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Yamareco

記録ID: 3593166
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ハイキング
甲信越

吹切尾根/南大菩薩の鴈ヶ腹摺山から南に延びる尾根

2021年10月08日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.9km
登り
954m
下り
951m

コースタイム

出発7:45−野分沢横断8:05−送電線鉄塔8:40−ワイヤー跡8:50−1060m圏コブ9:10〜9:40−1265m圏コブ10:35−中双里(1356mコブ)11:10〜11:25−ナイフリッジ通過11:35〜11:45−林道に出る11:50−吹切尾根下降点12:30〜13:25−1180m圏コブ14:15−送電線鉄塔14:25〜14:45−鳥屋ノ丸(1205m圏コブ)14:55〜15:00−屈曲点15:20−第2屈曲点15:30−御前ノ頭三角点(958.2m)16:05〜16:25−県道に出る17:00−ゴール17:10
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2021年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
大月市街から国道20号線を西に進み、真木の信号で右折して県道510号線に入る。最奥の桑西集落を抜けた直後に、バスが停まれる程幅広い路肩が30mほど続くのでここに駐車できる。ここは路線バスの時間調整で待機する場所に使っている様だ。たまたま待機中のバスの運転手に確認したが、停めても構わないとのことだが、迷惑にならないよう駐車すべきでしょう。
コース状況/
危険箇所等
桑西集落から野分沢右岸尾根(仮称)を上り、中双里の先で林道に出たらこれを東進する。
この林道が吹切尾根を回り込むので、ここからこの尾根を御前ノ頭まで降りる。最後にこの頭から南西に延びる尾根を降りて、桑西集落に戻る。
コース状況は写真の説明で述べる。
桑西集落の北西区域を抜けると舗装路が終わってダートの林道になる。標高765m圏
2021年10月08日 07:49撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 7:49
桑西集落の北西区域を抜けると舗装路が終わってダートの林道になる。標高765m圏
林道を100m程進むと右に山道が分かれ、「吹切峰」と書かれた案内標識が建っていた。これが本日唯一の道標であった
2021年10月08日 07:53撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 7:53
林道を100m程進むと右に山道が分かれ、「吹切峰」と書かれた案内標識が建っていた。これが本日唯一の道標であった
狭いが良く踏まれた山道が山腹を縫って行く。地形図の破線の道だろう
2021年10月08日 07:56撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 7:56
狭いが良く踏まれた山道が山腹を縫って行く。地形図の破線の道だろう
沢に降りる手前で崩落斜面を横切るが、明瞭な踏跡が刻まれている
2021年10月08日 07:59撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 7:59
沢に降りる手前で崩落斜面を横切るが、明瞭な踏跡が刻まれている
地形図通り野分沢を横切るが、沢から右岸尾根への取付きは崩れている。ここを攀じ登って山道の続きを辿る
2021年10月08日 08:00撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 8:00
地形図通り野分沢を横切るが、沢から右岸尾根への取付きは崩れている。ここを攀じ登って山道の続きを辿る
地形図の破線の山道は沢沿いに続いているようだが、これと分かれて尾根筋を上る。断続的に踏跡を確認できる
2021年10月08日 08:18撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 8:18
地形図の破線の山道は沢沿いに続いているようだが、これと分かれて尾根筋を上る。断続的に踏跡を確認できる
945m圏で送電線を横切る。巨大な葛野川線16号鉄塔が建っている
2021年10月08日 08:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 8:39
945m圏で送電線を横切る。巨大な葛野川線16号鉄塔が建っている
気持ち良い尾根を上って行く
2021年10月08日 08:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 8:45
気持ち良い尾根を上って行く
古いワイヤーが放置されていた。985m圏
2021年10月08日 08:49撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
1
10/8 8:49
古いワイヤーが放置されていた。985m圏
ひたすら登り続け、1060m圏コブでやっと一息付けた
2021年10月08日 09:38撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 9:38
ひたすら登り続け、1060m圏コブでやっと一息付けた
1100m圏を越えると次第に急になってきた。上を目指して突き上げる
2021年10月08日 10:07撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 10:07
1100m圏を越えると次第に急になってきた。上を目指して突き上げる
1265m圏コブから尾根は緩やかになる。明るく気持ち良い尾根を登って行く
2021年10月08日 10:44撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 10:44
1265m圏コブから尾根は緩やかになる。明るく気持ち良い尾根を登って行く
この尾根で唯一の独立標高点1356mがある中双里に着いた。真っ平だ
2021年10月08日 11:11撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 11:11
この尾根で唯一の独立標高点1356mがある中双里に着いた。真っ平だ
あと400mも進めば林道に出るハズだ。なだらかな高原状の尾根をルンルン気分で歩む
2021年10月08日 11:31撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 11:31
あと400mも進めば林道に出るハズだ。なだらかな高原状の尾根をルンルン気分で歩む
ところがどっこい甘くはなかった。いきなり痩尾根になる。50mほど進むと、剥き出しの木の根っこの先が怪しい雰囲気だ
2021年10月08日 11:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 11:36
