記録ID: 36037
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無雪期ピークハント/縦走
赤城・榛名・荒船
ククリ岩、二子岩、タカノス岩
2009年03月21日(土) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 6.1km
- 登り
- 1,090m
- 下り
- 826m
コースタイム
6:30三段ノ滝入口-7:05三段ノ滝-7:30大岩分岐-7:50タカノス岩取り付き-8:45タカノス岩-9:20取り付き点-11:35ククリ岩南西鞍部-12:00ククリ岩-13:00二子岩東峰-13:25西峰(ルートを誤ったりしたため、かなりロスタイム有り。)15:20大岩への登山道-16:05碧岩沢と居合沢合流点-17:00三段ノ滝入口(ペースはかなりゆっくりめ、ただし休息は昼食を含めとってません。適当に行動食ですます。)
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
三段ノ滝入口に7,8台の駐車場、トイレ(12月から3月冬季閉鎖)、登山ポスト有り。 三段ノ滝までは遊歩道。滝は右の踏み跡からわりと簡単に越えられる。滝を越え左から碧岩沢の流入を見てわずかに進む大岩と二子岩分岐の標識。二子岩を示す標識はあるも、ここから先には指道標どころか赤テープすらありません。地形図は居合沢にそって破線がありますが踏み跡もありません。 分岐を過ぎまもなくすると右斜面が杉の植林帯へと変わります。タカノス岩へは、この植林帯を直上。もちろん踏み跡もテープありません。上がった尾根はタカノス岩南の鞍部です。尾根には明瞭な踏み跡があり北にひと登りでタカノス岩。簡単に登れます。山頂から西に少し行くと西から北側に展望が開けます。 居合沢に戻りククリ岩を目指します。左から枝沢がいくつか入りますが本流を外すことはないでしょう。この沢、最後まで滝らしいものも無く登山靴を濡らすことなく遡行できます。 左に二子岩から派生したと思われる岩峰を過ぎると左から顕著な沢が流入します。入口にテープを見ました。これを行けば二子岩東峰の南の鞍部に行けそうですが、ククリ岩を目指します。この先、すぐ沢は二股になります。右の方が本流ですがここは左の沢に入ります。この沢で注意すべきはこの分岐だけです。左の沢に入りまもなくすると、また二股。今度は右の沢に入りククリ岩南西の鞍部を目指します。沢が涸れたら左の鞍部を目指し笹薮にはいります。たいした藪こぎもなくひと登りで尾根に出ます。ここには明瞭な踏み跡があります。 踏み跡は真っ直ぐククリ岩に向かっています。ククリ岩直下からは背丈を越える笹薮になりますが、踏み跡はしっかりしており藪を漕ぐほどではありません。藪を抜けると壁になってしまい、直登もできそうですが左に巻きました。山頂から北西に伸びる尾根にでて右に10Mほど山頂に着きました。 山頂には手製のプレートと三角点があるだけで展望はありません。山頂から二子岩には北西に伸びる尾根をたどります。先ほどの巻き道を左に過ぎ水平にちょと進むと西側が開けたククリ岩の肩のようなところにでます。雪をかぶった北八つが望めます。 尾根はここからまた下り始めますが、10Mほど下ったところで北に尾根をはずれます。尾根はこのあたりでやや西に傾き続いています。踏み跡も明瞭にありますので引き込まれてしまいます。下降点にテープがあったので気が付きましたが、尾根をはずれ、この北に向かう急斜面に入るのは勇気がいります。 急斜面が落ち着くと尾根も明瞭になり道なりに直角に西に曲がります。樹林の中をしばらく進むと、こんどは道なりに北に向かいます。展望が開け正面に二子岩東峰、その右に一段低く碧岩、さらに左に大岩が近いです。この先が数メートルですがナイフリッジとなりかなり緊張しました。しかし降りてみると西側にしっかりした巻き道がありました。 東峰にはたいして難しいところもなく登れます。展望も樹間越しですがあります。ここから西にひと下りで西峰とのコルに出ます。 いよいよ本日の核心部西峰の登りです。ザックをデポし、念のために持ってきたロープを背に取り付きます。いったん左にトラバースし登りますが、点々とビニールひもがありルートは明瞭です。高度感はありますが、技術的きは碧岩程度でしょうか、難しくはないです。こちらの展望も樹間越しですがあります。結局ロープを使うことも無くコルに戻れました。 ここから大岩に向うには、いったん東峰に登り直し途中から北に回り込みトラバースぎみに東峰から北に伸びる尾根に向かいます。ここのトラバースが怖い。私は西峰よりここが怖かった。かなりの高度感です。潅木や木の根をたよりに進みますが、思わず潅木を握る手に力が入ります。 北の尾根に出るころから傾斜も緩み樹林帯に入ります。今回ここが最大の難所でした。傾斜は45度程度でしょうか高度感はありません。しかし北面のため地面が凍りついているのです。樹木もまばらで手がかりもありません。滑りだしたら止まりそうもありません。雪は無いだろうとアイゼンは置いてきてしまいました。軽アイゼンがあれば難なく降りられたでしょう。結局ここでロープを使うことに。3回ほど懸垂下降をしました。これを懸垂下降と言うかは疑問ですが時間だけはたっぷり懸かりました。 この後は快適な尾根歩きとなりました。次の問題はこの尾根から大岩に向かう北東の尾根の入口です。注意深く進みましたが見事に通り過ぎました。この尾根はこの先二分し一方は北西に一方は道なりに北東に伸びています。つまりいつの間にか正しい北東尾根に入った錯覚に陥ります。悪いことにククリ岩からずっとある青のビニールひももあります。だいたいこ青ひもは必要以上にありずぎです。最近のもののようですが下山のさいに回収しながら降りてもらいたいものです。これだけ多いとただのゴミです。助けられたのも事実ですが自力でルート探る楽しみを奪われたのも事実です。 なおも下っているとあるはずの無い尾根が右側谷越しにはっきりと認められましたす。この尾根を目で追うと大岩に向かっています。ここで初めてミスに気づきました。ここでもだいぶ時間をロスしました。 正しい尾根に戻り、左下に碧岩沢の源頭を見送り大岩に向かって今度は登って行きます。この碧岩沢を下ることもできますが、登り返しはあるものの一般ルートを下る方が楽です。 ピークを越え5Mほど下った鞍部の左に踏み跡があります。これが三段ノ滝から大岩に向かう一般ルートです。指導標もなにも無いので注意してください。ここを見逃すと大岩まで行くことになります。大岩登山のおり、この踏み跡を見逃し碧岩沢を下ったことがあります。ここを下れば迷うことなく駐車場にもどれます。 |
写真
撮影機器:
感想
前回、大岩登山をするまで二子岩、ククリ岩の存在は知りませんでした。分岐の標識に二子岩とあるも、地形図には表記が無く、どれが二子岩なのかわかりませんでした。後日、調べると1354Mの三角点があるククリ岩と大岩つなぐ尾根上にある岩峰と分かり、これをセットで登っている記録がいくつか見つかりました。今回、これにタカノス岩もついで登山にしました。結局これが余計で大岩まで足を伸ばすことはできませんでした。
居合沢の登りは全然問題ありませんが、ククリ岩から大岩稜線に至る尾根はかなり複雑に分岐しており地形図から目をはなせませんでした。このコースを逆に回れば、かなり簡単に行かれると思います。登りで枝尾根に入ることは無いし、下りで枝沢に入ることも無いでしょう。またピークが目的なら大岩からのピストンにすれば藪漕ぎも無く到達できます。海東。
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