中ア南部編(side:伊那) 藪を漕ぐならこんなふうに〜苦労多いよ…黒覆尾根in-田切岳-中小川out


- GPS
- 19:42
- 距離
- 27.9km
- 登り
- 2,940m
- 下り
- 2,931m
コースタイム
- 山行
- 1:35
- 休憩
- 0:08
- 合計
- 1:43
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
以降、暗闇の薮道を進む…
細っーい踏み跡が9割程あるので外さない様に追うも、広尾根で見失って悪戦苦闘…😭
あと、暗闇で先が見通せないので30分近く同じ場所で道を探すオチに…( ゜∀゜)o彡゜バーカバーカ!
この尾根の核心は笹藪漕ぎでは無く、痩せ尾根と岩棚の突破、下巻き道を見つけることにあります…😨
詳細は…Yama-take氏のレポが最も合点が行く、と申しておきましょう
ピノキオの所のような痩せた水場では無く、水量豊富!
ピンテと道に沿って下ると右奥から水の音がするのでそっちへ少し逸れるとここに♪
ここを知っていると、縦走計画が多少楽になることだろう…
今日だけは自分を褒めてもいいかな?
これで獅子舞!
もう生きてる内にここに来ることも無いかな?
一応次の日、美容院行ってひと針縫ってきました🤕
いつも鎮痛剤飲んでるからそんなに痛くないから足が回復したら次週も山行きだな…(行きました🚗 ??
感想
◆◆始まりはいつも…◆◆
もうずいぶん前なので適当に…
繁忙期としては珍しく土日休みになった😄…中アを歩きだしてからずっと気になっていた黒覆尾根からの田切岳に漸く手を付ける時が来た…
この時の為に復路の中小川登山道の踏査を2年前からやってきた…
満を持して金曜夜に林道で車中泊したが…予報では無かった雨!😭
完全に計画は破綻…土曜の朝に山を見るとガスってる…そして藪漕ぎ前日に雨はありえナイザー…😰
こんなことなら後立の縦走をすべきだったと後悔しながら千人塚公園でゴロゴロしたり、まだ一度も食していなかったソースカツ丼喰ったり…( ゚Д゚)ウマー…イ?
そして熟考する…小屋泊装備で藪漕ぎして苦しむより、日帰り軽装備で強行突破してもいんじゃないニカ?
お馴染みのレジェンドたちのレポを見て大体14時間…自分のレベルに下方修正して18時間で行けそうだ…
日が短くなっているので、中小川登山道の途中で日没はよろしくない!🤔ならば0時前に歩き出せば明るい内に危険地帯は脱出できそうだ…
ってな訳で、土曜深夜22時過ぎに荷物を大幅に減らしてスタートする😤
◆◆深夜の駄目駄目廃キング◆◆
中小川避難小屋に電チャリをデポしてひたひたと林道を歩く…与田切川の橋までは車が入れる程度には道が良いが、そこから先は度重なる洗堀で路盤までメタメタでMTBも怪しい程の荒れっぷり…
中小川登山道入り口を過ぎても荒れ荒れな林道を暫く歩く…
?……………?…沢の横断に出会わない…登りがきつくなってる?🤔
スマホ見たら途中で支線に入るべきところを主幹線を歩いていたというオチ!
(゜∀゜)バーカww
往復30分程ロスして支線林道を歩く…こちらは主幹線と違い、ほとんど林道にダメージがない?快適な林道歩きをしつつ、小麦沢を越える…もろちん、橋もコルゲート管も無いが、水量は少なく濡れずに渡渉できた…
小麦沢を越えると一転して林道は荒れてくるが、通行に支障はない…
そうこうしながらオンボロ沢に…
ここも渡れそうな場所を選んで渡渉する…が…対岸の林道が見当たらない??😨🤔
来た道の地盤高に林道が無い?