ところがどっこい甘くはなかった。いきなり痩尾根になる。50mほど進むと、剥き出しの木の根っこの先が怪しい雰囲気だ
根の上から先を見下ろす。足元からザラザラの急斜面が落ちていて、その先はザラザラしたナイフリッジ
2021年10月08日 11:37撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 11:37
根の上から先を見下ろす。足元からザラザラの急斜面が落ちていて、その先はザラザラしたナイフリッジ
さらにその先、ザラザラ斜面を緩く登ると岩壁で行く手を阻まれるだろう
2021年10月08日 11:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 11:42
さらにその先、ザラザラ斜面を緩く登ると岩壁で行く手を阻まれるだろう
覚悟を決めて悪場に挑む。これは、ナイフリッジを通過直後に振り返った写真。まず、頼りない木の根に掴まりながらザラザラ斜面を降りた。続いて、幅が20cm程度、長さ3m程のナイフリッジを恐る恐る渡った。怖かったあ
2021年10月08日 11:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 11:42
覚悟を決めて悪場に挑む。これは、ナイフリッジを通過直後に振り返った写真。まず、頼りない木の根に掴まりながらザラザラ斜面を降りた。続いて、幅が20cm程度、長さ3m程のナイフリッジを恐る恐る渡った。怖かったあ
なんとか岩壁の下まで来た。この壁は登れないが、左にバンドが通じているのでこれを辿る。外傾している上に落ち葉が積もっているので、ここも怖かった
2021年10月08日 11:44撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 11:44
なんとか岩壁の下まで来た。この壁は登れないが、左にバンドが通じているのでこれを辿る。外傾している上に落ち葉が積もっているので、ここも怖かった
この悪場を抜けて振り返ると、通って来た痩尾根の下に巻道らしい踏跡が見える。これを辿ればザラザラ部分まで全て巻ける様だ
2021年10月08日 11:46撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 11:46
この悪場を抜けて振り返ると、通って来た痩尾根の下に巻道らしい踏跡が見える。これを辿ればザラザラ部分まで全て巻ける様だ
でもこの巻き道も厳しそうだが、さらにその10m下にも踏跡が確認できる。こちらを辿れば安全かつ楽な感じだ。知らなかった
2021年10月08日 11:46撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 11:46
でもこの巻き道も厳しそうだが、さらにその10m下にも踏跡が確認できる。こちらを辿れば安全かつ楽な感じだ。知らなかった
この悪場を抜ければ、一般登山道並みに良く踏まれた幅広い山道が続いていた
2021年10月08日 11:46撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 11:46
この悪場を抜ければ、一般登山道並みに良く踏まれた幅広い山道が続いていた
悪場から100mも進まない内に林道に出た。やれやれ。1360m圏
2021年10月08日 11:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 11:50
悪場から100mも進まない内に林道に出た。やれやれ。1360m圏
北西方向に黒岳から白谷丸が眺められた
2021年10月08日 11:52撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 11:52
北西方向に黒岳から白谷丸が眺められた
その左側、西北西に、大蔵高丸からハマイバ丸の平坦な主稜線が梢越しに確認できた
2021年10月08日 12:25撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 12:25
その左側、西北西に、大蔵高丸からハマイバ丸の平坦な主稜線が梢越しに確認できた
林道を東に1.5km程進むと吹切尾根を横切る。林道の南側に大きな露岩があり、カーブミラーの右脇からこの尾根の下部へと入る。1450m圏
2021年10月08日 13:22撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 13:22
林道を東に1.5km程進むと吹切尾根を横切る。林道の南側に大きな露岩があり、カーブミラーの右脇からこの尾根の下部へと入る。1450m圏
南方向に下る。尾根筋も踏跡も明瞭な上に、頻繁にテープを見かける
2021年10月08日 13:33撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 13:33
南方向に下る。尾根筋も踏跡も明瞭な上に、頻繁にテープを見かける
1410m圏で南東に向きを変え、急下降が始まる
2021年10月08日 13:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 13:39
1410m圏で南東に向きを変え、急下降が始まる
小さな露岩の間をぬいながら下る
2021年10月08日 13:43撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 13:43
小さな露岩の間をぬいながら下る
1300m圏まで降りると緩やかになる。尾根筋は読みやすい上にほぼ南東へ真っすぐなので、ルート探索に気を遣うことはない
2021年10月08日 14:01撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 14:01
1300m圏まで降りると緩やかになる。尾根筋は読みやすい上にほぼ南東へ真っすぐなので、ルート探索に気を遣うことはない
平凡な1180m圏コブで南に向きを変えた先で送電線鉄塔に着く。野分沢を挟んで西側に朝方通った16号鉄塔、これは15号鉄塔
2021年10月08日 14:25撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 14:25
平凡な1180m圏コブで南に向きを変えた先で送電線鉄塔に着く。野分沢を挟んで西側に朝方通った16号鉄塔、これは15号鉄塔
ここからは見晴らしが良い。東方向に、権現山から麻生山の山並が送電線越しに望める
2021年10月08日 14:28撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 14:28
ここからは見晴らしが良い。東方向に、権現山から麻生山の山並が送電線越しに望める
一部、送電線巡視路のプラスチック階段を辿る。16号鉄塔にもあった
2021年10月08日 14:48撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 14:48
一部、送電線巡視路のプラスチック階段を辿る。16号鉄塔にもあった
