下ノ廊下完全踏破おまけに仙人池
- GPS
- 56:00
- 距離
- 59.9km
- 登り
- 5,076m
- 下り
- 5,077m
コースタイム
2日目 4:30阿曽原温泉小屋-5:45折尾谷-6:25志合谷-8:10欅平駅-8:50-9:10祖母谷温泉-9:40欅平駅-11:45志合谷-12:25折尾谷-13:45-14:05阿曽原温泉小屋-15:05仙人ダム-17:45仙人温泉小屋
3日目 5:05仙人温泉小屋-6:30-7:00仙人池-7:15仙人峠-8:15二股-10:10ハシゴ谷乗越-11:20内蔵助平-12:55内蔵助沢出合-14:20-15:05黒部ダム-15:20扇沢
天候 | 1日目 曇りのち雨 2日目と3日目 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
下の廊下:道はしっかり整備されていましたが転んで落ちたらまず助からないところが多いです。危険個所には必ずワイヤーが張ってあったのでとりあえずこれを握っていれば安全なのでハーネス・カラビナは持って行ったが使いませんでした。ヘルメットは必ず着用のこと。ヘッデンは志合谷で必要。 雲霧新道〜仙人温泉小屋:特に危険個所はありませんが、登りがきついので重い荷物で午後遅くに上るのは体力勝負になります。仙人温泉小屋は満員につき予約者以外の宿泊者お断りでした。連休後に閉鎖するとのことで、宿泊予定場所の事前確認と予約は必須。 二股:吊り橋が13日午後に撤去されてしまったので14日は石伝いに渡りましたが、降雨などで水量が多い場合渡れなくなる可能性があります。 ハシゴ谷乗越〜内蔵助沢出合:道は明瞭ですが少々ワイルドな個所がありました。 温泉の感想 阿曽原温泉:湯加減よし。小屋から5,6分降りていく必要があり、雨の中の移動は面倒。1時間おきに男女交代。20時より混浴。高熱隧道そのものといった蒸気むんむんの遺跡が脱衣場となっています。 祖母谷温泉:河原の湯は熱すぎ。川水との調整が必要で断念。小屋脇の露天風呂は湯加減よし。500円。 仙人温泉:雰囲気たっぷりの天然石で囲まれた露天風呂。夜間にしか入れなかったが景色もいい感じ。湯加減よし。 |
写真
感想
下の廊下に行きたい!
もう2,3年前から考えていたことを漸く実行に移す時がきた。
今回の目標
1)熟練山屋として下の廊下の全ルート踏破すること
2)風景写真屋として仙人池から朝の八つ峰の写真をがっつり撮ること
3)秘湯温泉通として祖母谷温泉、阿曽原温泉、仙人温泉の3露天風呂を制覇すること。
この欲張りな計画をたった2泊3日でかつ扇沢発着でこなそうという前提で計画は練られた。結果出来上がったのが今回の行程である。恐らく上記条件を満たすには誰が考えてもこの行程にならざるを得ないだろう。2日目は空身で阿曽原-祖母谷温泉間を往復したあと、フル装備で仙人温泉小屋まで登らなくてはならない。フル装備でコースタイムの0.9掛け、空身で0.8掛けで計算し、朝4時半出発で夕方6時着と見込んだ。結果としては計画と実績のずれは20分を超えることはなかった。今年の連休は1日目はぐずついたものの、2日目、3日日目が良く晴れたことも幸いしただろう。昨年の連休より条件は良かったはずだ。
自分と同じ年に誕生し、今年私と同じく満50周年を迎える黒四ダムも見ておきたかったし、「山と渓谷」で紹介されていた、吉村昭の「高熱隧道」を読みながら、戦前の黒部第三ダム開発に伴うトンネル掘りの苦労に思いを馳せるというのもなかなか良い趣向だった。
今回の山旅は山頂を踏むということが無かったが、決して水平道ばかりでもなく、起伏に富んだ行程でまったく退屈することのないすばらしいものだった。ただし、下の廊下は危険地帯の連続ということ、装備、体力、天候などで条件は大きく変わると思うので、やはり普通の人はこんなタイトな行程はやめてもっとゆっくり温泉につかっていられる計画を練った方がまっとうだと思う。
内蔵助周辺で同行させていただき、ありがとうございました。
写真がとても美しいですね。
いいカメラをお持ちだと思ってましたが、
構図や色合いがクールで好きです。
私も横浜人ですので、これからの季節、丹沢など
近場でまたお会いする機会もあるかもしれませんね。
その時もよろしくお願いします。
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