愛知川から御在所岳〜ハライドを周回


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.8km
- 登り
- 1,073m
- 下り
- 1,058m
コースタイム
(9:20/9:30)〜P1066(10:15/10:25)〜P1155(10:50/11:05)〜御在所山頂モニュメント(11:30)〜
国見峠直下(11:45/12:05)〜国見岳〜青岳(12:35/12:50)〜茸岩〜腰越峠〜ハライド(13:45/14:25)〜
北尾根登山口(15:00/15:10)〜朝明駐車場
天候 | 終日薄曇りで無風に近い一日 駐車場出発時:10℃ 御在所岳山頂:13℃ ハライド山頂:16℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
朝明駐車場のトイレが新しくなり、きれいになりました。 紅葉の状況: 山麓周辺の紅葉見頃は後しばらくかかりそうです。 700m以上は見頃になっています。 愛知川右岸の「鈴鹿の上高地」は黄葉が見頃です。 北西尾根は尾根芯を忠実に辿りました。上部で踏み跡が現れます。 荒れた腰越谷には立派な堰堤が設けられていました。 |
写真
感想
11月に入り鈴鹿の山も秋本番に。
御在所岳山頂の紅葉は見頃が過ぎたようだが、中腹〜山麓はこれからが見頃だろう。
この時期に見たかった鈴鹿の上高地や国見尾根等をまとめて眺められるよう、
根の平峠から愛知川経由で御在所岳〜ハライドを周回するコースでを歩いてみる。
早朝の駐車場からわずかに始まった朝明渓谷の紅葉を見ながら旧千種街道で根の平峠へ向かう。
伊勢谷に沿って続く道で高度を上げていくと、徐々に木々の色づきが変化してくる。
最後の堰堤下で再び左岸へ移り上流部に出ると、谷は一面シロモジ?の黄葉に覆われる。
ブナ清水の分岐を過ぎ根の平峠に出ると、薄曇りのせいかしっとりと落ち着いた雰囲気が感じられる。
小広い峠を少し散策した後、県境縦走路を左に見送りタケ谷へ向かう。
雑木林に囲まれ緩やかに広がる平坦地には、千種街道盛んな時代は茶店が有ったらしい。
殆ど高低差のない緩やかな道は所々踏み跡が怪しくなるが、概ねよく踏まれた道が続く。
小広い台地で小沢が入り組んでくると千種街道、愛知川の分岐となる。
千種街道を左へ見送り、小沢の流れに沿って直進する。
流れが大きくなったタケ谷の左岸をへつるように流れへ下りる手前で踏み跡が分かれる。もう目の前は愛知川だ。
岩に根を張って育った木を目印に左の山側へ踏みこむと、愛知川右岸に広がる「鈴鹿の上高地」と呼ばれる平坦地に出る。
タケ谷と上水晶谷に挟まれた一帯は、
湿地帯のある第一の台地から小沢を跨ぐ度にエリアを第四の台地まで分けて呼ばれるようだ。
仮称:田代湿原や「上高地のシンボル」と言われるカツラの木を眺めたり、愛知川へ下りたりと、
癒しの空間が広がる二次林の中を、時間を気にせず勝手気ままに散策する。
左に小沢を見てわずかな膨らみに上がると湿地帯が広がる第四の台地となる。仮称:明神池とも言われるらしい。
黄葉や紅葉に囲まれた台地の雰囲気を充分楽しんで上水晶谷へ抜ける。
(愛知川左岸のエリアも良さそうなので、新緑の時期に歩いてみよう。)
上水晶谷・愛知川出会いから薄い踏み跡で上水晶谷を窯跡等が残る左岸から根の平・杉峠分岐まで戻り、
この先水場は無いので水の補給を兼ね上水晶谷で小休止を取る。
ハイキングのようなコースはここまでだ。目の前には胸を突く急な北西尾根が待っている。
アキレス腱が延びそうな急斜面をへばりつくようにして取り付く。
踏み跡も無い急な尾根の芯を外さないように忠実に疎林を縫って登る。
尾根の色づきは左斜面(上水晶谷側)が良いようだ。
梢越しに覗く国見岳を高度の目安にしながら急登に喘ぐ。
馬酔木の茂みを過ぎると尾根はやや右に振り、一度弛んだ後再びP1066へ急登となる。
ブナの幹に1066と刻まれたピークに展望は無いが、ここで初めて望湖台がわずかに望め、
長者池で突かれる鐘の音も耳に出来る。