1205m圏コブの鳥屋ノ丸に着いた
2021年10月08日 14:56撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 14:56
1205m圏コブの鳥屋ノ丸に着いた
赤く塗られた標識が埋められていたが、独立標高点かしら?
2021年10月08日 14:57撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 14:57
赤く塗られた標識が埋められていたが、独立標高点かしら?
吹切尾根はここで南東に向きを変えて急下降する
2021年10月08日 15:06撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 15:06
吹切尾根はここで南東に向きを変えて急下降する
円弧を描くように次第に曲がり、南南西方向に急下降している途中、露岩群の手前で東側の山腹へ降りる。下降点下の立ち木にテープ有り、要注意地点。1030m圏
2021年10月08日 15:20撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 15:20
円弧を描くように次第に曲がり、南南西方向に急下降している途中、露岩群の手前で東側の山腹へ降りる。下降点下の立ち木にテープ有り、要注意地点。1030m圏
ここを下る途中から下降点を振り仰ぐ。かなり急な踏跡で足元は不安定な上に落ち葉が積もっているので滑りやすい
2021年10月08日 15:23撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 15:23
ここを下る途中から下降点を振り仰ぐ。かなり急な踏跡で足元は不安定な上に落ち葉が積もっているので滑りやすい
この下降を強いられた露岩群の下を巻くようにして元の尾根に戻る。少し尾根を降りてから再び東側山腹へ下る。テープは無し、写真の踏跡が付いているのみ。1000m圏
2021年10月08日 15:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 15:32
この下降を強いられた露岩群の下を巻くようにして元の尾根に戻る。少し尾根を降りてから再び東側山腹へ下る。テープは無し、写真の踏跡が付いているのみ。1000m圏
南に延びる尾根に乗り移った。露岩群の巻道からここまで複数のルートが取れそうだが、いずれも高度のルート探索が要求されるだろう
2021年10月08日 15:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 15:36
南に延びる尾根に乗り移った。露岩群の巻道からここまで複数のルートが取れそうだが、いずれも高度のルート探索が要求されるだろう
890m圏の鞍部から御前ノ頭へ本日最後の登り。疲れた体に標高差70mの急登はきつい
2021年10月08日 15:47撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 15:47
890m圏の鞍部から御前ノ頭へ本日最後の登り。疲れた体に標高差70mの急登はきつい
夕陽を浴びた950m圏のコブまで上った
2021年10月08日 16:01撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 16:01
夕陽を浴びた950m圏のコブまで上った
少し降りてから100m先の御前ノ頭に登り返す。不鮮明ながら本日唯一の山名杭を確認
2021年10月08日 16:06撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 16:06
少し降りてから100m先の御前ノ頭に登り返す。不鮮明ながら本日唯一の山名杭を確認
本日唯一の三角点958.2m
2021年10月08日 16:06撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 16:06
本日唯一の三角点958.2m
ここから南南西方向、滝子山東稜の背後に、鶴ヶ鳥屋山(右)、三つ峠(左奥)が望まれる
2021年10月08日 16:16撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 16:16
ここから南南西方向、滝子山東稜の背後に、鶴ヶ鳥屋山(右)、三つ峠(左奥)が望まれる
この三角点峰から南西に延びる尾根を降りて桑西集落へ降りる。黄リボンが頻繁に付けられ、明瞭な踏跡を確認できる
2021年10月08日 16:29撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 16:29
この三角点峰から南西に延びる尾根を降りて桑西集落へ降りる。黄リボンが頻繁に付けられ、明瞭な踏跡を確認できる
890m圏で馬酔木が生えた小さな平坦部となる。ここで尾根は南方向と西南西方向に分かれる
2021年10月08日 16:35撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 16:35
890m圏で馬酔木が生えた小さな平坦部となる。ここで尾根は南方向と西南西方向に分かれる
急ではあるがゴールに近いので後者を降りる。植林帯で尾根筋は明瞭だが、黄テープは消えた
2021年10月08日 16:37撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 16:37
急ではあるがゴールに近いので後者を降りる。植林帯で尾根筋は明瞭だが、黄テープは消えた
次第に尾根筋が消え、急な山腹を降りる。踏跡も無く、獣道を拾いながら左寄りに降りる。偶然、黄テープを見かけたがここだけ
2021年10月08日 16:44撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 16:44
次第に尾根筋が消え、急な山腹を降りる。踏跡も無く、獣道を拾いながら左寄りに降りる。偶然、黄テープを見かけたがここだけ
木の隙間から民家が見えて来た。枝が散乱した斜面を左寄りに降りる
2021年10月08日 16:56撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 16:56
木の隙間から民家が見えて来た。枝が散乱した斜面を左寄りに降りる
小沢の脇に降り立った。県道まで50m程で平坦な草地で藪漕ぎも沢下りもしなくて済んだ
2021年10月08日 16:59撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 16:59
小沢の脇に降り立った。県道まで50m程で平坦な草地で藪漕ぎも沢下りもしなくて済んだ
県道を500mほど歩けば日没直前にゴール。丁度、時間調整していたバスが待機場所から発車するところだった
2021年10月08日 17:11撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
10/8 17:11
県道を500mほど歩けば日没直前にゴール。丁度、時間調整していたバスが待機場所から発車するところだった
撮影機器:

