馬ノ神岳〜水引入道
- GPS
- 06:21
- 距離
- 8.7km
- 登り
- 872m
- 下り
- 864m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
登山道がなくて冬季限定で登られている「馬ノ神岳(まのかみだけ)」。
山と高原地図(最後の写真)に、水引入道へのジャンボリーコースの上、沢を挟んで北側に中途半端な登山道が引かれている。
ネットで調べてみると、北限の自生カラマツへの観察道らしく、地図の終点より先の頂上まで踏み跡はあるという。
それなら水引入道まで歩きたくなるのが人情。
ボクがそう思うワケだから、歩いている物好きは必ずいるはず。
薄い踏み跡くらいはあるだろうということで調査に行ってきましたよ。
■登山口まで
白石スキー場から林道に入り、ジャンボリーコースを過ぎた三叉路を左折。神嶺林道に入る。
道は荒れていて、普通車だとかなり慎重に走らなければならないので、早々に駐車スペースを見つけて登山開始。
林道を少し歩くとブル道があった。地形的にもショートカットでいけるはずと睨んでそちらに入ると正解だった。
30分ほどで「蔵王馬の神岳カラマツ」の大きな看板。登山口はその裏にある。
■観察道で馬ノ神岳まで
最初から藪気味。すぐにブル道で分断されているけど、真っ直ぐ進めばOK。
このブル道、看板の脇から伸びているけど、そっちから歩いてくると入り口が分からなくなるかも。
藪道だけど踏み跡はしっかりあるし、ピンクテープもあるので大丈夫。
やがて広葉樹林の中の道になると歩きやすくなる。
木のハンドブックで種類を確認しながらのんびりと歩く。
しばらく快適な道が続くが再び笹藪。そして沢に出る。
この辺りは道が分かりづらくなる。
倒木などで分断されているけど、安易に道に見える方に進まず、落ち着いてピンクテープを探せば大丈夫。
沢が二又になるところで渡渉。二本の沢の間を登っていく。ここから急登。
踏み跡はあるが、まぁ、一般的には藪と呼ばれる状態でしょうね。
つづら折りの場所もあるけど、ほとんど急登。
一ヶ所、分かりづらい場所があって道をロスト。
ちょっと戻って道を発見。
ヤマレコの地図の、先行者たちの軌道を見ると二本に分かれているので、やはりここで間違える人は多いのだと思う。
そして尾根に到着。山と高原地図だとここまでだけど、しっかり踏み跡は続いている。
頂上付近でちょっとだけ広い場所があったので大休止。
付近にはカラマツっぽい松があるんだけど、これが北限の自生カラマツなのか?
■馬ノ神岳〜水引入道
馬ノ神岳の頂上がどこか分からず。三角点も見つけられなかったし、山頂プレートもなかった。
しかし、だいたいこの辺かなぁという場所から続く尾根にも踏み跡とテープがある。
やはり歩いている人はいるのだ。
オレンジとピンクのテープはかなり頻繁に現れる。
基本的には灌木と笹藪。これは意外。
標高1500mくらいなのでハイマツの海も覚悟していたのに。
栗駒山だととっくにハイマツだしね。やはり蔵王は南なんだなぁ。植生が200mくらい違うと思う。
笹の海を平泳ぎ。しかし歩いた跡が確認できる。
しかもルートが藪なのにわかりやすい。不思議だなぁと思ったら、木の枝が切られているので、笹が道に見えるのだ。
んー、これは正直言えばありがたいけど、本来はアウトだよなぁ。
切り口を見ると古いものからつい最近切られたものある。
ということは、結構頻繁に歩かれているということか。
やがてコルに到着。ここから水引入道まで標高差150mの急登。
笹も覆いかぶさるようになるが、一人分の幅がザッと刈り払われている。
頭上には頻繁にピンクテープ。迷うことはない。
しかしやはり急登。ひたすら笹を掴み体を持ち上げる。
倒れた笹の上に乗るとズルッと滑る。
休み休み登り、時々スマホで標高を確認。あと標高差100m、80m、50m・・・そして登頂。
頂上付近だけハイマツの海。これで標高差150mを覚悟してたけど助かった。
水引入道からは不忘山、南屏風岳、屏風岳が迫ってくる様に見える。良い稜線。
あっちを歩いて帰るかなぁとちょっと思ったけど、水も食料も足りないので大人しくジャンボリーコースで。
■ジャンボリーコース。
最初は歩きづらい場所があったり、ロープもあったりするけど、標高1200mあたりからは緩やかなブナの二次林の道。
軽快に気持ちよく歩いていくけど飽きてくるね。
地図の水場へはちゃんとテープと道があってすぐにわかる。
そこから少し下るとオレンジのテープ。北に向かって踏み跡が続く。先にもオレンジテープが続いている。
道だな。
ジャンボリーコースから神嶺林道への道があったらなぁと思っていたけど、同じことを考えている人がいたってことだ。
沢を渡るはずだけど、そう大きくはない。
間違いなく続いていると確信して進む。
鎌で笹が刈り払われているから歩きやすい。
やがて勾配がキツくなって沢に到着。ひと跨ぎ。その先にも道が続いている。
ちょっと登るとブル道。そしてすぐに林道に出た。
あとは車まで、登った時と同じショートカットのブル道で。
そんなワケで周回できました。
馬ノ神岳〜水引入道は、そのうち登山道になっちゃうんじゃないかな?
結構、歩いている人は多い印象。
今のところ、藪以上登山道未満ってところか。
まぁ、無断で枝を切ったり刈り払いしたりはアウトだけどね。
それより、カラマツ観察道の方がピンチかも。
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