風布館から雨中、釜伏山に登り阿佐美冷蔵宝登山道店に下る
埼玉県
hirokok510
体力度について
- GPS
- 06:13
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 655m
- 下り
- 629m
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| 天候 | 雨のち晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
風の道の入口はややわかりにくい。最初の夫婦橋を渡って突き当りには道標がないが、右に進むと入口がある。釜伏川を何回かわたるが、飛び石が滑りやすいので、雨天時は特に注意が必要。日本の里、風布館は平日9時から営業している。風布館から先、日本水への道から釜伏山への分岐には「花山コース」としか書かれていないので注意。また道は最初はジープ道のようだが、途中から二つに分かれるが、左に鋭角に折れるのが正しいコース。右は藪道になるようだ。釜伏山の尾根に乗ると急な岩場の道になり、谷川岳や至仏山などにみられる蛇紋岩の山なので雨天時は滑りやすい。日本水の源泉は通行止めになっている。 釜伏山、釜伏神社の間から賽神峠への舗装道に出るが、長瀞駅まではところどころ、ダート道（近道）があるので、注意。このあたりは阿弥陀ヶ谷や困民党事件など様々な歴史的な場所も多く、時間があればあちこち、訪ね歩くたびもよさそう。 長瀞駅付近の阿佐美冷蔵の宝登山道店（本店は上長瀞駅付近の金崎にある）の氷は宝登山北斜面で作られる天然氷を使っており、現在では全国でも1-2か所しかない貴重な氷らしい。そのなめらかな舌にとろける氷はここでしか味わえないものだ。8月のピーク時は何時間も待たねばならないらしいが、今回は9月の平日なので、待たずに食べることができた。 |
写真
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新しいマリポサ・シューズがなお足になじまず、雨の中、苦しい歩きになる。そばを食べ、靴下を換え、スタッフの女性と話をして道を確かめ、出発
ジープのようなタイヤ跡のある道を進むと、分岐。道なりに進むと行き止まり--その先は藪の細い道、引き返して左折する――赤テープ有ーー
風布集落は全戸が困民党に参加したらしい--数年前、早春の秩父を事件ゆかりの地を訪ねてMTBで旅をしたことがあるーーここにもそうした関係者がいることに驚くーー
感想
秋雨前線の停滞で、北アルプス（後立山、剣など）参考を延期したため、二週間ばかり家でゴロゴロする日が続き、体重を増やしてしまう。これではいかんと、秩父に出かける。しかし数日前から左ひざに痛みと張りーー低山用シューズも相変わらずフィットせず、中敷きや靴下をいろいろ変えて見るもなお痛みが続く。今回もその問題のシューズで出かけた。
今日は予報では曇りだが、早朝、自宅付近では雨上がりだったが、立川から青梅線、八高線と乗り継ぐと雨が降っている。次第に止むのかと思ったら、寄居付近では雨脚がやや強くなる。秩父鉄道で隣の波久礼駅に出てもなお雨。駅舎で上下の雨具を着て、8時過ぎに出発。ひざ痛、足先の痛み、雨と先が思いやられる。
駅付近の寄居大橋で荒川を渡り、大きな観光地図を見ながら突き当りを左折し、風布館を目指す。途中、夫婦橋、風の道の案内で橋を渡るとその先の突当りには道標がない--左右どちらかーー風布川から少し離れる右側を少し登ると風の道入口の道標。風布川沿いのダート道を進み、時々飛び石伝いに左岸、右岸と渡る。雨で医師が全面濡れていて滑るので注意して慎重にわたる。山塊くらい渡渉を繰り返し、林道と合流すると、その先の姥宮神社に出る。ここには胎内くぐりの岩があるので、見学。さらに進むと日本の里・風布館に到着。入口まで行くと、人が動いていて、どうやら営業しているようだ。中に入ってしばし雨宿り。朝食は軽く食べてきたが、すでに5時間近く立っているので、天盛そばを注文した。準備している間に外に出て用を足し、ついでにこれからのコースの入口を確認する。道標には「釜伏峠・
