紅葉の🍁岩手山〜裏岩手連峰〜八幡平縦走
- GPS
- 24:38
- 距離
- 43.1km
- 登り
- 3,215m
- 下り
- 2,472m
コースタイム
- 山行
- 3:22
- 休憩
- 0:10
- 合計
- 3:32
- 山行
- 7:24
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 8:21
- 山行
- 6:34
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 8:34
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 3:53
天候 | 9/18(土)雨☔️のち曇りから晴れ⛅️ 夕方、八合目避難小屋より夕陽が見られました。 9/19(日)晴れ☀️ 未明より台風の残りで強風。山頂は爆風でした。台風一過で真夏のような暑さに。朝晩は涼しかったです。 9/20(月)晴れ☀️ 風もなく穏やかな日。本日も暑い。 9/21(火)晴れ☀️ 雲ひとつない秋晴れの山日和。暑さ続く。 |
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過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
9/18(土)台風の影響により、当初の出発時間を変更する。 06:32 東京 - 08:44 盛岡 はやぶさ1号から 08:20 東京 - 10:30 盛岡 はやぶさ7号に変更 14,810円 盛岡駅 - 馬返登山口までタクシー6540円、約40分。 予約はせずに、盛岡駅東口のタクシー乗り場から乗車しました。 みたけタクシー:019-688-1335 ■復路 9/21(火) 12:45 茶臼岳登山口 - 13:29 松川温泉 A23八幡平マウンテンホテル 680円 14:45 松川温泉 - 16:34 盛岡駅 A51盛岡バスセンター 1,160円 19:14 盛岡駅 - 21:23 東京駅 はやぶさ44号 7,400円 トク50割 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■馬返し登山口(柳沢コース)〜新道〜八合目避難小屋 登山口の入口にトイレと鬼又清水がありました。東屋には薪の歩荷のお願いがありましたが、悪天候と荷物が重かったため運べませんでした。 2.5合目の分岐まで樹林帯の登山道を歩きます。よく整備され、途中は木道の階段を登ります。分岐では展望の良さそうな旧道と樹林帯の新道に分かれます。台風の影響で雨と風が心配でしたので、樹林帯の新道を選択しました。岩場は水が流れて沢のようになっているので滑りました。鉾立(七合目)で旧道と合流し、開けたところに出ます。しばらく歩くと八合目避難小屋が見えます。 ●八合目避難小屋 https://iwatesankyo.or.jp/climb/ 1泊1,700円、手ぬぐい&バッジ各600円 小屋の目の前の御成清水は豊富に出ていました。 管理人さんが常駐していました。 宿泊者は、常連さんのパーティーとソロの方、我々と3組だけでしたのでかなり広々と使わせていただきました。 内部は感染対策がされていて、トイレもとてもキレイでした。 ■八合目避難小屋〜岩手山〜鬼ヶ城〜黒倉山〜犬倉山〜大松倉山〜三ツ石山荘 八合目避難小屋から少し登ると不動平の分岐です。山頂方面へザレ場を登り、稜線に近づくと斜度が増します。日の当たる外輪山歩きがしたかったので、右回りで歩き始めましたが強風で途中からお釜の神社に向かって歩きました。神社からまた外輪山の登山道に復帰するとまた、風が強くなります。 山頂では爆風。外輪山から降りますが風はおさまっていました。右回りの分岐に戻って下ると、砂の下山は急で足が取られました。不動平避難小屋は、人の気配がありませんでした。 鬼ヶ城分岐から登ると、稜線はまた風が強かったです。ペンキで道標がありますが、崖側が切れ落ちているので、悪天候時は注意が必要です。切通までは岩場のアップダウンが続きます。前方の紅葉はキレイでした。黒倉山までは樹林帯の登りです。ガスの出ている所がありました。姥倉山分岐までたおやかな稜線歩きです。 犬倉山へと続く樹林帯はぬかるんでいて足がはまらないように気を使います。また、老朽化した木道で滑って転んでしまいました。 犬倉山から大松倉山への道もぬかるみのアップダウンが続きます。大松倉山をすぎてから展望の良い稜線を歩くと紅葉の三ツ石山が見えます。