武奈ヶ岳〜釣瓶岳〜堂満岳☆涼を求めて朝の比良を逍遥
- GPS
- 05:51
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,576m
- 下り
- 1,554m
コースタイム
- 山行
- 5:22
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 5:55
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
スゲ原から釣瓶岳はバリエーション・ルート 難しい箇所はないが湿地が続くので、足場には要注意 |
写真
感想
夜中にふと目が覚めた。この時間からであれば、武奈ヶ岳からのご来光に間に合うだろうか・・・と思いながら、そこから先のコースを考えず、とりあえず急いで準備を整えて家を出る。
坊村の駐車場を出発したのは既に3時50分近く、ご来光に間に合うにはかなり厳しい時間だ。電光掲示板の気温は20℃を示しており、気温は涼しい筈である。しかし登山道はなんとも蒸し暑く、おまけに風は全くない。
涼しさが感じられるようになったのは御殿山が近づき標高が1000mを越えたあたりからだった。既に空はかなり明るくなっている。山頂からのご来光に間に合わうことは半ば諦めながらも、ワサビ峠まで一気に駆け下りる。
山頂にたどり着いのは丁度、東の空に真っ赤な風船のような太陽が顔を出したところだった。琵琶湖の上のあたりには雲が広がっている。蛇谷ヶ峰も霞んでいる。
日が昇るのを待つと早速にもブヨが多くよってくる。昨年もこの時期のご来光登山でブヨに顔面を咬まれて、大変な目にあったのだった。防虫スプレーをふりかけるが、いきなり指の付け根を咬まれたようだ。
太陽が黄金色の光を放ち始めたのを確認するとまずは釣瓶岳へと向かうことにする。久しぶりに歩く細川越への尾根は登山道の周囲の潅木の葉が繁り、こんなに藪っぽかっただろうかと思う。細川越からは一度、スゲ原に下って、スゲ原の谷を釣瓶岳に向かうことにする。沢沿いは湿地であり、景色はいいのだが、下手に足を踏み入れるとズブズブと足首まで沈み込みそうだ。
足場に注意しながら源頭に向かい、長尾に乗って釣瓶岳の山頂に至る。釣瓶岳からの眺望は霞みがかったままだった。蛇谷ヶ峰にかけて縦走したい気もするが、それは空気が澄んだ好天の日の楽しみにとっておくことにしよう。
再び長尾を引き返す。尾根ではリョウブの花が盛りのようだ。長尾の尾根の末端部では右手に印象的な杉の大樹があるので、久々に杉の樹にご挨拶をしに行く。
薄い踏み跡を辿って長尾から広谷に下降する。対岸に渡ってイブルキのコバに至ると、寄り集まった芦生杉の樹々に朝の光があたり始めているところだった。
八雲ヶ原ではいつも誰かがテン泊していることが多いが、今日は誰もいないようだ。静かな池を通り過ぎて湿原に至ると、あたかも飛翔しているかのような鷺草の花がわずかに4株、咲いていた。木道から花まで遠いのでなかなか綺麗に写真に収めることができない。
木道は来るたびに崩壊が進んでいるようだ。辛うじて通ることが出来る板も今にも折れそうだ。果たしてこの木道はどれほど前に整備されたものだろうか。そもそも木道の木が他の湿原のものに比べて圧倒的に薄いように思われる。これでは長期的に木道がもたないだろう。
湿原からは琵琶湖の眺望を期待して北比良峠に向かうが、ここからも琵琶湖の眺望は霞んで、対岸を望むことすら出来ないのだった。金糞峠を経て堂満岳に向かう。峠の手前からは堂満岳がすっきりと見えていたにも関わらず、山頂には雲が登ってきて、眺望は雲の中だった。
山頂からは南尾根を下降して南比良峠に下る。峠の西側の源頭部分ではイワヒメワラビが林床に繁茂しており、しばらくの間、美しい草原が続く。やがて下降するにつれ、あたりは谷筋に特有の涼気が感じられる。
大橋に降りると楽しみにしているものがあった。比良の銘水「擂鉢の水」だ。滾々と湧き出る水は非常に冷たく、なんとも美味に感じられる。大橋からは登山道は奥の深谷を離れ、トラバース気味に斜面を登ってゆく。やがて擂鉢山からの西に伸びる尾根にぶつかると九十九折に尾根を下降する。
牛コバに下降すると女性二人と出遭う。奥ノ深谷に沢登りに来られたそうだ。時間も早いので三の滝に寄り道する。碧い滝壺に向かって一気に落下する直瀑は見応えがあるが、滝壺を眺めることが出来るポイントは遊歩道から急斜面をトラバースしなければならないので、容易ではないかもしれない。
林道を歩くと数名の沢登りの方達と単独行の登山者とすれ違う。三の滝の下降点のすぐ先では林道の法面が大きく崩壊して、林道を塞いでいた。この修復は容易なことではないだろう。
いつもは林道のヘアピン・カーブから地主神社の裏手にショート・カットするのだが、今回は護摩堂の裏手から尾根を斜面を下降して、林道をショートカットする。坊村では数名の沢登りの人たちが準備を整えているところだった。
コメント
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朝が早い 速度が速い びっくりすることばかりです
この方面は長いことご無沙汰をしています
木道はまだしっかりしていいました💦
odさんが武奈ヶ岳にご無沙汰とは意外ですが、京都バスも土日の朝の一便のみになり、公共交通機関を使ってのアプローチが難しくなっていますね。
八雲ヶ原湿原の木道をご覧になるとその変わりように吃驚されることと思います。
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