【快晴のアルプス沢】幸ノ川〜麦草岳
- GPS
- 10:42
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 1,786m
- 下り
- 1,792m
コースタイム
- 山行
- 9:01
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 10:53
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
長雨に悩まされた8月、待望の晴れ間がやってきた。
日曜日に日帰り沢の予定がすでに入っていたが、それだけではもったいないということでもう一発前日に日帰り沢に行くことに。
白山の大白水沢とも迷ったが、日本海側は意外と天気が悪そうということで、中央アルプスの木曾駒の前衛である麦草岳に突き上げる幸ノ川に行くことに。
諸事情で予定の空いたTヒロさんも加え、4人での山行となった。
28日 久々のTヒロさん
いつものとおり、22時京都集合。Tヒロさんとは0時半に中津川駅で合流。
なんだかんだで1年弱ぶりの再会となった。相変わらず元気そうでなにより。
木曽路を行き、快適寝場所がある賤母の道の駅で沈
29日 爽快な沢登り
4時起床。眠い目をこすりながら、コンビニで朝ごはんをかき込んで、木曽駒ケ岳福島Bコース登山口を目指す。
ナビの最短ルートで行こうとするも、直前で工事で通行止め。
まさかの歩きかと思ったが、少し戻ったところから水産試験場の方に回り込むと、通行止め箇所は回避できる。
駐車場には結構な数の車が止まっており、沢登り装備のパーティも。
行先を聞いてみると細尾沢とのことだった。
準備を整えいざ出発。なかなか急な登山道をえっちらおっちら登る。
小一時間ほどで幸ノ川渡渉点に到着し入渓。
ほどなくして堰堤が出てくる。目の前までいって左岸から巻く。ちょっとムーブが大きめか。
少し河原を歩くとチョックストーンの滝が出てくるので、サクッと左岸から登る。
さらに進むと両岸が切り立ってきて、滝も入り込みいい雰囲気となってくる。
トイ状の滝はセオリー通りステミングで突破。
ここからさらに大小3つの滝が連続する。この滝が続く感じは久々。
1つ目の滝は右岸から。
出足が少し立っており、みんな久々ということでロープを出す。
0ピンはキャメロット0.5くらいのカムで取り、少し上がると残置ハーケンもあった。
出足以外は寝ているの簡単。確保支点は角岩にスリングをかけた。
続く小滝もさくっと右岸。
2条になっている滝は右岸バンド状を斜上。
沢2回目のN桐さんも危なげなく連瀑帯をこなしていてさすが。
2度目のトイ状の滝はステミングから左岸に取り付き突破。
斜滝をいくつか楽しんで1850二股。この辺りからようやく日が差し込んできて、美しさと爽快感が5割増し。
右股を取ると再び滝が連続する。
まず初めにでてくる滝は、頑張れ直登できそうだが、激烈シャワーやし無理もできないのでサクッと右岸からまく。
続くすだれ状の滝は、トポを参考に左岸から登る。
枯れかけの枝を頼りに登るが、ホールドスタンスともに乏しく一歩が緊張するのでロープを出して確保。
枝にランニングを取り、確保支点はリスにキャメロット#1とハーケンでバックアップ。
左岸を偵察していたtentyoによると右岸ならギリロープ出さないくらいでいけたそうな。
2つ斜滝を挟んで、得も言えない形の8m滝が現れる。
大きい滝だが、左岸は階段状で簡単に登れる。
続く2条の滝は左の水流を簡単に登れる。
2000mから二股を挟んで2050mも滝が連続するが、どれも簡単に直登できる。
陽光が降り注ぐ青空の下、飛沫を浴びながら、ぐんぐん標高を稼いでいく。
ふと振り向くと御嶽や乗鞍、少し雲がかかっているものの、北アも見える。
2100m付近の5mFは右岸から巻き気味に。
少し進んだドン付きの滝も右岸から巻く。
2150mの二股を分けたあとも、見上げる限り滝が青空に向かって伸びている。
どの滝も思い思いに登れて、まさに快適な登攀。
どこまでも滝を登っていきたいと思ったくらいで2400mのピンクテープのついた登山道にぶち当たり遡行はおしまいとなる。名残惜しい。
沢装備を解除していると、虫屋さんと遭遇。
ベニヒカゲやクモマベニヒカゲの遺伝的分布を研究いているとのこと。
しばし、生物トークで盛り上がる。
登山道を進むとほどなく七合目避難小屋、荷物をデポして麦草岳のアタックに向かう。
ここまで幾多の滝を越えてきた足に、300mの急登はなかなか応えるが、樹林を飛び出すと中アの稜線どーんっと迎えてくれる。
こちら側見るのは初めてでなかなか新鮮。伊奈側からだとセンターを張っている宝剣は、お飾りとなり、木曾駒ケ岳が主役となる。
牙岩を携えた木曽前岳もいい感じ、三ノ沢岳なんかを絡めて冬に行ってみたくなる。
疲れもあって少しのんびりしてしまったが、気を取り直して下山にかかる。
標高差1000mを一気に下ろすのでなかなか足にくる。暑さがそれほどでもないのが救いか。
ハナビラタケを見つけたりしながらひいひいいって降りていく。
入渓した渡渉点を通り過ぎ、駐車場で山を振り返るころにはすっかり斜陽となっていた。
下山後は木曾福島の二本木の湯で汗を流し、傷ついた筋肉を回復すべく、むつみ食堂でタンパク質を補充。
明日の沢登りメンバーと合流すべく、奥永源寺の道の駅へ車を飛ばすのであった。
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