笈ヶ岳は地図にルートが載らないわけだ
udone
その他1人 - GPS
- --:--
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,648m
- 下り
- 1,649m
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- 山行
- 10:45
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 11:40
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2006年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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感想
隊長には、冥土の土産げに是非とも登頂を果たしたい山が二つありました。一つは昨年4月に登った猿ヶ馬場山、そしてもう一つは笈ヶ岳でした。先々週、先週と2週連続で機会を見送っていましたが、晴天の予報の今週にとうとう登りましたよ。
金曜の晩に滋賀を出発、心配していた名神リフレッシュ工事の渋滞は発生していなくてとんとん拍子で福井北インターから勝山経由で白山スーパー林道の保護センターに22時半到着。センターの広場に沢山の催し物用テントが設営されていて、林道ウォークのイベントがあると書いてあっので、明日はここも賑わうのだろうが、今晩は僕らの車しか駐まっていない。
朝、駐車場には他に1台駐まっていたが先に出発されたみたい。僕らも、保護センター奥の野猿公園へ続く遊歩道へ進む。20分程でキャンプ場の炊事場みたいな建物がある野猿公園で遊歩道は終了、ジライ谷を左岸に石飛してジライ谷左岸尾根に取り付く。この取り付きに続く地点は、明瞭な踏み跡はないですが、注意して観察すればピンクのヒモもぶら下がっていて何とかなります。尾根に取り付くと、すぐに急登の連発となりますが、比較的踏み跡は明瞭で、トラロープが設置されてたりもします。途中、巨大な一枚岩の側を通る地点で、先行の単独の人の先に出ました。
急登の連発が一旦終わって、少し下ってP1271のあたりから少しずつ尾根上のルートはヤブっぽくなってきます。隊長が水飲ましてくれと休憩を要求しますが、冬瓜山からの稜線が樹林越し前方に近く見えていましたので、稜線出たら休憩しましょと先を急ぎましたが、なかなか稜線には出ないので、大杉の横で休憩。本日の隊長は調子悪いみたいで、冬瓜山までで終わりやと弱気な様子で、大杉の下の方へ放便されたら、他にも人糞の形跡があったと聞きもしないのに細かい報告ありがとうございます。
冬瓜山からの稜線に合流する300m手前くらいより、踏み跡は怪しくなりヤブも立て込んできます。それでも登りに取っているので、上へ上がるだけで稜線にヤブからポンと出る感じ。この地点、赤布・テープ等がヒラヒラとしていて、帰路に山毛欅山へ続く尾根方向に真っ直ぐ行くことはないだろうと確信が持てた。稜線に出るまで全く雪は見なかったが、ようやく稜線では、尾根の片斜面にささやかに雪の上を歩けるようになりました。しかし、雪が切れて、尾根芯を進む時のヤブの歩行は辟易ものです。尾根芯にはテープもチラチラありますが、とても踏み跡を示すルート表示という性質ではなく、単に尾根の中心を示しているだけって感じです。馬力で藪漕ぎを続けてる場面が続きますが、後方の白山方向の景色だけは完璧です。
冬瓜山へはマジかと思える急な壁をロープの支えで登りますと、感動の360度の展望が一杯の頂上で、目的の笈ヶ岳全体がドドーンと見えてこれまた感動モンです。
先程まで、今日は偵察にしとくわと言っていた隊長でしたが、何だか、ここでやめるという言葉は無いまま、というか、何だか行く気満々な人に変わっている。山がデカイからか笈ヶ岳までそんなに遠くない距離にみえる。10時到着予定で感張りましょうと隊長に激をとばし、すぐ横の噂のキレット状の馬の背をヒョイヒョイと通過する。これは、無雪期の成せる技でしょうか。
冬瓜山からの降りは、雪庇状の雪が雪割れしていて、雪の上を歩けなくて危険な斜面を巻き降りました。シリタカ山への登りはほとんど雪の上を歩けて快適で、丸い雪原のシリタカ山から笈ヶ岳はますます近く黒い山頂を見せています。こうなりゃ、岩底谷の頭への一旦100m降り140mの登り返しなんかは屁の合羽と思えました。ですが、岩底谷の頭への登りが骨が折れました。なんせ、雪の着いていない岩峰はそそり立つように立ちはだかり、とても取り付けそうになく、右のヤブに活路を求めて懸命に這い上がって何とか県境上の岩底谷の頭にたどり着く。後は、まだべったりと雪が残る稜線を、藪漕ぎでかなり消耗した体力を振り絞って登り詰め、山頂直下のみまた雪が切れてヤブを1分だけ漕いで、ひょっこりと笈ヶ岳登頂。でも、今まで姿がなかった沢山の虫がブンブン飛んでいてまとわりついてきてすごく不快な頂上。30分遅れで隊長もヘロヘロの体で登頂。
まあ、多くの山ですと後は下るだけと気安くなれるのでずか、ここ笈ヶ岳へ登頂した僕たちの素直な気持ちは、ちゃんと下までたどり着いて初めて登頂したって言えるよなーと、これからの下山での苦労がわかっているだけに、全然浮かれた気分になれないのでした。
帰路、岩底谷の頭のヤブはもう堪忍だったので、手前で雪渓に飛び込んでうまく岩底谷の頭の西を巻いてP1626の辺りに出ることが出来てすごくうれしかったです、なんせヤブ通過が少しでも減らせたのですから。その頃、シリタカ山を単独の人が降りているのが見えていましたが、遅くなりそうで少々心配でした。シリタカ山への登りに差し掛かると、隊長の足も限界のようで痙攣多発で大幅な遅れ、雪原の照り返しで体感温度も激暑で隊長は水をかぶ飲みだ。単独の人とはルート上ですれ違わなかったが、なぜだかシリタカ山から岩底谷の頭方向を見ると鞍部付近を歩いているのが見えた。ちょっと不思議。
冬瓜山からの稜線からジライ谷左岸尾根へはキチッと入ったのですが、直後のヤブ地帯でフラフラと再び山毛欅山へ続く尾根を進んでいくとい失敗をして、疲れました。ヘロヘロで保護センターに着き、仕舞いかけの催しテントのおばさんから隊長はカンビールを買ってくれ、無事下山の祝杯をあげたのでした。一里野の天望の湯で激登の汗を流しましたが、僕2�垳座眥�4�垳困搬眥垢虜Ｆ�の憔悴ぶりが証明された体重減でもありました。
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