快晴の秋田駒ヶ岳
岩手県
秋田県
nabekuni
体力度について
- GPS
- 06:34
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 765m
- 下り
- 754m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:18
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 6:32
| 天候 | 快晴 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
危険箇所はありませんが、八合目〜焼森間の灌木帯は道幅が狭く、朝露に濡れた木や草、笹で全身びっしょり濡れました。晴れて放射冷却のあった早朝に登るなら雨具のパンツを穿いた方が良いと思います。靴にもかなりの水が浸入したのでスパッツを着けた方が良いかもしれません。阿弥陀池〜八合目のルートも道幅が狭いところがあるので、同様の注意が必要です。また、横岳西側の稜線から阿弥陀池に降りる場所(横岳分岐点)ですが、横岳側から行くと古い不明瞭な標識があり、踏み跡もあるので降りてしまいましたが、間違いでした。土砂崩れ跡のような所で歩きにくかったです。正しい下降点は100m程先にあり、ちゃんとした標識があります。 |
| その他周辺情報 | アルパこまくさで入浴と昼食。 |
写真
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17:30〜5:30はマイカーも通行可能。但し、下山時はバスの後に続いて下る。道が狭いので勝手に下ると登ってくるバスとすれ違い出来ない。
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
ザックカバー
行動食
飲料
地図（地形図）
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
|
|---|
感想
君津14:20-17:10大谷PA17:20-19:25国見SA20:10-22:50盛岡コンビニ23:05-0:20八合目(660km)
八合目4:05(15)4:20焼森4:45(35)5:20阿弥陀池5:30(50)6:20男女岳6:30(35)7:05阿弥陀池7:15(35)7:50横岳8:00(35)8:35駒池分岐8:45(35)9:20男岳鞍部9:40(35)10:15男岳10:30(30)11:00阿弥陀池分岐11:55(25)12:20 ? 12:35(15)12:50八合目 (計9:15)
八合目12:55-13:20アルパこまくさ14:35-15:10雫石・道の駅15:40-16:40紫波SA16:50-19:00蔵王PA21:15-22:10安達太良SA22:45-0:50羽生PA1:30-3:10君津(664km)
午後半休。行動食等を買って帰り、昼食を食べてシャワーを浴びて秋田駒ヶ岳に向けて14:20に出発。今回は片道650km、9時間のロングドライブだ。
アクアラインに乗る前にアウトレットに寄り、先月の富士山で靴紐ループが切れてモンベルに修理に出していたトレッキングシューズを受け取った。
渋滞無く首都高を抜け、東北道・国見SAで夕食休憩。昨年10月にリニューアルされたばかりで綺麗なところだ。フードコートにアウトドアテイストのディスプレイをした「CAMP GRILL 923 BASE」という店があり、メニュー写真を見ると、なんとメスティンにご飯が盛られていて、メスティンの蓋がお皿代わりになっている。これは食べてみたかったが、既に閉店していた。コロナ禍による時短営業で15時で閉店しているのだった。残念、次回食べよう。
盛岡ICで降りて八合目登山口に向かう。田沢湖スキー場の先にマイカー規制の監視小屋があるが、マイカー規制期間でも17:30〜5:30の時間帯は通行可能なのだ。監視小屋を過ぎると道幅が狭くなり、クネクネの急坂になる。対向車が来たらすれ違い出来ない場所が大半だが、深夜なので対向車に遭わずに済み、0:20に八合目登山口に到着した。自宅から660km、休憩を除いて8時間40分だった。ソロドライブでは少々辛い。往路はともかく下山後の復路が問題だ。
八合目の駐車場はバスエリアを除いて50台位駐車可能だが、到着時の先着車は2台だった。
気温は19℃であまり寒く無い。空には満天の星が輝き、天の川もクッキリ見える。寝る前に暫く星空の撮影をした。その後ビールを飲み、1:00就寝体勢。車後部の荷台にマットを敷き、毛布を被って仮眠した。膝から先は2列目シートの間に入れるが、前後のシートを倒してフラットにしても凸凹があり寝にくいのでこの方が寝やすい。2人以上では無理だが、1人ならこの方法が良さそうだ。
4:00起床。Tシャツと短パンで寝たが寒くはなかった。車の横にテーブルと椅子を出し、お湯を湧かしてカップ麺とおにぎりとフルーツヨーグルトを食べ、コーヒーを飲んだ。
駐車場の入口には避難小屋があり、売店と休憩所とトイレがある。トイレは和式だが、多目的トイレは洋式だ。どちらも紙は完備。
マイカー規制中でも夜間は進入出来るが、規制時間に下山する場合には定期バスの後ろに付いて走行するルールになっている。道幅が狭いので、勝手に下るとすれ違いが出来ないのだ。
5:20出発。この時点でも車は5台だけだった。おそらく夜間進入可能を知らない人が多いのだろう。避難小屋の前には水場と足洗い場がある。冷たくて美味しい水だ。
