ノルウェーの森…ではなく岩(山)〜ガルホピッゲン


- GPS
- 07:56
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 600m
- 下り
- 595m
コースタイム
7:30 ガイドと合流し、バスターミナルにて専用車(ジャンボタクシー)でへ
8:13 Juvasshytta着(トイレタイム)
8:30 Juvasshytta発
10:00〜10:25 氷河の取り付きにて、アンザイレン
11:15 氷河を渡り、ロープを解き、岩場に取り付く
12:20〜13:15 Galdhøpiggen山頂(山頂小屋で昼食)
14:15 再びアンザイレンして氷河を渡る
14:55 氷河を渡り終え、ロープを解く
16:00 Juvasshytta着、専用車にてLomへ
16:50 Lom着
天候 | 麓は曇り、登山口〜氷河の入口まではガス、氷河〜山頂まで晴れ、下山時、氷河からガス、登山口付近でガスが晴れる |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ガルホピッゲンは、北欧で一番高い山。といっても2,500mには満たないが、高緯度にあるため、登山口のユーバスヒュッタから山頂まで、樹木のない岩(ゴーロ)の山となっている。山腹には氷河がある。 ユーバスヒュッタからゴーロ帯のなだらかな平原→雪の斜面→なだらかなゴーロ帯→氷河の平原→氷河の終りから山頂までゴーロの急斜面 氷河にはクレバスがある。雪でクレバスが覆われ表面から見えない場合もあり。ガイドを先頭にアンザイレンで通過。 特に登り時は、私たちが最初のグループだったこともあり、ガイドの足跡を辿った。後続のグループも私たちの歩いた跡を辿ったようで、下山時には1本の道になっていた。氷河の平原に一筋の道…それぞれのグループがてんでに足跡を着けていないのは、クレバスに落下するリスクを避けるためだろうか。 急斜面の岩場には前日の降雪があり、滑りやすい、特に下山時は滑りやすかった。下山時、6本爪アイゼンをつけるかガイドと相談したが、かえってスパイクでは滑りやすくなるとのことでアイゼンを着けずに慎重に下った。 ガルホピッゲンの山腹のクレバスは、夏(6・7月?)は雪でふさがっているので、スキーをするらしい。8月はクレバスを覆う雪も融けるということだろうか。Juvasshytta近くのスキー場(氷河湖に突っ込みそう!)もすでに営業を終えていた。 ノルウェーはもはや白夜ではないが、日没は夏時間の夜9:30と明るい。 そのためだろうか、私たちの出発時間は早い時間にはいるとのこと、通常は9時〜10時くらいから登り始めるらしい。確かに下山時に入山するグループとすれ違っている。 国立公園ではあるが、中〜大型犬と一緒に登山する人が目立った。よく躾けられており、他人がそばにいても騒ぎ立てることなく、飼い主に忠実に登っていた(ただしウンチは放置)。高緯度で森林限界が低いため、影響される動植物が少ないのか。それとも文化(狩猟文化、犬と暮らす文化)の違いか。 トイレは山頂にはない。国立公園のため、とのこと。登山口のJuvasshyttaを利用。といいつつ、途中でガイドは後ろを向いて小用を足していたが。 山頂小屋ではトイレなしのほか、ゴミは全て持ち帰るように、とのこと。注文したコーヒーのカップも例外ではない。 |
写真
↓スターブ形式教会について
http://www1.tcat.ne.jp/norway/myhomepage/stavkirke.htm
http://www.fjordnorway.com/no/ATTRAKSJONER/Nasjonale-turistveger/Sognefjellsvegen/
感想
初めての海外登山を、山の会の仲間とともに登ってきました。
行き先はノルウェー…おそらく、生涯に一度の国だと思います。
今回登ったガルホピッゲンに関しては、ネットでもあまり情報を拾うことができませんでした。あんまり、メジャーではない山なのでしょうか。
8月だというのに肌寒い、夏時間ですが日没が夜9時30…まったく違う風景のはずが、地元で見かけるのと似たような山野草(アカバナ、オトギリソウ、ヤナギラン、ナンブトラノオに良く似た花々)や、リアス式海岸にも似たフィヨルド(規模は違いますが)と、どこか懐かしさを覚える風景でした。
一方、おだやかな湖面や川面は、日本のような護岸がされていない様子で、水位も道路等とあまり差がない、市街地以外の農家等の外壁はみな板張り(木造)であること、電信柱やガードレールの支柱が木(コールタールも施されていない)であること、塀も板、途中立ち寄ったヒュッテの増築工事では、集成材の太い梁や柱で軸組みされている等、森と湖の国は、また、木材を活用することで森林を護っているように思えました。
交通も人口が少ないせいか、信号は都市部の一部でしか見かけず、交差点はラウンドアバウトと呼ばれる円形交差点で、うまく車が流れていたのも驚きでした。
(一番驚いたのは、物価の高さかも!)