中間平」とある。これは昨年、釜伏峠から寄居に下ったコースの方で今日の釜伏山方面ではない。ほかに道標は見当たらず、手前にあったかもしれない。戻ってもりそばを食べる。秩父のおそば、悪くない。空腹を満たしてから職員のおばさんと話をする。こんな雨の中、大変ね、東京からだとすると早い到着子、何時に出たの？」などと尋ねられ、5時前だというと、驚いている。山は早出早着が原則で、慣れていると答える。日本水、釜伏山方面の入口を聞くと、これまで来た道をさらに進むと道標があるという。風布館のキャンプ場の先の橋と階段を進むと合流するようだ。
上に出ると風布館の駐車場、舗装道を少し進むと分岐があり、右に行くと風布集落やミカン園経由で賽神峠、釜伏峠に出る道、直進すると日本水を経由する道で上では繋がっている。直進し手しばらく進むと、ヘアピンカーブの蛇行を始める少し手前に分岐がある。風布館から30分くらいの場所だ。「花山コース」としか書いておらず、釜伏山に行く道かわからない。しかし地図で確認すると、これ以上直進すると日本水取水場に出てしまいそう。ここしかなさそうだ。
半信半疑で左折してやや藪っぽいトレイルを進む。ジープのような軽トラのような轍が続いているが、やがて再び分岐。「花山コース」の標柱はあるがどちらがそのコースかはわからない。道なりだと右なので進んでみると、途中でジープ道は行き止まり、駐車スペースのように小びろくなり、藪っぽいトレースが続く。しかしこれは多分違うと、地形を見て引き返す。分岐に戻り、左に進むと赤テープ、道は地形図の釜伏山に続く尾根の方向に向かって登っているので、ここで間違いなさそう。すると前方の道に大岩が行く手をふさぐ。どなたかのヤマレコの記録で見た岩だ、と確信する。
次第に大きな岩が出てきて、蛇紋岩の岩山である釜伏山らしい雰囲気になる。一登りで尾根に上がる。入口から30分くらい。岩尾根を進む。はじめは階段で、しばらく進むとロープが出てきた。雨で滑りやすいので滑らないように慎重に足場を確認して進む。何度か岩場の登りを繰り返し、尾根に出てから30分くらいで山頂直下に出る。その鞍部には日本水の原水への分岐があり、通行禁止になっている。岩場崩壊の恐れがあるという。
ここから再び岩場の登り、最後の登りを終えて、開けた展望台に出る。雨で何も見えない。タツナミソウのようなピンクの花が咲いている。休憩する場所がないのでさらに進んで山頂の祠に出る。ここまで1時間45分くらいかかり、コースタイムよりだいぶ時間がかかっている。足が痛いのでやむを得ない。ここにも休憩所がないので、釜伏神社方面に下ってみる。急な岩場の下りの途中、急に右足のふくらはぎが痙攣し始める。やはり左ひざをかばっているので歩きのバランスを崩し、右に負荷がかかったようだ。少し先に休憩所が見えたのでそこまで何とか足を引きずり、足を休ませる。風布館から約二時間経っているので、少し補給。足をベンチに乗せてストレッチ、何とか下りを乗り切れるように――。
痙攣が少しおさまったので、さらに下る。釜伏神社手前に賽神峠分岐があった。9月1日にここでマラソン大会が開かれたようだ。3月には外秩父のトレラン大会があるがそれとは別の大会のようだ。一旦釜伏神社まで下るが、地図にあるような賽神峠への道は見当たらない。道標にも賽神峠は一旦先に分岐に戻るようだ。地形図にある道は神社の私道のようで、追ってみると藪の中に消えている。
仕方なく登り返して分岐に戻ってから賽神峠に向かう。舗装林道に出てしばらく進むと、どなたかの慰霊碑のようなパワースポットがあり、様々な卒塔婆や字の書かれた医師が林立している。その先に関東ふれあいの道の道標があり、ダート道に入る。日本水の入口があり、立ち入り禁止の看板とロープが引かれている。