出発時の気温は18℃だが、ピーカンで日差しが強いので大汗をかきそうだ。山行中の水分摂取は「体重×行動時間×5cc」とされているが、これを当てはめると86×5.75×5=2,470ccなので、アクエリを2.5�隼�って出発した。
登山口から20m位行ったところに「ムーミン谷で熊の目撃情報あり」の立て看板があった。ムーミンが居るなら良いが、熊は勘弁してほしい。
その看板のところが新道コースとシャクナゲコースの分岐点なのだが、道は草で覆われていて判りにくく、50mくらい行き過ぎて分岐点が現れないのでスマホのヤマレコ地図で現在位置を確認して気づき、引き返した。
シャクナゲコースは道幅が狭く、朝露に濡れた灌木と草と笹の間を縫って進むと全身がびしょ濡れになってしまった。後の祭りだが、カッパのパンツを穿けば良かった。靴の中もかなり濡れてしまった。
40分ほど登ると藪を抜けて展望が広がり、日差しで濡れた服は乾いた。東の方に独特の形をした岩手山が見える。
八合目から約55分で「焼森」というピークに到着した。焼森からは目指す男女岳と阿弥陀池が良く見える。当初阿弥陀池の避難小屋を八合目の避難小屋と思い込み、結構登ったにも拘わらず同じ高さに見えるのを不思議に感じた。
焼森から横岳に向かう稜線にも石楠花の間を縫うような細い道があり、再び全身が濡れてしまった。
横岳まで来ると標高が上がったぶん阿弥陀池が俯瞰出来るようになる。尾根の反対側には女岳、小岳が見える。小岳は山頂にぽっかりと噴火口の丸い穴が顕著に見える。
横岳の先に阿弥陀池に降りる下降点「横岳分岐点」があるが、その少し手前に文字の読めない古い標識があり、阿弥陀池方面に踏跡が多数あった。下に木道も見えるし、AppleWatchの地図を見るとほぼ分岐点にいるので、疑わずに下って行った。
急斜面のガレ場を下るが、土砂崩れ跡の砂地のような所もあり、靴が砂まみれになってしまった。スマホの画面を見れば間違いに気づいたと思うが、AppleWatchの小さい画面で地図を見たので、道は1本しかないので疑わなかったのが失敗だった。AppleWatchで見分けるには縮尺を拡大して見るべきだった。15分ほど掛けて斜面を下りきると阿弥陀池に通じる木道に出た。辺り一面に綿毛のチングルマがあった。
阿弥陀池避難小屋は2階建の立派な避難小屋で10人収容。1階は土間で、居室は2階だった。秋田駒ヶ岳は活火山なのでヘルメットがたくさん置いてある。室内にトイレがあったが、ドアは開かなかった。別棟で立派なトイレがあるので、閉めているのだろう。トイレはステンレスの洋式で紙もあり、綺麗なトイレだった。
阿弥陀池から男女岳への登りはお花畑の間を縫って約20分で登頂。山頂はそこそこに広く大きなケルンと「秋田駒ヶ岳」と「男女岳」の看板があった。誰も居なかったので、岩の上にカメラを置いて記念撮影をした。山頂からは田沢湖が良く見える。男岳、女岳、小岳も良く見える。横岳の南側が南部カルデラで北側が北部カルデラ。男女岳は北部カルデラの中央火口丘で女岳と小岳は南部カルデラの中央火口丘で男岳、横岳は外輪山なのだ。
全国に駒ヶ岳は多数あるが、秋田駒ヶ岳は最も高山植物の豊富な山として知られている。田中澄江の「花の百名山」には選定されていないが、後に選定し直した「新・花の百名山」に含まれている。
男女岳を下り、ムーミン谷に行くために再度尾根を登り返すが、今度は間違えずに正しいルートを行く。尾根に登るとちゃんとした「横岳分岐点」の看板があった。
横岳から国見方面に南下する稜線は大焼砂という南部カルデラの火口縁で、一面にコマクサが咲いている。これほど見事な大群落はめったに無い。
駒池分岐で稜線を離れて谷に下るとそこが「ムーミン谷」だった。外輪山の縁と中央火口丘に挟まれた谷間で、灌木と草の緑に包まれた気持ちの良い場所で、まさにムーミンがいそうな素敵な場所だ。しかしながら男岳鞍部への200mの急登はかなりきつかった。次に来る時は逆ルートが良いかも知れない。
男岳鞍部から男岳までは25分ほど。山頂には駒成神社の鳥居と祠があり、無数のトンボが飛び交っていた。
男岳から阿弥陀池に下り、新道コースで八合目に下る。多少下草に触れる場所もあるが、シャクナゲコースより朝露濡れは少ないと思うし、なにより展望が良い。次に来る時は新道コースから往復するのが良さそうだ。
11:50のバスに間に合うように下ろうと思っていたが、駐車場に着いたのは11:55だった。バスは概ね30分おきなのだが、この時間帯は次のバスが12:55なので1時間の待ち時間になってしまった。監視小屋のお兄さんに声を掛けると、バスが出る前に声を掛けてくれるとのこと。飲料水は2.5�箸巴�度良かった。
ゆっくり帰り支度をして売店で飲み物を買ったり、水場で家に持ち帰る水を汲んだりして時間が来るのを待った。バスが着くと休憩所で待っていた登山客が10人くらい乗り込んだ。
下山時に駐車場にあったマイカーは2台だったが、12:55のバスの後に付いて下山したのは自分だけだった。25分ほどで山麓の温泉付き施設「アルパこまくさ」に着いた。ここはマイカー規制時のシャトルバスの発着場所になっており、登山者用に240台の大きな駐車場がある。温泉と食堂以外にも観光情報や火山情報の展示もある。
温泉に浸かり、食堂で「天ぷらざるうどん」を食べて帰路に着く。流石に0泊3日の帰路のソロドライブはきついので、途中3回仮眠休憩を取り、合計3回約3時間仮眠して12時間30分掛けて家に着いた。
秋田駒ヶ岳は評判通りの素晴らしい山だったので、また行きたいが、次は2人以上で1泊して行こう。
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