剱岳トレッキング(馬場島in/out) ※未達
- GPS
- 19:21
- 距離
- 11.6km
- 登り
- 1,762m
- 下り
- 1,761m
コースタイム
- 山行
- 3:37
- 休憩
- 0:03
- 合計
- 3:40
- 山行
- 3:53
- 休憩
- 3:34
- 合計
- 7:27
天候 | Day1(8/21):曇り、Day2(8/22):曇り時々雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ほぼ下りがなく、山頂まで標高差2200m(早月小屋まで1400m超)の急登を登り続けます。富士山を除くと、こんな標高差を登り一辺倒で進むきっつい登山道は、国内にないのでは?(黒戸尾根は登り下りがありますが、早月尾根はひたすら登り) 今回は、2500m付近の岩場で撤退しましたが、早月尾根はとにかく終始激坂なので、登りよりも、下りのほうが転倒・滑落のリスクが高い。スピードを殺し、足の置き場をしっかりと見極め、三点支持を忠実に守った登り下りが必要。 |
その他周辺情報 | アルプスの湯にて日帰り温泉。 8月は毎年ワンコイン(500円)です。2019年も、今年(2021年)も! |
写真
感想
2019年8月、百名山94座目として早月尾根ワンデー(10時間)で登り下りした剱岳!
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1985921.html
当時、途中からガスガスで眺望ゼロの中、何も見えない山頂で凍えながら踏ん張った記憶を上書きするため、晴天を狙って一路富山入り!木曜〜土曜昼まで、ご来光狙いだった日曜朝は剱岳含む北アルプス一帯が晴れ予報!期待に胸膨らませ、土曜昼過ぎに馬場島へ着くと、予報が一転悪化し、翌日曜朝は曇り時々雨へ急変化!またよい方に変わると信じて、「試練と憧れ」石碑を見つつ、2年ぶりの馬場島登山口から入山しました!
いきなりガツンと急登。8/7に登った北海道・石狩岳のシュナイダーコースがかわいく思えてきます(笑)。入山〜小屋までに、20名近くとすれ違ったと思います。皆さん、山頂眺望はなかったようで、私も明日の山頂眺望が得られるか、不安で一杯の中、ひたすら激坂を登っていきます。普段なら8kgほどの荷物は、あまり重さを感じないのですが、この日は肩にズシリとのしかかってきた・・・ような気がします。
標高1000mの松尾平(展望台)では、上部しか見えなかったブナグラ谷(たん)が、激坂を上げる都度、その全容を現してきます。このブナグラ谷と富山湾&富山平野が、樹林帯を登っていく中で、唯一の目印というかモチベーションでしたね。
2年前は、朝1時スタートで、早月小屋通過時もまだ夜明け前(真っ暗)で、日の出時刻後はガスガスで何も見えなかったので、登りも下りも道中では一度も剱岳やお隣の奥大日岳や毛勝三山が見えませんでした。そういう意味では、今回のDay1登りでは、剱岳はもちろん、左手には赤谷山&白萩山、赤ハゲ&白ハゲ、毛勝三山(毛勝山、猫又山、釜谷山)、マッチ箱&小窓ノ頭、右手には奥大日岳、浄土山、剱御前、別山なども見え、眺望は上々でした!特に早月小屋手前の丸山からが一番よく見えましたね!
入山から3時間40分(前回は3時間)で、早月小屋へ到着です。着くなり、即夕食です。販売用ミネラルウォーター以外、一切の水がない小屋なので、質素な料理ですが、感謝感謝です。ご飯と豚汁はおかわり自由で、ご飯だけ1回おかわりを頂きました。
小屋の2Fからは、富山湾&富山平野(夜景)がすっきりと見えます。時間を変えて、何回も撮影しちゃいました。ただ、星は一切見えず、やはり山側の天候はよくないみたいです。Day1は19時過ぎに布団(の上に持ち込んだシュラフ)にくるまり、早寝します。
Day2は剱岳山頂でのご来光(5時頃)狙いで、1時過ぎに起床し、朝2時に小屋を出発!この時点では雨は降っていませんでしたが、標高2400m板を過ぎた辺りから小雨が降り出し、所により強風にさらされます。すかさずレインウェア上下を羽織り、2年前にヘルメットを装着した岩場入口に差し掛かります。この頃から、富山湾もぼんやりとしか見えなくなります。
少し岩場を進んだものの、風雨は強くなる一方で、ご来光は絶対に見れないこと、眺望も絶対に望めないことを悟り、2年前の記憶をたどると、カニのハサミをはじめ、これからゴツゴツした急峻な岩場が本格化することが明白であり、出発からおよそ45分、2:46に「映えある撤退」を決断しました。今回は、眺望リベンジが目的の剱岳チャレンジだったので、ピークハントだけしても仕方ないですし。
小屋まで戻る途中、テン泊していた2名のパーティーとスライドし、岩場の状況を伝え、無事を祈ります。小屋まで戻った後、丸山へ登り直し、真っ暗な中、星空モードで撮影し、帰宅後に明る目に調整して見てみると、剱岳本峰がしっかりと写ってました。まぁ、現地では眺望なんてなかったでしょうけど。そうそう、丸山滞在中、熊鈴が鳴り、2名のパーティーが上がってきました。馬場島を0時に出たそうです。ワンデーでしょうね、きっと。今日の剱岳は"試練"しか与えてくれない・・・と思いますが。
なお、早月小屋は4時に一気に部屋が点灯し、朝を迎えます。私が小屋を出た2時〜4時の間に小屋から出たチャレンジャーは皆無だったようです!私は逆に4時〜6時まで仮眠します。6時がチェックアウトのようで、6時に強制的に起こされました(笑)。
この頃は雨も止んでおり、山頂で食うはずだった冷やし淡々うどんを、富山湾見ながら食って、失意の下山です。復路は、ホントに黙々と下山するのみ。登ってくる人と7,8人すれ違ったと思いますが、今日の剱岳は・・・。いずれにせよ、2年前は2時間20分だった下りは、今回は2時間30分。登りに比べると、遅れ幅(登りは+40分)を縮めることができました。
最後に、「試練と憧れ」石碑の前でポーズを取り、今回のシンボルPhotoとしました。いつもは山頂で撮った自撮り写真を使うんですが、今日は山頂まで辿り着けず、残念でした。次回、剱岳へチャレンジする時は、絶対に晴れそうな日を選び、願わくば富山からタクシーで馬場島まで乗りつけ、剱岳を越えて、別山尾根側に下りたいですね♪
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