時刻は0時過ぎ…ヘッデンの照射範囲外は全て暗黒の世界…林道が屈曲したと信じて下流側へ岩伝いに歩くも道の痕跡も見つからない?
渡渉点まで戻ってよく見ると数m上に続く獣の踏み跡が…
それを辿ると林道に這い上がる…どうやら林道はオンボロ沢を渡りながら登りになっていたようだ…往時は橋でも架かっていたのだろうか?
ともあれ林道に復帰…すでに藪が繁茂し、見通しはないが、法尻側に獣道なのか藪やの踏み跡なのか、一条の狭小な踏み跡を辿ってイヌ沢へ…😆
ベンチマークの土管らしき物を確認し、イヌ沢を遡行する…
数度二俣に出会い、左右どちらに行こうか悩むが、レコの軌跡分布のお陰である程度は順調に遡行するも、左に行くべき二俣を右に進んでしまい、段々と勾配がやばくなってくる…😱
登る分には兵器な勾配だが、滑って落ちた場合洒落にならない勾配だという事に気が付く…行き詰まる前に左の草付きになんとか取り付き、激傾斜の岩ゴロゴロの草付きを二俣まで下りて、なんとか軌道修正する…
まだ黒覆尾根にすら取り付いていないのにトラブルの連続に、途中撤退も考え始める…
足元の悪い草付きから疎林の急坂に僅かに付いた踏み跡らしきものをなんとか辿って黒覆尾根に合流したのは1:30…スタートから3時間以上経過とかもうぶん投げて帰りたい気分…😥
こうなりゃ行けるとこまで行って戻ればいいやってな気分で笹藪の尾根を進む…
幸いにも濃い目の笹藪の中に1条の獣道?往時の登山道の名残?があり、意外に藪漕ぎらしい藪漕ぎは「そんなに」しないで済んでいる…
尾根勾配が緩かったり、方向転換する地点では道を見失うが、力技で突破、再び獣道に合流する…なかなかに順調だ♪😄
しかし何事も上手く行かないのが世の常であろう…😥
2176P辺りで踏み跡を見失った後、暗闇の中、方向を完全にロストして尾根を左から右へ横断したり、逆走したり…😨
そして2176Pから少し下って登り返しがある筈が行き止まりの岩の上?行き止まり??
踏み跡辿っているのに?
スマホのコンパスを見るとあらぬ方向を向いてる?……🤔😵
2,3回来た道を行ったり来たり…周りは漆黒の闇の中の胸丈の笹薮…ヘッデンの光は笹薮を照らすのみ…😱
藪の中に身を沈めて考える…🤔
明るくなるまで待って引き返すか…明るくなってから続行してもタイムアウトだからね😅
そしてコンパスの不調を考える…スマホカバーのマグネットに反応してるじゃねーか!
_(┐「ε:)_ズコー!!
ネタが割れればなんのことは無かった訳で…
間違った踏み跡がなんなのかは分からんが、進むべき方向の藪の中を少し進むと正解の道が…
( ゚∀゚)o彡゜バーカバーカ!
以降、笹薮漕ぎに支障無く、薄明るくなる頃に笹薮漕ぎは終了…
明るい時に歩けば全く問題の無い、笹薮漕ぎとしては5段階中の2.5〜3程度の難度でしようか?
