関八州見晴台下見踏査/高山不動、不動三滝、休暇村
埼玉県
zaoluck
体力度について
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,396m
- 下り
- 1,433m
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■山頂12：18→12：56石地蔵分岐→12：58パノラマ分岐→13：09車道合流⇒13：34高山不動（常楽院）13：37⇒13：50車道合流→14：08「あじさい館」分岐指導標→14：25休暇村奥武蔵
（⇒は踏査のため往復した経路）
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
吾野駅：休暇村奥武蔵（旧あじさい館）コース等 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
☆この山は2度目だが、登山道と生活道路、一般道が交錯して迷いやすく、指導標も少々分かりにくい印象。初めての時は2万5000分の1と磁石、高度計を手に注意深く歩かないと失敗する。山頂は掛け値なしの絶景展望ポイント。 ☆「大滝分岐（上）」とは滝からの近道の合流点。近道は大変急勾配なので要注意。大滝は、水量はあるが思ったより「小滝」で落差7mほどか。水の少ない不動滝は垂直に10m以上、白滝も2段で10mほどの高さがある。断崖の迫力は不動滝、全体の印象でも大滝より白滝の方に分がある印象。 ☆高山不動から見晴台へはトイレ脇から裏へ登るのが正規ルート。急だが大回りの車道経由より早い。白滝から不動を通らず山頂へ直登する場合は、萩ノ平茶屋コース合流を左に登ると墓地を経てこの正規ルートに短絡する。 ☆高山不動から萩ノ平茶屋コース経由で休暇村、吾野方面に降りる登山道は、パノラマコースを分けた先が荒れており、やや足元が悪いので初級者は注意 ■迷Point�‖臑貶�岐（上）の少し先で小広い民家の庭先？に出る。左の植え込みに指導標が隠れており、これに従って左へ。舗装道が右カーブして丁字路に突き当り、指導標では判別しにくいが、ここは左へ（後記：不動滝をパスして白滝に直接向かうなら右へ林道伝いで行けるようです）。少し行くと間もなく右手に「不動滝」とだけ書いた指導標があり、その他山頂方面もこの山道に入る。 ■迷Point�⊂綉�の少し先、古井戸跡で左の淡い踏み跡を辿ると不動滝にショートカットできる。 ■迷Point��「見晴台入口」石柱の下の登山道を下りて来ると、末端が二股になっている。左に出て車道の標識に従うと、少し迂回しながら高山不動に至る。ただし、手書きの案内地図表示で右に入らないと通り過ぎてしまう ■迷Point��7月開業の休暇村（旧あじさい館）への分岐は、民家のガレージ脇をすり抜ける。車道をそのまま行かないよう注意 ※あじさい館改め休暇村奥武蔵は基本的に以前のままの施設だが、脱衣場の手前でスリッパに履き替えるロッカー？は廃止された。日帰り入浴600円、ただし受け付けは×3時まで←後記：2013/11から4時に延長。1時間1本程度の送迎バスも健在だが、行先は吾野駅のみとなった。 |
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感想
ちょうど晴れたので会社の歩く会の秋のハイキングの下見に出かけた。あんまり山登りが得意なメンバーではないけれど、滝と、(一応）関東三大不動と、絶景の山頂という見どころがそろえば、何とか気が紛れて登れそうな気がしている。以下、ちょっとガイドふうに・・・。
＊ ＊ ＊ ＊
西吾野駅から坂を下り、国道には出ずに右折。小さな川沿いに進んで西武線のガードをくぐれば、右にパノラマコースへの道を分ける。直進すると間もなく萩ノ平茶屋コースの道標があり、小橋を渡った所で右に本道から分かれるのが不動三滝コースだ。
車道を歩いて行くと武甲山の石灰石を運ぶベルトコンベア施設をくぐり、大きな文字で「奥の院」と書かれた道標に至る。その先500mほどで道が左へUターンする所に白い小さな道標があって、ここから山道に入る。急登になるが、大滝への分岐は近い。
右に大滝へ向かう道は少々細く、滑り落ちないよう注意しながら進む。100mほどで川床に降りると、落差7mほどの小ぶりな「大滝」が見えた。水量はあるが迫力はそれほどない。とりあえず最初の給水ポイントとしては良い。登山道に戻るには、途中で右に斜面を直登する近道があるが、山に慣れない人はかえって消耗しそう。分岐に戻って本道を辿った方が傾斜は（比較の上で）緩めだし、段状の足場があって多少歩きやすい。
