なんちゃって雲取山
- GPS
- 27:40
- 距離
- 21.4km
- 登り
- 1,667m
- 下り
- 1,735m
コースタイム
10:20東日原 ⇒ 13:20富田新道入口 ⇒ 17:00富田新道と小雲取山中間地点(ビバーグ)
8:30出発 ⇒ 10:00富田新道分岐 ⇒ 10:40ブナ坂分岐 ⇒ 12:00堂所 ⇒13:00鴨沢登山道入口
天候 | 7日:晴、8日:曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
東日原から富田新道までの林道は工事中で車は途中までしか入れません。歩いて はいけますが、途中の工事場所では工事をしている方の指示に従うこと。 林道からのびる崖はかなりボロボロです。風程度でも小さな落石があるので注意 が必要。 富田新道はあまり人が通っていないので道が非常にわかりにくくなっています。 地図とコンパスが必須。また基本尾根道なので、尾根を意識して歩くことが必要。 ブナが多いので下は腐葉土。道を見失うとかなり歩きづらい。 富田新道は高度1,600mくらいまで急登が続き、1,400m程度から雪があります。 動物の足跡も非常に多く、熊と思われる足跡もありました。 鴨沢への道は堂所の手前まで雪があります。特に七ツ石巻道は北斜面が多く、道 も狭いのでアイゼンが必要。滑ると滑落の可能性があります。 鴨沢バス停から奥多摩駅側に2,3の停留所分を歩くと蕎麦屋?があります。 |
写真
感想
一日目
9:30の東日原行きのバスに乗ります。今日は富田新道経由で奥多摩小屋でテント
泊予定。東日原から林道を延々と進みます。ほんと延々。いつになったら山道に
入れるんだろうってくらい延々。
2時間以上歩いたところで、ようやっと富田新道への分岐。おなかもすいたので
ここで昼ごはんとします。
お昼を食べているとカサカサっていう音が頭上で。「あ!」といったら落石です。
メンバーの一人が素早くよけました。5cm位の石だけど当たったら痛いだけではす
まないか?
そして、これが運命の始まり。。。
富田新道に入ると渓谷と苔むした岩と落葉樹のきれいな景色が続きます。同時に
すごい急登。しかも道が非常にわかりづらい。基本的に尾根を行けばよいことは
わかっても、ともすると腐葉土の中に迷い込んでしまう。
そして、本格的に迷い込んだのでつづら折りで稜線を目指します。
メンバーの一人が70リットルザックほどもある岩に足をかけた時に事件は起こり
ました。なんとその岩が動いたんです。しかもすぐ下には別なメンバーが!
僕はしんがりでしたが、その2m程手前で腐葉土と悪戦苦闘しているメンバーに岩
が迫ります。
「やっちゃった。。。」と思った瞬間、すごい反射神経で岩を受け止めずに上に
乗っかる形に。そのまま滑ってきます。
こういう時はすごい体が動くんだなと後で思いました。岩の上からでんぐり返し
状態になった彼のザックを引っ張って左に落とします。
岩は右に落ちて行き、そのまま川へ。
緊張の瞬間でしたが、大きな怪我を負うことなく山行を開始することができま
した。つづら折りの時は上下を意識して行動しなきゃ大変なことになるんだな。
一応無事だったのでヘベレスト伝説にすることに。。。
そこからも悪戦苦闘していたらメンバーが道を発見。ようやっと復帰です。
それからも結構な急登が続きます。ザックはテントやらお酒やらでみんな20kg位。
そんな重いザックを背負ったこともないのでだんだんと疲労の色がみえるメンバー
その上雪が出てきて足を取られます。
結局17:00になっても富田新道の中間までしか進めず、安全のためにもビバーグ
することになりました。
結構大きなテントを幕営し、私はその横に相変わらずの耐寒訓練用のツェルトを
準備。そして夕飯。
夕飯はもつ鍋。さっきの落石事故で話が盛り上がります。ついでに日本酒がどん
どんあいて行きます。結局宴は延々0:30まで。っていうかそんな元気のある
ビバーグってあり?
私はあったかいテントを後にして冷え冷えとしたツェルトに戻り耐寒訓練開始。
2日目
前回のビバーグより気温も高く(-3度)、風もないので結構寝れました。やっぱ
り寒くて5,6回起きたけど、起きるってことは寝てる時間もあるわけで。
6時に動き出したけど完全な二日酔い。
山にきて二日酔いって。。。自己嫌悪。
全員大寝坊で8:00過ぎてようやく出発。
出発してしばらくすると「これ熊の足跡?」。。。波乱に満ちた山行です。。。
ラジオの音量最強。熊鈴ガランガランで用心深く進みます。
雪も深いところではストックが1m弱程も潜る場合も出てきました。
クラストし始めていて先頭は歩きにくそう。
そうこうするうちに木々に霜が降りて樹氷になっています。これも幻想的な風
景。その光景の向こうに雲取山が見え、七ツ石、鷹ノ巣が見えるようになって
ようやっと石尾根縦走路への分岐に到着。
やっぱり荷物が重すぎるということで雲取山山頂はあきらめてこのまま鴨沢に
降りることに決定。心折れまくり。
勝手知ったる鴨沢への道をすたすたと2時間程降りれば鴨沢バス停。
無事下山することができました。
今朝病院に行きましたが、幸いにも骨折はなく、筋肉がやられてました。
全治2週間です。
お医者さんもびっくりしてましたよ。
「骨、丈夫ですね」って言われました。
今後の事故防止に繋げたいですね。
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