ともあれ、黒覆尾根でのウォーミングアップは終了となりまして、本番開幕
草付きの岩棚を登ります…トラバース道だった所は薮に隠れ、当てにならなかったので行けそうな勾配とホールドを確かめて強引に登りあげる…😰
暫しボーナスゾーンのハッキリした道を進み、2588Pから一旦下り、ルンゼを登る辺りはもう4ヶ月前のことなので忘れてしまったがw
番線のガイドに沿ってトラバースして…草付きのルンゼを登る…ここにはチェーンがぶら下がっていたが、当てにしない方が良い…
切れて滑落すればトラバース道より遥か下まで行ってしまいますから…😨💀
下草をホールドにして登りあげると、Yama-take氏が切れそうだと言っていたチェーンが切れていた…😱
途中にあった2条の鎖は一方が切れた鎖だったのね…ヒェッ怖い!😱
この辺りの巻道の詳しい情報はYama-take氏のレポが最も分かりやすいです…
但し、レポの情報と現地の擦り合わせが出来ないと進退極まりますのでくれぐれもお気を付けて…😨
ここを越えると痩せ尾根の危険地帯は抜けて、草付きの中になんとなく残る踏み跡を辿ってハイマツ薮漕ぎになります…
私的には最悪の核心部なんですが…
初めはハイマツの下を潜り、そして今度は上に乗って泳ぐ…足首の悪い私にはゲロ密の笹薮よりも相性の悪いクソ薮です…💩
レポによると左側に低い抜け道があるらしいのですが、無かったら絶望的な復帰を強いられるので潔く尾根芯の薮を泳ぎます…😵
某氏や某氏や某氏にとってはなんのことも無いハイマツ漕ぎだと思いますが兎に角進まない…
10時前には主稜線に出なければタイムスケジュール的に宜しくないですが、焦っても徒に体力を消耗するので地道にハイマツ遊泳…😵😵
なんとか膝丈ほどまで低くなって、目指す田切岳もロックオン😳
百間ナギを左眼下に見つつ、ハイマツの薄いルートから田切岳に登りあげる!
最後は1度歩いているので問題なくピークへ♪
計画から下見を含めて都合3年掛かりましたが、どうにかこうにか黒覆尾根からの田切岳は叶いましたぞ!!
……まぁ、下見は帰路の中小川登山道なんですけどね…😥
折角廃道を登りあげたのなら、帰路も廃道で周回したいのが人情というものです♪
……そんなことない?あるんです!
まぁ、そんな訳で、田切岳以降は今更どうこう述べずとも…😄
擂鉢窪の避難小屋は雪崩の所為か、壁がぶち抜けてトイレもぶっ倒れて酷い有様でしたが、建物自体は残っており、シートで宿泊スペースが囲われて雨露は凌げるようになってました?
来夏以降の修繕を待ちましょう…
……クラファンでもすれば資金集まるかもね…🤔
主稜線に出たのが10時半近く…ちと遅れ気味ではあるが、致命的な遅れではないので、越百まで約3時間の稜線歩きを消耗せずに慌てず急いで安全に歩く…
途中で若いトレイルの男女にスイスイ抜かれるが、まぁ仕方ない(´・ω・`)
あとヤマッパーに遭遇したのですっとぼけてスルーする…
一般でないルートはあまり喧伝するものじゃないですね…😌
………それにしても、仙涯嶺を抜けるのは疲れた身には堪えたなぁ…😵🤢
なんとか3時間を少しだけオーバーする位で中小川登山道下り口にやって来た!
ここ!ここを安全確実に下るためにメインミッションの合間を縫って2年、3回の下見を行い、「お手製コースガイドを見ながらなら」問題なく下れるようになりました♪😄🤣
満身創痍の状態でも迷わず難所悪場を「思い出しながら」順調に下りますが…
登山における事故というのは下山に起こりやすい、という事を身をもって実践する事に…
足場の悪い急な下りでポールに足を引っ掛けて派手にすっ転び、堅く細い枝が脇腹にザックリ!…😨
……暫し悶絶😭🤢😭🤢
幸い駄肉のお陰で深々とは刺さらず抉るように逸れたので出血程度で済み、タオルで押さえつつ焦らず下山続行…
意外にも電波は入りましたが、自力歩行は出来るので自力下山!