しばらく下ると湿原に出て三ツ石山荘に到着します。 ●三ツ石山荘 暖炉、トイレ、ウッドデッキあり 管理人さんはいませんでした。1、2階合わせて20人弱で広々と使えました。 5分程度歩いた所にある水場は、前日の雨でチョロチョロと冷たい水が出ていました。枯れてしまった場合は、30分程下った所に水場があるそうです。 出発時間の早い登山者が多く、少し明るくなった頃には、ほぼみんな出発していませんでした。 ■三ツ石山荘〜三ツ石山〜小畚山〜大深岳〜嶮岨森〜諸桧岳〜畚岳〜裏岩手連峰登山口〜藤七温泉 三ツ石山から樹林帯を少し歩き、石の登山道を登ると三ツ石山に登頂します。山頂からは360°の紅葉の景色が見られて、人々で賑わっていました。 三ツ石山から小畚山へも紅葉が素晴らしく、紅葉のトンネルや池塘、たおやかな稜線歩きが楽しめます。小畚山からは急な斜面を下り、樹林帯に入ると九十九折の急登を歩きます。緩やかに登ると大深岳に着きます。展望はありません。大深岳からの縦走コースはぬかるみや歩きづらい木道などありますが、基本的に整備されています。 大深山荘は休憩している方がいて、三ツ石山荘よりも少し小ぶりな避難小屋でした。 見通しの良い所を歩くと嶮岨森です。展望が良く、周囲の山々が見渡せます。 嶮岨森から再び樹林帯のアップダウン、前諸桧を過ぎると諸桧岳です。手前に岩手山が良く見えました。 紅葉の樹林帯を歩き、分岐から急登を登ると畚岳に登頂します。周囲の山々のパノラマの景色が楽しめます。紅葉に目を奪われないように急坂を下ると分岐、樹林帯を少し歩くと裏岩手連峰登山口に着きます。駐車場は5台ぐらいのスペースでした。 道路を八幡平樹海ラインに向かって歩くと籐七温泉に着きます。 ■藤七温泉〜八幡平登山口〜八幡平〜源太森〜茶臼岳〜茶臼口 藤七温泉から道路を見返峠に向かって歩きます。八幡平頂上にはレストハウスや展望台、トイレ、大きな駐車場がありました。登山口から石畳を歩き、鏡沼(ドラゴンアイ)、めがね沼を経由して広場に出るとやぐらのような建物が山頂です。 再び石畳を歩き、ガマ沼、八幡沼の湖畔を歩くと陵雲荘避難小屋がありました。暖炉とウッドデッキ、トイレがあって内部はキレイでした。陵雲荘から木道に出ると素晴らしい景色の湿原や池塘の景色が広がっています。 木道が終わり、樹林帯をしばらく歩き分岐を少し登ると源太森です。遠くの山々が見えます。再び分岐に戻り、樹林帯から湿原に出ると広い展望デッキが見えると黒谷地です。黒谷地からは木道や石の歩きづらい登山道のアップダウンを歩くと茶臼山荘が見えます。茶臼山荘はトイレがありました。 茶臼山荘を背に細い道を少し登ると茶臼岳の山頂です。岩手山がどーんと見えて、裏岩手連峰、八幡平と歩いて来た稜線が見えて展望が良いです。 茶臼山荘から岩手山を望み、紅葉の登山道をしばらく下山すると茶臼口に到着します。八幡平アスピーテラインを少し下った所にバス停と駐車場があります。 駐車場は5台ぐらいのスペースでした。 八合目避難小屋以外は基本的に管理人さん不在でトイレと暖炉がある程度でした。 シュラフ&マット、食料、飲料などは全て持参しました。 裏岩手連峰縦走コースはよく整備されていました。 |
その他周辺情報 | タクシー ●城北自動車:0120-25-4311 https://jouhoku-group.jp/ ●滝沢交通:019-694-3277 岩手県北バス http://www.iwate-kenpokubus.co.jp/archives/18702/ 宿泊と温泉 ●十和田八幡平国立公園 藤七温泉「彩雲荘」 https://www.toshichi.com/ 1泊2食:13.350円 ●松川温泉 峡雲荘 https://www.kyounso.jp/sp/ 日帰り入浴:600円 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ハイドレーション
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
カメラ
携帯トイレ
シュラフ
シュラフカバー
シュラフマット
|
---|---|
共同装備 |
調理用食材
調味料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
計画書
筆記用具
ファーストエイドキット
ナイフ
ツェルト
マット
|
備考 | 避難小屋の混雑時のコロナ対策のために、ツェルト、ツェルトマット、シュラフカバーを携行しましたが、使用しませんでした。 |
感想
秋の紅葉の東北縦走へ!