P1066から再び南向きの尾根を進むと、やがて下生えの無い尾根にササや苔の緑が現れガラリと雰囲気が変わると
P1155に出て展望が開ける。
郡界尾根〜雨乞岳や七人山と思われる山腹の紅葉を眺めながら、軽く食事を摂る。
この辺りに来ると、深くなったササの中に踏み跡が現れ、尾根最高点のブッシュを抜けると突然モニュメント裏に出て、
人で賑わう山上公園の一角となる。
ここでゆっくり食事の予定だったが人混みを避けて、ゲレンデからガレ場経由で国見峠へ向かい、
峠直下の台地で食事を摂る。
愛知川経由で周回する今日のコースも残り僅かになった。縦走稜線で見る御在所岳周辺の紅葉を楽しみに国見岳へ向かう。
国見のザレから振り返ると期待通りの紅葉が広がっていた。
更に国見岳から青岳・茸岩と続く縦走路から、見頃に間に合った秋色の山並みを眺めながらコブ尾根に入り、
今日最後のピーク・ハライドへ向かう。
無風のハライド山頂で休んでいると、青岳で挨拶した4人組と再会したので会話が弾みつい長居になった。
ガスが取りきれずすっきりしない眺めが残念だが、目の前のコブ尾根の紅葉や御在所岳〜釈迦ヶ岳を展望した後、
北尾根を朝明渓谷へ下る。
根の平峠から紅葉を求めて周回した今日のコースは、
シロモジやブナの黄葉、ドウダンの紅葉が多く楽しめるコースだった。
まだ、山麓を含めると見頃は続くだろうから、もうしばらくは秋色の山が楽しめそうだ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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朝明渓谷の紅葉の状況が
いまいち分からなかったので
助かりました。
明日、北側の釈迦ヶ岳に登る
予定です。
水晶谷あたり、素敵な雰囲気ですね。
行動予定に、迷いが出てきました。
青空を背景にした紅葉・黄葉を楽しめれば良かったんですが、薄曇りですっきりしない天気で
ちょっぴり残念でしたが、逆に落ち着いた雰囲気を感じながら歩いてきました。
komakiさんは陽に輝く紅葉の山を楽しめそうですね。
onetotani さんが歩かれたルート、いくつも紅葉が美しいポイントがありますね〜
なんと、鈴鹿に上高地と呼ばれる場所があったとは!
田代池や明神池まで
御在所へ向うルート、北西尾根でしたか
手持ちの地図には、そのルートは記載されていなくて、
存在自体を知りませんでした。
“アキレス腱が延びそうな急斜面”とのことで、
険しさを想像してしました。
slowlifeさん 今晩は。
今回歩いた愛知川から御在所岳へ登り返すコースは、
渓流の美しさや、尾根の厳しさが楽しめました。
鈴鹿の山を歩いていると地図に無い道がいろいろ出てきます。つくづく奥が深い山ですね。
いつも凄いルートを歩いていますね。
鈴鹿の山奥はいろんな道があり、それ故道迷いに何度か会いました。この歳になって遭難はヤバイので、最近は人の声が聞こえる登山しか歩いていません。
もう少し、読図力を学習すればonetotaniさんのような楽しみ方もできるのに・・・・
sugi-chanさん 今晩は。
鈴鹿の山は比較的里に近い為、山奥にまで生活に密着した古い踏み跡が多いですね。
それが道迷いの原因になったりしますが、別のルートで山頂に立てる魅力にもなっていると思います。
現実に思わぬ場所で窯跡など生活の跡を発見し驚きます。まだまだ先人の残してくれた未知のルートは多いんでしょうね。 鈴鹿の山も奥が深いですね。
鈴鹿の上高地辺りは今がピークでしょうか?
今年も神崎川の紅葉をと思っていたのですが
今年は見逃しそうです
陽の光と青空に映える紅葉もいいですけど
薄曇りの柔らかな光やガスの中に浮かぶ色彩も趣があっていいですよね
Toshi42さん 今晩は。
この辺りはまだビギナーですので例年の様子は解りませんが、愛知川左岸の色づき具合からすると、間もなくピークを迎える時期かなと思います。
根の平峠から辿る風景は、しっとりとして「原風景」という言葉が思い浮かぶ雰囲気でした。
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