ガイドのお陰でこんな状態でも帰れたのはまさに「備えあれば憂いなし」であろう♪
ともあれ、1泊が日帰り?に、思わぬ怪我をする羽目になったが、懸案だった中アの廃道巡りが1つ片付いたのは喜ばしい事だろうね💕
もう中アでマイナーコースは無いだろうなぁと思ったら、まだ大棚入山からの薮稜線歩きがあったり、独標からの蕎麦粒〜中八丁峠抜けとか、越百以南の木曽側の薮尾根とか…
あるわ〜〜😥
全然あるわ〜〜😌
まぁ、百高シーズンはもう少しあるので、次はここと天秤に掛けた後立をやる事にしよう…
(○・ω・)ノ----end-----
…………なげーわ😰
書いてて秋田ネルになったので、やはりレポは簡単明瞭が1番だわ♪
コメント
この記録に関連する登山ルート
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今年もよろしくお願いします。
これもまた、だれにもまねのできない素晴らしい熱闘でしたね!
蕎麦粒岳の新ルート、期待してますよ〜。
中八丁峠を帰路、荻原沢と桟沢とを分ける尾根を往路に、どうでしょうね。
どちらも途中までは行ったことがあります。
前者は、途中、ササやシャクナゲの密生地がありますが、大したことはないでしょう。
後者は、東野の奥、吉野東野線の屈曲点から雨乞滝方面へと降りる治山運搬道があり、それでキンバ岩へと続く前述の尾根に出られるはずですよ。
2007.1.21.、荻原沢から入った猟師が撃った散弾銃の雨が降ってきましたからね・・・。
ただ、蕎麦粒岳手前のキレットは、どうなんでしょうね。
荻原沢を遡行した人も、そこは通っていないでしょう。
今年も少しずつではありますが、cloudさんの影を踏めるよう、藪漕ぎをしてみたいものですw
蕎麦粒のそのルート、良さげですね!地図を見て、「そう来たか〜!」と得心しました。
キニバ岩近辺の情報は、一昨年、独標への手前で中八丁から縦走してきた藪屋さん2人組に話を伺ったらロープ無くても突破できるけど藪が凄いと仰ってましたが、どこかのブログには残置ロープがあった、とか、「ここは地獄の1丁目」とかかれた紙が瓶に入っていた?とか…とにかくここは情報が無い危険地帯なので、臆病な私は下見をしてからになりそうです…
今年は雪が多いので、木曽の2000m辺りが雪解けしてくれるのがいつになる事やら…
この記録をまっていましたよお。
今朝から何度も読み直して、なんとコメントしようか・・・・と悩んでおりました。
なんで暗闇のヤブ漕ぎができるんだろう?
日帰り装備だとしてもですよ、ワタシより早い
2条の鎖が下がっているって…怖いですね。
いろいろな困難を思いださせてくれたレコでした。
単独行、山奥でのケガは禁物ですね。無事下山で何よりでした。
毎回楽しませていただいています。今年もよろしくお願いいたします。
お待たせした割にはお粗末なレポになってしまったのはご容赦くださいませ。😥
…yama-takeさんがコメントに悩むのは分かりますよ〜…
自分でも「阿呆な事やってるわ〜」「馬鹿じゃね?」と突っ込みたくなりますからw😅
明るい時に歩けば何のことは無い所を態々夜中歩いて四苦八苦する姿は傍から見れば笑えますなw
ただ、夜の藪漕ぎは尾根を登ることに限定した方が良いです…藪漕ぎ速度は氏の方が早いじゃないですか…幕営装備だとこれの1.5倍くらいかかりますから…
あそこの鎖はいつの間にか切れていたようで、修理に間に合わなかったのが残念です…😭
まぁ、あそこを歩く人で錆びた鎖に全体重を預けるような真似をする人はいないと思うので問題ない?
事故は下りに起きやすいというのを己の身で実践するとは思いませんでした…お腹の肉が多くて助かった?です🤕
今年も氏のドマイナー山行を心待ちにしております♪
おそらく道中で遭遇したヤマッパーは自分です😅
tori-atamaさんの山行はなかなかワクワクするものですね。楽しく拝見してさせていただいています😊
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