慣れない海外旅行、行きも帰りも時差に苦しみましたが、良い経験をしました。
基本、県内の山しか歩かないのですが、これを機会に、国内でも遠出をして山に登ってみたいと思えるようになりました。
参考1)
現地の地図やアクティビティについては、
http://ut.no/
が詳しいです。地図も見れます。無料の地図アプリもあります(ただしキャッシュできないので、wi-fiが通じる所のみで閲覧)。
参考2)
現地の天気については、utaroさんに教えていただいた
http://yr.no/
を見ていました。
ほかにs_fukuchanに教えていただいた
http://www.weather-forecast.com/
も優れものです。
どちらも日本の各地の天気も見れるので、気象庁の予報と見比べると面白いです。
参考3)
かなりクレジット社会(visaやmaster card)です。現地用にひとり5万円を成田で両替しましたが、スーパーやコンビニ(セブンイレブン!)はもちろん、バスにもクレジットカードリーダーを搭載しているので、クレジット(サインではなく暗証番号)でほとんどいけそうでした。両替手数料が往復かかるので現金はもっと少額のほうが良かったです…。
参考4)
空港やホテルでは無料wi-fiが使えますが、中には登録が必要で無料使用時間が短いもの(コペンハーゲン空港)、回線速度が遅く写真のアップは辛い、空港シャトルバス内で快適接続など、比較的ネットに繋げられます。
コメント
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こんにちは。
ノルウェーのこうした山?氷河歩きは珍しいですね。
フリーの地図も興味深いです。
貴重な体験をされて良かったですね(^^)/
murrenさん、
スカンジナビア半島に高い山脈があるのは、ノルウェーだけのようです。
かもめ食堂に行きたいと計画してくださった方がいて(でもフィンランドには寄れず)、チャンスとちゃっかり乗ったのですが、チケットとホテル、ガイド手配は旅行社に依頼したものの、添乗員なし、列車もバスの乗り換えも、現地で聞きながらと、良い体験をさせていただきました。
最高峰やピークにこだわるより、週末や長期休みには当たり前のように山や森に親しむこの国の人々のように、これからは私ももっとじっくり山や自然を味わう山旅ができるようになればいいなと思いました。
s_fukuchanに教えていただいた、マップソース用のフリー地図サイト(ドイツ語)が、こちらです。普段はカシミール3Dでマップソースを使ったことがなかったのですが、カシミール3Dで対応できない海外にはいいですね。
http://www.kowoma.de/gps/freieKarten/osmkowomafreizeitkarte.html
このフリーマップはヨーロッパ全部っぽいですね。展開させていませんが、さすがにすごいですね。
かもめ食堂は面白かったですね、フィンランドですが。
スカンジナビア半島にはそんなに山がないとは思っていませんでした。飛行機でヨーロッパに入るときにフィンランド上空を飛ぶことがありますが確かに平坦で湖ばっかりですからね。
せっかくの旅行ですので街の写真とかも追加されればいいかも知れませんね。
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