木曽駒ヶ岳〜越百山縦走


- GPS
- 21:35
- 距離
- 41.8km
- 登り
- 4,723m
- 下り
- 5,063m
コースタイム
- 山行
- 11:29
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 12:32
- 山行
- 7:49
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 9:03
天候 | 晴れ(高温) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・コガラ登山口〜伊那川ダム:車1h10 タクシーの場合は、南木曽観光タクシー0264-57-3133(40K) ※回送してくれる仲間が見つかったため、麦草岳から木曾駒ヶ岳の稜線を歩きたくてコガラ登山口からスタート。 ・自力回送を試みる場合は、福島Aコースが1番近い。福島Aコースから伊那川ダムまではタクシー1万円程度と過去レポあり。 ・伊那川ダムは電波がなく、下の里まで下りないとタクシーは呼べない。コガラ登山口は、電波あり。 ・コガラ登山口はキャンプ場があるため、きれいなトイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【コース状況等(メモ)】 ・特筆すべき危険箇所なし ・麦草岳〜木曾駒ヶ岳までは波線ルートだが、難しさはなし。牙岩まではトラバースや梯子あり。残雪あるとトラバースルートに雪が残っていやらしいかも。 ・木曾駒ヶ岳〜コスモ岳〜下山ルートは夏道あり、特になし。砂利でなくて、登山道がハイマツの間を通る箇所が何箇所もあり。その箇所のハイマツ草刈りが狭いため、ハイマツが足に突き刺さり、痛いことが多数あり。相方は短パンで傷だらけ。私も長ズボンのスパッツを履いていたが、膝下は傷だらけになった。トレランスタイルで歩くことが多い稜線だが、小傷を避けたい場合は、長ズボンがいいかも。 ・仙涯嶺〜コスモ岳の残雪トラバースで、1〜2週間前は「12本爪アイゼン必要、チェンスパでは怖かった」とのレポがあり、軽アイゼンを持参したが、雪もとけたか、特に危険ではなく、ツボ足で通過。トラバース道に雪があるが、個人的には軽アイゼンで十分そうに感じた。個人の雪慣れや体感で異なるため、一概には言えない。 ・越百山〜南越百山は草刈りが薄くて、笹で歩きづらい。 ・赤梛岳〜田切岳は藪漕ぎ。赤梛岳から見ると、2つ目のピークが田切岳。1回下った先の2つ目のピーク先の藪がかなり濃い(赤梛岳から70m先から鞍部まで)。全てがハイマツ帯。濃いところは腰上程度で、1人だと辛いかも。2人だから、頑張れる。立ち入り禁止の避難小屋の分岐に到着すると、急に踏み跡がでた。鞍部から、田切岳までのトラバースと登りは、土がもろいため、注意が必要。赤梛岳から田切岳まで25分、帰りは35分かかった。 ・越百山〜登山口までは走りやすい道が多い。登山口から伊那川ダムまで林道が長いが、フラット+下りのため、自転車なくても走りやすい。ピストンや周回の人は自転車利用が多い。 ・先週くらいからコスモサーキットの周回林道が崩壊により、通行止めとなっているため、注意。 |
写真
装備
個人装備 |
軽アイゼン
トレランシューズ
|
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感想
【服装】
半袖+短パン+日よけ、トレランシューズ、軽アイゼン
※軽アイゼンは不使用。
【気温】日の出4:21/日の入り19:22
土:(P2,000風5m/15℃)(P3,000風7m/10℃)平地気温29℃
日:(P2,000風11m/14℃)(P3,000風15m/11℃)平地気温28℃
※9時を過ぎるとかなりの灼熱。3,000m級の高山とは思えないほど、稜線上は蒸し暑く、土曜日は暑さでばてた。
【テン泊装備】
・山と道マット(13mm)、モンベルシームレスダウンハガー900#3
※シュラフで寒さなし。少しあついくらい。
【登山者・水場等】
(当日登山者)
・コガラ〜木曾駒ヶ岳:7人(麦草岳からの破線ルート0人)
・木曾駒ヶ岳〜宝剣:多数
・極楽平先分岐〜三ノ沢岳:10人
・分岐〜木曽殿山荘:7人