感想

吹切尾根は鴈ヶ腹摺山の頂上から南に延びる長い尾根で、バリエーションルートとして紹介されている。頂上から林道までの上部区間は、6年前に姥子山から鴈ヶ腹摺山に周回した時に降りた。今回、その続きとして、林道から御前ノ頭まで、いわば中間区間を降りることにした。

この区間を歩くために上り下りに使ったアプローチルートはコース状況に述べた通りである。共に地形図を読んで、この尾根なら上れる、あるいは下れると判断したルートである。

上りに使った野分沢右岸尾根は踏跡やテープが付いているのでルート探索は気楽。変化に乏しく、ひたすら突き上げるだけの平凡な尾根、と思っていたら、最後の最後、林道に出る100m程手前にとんでもない伏兵が潜んでいた。
ザラザラしたナイフリッジを強引に突破したが、非常に危険であった。もし、ここで滑落事故でも起こせば「無謀な後期高齢登山者!」と非難されたであろう。
強行突破する前に、安全な迂回ルートを探すべきであった、と深く反省しています。

吹切尾根は鳥屋ノ丸の先でルート探索に緊張し、なかなか面白かった。ここを通過した事によって、この尾根のバリエーションルートとしての評価は格段に上がった。
状況によっては吹切尾根は鳥屋ノ丸までとし、ここから南南西に延びる尾根を下って桑西集落に直接降りることも考えていた。もし、ここで降りたら、吹切尾根は変化も面白味も無い平凡な尾根、と言った別の印象になっていただろう。

最後に御前ノ頭の三角点から南西に延びる尾根を一気に降りた。特に危険個所も無いし、ルート探索も難しくはなかった。
しかし、最後は尾根筋も消えて植林帯の急な斜面をひたすら下るだけ。地形図も役立たず、カンを頼りに左寄りに降りた結果、県道の直ぐ脇に降り立つ事ができた。

今回は山頂らしい山頂を踏んでいない。でも、最近は、踏跡もろくに無いようなルートで、道無き道を楽しみたい、まさに「道楽」であり、頂上は登れればなお良し、程度に考えている。
今回は、時々緊張しながら道を楽しむことが出来たので、頂上には立たなかったけれど十分に満足しています。

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