舗装林道のわきを進むと、まず展望台がある。奥秩父や西上州などの山々が見えるようだが、今日は何も見えない。
さらにその先には正体不明の外国人の別荘か施設のような不気味な敷地があり、その先に日本人の別荘か住宅があり、舗装道に合流。そこから10分くらいで、賽神峠に出た。ここは長瀞方面、葉原峠、野上方面、風布、寄居方面の分岐になっている。仙元峠、葉原峠へは中央のダート道を進むようだ。予定では植平峠から金ヶ岳・春名神社経由で野上方面に下るつもりだったが、足が痛いので今日はここで長瀞まで最短で下ることにした。最初、舗装路でなくダート道に入る。10分くらい下ると道端に秩父困民党に関する説明がある。明治17年10月31日、困民党の蜂起は、集落の大半が参加した風布から始まった。一斉蜂起の一日前だった。10分くらい下ると、大鉢形集落に出る。ここは寄居の鉢形城址と関係のある集落らしい。ここで舗装道と合流し、しばらく急な舗装道を下る。様々な林道が交差し、方向がわかりにくいが、時々道標があり、方向を確認できる。ここは関東ふれあいの道だ。
前方の長瀞渓谷の向こうに宝登山の山並みが見え、手前には阿弥陀ヶ谷の集落が見える。この辺りの集落には小正月とお盆の年二回、「回り念仏」という念仏行事の風習があり、寄居の鉢形城の落城に伴う先祖の霊を弔う行事らしい。阿弥陀ヶ谷によって見たかったが、今日は無理なのでひたすら下る。途中、水場のある住宅の外で、雨具を脱ぐ。雨は止み、気温が上がって暑い。早く脱げばよかったのにーー。賽神峠から40分くらいで、菊水岩に出る。「菊水岩」は横臥褶曲により曲線の皺が模様になった岩で、流水の上に模様が出ていて、珍しく、天然記念物に指定されているようだ。足がいたので対岸に渡って写真を撮りたいが今回はパス。そこから20分くらいで再びダート道に入り、10分くらいで県道82号線に降り立った。しかしここからまだ駅は遠い。
道標に従って長瀞駅に向かう。なんといっても荒川を渡らねばならず、渡れるところは限られている。すこし逆方向に戻り、川の方向に向かう。途中、阿佐美冷蔵に電話して営業を確かめる。小さな沢のわきにクレマチスのような白い花が咲いている。おそらくセンニンソウで、クレマチスの近縁種（キンポウゲ科センニンソウ属）だ。振り返ると下る予定だった釜伏山から葉原峠の稜線、金ヶ岳などが見える。15分くらい進むと荒川を渡る金石水管橋とキャンプ場に出る。橋を渡ると若い女性グループなど何組かがキャンプを楽しんでいる。テントや車も見える。対岸に出るとあと長瀞駅まで1，3�劼瞭刺検�まだ1�勸幣紊發△襪里�と痛い足を引きずって進む。途中のベンチで靴を脱いで中敷きをとって暑い靴下を上にはき、少し楽になる。もっと早くそうするべきだったか？10分くらい進み、白い漆喰壁の塀のあるこの辺りの旧家と思しき家の前を通過し、秩父鉄道の遮断機のない踏切を渡り、2時前に何とか長瀞駅に出る。ここで電車の時間を確認し、宝登山神社手前の阿佐美冷蔵の店に急ぐ。大勢の女性が店から出てきた。盛夏には行列ができて二時間待ちなどということもあるそうだ。今日は9月の平日なのですぐに注文して食べることができた。抹茶小豆を注文、待ち時間に店内の天然氷制作風景や氷アートの写真を撮影。足が痛くなければ金崎の本店の展示場を見たかったが、またの機会に。氷はなめらかで、こんなおいしい氷は初めて。十分堪能して店を出る。電車の時間が迫っているので駅に急ぐが、途中の無人スタンドで栗300円を見つけ、お土産にする。帰路、寄居で時間があったので、白扇で知られる藤崎商店の純米酒を購入し、残ったお稲荷さんや果物を食べながら池袋に向かった。購入した栗は採り立てらしく、湯通ししなくともすぐ皮剥ができ、栗ごはんをおいしくいただいた。山の恵みに感謝。
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