・木曾殿山荘〜仙涯嶺
・仙涯嶺〜越百山:5名
・越百山〜伊那川ダム:0人
(水場)
・稜線上に水場なし。
・宝剣山荘で500ml400円で購入可能。シーズン入ると、1L200円で入れ物から給水購入できるようだったが、今回はなかった。
・檜尾小屋(水場あり。未確認)
・木曾殿山荘から片道10分
・空木岳避難小屋(水場あり。未確認)
・越百山〜伊那川ダム:道中に水場2箇所(足りていたため、未確認。出ているらしい)
※宝剣山荘で購入+道中の雪渓を飲み水に入れて利用。
(泊地)
◎木曽殿山荘:冬季小屋スペース(7/1から小屋営業)
・小屋隣の倉庫を冬季避難小屋として開放。
・水場利用可。小屋から片道10分
・トイレは使用不可。
・空木岳直下の小屋で、展望も良く、いい立地だった。電波あり。
・小屋あけ準備中で利用できなければ、空木岳避難小屋利用(山荘から90分)利用予定
駒峰ヒュッテは、小屋開準備につき施錠され利用できない。
・当日利用者:12名(うち倉庫内7名、小屋外テント5名)
※17時到着時点でラスト2名で倉庫内に泊まれた。あとから来た5名は、入りきらず、外で野宿1名+テント4名。
・倉庫内は、物置のようなスペースで上下段に分かれ、通常は上利用。人が多いと下も板の上で寝ることが可能。到着時点で上が埋まり、下を利用。倉庫内は入口スペースが土で、土の上にもマットを敷いて、あと5名くらいは入ることも可能と感じた。板スペースが開いていなかった方は、土ではなく外でテントをはっていた。
・利用者が少ないと想定していたが、かなりの人数で驚いた。
【電波状況】
・基本電波あり。画像参照。
【食料】
(1日目)12h30
水持参:2L持参
消費: おにぎり1、卵2、干し柿4、板チョコ1、バームクーヘン1、きなこねじり1/2袋、
甘いお菓子1、梅干し2、アミノバイタル1
(2日目)9h
水持参:1.5L持参(0.5L残)
消費: a米1、スティックパン1、甘いお菓子2、アミノバイタル1、きなこねじり1/2袋,
干し梅干し2
合計食料残: ジェル2、ミニヨーカン2,プロテインバー1、塩分タブレット2
【感想】
・当初予定では今回も高天原予定だったものの、金曜日朝時点で日曜日13時頃から雲が出そう。急遽天気が終日持ちそうな、中央アルプスに変更。
・事前の計画ストックでは、福島Aから周回する予定だったが、仲間が回送してくれるため、麦草から歩き、田切岳も追加。
・今年は白馬岳、薬師岳とアルプスには2回訪れているため、高地順応されていると思ったが、P2,800を超えたあたりから、急に息苦しくなり、ペースダウン。
・薬師岳はベースが2,000~2,500m。白馬岳は2,500~2,700m。今回は、稜線が2,700~2,800m。白馬岳でも三国境のP2,750あたりは息があがったため、標高2,700mから極端に息が苦しくなると感じた。
・中央アルプスを歩いてみて、地図上からたくさんのピークを歩くなあと感じてはいたが、実際に木曾駒ヶ岳から稜線を見ると、アップダウンの多さに驚く。
・木曾駒ヶ岳〜熊沢岳までは、1つ1つのピークの登り返しが大きい。
・熊沢岳〜東川岳はなだらか。木曾殿山荘から空木岳を登れば、空木岳〜コスモ岳間はピーク間のアップダウンが少なく、きつさは少ない。
・景観的には、木曾殿山荘以降が、大きな隆起した岩山の山容が仙涯嶺まで続き、好み。空木岳は100名山だけあって、とても景観が良かった。
・中央アルプスは冬季も歩いている人がいるが、宝剣岳周囲や、他にも岩場ルートが多く、全ルート縦走するのは、簡単ではないと実感。
〜その他(相方転倒)〜
・越百山から登山口までは下りやすい道で楽しく下るが、上の水場先の地点で相方が木の根っこに引っかかって転倒。前から突っ込んで、頭から地面に落ちて一回転。転倒時に頭を打ち、額から出血。縦横7cm程度の幅で、5cm程度の深さ。止血、仮処理(ガーゼ+テーピング)、他の怪我箇所確認等。脳震とうなし。