近道と合流した先には畑があり、間もなくベンチが見えて、気が付くと民家の前庭のような所に出てしまった。焦って見回すと左の花壇に指導標が埋もれている。逡巡する当方に気づいた民家の方が、「左ですよ」と教えてくれた。ただし、左に民家を回り込んだ先の丁字路も難所？だ。指導標の矢印が丁字路の左右どちらに行くかを示していない。
正解は左で、舗装された道を緩く下ると、間もなく「不動の滝」とだけ書いた指導標に行き当たる。実際は、その先の高山不動も山頂もここへ入ればよい。少し登ると古井戸跡があり、不動滝は左のうっすらした踏み跡を辿る方が少々近い。右に行っても100mほど先で分岐があるので、大したロスにはならないが。
不動滝は山腹沿いに少しずつ登りながら10分以上歩いた先にあった。水量はわずかだが、杉木立の中に現れた断崖はなかなか迫力があった。ただ、こちらはそのまま戻るしかないので、体力のない人には負担かもしれない。
不動滝分岐から先へ行くと、間もなく下に林道が見えて白滝分岐に着く。指導標には白滝まで0.1kmとあるが、どう考えても倍はある。ただ、滝自体は大滝より迫力があった。3滝のどれか一つだけ見るなら、この白滝が良いかもしれない。
ここ白滝あたりで休憩したら、このコースで一番続く登り坂に挑む。急斜面だがジグザグに道がつけてあるので、それほどきつくはない。所要15〜20分というところか。坂を登り切った所で萩ノ平茶屋からの道に合流する。
ここは一種の十字路のような形で、道標はないが左の伐採跡を登っていくと、高山不動をパスして山頂へ向かう最短ルートとなる。右は萩ノ平茶屋方面、正面が高山不動への道。緩く下りながら祠のある合流で萩ノ平茶屋から不動へ向かう巻道ふうの登山道を合わせる。次の二股に至れば高山不動尊だ。左に行くと緩く巻いて直接本堂に出るが、右を取ると110段と言われる急な階段の下、県天然記念物の子育てイチョウの方に着いてしまう。この辺で標高は570mほど。
本堂に向かって右には車道経由で登る道があるが、本来の登山道は向かって左、トイレの裏から延びている。このトイレ、残念ながら昔のタイプで男女兼用というのも今どきちょっと悲しい。
不動の裏を登りきると、コンクリート舗装の細道に行き当たる。先ほどの伐採跡からの道で、墓地の脇を通ってここに至っている。右に曲がれば、見晴らしの良いテラスを持つ売店跡だ。駐車場のように小広い所で道路を渡り、ヘアピンを描いて登る道路を短絡する山道を辿ると、再び車道と合流した付近に「関八州見晴台入口」と書いた白い標柱が建っていた。
あとは標高差で50mほど。高い木々を刈り払ったらしい急斜面を行くと、やがて大きなアセビの木が見えて、広い山頂広場に飛び出した。実際、この日は電動鋸や鎌などを持った人が雑草刈りに精を出していた。その甲斐もあって、山頂は期待通りの大展望。360度とはいかないが270度くらいの視界はあり、山名を記した案内板が立つ。あいにく夏が戻ったような気候で水蒸気が多く、富士山や新宿副都心などは見通せないが、武甲山から丹沢に至る山々が一望のもとだった。
下りは元来た道を戻り、売店跡の車道に至る50mほど手前の分岐を左へ。「高山不動」と表示された道路案内標識に従って下り、車道が右にカーブすると不動のそばの民家が見える。左にカーブした所にある手書きの案内図に従い、右の細道に入ると本堂脇に着く。もちろん、ここまで往路の山道を戻っても良い。
急な石段は剣呑なので、手前に巻くように新設された木段を下って大イチョウの下へ出る。広場の反対側から細道に出て少し登ると、本堂脇からの道と合流し、萩ノ平茶屋方面の登山道に戻る。滝のコースは急なので、できれば他のコースで下山したい。
山腹を巻きながら30mほど登り返し、下りに転じれば程なく石地蔵の分岐。正面がメーンルートの萩ノ平茶屋コース、左がパノラマコースと旧あじさい館コースとなる。あまりパノラマの利かないパノラマコースも歩きやすいが、その先の旧あじさい館コースはあまり踏まれておらず、倒木なども多くて、歩き慣れない人がいる場合は避けた方が良い。
しからば、高山不動から直接車道経由で下るコースは如何にと、車道を往復してみた。下山の場合は大イチョウの下から階段を下り、左へ行くと常楽院本坊脇を経て吾野方面に下る道に出る。何度かヘアピンで斜面を下った後は、川沿いに緩やかに下る道となる。途中、右手の廃屋の間から前述の山道経由のルートを合わせる
民家が見えたら間もなく「あじさい館」と書いたオレンジ色の標識がある。矢印に沿って右側をよーく見ると、ガレージの間に指導標が見えるはずだ。庭先をすり抜け、畑を通って竹藪に入る。地権者の同意を得て整備した道とかで、しっかりしている。標高差35mほどを登り返し、大窪峠の切通しの先から見渡すと、思ったより下に旧あじさい館、休暇村奥武蔵が見えた。峠から、ゆっくり行って10分もかからないだろう。
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