薬師岳 薬師岳山荘泊で折立から往復

2021年09月14日(火) 〜 2021年09月15日(水)

• GPS: 14:16
• 距離: 23.4km
• 登り: 2,031m
• 下り: 1,994m

コースタイム

1日目

• 山行: 6:19
• 休憩: 1:08
• 合計: 7:27

7:14 折立駐車場
7:17 7:17 十三重之塔 慰霊碑
7:51 7:55 あられちゃんの木
8:04 8:04 太郎坂
8:35 8:45 青淵三角点
8:56 8:56 積雪深計測ポール
9:53 9:53 五光岩ベンチ
10:12 10:12 太郎兵衛平
10:37 11:00 太郎平小屋
11:18 11:18 薬師峠
11:50 11:50 薬師平
12:34 12:40 薬師岳山荘
13:16 13:16 薬師岳避難小屋跡
13:35 14:00 薬師岳
14:13 14:13 薬師岳避難小屋跡
14:41 薬師岳山荘

2日目

• 山行: 5:34
• 休憩: 1:14
• 合計: 6:48

4:30 薬師岳山荘
5:00 5:00 薬師岳避難小屋跡
5:23 5:41 薬師岳
5:52 5:52 薬師岳避難小屋跡
6:20 6:50 薬師岳山荘
7:17 7:17 薬師平
7:44 7:44 薬師峠
8:05 8:20 太郎平小屋
8:39 8:40 太郎兵衛平
8:59 8:59 五光岩ベンチ
9:51 9:51 積雪深計測ポール
10:00 10:10 青淵三角点
11:18 折立駐車場

山頂で見る日の出は格別です。薬師峠の幕営場から山頂までは約2時間40分の長丁場なので、日の出の瞬間を山頂で見ようとすれば、真っ暗な中、岩ゴロの道を登ることになります。その点、薬師岳山荘は適地に建っています。山荘に戻ってゆっくり朝食をいただくこともできます。

天候

1日目 曇り　2日目 晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

有峰林道は、富山市側の小見線は土砂崩れで通行止めとなっていたので、岐阜県神岡市側の東谷線を通って登山口の折立へ行きました。東谷線は道路幅員は広く2車線区間もあってよく管理されていますが、急カーブ、急勾配が多いです。工事車両に時々すれ違うので、カーブミラーをよく見て安全速度で通行するのが無難です。午後8時から午前6時までは走行禁止です。山行計画を立てるときは注意してください。国道41号の神岡から折立まで57km、約1時間45分。

コース状況／危険箇所等

　危険な箇所は特にありません。五光岩ベンチの北側で歩道の修復工事が行われていますが通行に支障はありません。見事な階段が出来つつあります。
　あえて挙げると、薬師峠から薬師平の間は沢筋の急登なので、岩が濡れていたら注意が必要です。また、薬師岳山荘から山頂への稜線は遮るもののないザレた斜面なので、風が強いと辛いと思います。気温は朝夕は5度程になります。