・無事歩行ができたため、スローペースで自力下山。当日は回送仲間も越百山から合流したため、相方ザックは、回送仲間が背負う。下山後すぐ救急に行くか、救急車で救急に搬送してもらうか、パーティーで検討。登山口からダムまで林道も長く、車がある伊那川ダムにも電波がないこと。+ダムから里まで下りないと、どこの救急に運ぶかを調べられず、調べる時間もかかってしまうこと等から、怪我のない2人で役割分担をして救急車を呼ぶこととした。道中P1,830地点(ヤマレコ奇跡が飛んでいる箇所)で電波を確認すると、電波が入ったため、119で救急要請。歩行ができることから、伊那川ダムより先の電波がはいった地点から再度電話をもらうと救急車を動かす+消防隊2名を下から歩かせるとのこと。
・転倒10:20。要請10:50。消防合流12:30。ダム手前で仲間が取りに行った真水で、患部洗浄中に消防が車で合流し、そこから相方を搬送。
・仲間情報的には、救急車は山道には入れない。閉鎖ゲートの鍵は消防か警察が所持している。ペットボトルの蓋に穴をあけて、水圧で幹部を洗浄できる。頭部を打ったため、5分おきに相方の体調を口頭確認。他怪我箇所は、触って何もないか確認。WFR受講者の仲間でだいぶ助かった。
・相方は現地病院では処置できず、洗浄だけいてもらい、新潟県の病院へ行って処置。
(119番通報時の確認事項)
・怪我の人の生年月日+年齢+住所+氏名
・怪我の状況
・現在地の場所(緯度・経度)
→登山計画時に、メンバー情報を共有して計画書を提出している。いざという場合に、全て暗記しているわけではないので、行動計画書にあわせてメンバー情報も紙で持参したいと感じた(怪我した人が話せない場合もあるため)。
(転倒原因)
・相方は1度ザックをおろして、足つり防止用の漢方を補給した直後に転倒。
※休憩直後などは、体が動きづらく集中力が1回とぎれるため、注意が必要。
・「危険箇所」よりも、比較的危険性の少ない登山道上で事故が発生しやすい(危険性のある場所では慎重な行動を心がける一方、危険性のわかりにくい登山道では、つい注意が散漫になり、油断が生まれる)。気の緩み(稜線上の行動を終えて、尾根から下山時の転倒。ここまで歩ききったという気の緩みがあったか)。
・ザックを下ろす地点までは、相方の後ろを歩行していたが、いつもより早いペースで下っていた。「こんなに早く下る姿を初めて見た」と相方に声をかけたが、結局転倒した。相方いわく、軽量化した泊まり装備で荷物が軽いこと+最近のランニング練習の成果の2つの要因で早く下れたとのことだった。体が動くときこそ、慢心せず注意が必要か。
・私の仲間が越百山から合流。相方は初顔合わせで、緊張感などがあったか。
・一緒に登山をしていて、相方は軽く転んで手を擦りむくことが数回あり。足をひっかけやすいのか、下山の歩行技術を再検討する必要あり。
・事故が起きやすい魔の2時と11時。怪我が起こりやすい時間帯がある。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
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RaVieEnRoseと申します。
楽しく記録を拝見しております。
山行も素晴らしいですが、「計画と実行」形式の
感想欄のファンでもあります。笑
ご自身の備忘録も兼ねているのかもしれませんが
今回は相方さんのアクシデントでは
知らない事も多く勉強になり、知っている事も
再認識の必要性を感じました。
私の相方とも持ち帰って共有したいと思いました。
「ありがとうございました」
相方さんのお怪我良く良くなりますように…
RaVie
はじめまして。
県境歩かれているので、勝手に親近感わいてました😊こちらこそ、よろしくお願いいたします!
ファン嬉しいです!w
山を走る身としては、
リスクは普通より大きく、
リスク管理や声掛けなど、いろいろ自分でも勉強しないとと感じました。
今年か来年には足を踏み入れたいかな。
大変でしたね
その後相方さんの具合はいかがでしょうか?
下山時の転倒は大事故になりやすいと感じてます…
ひらさんがYAMAPではなく、ヤマレコでコメとは!?
三の沢岳分岐から眺めたコスモ山は、谷川の稜線と変わらないのでは?と感じしたが、歩いたら岩岩たちが出迎えてくれて、谷川岳とは違いました😊w
相方は施術を終えて、あとは薬と通院ですね。手足は元気ですので。
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