奥穂高 9歳児の夏休み
- GPS
- 64:00
- 距離
- 20.4km
- 登り
- 2,511m
- 下り
- 2,348m
コースタイム
8月28日 涸沢岳往復 7:15穂高岳山荘ー12:30白出沢入り口ー14:25新穂高温泉
天候 | 晴れ時々曇り+ガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
白出沢の木製梯子はどれも、いつ折れてもおかしくない状況。 重太郎橋上の沢は落石多く、前日に無かった大きな石があり緊張します。 新穂高温泉の中崎山荘飛騨の湯は食事と温泉が午後8:00まで。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ 1
予備電池 1
1/25,000地形図 1
ガイド地図 2
コンパス 2
笛 1
筆記具 1
保険証 1
飲料 2
ティッシュ 3
三角巾
バンドエイド 1
タオル 1
携帯電話 1
計画書 1
雨具 1
防寒着 1
ストック
水筒 2
時計 1
非常食 3 3日分
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共同装備 |
ツェルト 1
ファーストエイドキット 1
医薬品 1
カメラ 1
ビデオカメラ
車
三角巾 1
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感想
小学4年の次男と奥穂高岳へ。岐阜県人としては槍・穂高へ上高地からは上がれません。ということは白出沢か。(意地を張っているが重太郎氏はじめ恵さんまで上宝か)。穂高岳山荘へセパ谷出会いの残雪状況を確認するとアイゼンなしでOKとのこと。
天候が良くないので一日ずらして8月26日(月)午後自宅を出発。新穂高温泉まで2時間半、いつもは早朝に車で家を出るが今回は体力的に前泊。高山のコンビニで車の写真を撮らせてほしいと言われ快く応じたが、やはり目立つのでステージアのほうがよかったか。午後6時中崎山荘で夕食と温泉。槍方面からの下山者に白出し沢の水量を聞くと全く大丈夫とのこと。場合によっては南岳にしようかと次案も用意していたが奥穂高で決定。深山荘前駐車場で車中泊。この車意外にもリアシートを倒すと166センチの私と息子が体を伸ばして寝られます。
8月27日(火)午前4:00車中で朝食を取り出発。ヘッドライトをつけて林道を歩き出すと、息子が熊を怖がるので、おじいさんと熊狩りをしていたこと(プロフィールを参照)を話しながら、向こうの方が怖がっているので逃げて行くことを無理矢理納得させる。
すっかり明るくなり、登山口では国府町の青年が「上でまた会いましょう」と前を行かれました。
7:25重太郎橋到着。ここでタイムと息子の調子をみて判断することにしていたが、まあまあのタイムと本人絶好調のため安心して山行。
セパ谷出会の雪渓手前で中央付近の背を行くと雪渓が二又になっていることが直前まで見えない。なんと息子はしかっり左側の背にいて「こっちじゃない」と呼んでいる。左側を行くことは知っていたので、慌てて左の背へと横切ると、50センチくらいの石5〜6個と一緒に一気に転がる。一発目の当たりがが背中からだったため、運良くザックがクッションになり、反射神経に自信ありすぐバランスをとるが、体中痛い。息子の「大丈夫!」の叫び声に安心させようと平静を装うが右手の親指から手の平にかけて5センチほどの傷が少し深い。自前のファーストエイドを取り出し消毒と止血を行うが、血が吹き出しなかなか止血できず消毒液も使い切ってしまう。無理矢理大型のバンドエイドを貼るが出血が多くすぐはがれてしまうので、消毒用の滅菌ウエットを重ねてしばらく止血することにする。やっと応急処置がおわったが、ズボンや岩に血がついているのを見て息子がショックを受けているようなのでので、小休止。