写真

9/14 7:15

折立駐車場からすぐの登山口標高1356m。この先にある自販機はコーラだけ売り切れ。いつものことだそうです

9/14 8:37

キツい太郎坂を登り切ると青淵三角点。最初のベンチがあって視界が開けます

9/14 8:46

弥陀ヶ原の斜面と立山、剣岳、大日三山が見えます

9/14 8:56

西にはシルエットの白山

9/14 9:28

新しい階段。歩道が荒れると路肩歩きが常態化して裸地が拡大します。平原部の歩道整備は安全面より自然環境保全のため

9/14 9:43

有峰湖が眼下に

9/14 9:50

目指す薬師岳山頂。小さく薬師岳山荘が見えます

9/14 9:57

太郎平小屋までは伸びやかな尾根歩き

9/14 10:40

太郎平小屋に着くと雲ノ平を囲む山々が突然に姿をみせました。曇っていますが視界は良好です

9/14 12:14

薬師平を過ぎたあたりから槍の穂先も見えてきました

9/14 12:59

薬師岳山荘前から見上げる頂上方向。見えているのは山頂手前の避難小屋跡

9/14 13:33

山頂の祠が目前

9/14 13:37

登頂2926m

9/14 13:33

鹿島槍、五竜、唐松、白馬

9/14 13:38

水晶、ワリモ、鷲羽、雲ノ平、槍

9/14 13:40

北薬師岳とカール。全部で4つある薬師岳のカールは国の特別天然記念物です

9/14 14:04

優美な圏谷壁

9/14 14:34

本日の宿、薬師岳山荘に下ります

9/14 15:35

山荘の食堂から山頂方向の眺め。美味しい夕食が更に美味しくなります

9/14 16:24

山座同定に役立ちました

9/14 17:48

山荘の客室窓から富山平野の方向。鍬崎山が夕暮れの雲海から頭を出しています

9/15 5:32

御来光は雲で遮られました。日の出の太陽ははっきり見えるより雲をまとっている方が美しい。相当に個人的な感想です

9/15 5:36

朝日に染まるカール

9/15 5:36

剣岳、立山と後立山連峰

9/15 6:06

黒部五郎岳と北ノ俣岳にも朝日が当たってきました

9/15 6:07

加賀白山

9/15 6:46

山荘の前に碑が据えられていました

9/15 7:17

薬師平はすっかり秋の気配

9/15 7:37

薬師平から薬師峠への下りは岩がゴロゴロしています

9/15 8:04

太郎平小屋と太郎山

9/15 8:18

太郎平小屋から薬師岳を振り返ります。見えている東南尾根の向こう側にカール群があります

9/15 8:50

雲海と白山

9/15 8:56

今日もスキー場のような弥陀ヶ原がよく見えています。目を凝らせば高原バスが見えるかも

9/15 9:05

修復された歩道。脇の裸地にはネットがかけられています。元の植生に戻すのは容易ではありません。ささやかな代償措置

9/15 10:55

ヤマウルシ（山漆）秋を先取り。太郎坂で

9/15 11:21

折立駐車場に戻りました。平日にも係わらず満車

撮影機器：

iPhone SE (第2世代) 128GB au Apple

装備

個人装備

1000ml水筒 おにぎり ゼリー飲料 行動食 ごみ袋 トレッキングポール 雨合羽 ソフトシェル ザックカバー ライト 紙地図 コンパス メモノート・ペン リップクリーム 日焼け止め キズテープ テーピングテープ バンダナ ウェットティッシュ バッテリー・給電ケーブル スマートフォン 登山靴 帽子 サングラス 手袋 着替え ダウンベスト 登山ズボン 長袖シャツ 長袖アンダーシャツ 厚手靴下 マスク 時計 財布・免許証・保険証 ザック

感想

猿山ペン太

　薬師岳は過去に2度、今回と同じ折立から入山し、薬師峠で幕営して頂上を目指したことがあります。しかし、1度目は薬師平を越えたあたりで暴風により断念。2度目は丸二日やまない雨中の幕営で戦意を喪失して撤退。2度とも頂上に立つことができませんでした。それから二十数年経って今回は三度目の挑戦。薬師岳山荘に一泊して念願の頂を極めました。御堂の中で金色に輝く薬師如来像が私たちを迎えてくれました。好天が幸いして初日で初登頂、翌日は未明に山荘を出て山頂で御来光を拝みました。山頂を2回踏んで雪辱を遂げることができました。
　それにしても過去の仕打ちが嘘のような穏やかな天気。折立からの登山道はよく整備され、山小屋は厳しい立地環境にありながら心のこもったもてなしで大満足の山行でした。太郎兵衛平から山頂にいたる稜線は、南に槍穂、間近には雲ノ平を中心に黒部五郎や鷲羽、水晶。そして北に剣立山、後立の山々を望む絶好の縦走路です。北アの名峰をひとつひとつ同定したら登ってみたい山がまた増えました。