夏休みに飯豊行きを計画した時に、候補のプランとして計画したのが今回の岩手山〜八幡平への縦走計画でした。
夏の計画では、どうしても泊まりたかった藤七温泉が都合の良い日に予約が出来なかったこと、以前より紅葉の縦走をしたかったことがあり、9月の連休に再度計画しました。
出発の前日、夏休みと同様で台風が接近。初日と2日目の雨、風が心配でした。
初日の天気予報を見ると、午後から雨がやむ予報。
急遽、予約していた新幹線の時間を変更して、初日の山行時間を昼からにしました。
盛岡の駅に着き、タクシーで登山口に着くと土砂降りの雨でしたが、雨対策をして樹林帯を歩いているうちに陽も差し込んで来ました。
雨が止むことはなかったのですが、心配していた風の被害もなく八合目避難小屋に着きました。悪天候の影響で、避難小屋もゆっくりとスペースを使うことが出来ました。夕陽も見えたので、2日目からの天気に期待が膨らみました。
夜、ものすごい風の音で目が覚めて、早朝もまだ風が強そうだったので2日目の出発の時間を少しずらしました。稜線まではなんとか耐えることが出来たのですが、外輪山に出るとものすごい風で体が持って行かれて怖くなりました。山頂部へ登るときも風が怖くてあまり周囲の景色が見られませんでした。
岩手山の山頂もものすごい風でしたが、周囲の景色の写真を撮りました。外輪山の反対側まで来ると風が止んで、下山は落ち着いて降りられました。
鬼ヶ城まで風が強い場所がありましたが、黒倉山を過ぎて樹林帯に入ると風の影響はほとんどありませんでした。
台風一過か、真夏の山行のように暑く汗をかきながら歩きました。大松倉山では岩手県のパトロールの方に情報を教えてもらって、心配していた三ツ石山荘の水場も汲めそうだとわかり、安心しました。
三ツ石山荘に着くと、休憩している登山者がいましたが、宿泊者はわたしたちが一番ノリのようでした。2階の窓の前の広々とした所に荷物を広げて、近くの水場に水汲に行きました。チョロチョロと流れる水はとても冷たくて美味しかったです。
持ってきたビールを飲んで、昼寝して起きると宿泊の登山者達が到着していました。
明日は朝日に照らされた三ツ石山の写真を撮影してから出発しようと言うことにして、月の灯りを避けながら三ツ石山の星空を撮影してから寝ました。
3日目、暗闇の中準備をして出発する登山者達の音で目が覚めました。
朝日が上って来ましたが、あまりいい感じではなかったので山頂まで登ることにしました。わたしは歩くのが遅いので、山頂の手前で岩手山から日が上ってしまいました。三ツ石山に着くと写真撮影をする沢山の人がいました。しばし、周辺を散策しながら紅葉の撮影をしました。岩手山側は朝日が反射して撮るのが難しかったのですが、周辺の紅葉の絨毯のような所を三脚を立てて広角のレンズで撮りました。苦労して持って来た甲斐があったとしみじみ思いました。
山頂の紅葉を堪能して先へ進みましたが、その先の縦走路もたおやかな稜線にパッチワークのような紅葉が映えて飽きることのない景色でした。天気も良く、向かい側から沢山の登山者達とすれ違い、「どこから来たの?」「紅葉はどうだった?」など、挨拶や話をしました。昨日に引き続き、夏の山行のように暑く汗をかきながら歩きました。裏岩手連峰縦走コースはぬかるみのところは歩きづらかったのですが、よく整備がされており時折展望地や紅葉を楽しみました。
念願の藤七温泉は、混浴の泡の露天風呂にゆっくり浸かって疲れを癒しました。部屋にはテレビなどは何もなく、いかにも湯治の宿といった趣のあるスタイルでした。
お風呂では登山者の方と楽しくお喋りしたり、郷土料理を堪能したりあっという間に時間が過ぎていました。
