渋滞が起きそうな位の人が登山口に集まってました。
相変わらずののんびり山行でスタート。
というか、やはり夜行バスの疲れがあったので、最初の方はしんどかったです。
第一ベンチ、第二ベンチという休憩所の間隔がちょうどよく、それぞれでちょっとずつ休みながら先を目指しました。本当は、そんなにがっつり休むつもりではなかったのですけれど。
思った以上にしんどいなと思いながら、なんとか合戦小屋に到着。名物らしいスイカを購入して頬張りました。これが甘くてとても美味しかった。ここで少し眺めの休憩をして、ちょっと回復。
合戦小屋を越えて少し行くと、森林限界を超えるので、視界が開け始めます。槍ケ岳も見え、景色が開けてくるので、テンションが上がりました。合戦小屋でスイカ食って休んだことと、景色がよくなったことで、俄然足が軽くなりました。現金なもんです。
途中では、高校生の部活(?)で団体で登っている人たち、ご家族で子供たちと一緒にワイワイいいながら登っている人たち、山ガールのグループ、いかにもな山岳部っぽい人たちなど、いろんなスタイルの登山者がいて、それもなかなか楽しかったです。
決してペースは速くなかったものの、出発時間が早かったので、余裕をもって燕山荘に到着しました。
燕山荘へは東側から登ってくる形になるわけですが、燕山荘についてから見える西側に見えるいかにも「北アルプス」な、雪渓と緑のまだら模様の山並みは感動的でした。
ふもとでは曇っていた天気も、上に上るについて晴れてきて、「雲一つない」とはいかないまでも、そこそこに晴れた空模様だったので、景色も大変に綺麗でした。
時間があったので、燕山荘にチェックインして荷物をおいてから、燕岳まで三脚を担いで写真を撮りに行きました。途中、コマクサの群生があったり、めがね岩があったりして、それぞれを見ながら、花崗岩で出来た独特な頂上に。
頂上方面から見える燕山荘の眺めもよく、遠くの方には、雲からちょっぴり槍ケ岳がのぞいて見えてました。
来て良かったとしみじみ思いながら燕山荘へ再び。
■燕山荘
実は、なんとなく時間が早かったこともあったので昼飯を食べてなかったので、燕山荘に帰ってからカツカレーを食べました。燕山荘の食堂と喫茶店からは、東側への眺望が見えるようになっており、とてもよい雰囲気です。
夕食後、夕日を撮りに外に出ていたら、突然多くの人が東側の斜面に向かって手をふりはじめていたから何事かと思ったら、どうやらブロッケン現象が発生していた模様。私も慌てて東側に行って、それをなんとか写真に撮ろうと四苦八苦。
その後、またしばらくしたら今度は歓声と共に人だかりが。
今度はなんだと思っていってみると、ライチョウの親子のお出ましでした。ちょっとした芸能人並のフィーバーを巻き起こしていたのですが、当の本人たちは堂々としたもので、人々がいる道を横切ってのんびりと新芽を食べてます。
70mmまでの望遠しかない標準ズームしか持ってこなかったことを後悔した瞬間でした。
幸運に恵まれて、ブロッケン現象もライチョウも見れましたが、よいことばかりでも無かったです。
燕山荘は激烈に混んでました。
食堂は、4~5回転くらいして全員総入れ替えの映画館みたいにして夕食をとる形でした。スタッフの方々は慣れておられたので、仕組みとしては大変スムーズでしたが、廊下には人があふれ返っており、なんだかすごい光景でした。
4畳のスペースに8名が詰め込まれる状態で、まともに並んでは寝れず、交互になって寝る必要がありました。布団も一人一枚はない状態。星を見に、消灯ギリギリまで外に出ていた私のスペースはごく限られていて、大変でした。私は寝る技術はのび太君並みなので、それでも寝れましたが、デリケートな人はちょっとキツイでしょうね。
燕山荘でもう1つ印象的だったのが、お土産の売店がとても充実しているということ。置いてあるものは、Tシャツ、スタッフバッグ、ハガキ、バンダナ、手ぬぐい、アクセサリーなど、割合と定番ものが多いですが、女性にも人気の山であるためか、お洒落度が高かった気がします。
■2日目の山行(燕山荘から燕岳・北燕岳、東沢乗越経由、中房温泉)
朝食の最初の回が4:15と聞いていたので、3時半過ぎに降りていったらすでに食堂の前には列ができてました。私も慌てて並び、なんとか初回の食事を。
食事が終わったら、朝日を撮るために三脚担いで外に。
生憎と曇っていたので、なかなか綺麗な朝日は拝めずに、「もうだめかな〜」と思って諦めて三脚を畳んだその瞬間に雲の間から太陽がふっと現れました。人生なんてそんなもんだと思いながら、しようがないので手持ちで撮影。
その後、再び曇って、燕山荘周辺も少しガスり気味な中、燕岳方面へ。
多くの方は、燕岳方面に行ったとしても、また戻って、再び合戦小屋経由で戻られる方が多かったようです。
私は、せっかくだからということで、ヤマケイのアルペンガイドに載っていた、東沢乗越のコースで。
燕岳を越えて、北燕岳方面へ行く間のコマクサの群生が見事で、晴れていれば大変に綺麗な眺めだっただろうと思います。私が通った時は、かなりガスっていたので残念でした。
北燕岳付近で再びライチョウに遭遇。今回はラッキーです。
北燕岳を越えて、稜線下り口までの稜線歩きは、ザ・北アルプスという感じで、大変に気持ちがよかったです。やっぱりこっちのコースを選んで良かった〜と思ってほくほくとしながら歩いていましたが、問題は、稜線下り口を超えてからでした。
東沢乗越のコースは、かなり急な斜面を降りていくコースで結構滑りました。そして私は2回ほどずるっとこけた・・・。
さらに、ようやくある程度下ったなと思ったら、今度は、沢を何度か折り返したりする所にでます。ここはここで、やや道標のペンキマークに注意していないと、少し迷いそうになります。また、沢を渡ったり渡り返したりする所は、ちょっと危なかっしい(適度な石を見つけるのが難しい)ところも結構あったので、なかなか難儀しました。
沢を折り返すところを過ぎて、なんとかブナ平という所についても、最後の方には、ちょっと危なっかしい木製の橋を何度か渡るところが複数あるので、油断できません。
途中でゆっくりと休めるスペースも少なく、東沢乗越やブナ平はその数少ないスペースです。沢の近辺も、ご飯食べれないことはないですが、それは天候によるでしょう。
雨が降っていたら、こちらのコースは絶対にオススメしません。斜面といい、沢といい、慣れている方でないと結構アブナイと思います。
まあ、なんだかんだいいながら、なんとか中房温泉に戻ってきました。本当は、温泉に入って帰りたかったのですが、やたらと混んでいたので、早く帰ることを優先して、乗り合いタクシーで穂高駅まで。
ちなみに、下山の途中にiPhoneが落ちていたのを発見したので、どうしようかと迷ったものの、とりあえず拾って下山したら、先行していたパーティーの方のモノだったようで、あとで偉く感謝されました。まあ、たしかに、自分の立場だったすげー嬉しいだろうなーと思いつつ。
なんかちょっといいことした気分になって、大満足しつつ、帰途につきました。
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