大峰山(八経ヶ岳〜弥山)


- GPS
- 07:40
- 距離
- 18.2km
- 登り
- 1,427m
- 下り
- 1,418m
コースタイム
7'40(18.0km)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年04月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース状況> 定番コースの行者還トンネル西口からスタートするはずだった。しかし想定外?の309号冬季閉鎖のため手前の大川口から車道を片道一時間近く歩くはめに。登山道はあまり整備されているとは言えない。百名山の割には結構荒れているかも。しかもこの日はまだまだ雪が残っていたためルートが不明瞭であることに加え、道標も少なく、おなじみのピンク色などのガイドテープもほとんどないので、かなりルートが分かりづらい。もしかしたら、大峯奥駈道が世界遺産に登録されているので、標識などに制限があるのかもしれない。 <アクセス> 車を利用。本来なら行者還トンネル西口までいけるのだが、国道309号は冬季閉鎖(12月15日〜4月15日)のため大川口止まり。行者還トンネル西口に10台ほどの無料駐車スペース有り。 <登山口> 登山ポストのみ有り。大川口にはトイレらしきもの?も有り。 <道中> 基本的にはなし。シーズン中は弥山小屋に水場があるそうだ。 <下山後の温泉> 今回は利用せず。いちばん近くは洞川温泉らしい。 |
写真
感想
百名山チャレンジの7座目は大峰山。奈良県最高峰制覇(八経ヶ岳)5/47。
今年に入ってまだ百名山にチャレンジできていなかったので、4月になったらチャレンジ再開しようと決めていた。しかし明らかに雪深いところは無理そうなので、自宅から割と近い大峰山に行くことにする。モデルコースを見る限りでは、短そうで、そんなに難しくもなさそうだ。しかしこの認識が甘いことを後で知ることになる・・・。
車で登山口に向かう。
ここでまず1つ目の想定外…道中の国道169号が吉野の桜観光で大渋滞!しかもナビが169号経由を指示するから現地に近づけば近づくほど到着予定時間が延びる(笑)。埒が明かないので自分で地図を見て、309号に切り替える。
そして2つ目の想定外…行者還トンネル西口まで行くはずが、309号冬季閉鎖のため4月15日までゲートが封鎖されていた!仕方が無いので、手前の大川口に車を停める。ただでさえ寝坊や渋滞で遅れているのに、さらに1時間も歩くことになろうとは。しかも行者還トンネルもおもいっきりシャッター封鎖されていた。ナビの最初の案内を信じていたら169号行者還トンネル東口で泣くことになっていたかと思うとゾッとした(笑)。
あせりからかハイペースで車道を歩き、登山口に着いた時にはすでに息が上がり始める。しかし時間もおしていたので、そのまま登山道を登り始める。最初の段階から道が分かりにくい。しかも荒れている。何度か道を外れながらも上のほうに登ってるうちに正規ルートに戻れているといった感じだ。少々不安。それに誰もいないようなので更に不安が増す。しかも出合まで直登気味に一気に400Mほど登るので、かなり疲れる。
なんとか大峯奥駈道出合に到着。ここからは緩やかな稜線沿いの道のようだ。第一目標の弥山もはっきり見えていたので少し安心する。
しかしここで3つ目の想定外…思いのほか雪が深いのだ!分かりにくいルートがさらに分からなくなっていた。しかし弥山までは稜線沿いのため何とかなるだろうと思いそのまま進むことにする。
この雪の道が結構難儀だった。基本的には登山道部分に雪が残っている感じなので、雪道を選んで歩くのだがたまに踏み抜く箇所があり、その度バランスを崩して疲れるのだ。さらに、たまたま今日は首の寝違いを煩っており、踏み抜いたときの衝撃が首にきて非常につらいのだ。しかも雪道が登山道かと思いきや必ずしもそうではないところもあり、ところどころ道を外れているようなのだ。
そして4つ目の想定外…山頂付近で完全に道を見失う!というのもこの辺りは急斜面のため地図では迂回ルートになっているのだが、ルートが完全に雪に埋まっているのでどこまで迂回してよいのか判断がつかないのだ。
悩んだ揚げ句、急勾配だが、直登コースで山頂を目指す。雪は重くすべりそうもないのと、道が分からないままうろうろするより真直ぐ進んだ方が確実だと判断したためだ。けどこれがかなりの体力を使う羽目になった。気のあせりや滑落の不安などによる気疲れも大きく影響していると思われる。
なんとか弥山小屋に到着できて一安心。しかし思いのほか時間がかかったのであせりはなくならない。
しかもここまででも一人しか合わず、出遅れていることもあってか山頂付近にも誰もいなかった。かなりの不安と寂しさ(笑)。
疲れていたので、弥山山頂広場に荷物をデポし、一気に八経ヶ岳山頂を攻めることにする。ここのルートも少々分かりにくかったが、弥山山頂から八経ヶ岳は吊尾根になっており、山頂も見えていたのでなんとかなった。
苦しみながらも、八経ヶ岳山頂に到着!
今年初の百名山に感動はしたが、景色を楽しむ余裕まではなかった。なので早々に下山(笑)。
滑らないように気をつけながら弥山まで戻る。この時点で午後3時半。早く戻りたい気もあったが、昼食を取ることにする。小説「孤高の人」にも食事の重要性が書いてあったからだ(笑)。
メシを食ってちょっと復活♪4時前になっていたので急ぎ再出発。
行きのことを考えると下りの方が断然恐怖だった。登り以上に滑落と道迷いに注意が必要だからだ。
慎重に下り始める。何とかほかの人の足跡をたどりながらルートを確保。順調に進めてるわと思った矢先に、滑落!
そりゃもう必死のパッチで木に摑まり滑落を止める!正直、かなりあせりました。以後も慎重に歩き平坦な部分まで何とか戻ることができた。
行きに通った聖宝ノ宿跡や弁天ノ森などのポイントを確認しながら慎重に進む。それでも行きと違うルートやなと思うことが何度かあった。
ここまで来てほっとしたわけではなかったのだが、弁天ノ森を過ぎたところで今度は道に迷ってしまった。稜線をひとつ間違えてしまったのだ!
5時を回っていたので、かなりあせる。自分自身に「落ち着け、落ち着け」と繰り返す。かなり進んだ後だったので戻ることがかなりきつく感じたが、やはり弁天ノ森まで戻ることにする。
無事弁天ノ森に戻ることができた。やはり道を見落としていたのだ。正規ルートに戻り大峯奥駈道出合まで戻れた時はかなり安心した。
道に迷っている時は不思議なもので、どうもくだらないことを考えるようだ。「このままビバークすることになったら、明日の午前中のお客様とのアポどうしよう」や「会社の上司に山やめろといわれやしないか」などである(笑)。
暗くなりかけていたので、急ぎ登山口まで戻る。何とかギリギリ暗くなる前に下山することができた。
今回ははっきり言って反省しきりである。冒頭の想定外も結局只の準備不足だからである。なめていたわけではないが、単独行で行く場合はもっと慎重に行動しなければならない。今年最初の百名山でそれを反省できたことだけは良かったかもしれない。
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