穂高岳山荘直下で登り口がわからず、山荘裏にいる人に大声で尋ねるが分からないと言われ、左手を行くと13:00予定どおりのタイムでやっと到着。笠ヶ岳も一瞬しか見えなかったが上高地側はクリア。右手のけがを確認するとやはり縫合したほがよさそうに見え、岐阜大学の診療所にお世話になろうかと迷ったが縫合すると右手が使えなくなるし出血も収まってきたのでやめる。
14:30チェックインと昼食休憩後、奥穂高岳へ出発。高校生になったら行こうと約束しているジャンダルムを間近に見て息子と感動。
15:20奥穂高岳。山頂で西穂からの方々と何組か会話して下りようとすると、白出沢で追い越した男性と再会し隣町の方だとわかり盛り上がる。
16:10山荘着。同室の新潟からのグループに親切にして頂き、子供の登山について会話が弾む。ところが興奮して夢をみたようで30分置きに一晩中息子が声を出して起きあがる。その度小声でなだめ寝かすが、朝聞くと本人は全く覚えていない。新潟からの男性にお詫びすると「山でまともに寝ようと思っていませんよ。気にしないでください」とおっしゃっていただきました。同室の皆さん本当にご迷惑をおかけしました。
8月28日(水)6:30穂高岳山荘-6:50-涸沢岳-7:15穂高岳山荘-10:00-荷継沢-12:30-登山口-14:25新穂高温泉の中崎山荘
息子の足周りにテーピングをして出発。
穂高岳山荘から荷継沢まで登りでは時々確認できたルートマークが、下りではすべて確認できました。登りでも下を振り向いて確認しながら行けば、とくに動く石ばかりのこの沢では時間と体力が相当違っていたはず。私と同様雪渓の手前のルートを間違える人が何人かいて、そのうち3人が引き返さずそのままアイゼンなしで登っていました。キックがなかなか入らず軸足を滑らせてかなり危ない状況でした。
深山荘前の駐車場で男女3人が車を押しているので声をかけるとバッテリー切れとのこと。新穂高ロープウェー駅の前でJAFが修理していたのですぐ電話するよう教えてあげた。実はこのあたりJAFを呼んでも1時間30分はかかる。JAF直営はなく高山や国府あたりの契約修理工場が請け負っている。地元で恥ずかしながら以前4月になってから大雪に遇いJAFを呼んで切り売りのチェーンをつけてもらったことがあります。岐阜ではゴールデンウイークまでスタッドレスが常識。山で雪に遭ったときのことを想定するなら、車の心配もしてくださいね。
中崎山荘で遅い昼食と温泉。中崎山荘のご主人と上宝出身の祖母や山岳救助隊にいた知人のことで盛り上がる。
【今回の山行で思ったこと】
ファーストエイドに簡易麻酔と縫合セットが必要。
暑くても長ズボンと手袋。
子供の足周りのテーピング技術の向上。
こんにちは、登山口(白出沢出合)でお会いしました、「国府町の青年」です。
青年と言いましても、私ももう40ですが…
ヤマレコのユーザーさんだとは思いませんでした。
白出沢は初めて登ったのですが、かなり足に来ました。息子さん、良く頑張りましたね。
私も普段は息子と山を歩くのですが、ココを登ったら12時間ぐらいかかってしまいそうです。
でもasadaniさん親子を見ていたら挑戦したくなってきました!
またどこかの山で見かけましたら、声を掛けてくださいね
S130Z、渋すぎです。
「岐」ナンバーと言う事は、1オーナ−車でしょうか?
L28とかオバフェンの車両は良く見ますが、これだけ綺麗に初期状態が保たれている個体はそうは見ません。asadaniさんの手入れの良さが伺えます。
是非、大事に乗られて下さい!
メッセージありがとうございまさいた。
ご推察のとおり車は新車で購入し34年目です。大きなトラブルはなく調子もよく、日産は今でも部品の供給をしてくれます。
今晩は!
ヤマレコのメンバーさんでしたか。奥穂高岳頂上で再会してビックリしましたが、ご近所と分かりうれしかったです。息子さんはたいしたものですね、無事に下山できて何よりです。
景色だけでなく人との何気ない会話がその時のことを記憶してくれます。
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