4日目、宿の方に教えてもらった時間に起きると茶臼岳の方が明るくなり始めていました。宿泊者専用の露天風呂で日の出を見ながら、同じく横浜から来た登山者の方とおしゃべりしているとあっという間に日が上りました。
朝食をいただいて、八幡平へ歩き始めると不思議なことに昨日までの足の疲れが回復しているようでした。
登山口にはレストハウスやお土産物屋さんがあって、買い物してから歩きました。
石畳を鏡沼やめがね沼を見ながら、やぐらのような建物が見えて山頂に到着しました。平日だったので、人も少なく八幡沼などもゆっくり見ました。
木道の湿原まで来ると、青い空と白い雲に草紅葉が広がり素晴らしい景色でした。
ここまでゆっくり見ながら歩いていたので、登山口から乗るバスの時間に間に合わなさそうで急ぎ足で歩きました。
源太森では、藤七温泉でご一緒した登山者の方と再会してびっくりしました。
樹林帯の分岐まで来たところで、茶臼岳まで往復するとコースタイムが20分足りないことに気がつき、ここから一生懸命早足で歩きました。
黒谷地を過ぎて、茶臼山荘まで来ると急いだお陰でかなり余裕が出来ました。
空身で茶臼岳まで登ると、岩手山から裏岩手連峰、八幡平まで4日間歩いて来た稜線が見えて感無量でした。少し、茶臼山荘で休憩してから下山しました。
無事に登山口について、バス停の時刻表を見ると30分ぐらい時間がありました。
駐車場の隅で、行動食を食べて身支度を整えていると地元の登山者の方に話しかけられました。「バスは本数が少ないから、わたしの車に乗りませんか?」と、このコロナ禍でありがたいお言葉でした。
バスは20分ぐらい待ったら来ること、松川温泉に寄ってから盛岡へ戻ることを伝え、「どこから来たんですか?」と聞かれて山行についておしゃべりしました。
登山者の方を見送り、しばらくしてバスが来たので乗車して松川温泉に向かいました。松川温泉も平日のため、人が少なくゆっくり露天風呂に入ってご一緒した方ともまたおしゃべりしたらあっという間に熱くなってしまいました。
バスで盛岡の駅に着いて、荷物を駅に置いて郷土料理をいただいて帰京しました。
初日以外は天気に恵まれました。
岩手山から縦走コース、八幡平と変化にとんだ山歩きで、紅葉もすばらしかったです。コロナ禍で混雑した避難小屋の影響も心配しましたが、混雑もなくゆっくり過ごせました。連休ということもあり、たくさんの登山者や観光客の方とお話ししたり東北の人々の温かさを感じました。登山ブームの影響で場所によってはこういった触れ合いもないと感じましたが、簡素な人付き合いではく、以前のような登山での人との出会いの素晴らしさを思い出した山行でもありました。
想像していた通り懐が深く、岩手山に終始見守られたこの場所に、また違う季節に訪れたいと思う山旅になりました。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
この温泉三昧ルートを歩かれましたね
私も歩きたいと思ってたので、とても参考になりました
初日はアレでしたが、二日目以降は好天で何よりでした
コメントありがとうございます!
このルート、他にも目的によってアレンジの仕方もあるし公共交通機関でアプローチできるのでオススメです
夏休みに計画したときは、あと1日プラスして後生掛温泉から玉川温泉へ経て、バスで秋田県の田沢湖から周回して帰る予定でした。
地図を見ながら上手に繋げられると達成感があります!
ぜひ、温泉山行味わって欲しいです
日本秘湯を守る会のスタンプ集めもやってまして、山と温泉を絡めて計画立ててます^_^
東北はいいお湯沢山あって悩ましいです。
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