強風の稜線 西黒尾根〜吾策新道を行く
- GPS
- 29:25
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 2,053m
- 下り
- 2,119m
コースタイム
0550 JR土合駅駐車場
0620 西黒尾根登山口
0830 ラクダのコブ
0930 氷河の跡
1000 トマの耳
1100 オジカ沢ノ頭
1200 大障子避難小屋
10/15
0600 大障子避難小屋
0700 万太郎山
0800 井戸小屋ノ頭
0900 大ベタテノ頭
1030 吾策新道登山口
1115 JR土樽駅 ー 1216 水上行き乗車
天候 | 10/14 晴れのち曇り 午後から強風 10/15 曇りのち雨 終日強風 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
三連休最終日にて西黒尾根は登山者で賑わいました。鎖場等は整備されており危険はないです。 肩の小屋〜万太郎山方面は強風注意!! なおこの日は台風接近中のため暴風でしたが、何んとか無事に大 障子避難小屋に到着しました。この道は痩せ尾根続きなので、風と足下にに要注意!!万太郎山の吾策新道下りは崩落箇所や蛇紋岩で鎖のない場所が所々あり要注意!!樹林帯は泥濘るんでおり要注意です。 山と高原の地図のコースタイムは当てにしないように。。。時間に余裕をもって降りないと、電車に乗り遅れますので要注意。 |
写真
感想
毎年この時期に谷川岳を訪れています。10月の三連休最終日、谷川岳を多くの登山客で賑わっていました。三年前、初めて谷川岳を訪れ肩の小屋に泊まった日は初冠雪の翌日でした。深夜目が覚め小屋の外に天を仰ぐと、満点の星空に天の川が観えました。その時の興奮と感動が今にいたる趣味となって山登りを続けています。
[西黒尾根〜肩の小屋]
さて、今回のルートはいつも気になっていた万太郎山への稜線を進むことを計画しました。谷川岳を訪れた人は誰しもあの稜線の美しさを知っていると思いますが、あわせて強風に注意なルートでもあります。その稜線は太平洋と日本海を隔てている壁ですから、環境の変化がものすごいです。そして、その美しさと怖さを合わせ持つ道を台風26号接近中に楽しんできました。
はじまりは土合駅からです。駅前の駐車場は無料で、関越道から車で深夜1時頃に到着しました。その時点で、駐車場は20台以上の利用があったと思います。出発まで車で仮眠しました。
5:50身支度を済ませ、西黒尾根登山口に向かいます。登山口は登山指導センターのすぐ先にあります。西黒尾根の序盤は足下の悪い樹林帯からはじまります。ゆっくりと体を慣らしながら進みました。適宜、小休憩をとりながら進むとラクダのコブにぶつかります。この日は休日ということもありコブの鎖場は渋滞気味でした。コブの次はラクダのコルです。ここまで来ると視界がひらけ谷川岳の双耳が観えます。そして氷河跡・ザンゲ岩を過ぎるとトマノ耳はすぐです。この日の山頂は賑やかなもので、記念撮影で順番待ちする状況でした。日帰り登山もお手軽な山なので、老若男女問わず多くの人がいました。
[肩の小屋〜大障子避難小屋]
肩の小屋でひと休しているさなか、南の空から怪しげな黒雲が近づいてきました。嫌な予感が的中。すぐに冷たい風と白いガスが吹いてきました。私は先を急ぎ、まずはオジカ沢ノ頭を目指しました。オジカ沢ノ頭までは緩やかな熊笹しげる稜線で晴れていれば気持ちいい道なのでしょうが、この日は厳しい道でした。風を避けるものは何もありません。南側から吹いてくる複雑な風で体が揺さぶられました。オジカ沢ノ頭とその手前のピークは岩場になっており、風がなくとも足場が悪く急坂や巻き道があり十分に注意が必要です。オジカ沢ノ頭に着いたところガスに包まれ、それまで観えていた谷川岳への稜線は姿を消しました。オジカ沢ノ頭の直下には避難小屋がありますので、ここで休憩しました。広さはありませんが風や寒さを凌ぐには十分でした。そこからこの日予定泊地「大障子避難小屋」までゆるやかなアップダウンで40〜50分ほどで着きます。ぬかるんでいると滑りやすいので注意してください。途中、小障子ノ頭を越えていきます。
大障子避難小屋はカマボコ型の小屋で作りもしっかりしていて、天井も高くかなり快適です。水場は小屋の近くに南側の沢におりる道がありますので、小屋泊まりに利用してください。熊笹が頭の上まで茂り足下も悪い道ですが往復20分で旨い水が確保できます。連休中は縦走登山者で溢れ幕営を余儀なくされた方がいたという情報もあり、泊まれるかどうか心配していたのですが、連休最終日でしかも台風26号接近中もあり、この日の泊まりは私のみでした。小屋に12時前に到着しましたが、休憩でこの小屋を利用したのは2組だけで、午後にこの稜線をすすむ方はいませんでした。外は依然として強風がつづいており、轟音が小屋の中まで聞こえ、それは朝までつづきました。
[万太郎山〜吾策新道]
翌朝5時起床、外は強風ですが雨は降っていないのでひと安心。食事を済ませ6時。小屋に一礼し、大障子ノ頭を越え万太郎山と吾策新道の分岐点に7時に到着。ガスで何も観えず。万太郎山はここから往復5分ほどです。風の強さはピークをむかえていました。一瞬ガスが消えたので写真を数枚撮り、下山開始。分岐点に戻り、吾策新道を利用します。吾策新道は下っても登りたくない道だなと思いました。何せ急なのと足場が悪いです。小屋沢ノ頭までは順調でしたが、そこから先はガレ場が多くコースタイムが大幅に遅延します。大ベタテの頭を過ぎると樹林帯に入り、最後は植林地に入ります。この辺りは泥濘が酷く転倒注意です。最後は舗装路にぶつかり、あとは土樽駅まで30〜40分です。
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