若狭駒ケ岳-千石山周回



- GPS
- 06:30
- 距離
- 11.9km
- 登り
- 945m
- 下り
- 929m
コースタイム
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険な個所はありません。この時期は見事な紅葉に見惚れました。 大滝川左岸尾根には林道が出来てまだ工事中で、作業者の方と話をしました。 |
写真
感想
若狭側から高島トレイルの駒ケ岳-千石山をぐるりと周回して来ました。このコースはflatwellさんの記録を参考にさせて戴きました。ありがとうございます。
妙通寺の奥に池河内という小さな集落がありますが、そこを越えると道が急に細くなって離合がシンドイ林道になり沢は岩の間を縫うような山道になります。林道にしては立派な橋だな!と思ったら、そこが登山口の落合橋であった。落合橋は大滝川に架かる橋で、この大滝川を廻るコースが本日の試みである。
何処から登るのだろうかと、落合橋の先を見てみるが登れそうな感じの場所はない。ここは松永川の二股で左が大滝川であり、二股の真ん中の尾根(仮称大滝川左岸尾根とでもいうことにしよう=勝手な命名)を登るはずなのだのがと思っていると、目の前の岩がごつごつして木がたくさん生えた所が、どうもその登り口のようだ。
苔の付着した岩で木の根も一緒になっていて登りにくいが、少し進むと尾根状となって木々の間に踏み跡が見えだして、普通の尾根登りとなった。高度を少し上げると周囲も見えだして、南方向の稜線が見えるようになるが、あれは高島トレイルのはずだ。初夏に歩いた桜谷山当たりだろうか?
暫く歩いていると、道端に黒いものがある。熊の糞のようだ。今日の物ではなく、昨日か一昨日の物か?あまり人の入らない場所であるから、熊も餌探しでウロウロしているのであろう。そうこうする内に、何か木の当たるような音がして、熊が木をゆすって木どうしの当たる音かな?と思っていたら、急に目の前に土の小高い丘が続いているではないか。その先には小型トラックも見える。林道の造成中のようだ。そこでハタと先ほどの音の原因が判明した。工事の音であったのだ。作業員も居て、我々がのそっと出てきたことを驚いていた。『どこから来たのか?』と。池河内から尾根を登ってきたことを告げると。『へー、俺たちも池河内から車だが!』と。『何処へ行くのか?』『駒ケ岳です』と言うと。『気を付けて!』と会話を楽しんで分かれた。
林道は斜面を削って造成なので、尾根芯はのり面で急斜面になるが、そこには階段を設置してあった。急傾斜の階段を登るとユズリハの群落があって、これは大変だと思ってたが、切り開きのように人が何とか歩ける状態になっていて問題は何もなかった。そのころから稜線には山毛欅の木が見えだして、周囲も色付きはじめていて写真の撮影に忙しくなってきた。高島トレイルの稜線も近づいてきた。見事なモミジの真っ赤な紅葉に思わず立ち止まってしばらく見とれることもしばしばであった。
何時の間にか、高島トレイルの稜線に出て、踏み跡が確かな場所に足を踏み入れた。そこには標識のようなものがあって、4桁の数値が2つ(1016と1018)記載してあるが何のことであろうか?大きな山毛欅が連なるように見えだして、やはり江若国境は凄いな!と感嘆しながら、滋賀側の山並みを楽しんだ。百里ケ岳の雄大さは凄い、他の山を抜きん出ているなと思うが、近いから余計高く見えるのだろう。しかし、その威風堂々たる形はその山の個性であるし、どっしりとしたスタイルは見事なものだ。中小屋への分岐を過ぎると、駒ケ岳は直ぐだ。山頂の石積は昔のままであるが、すぐ脇に真新しい金属製の方向表示版が設置されていた。
確か熊川宿の奥にダムを建設していて、その林道からの登山道があって最短距離の駒ケ岳道らしい。下を見ると緑色の水を称えたダム湖が見える。ダム沿いの林道もよく見えるではないか!次は春にでもダムから来るのもいいかも知れないと思った。
今日は高島トレイル稜線に12時までに到着しなかったら、駒ケ岳からピストンで登った尾根を戻ることにしていたが、それは免れたので千石山を廻っての周回が出来そうだ。駒ケ岳北尾根に初めて足を踏み入れるのでとても楽しみである。稜線は、足元の下草や灌木は殆どなく、あるのは色ついた落ち葉だけである。上を見上げれば、真っ赤な紅葉に足元がおぼつかなるほどだ。なだらかな尾根を稜線散歩するかのような素晴らしいコースである、自ずと進む速度が速まるのも自然の成り行きだ。この尾根も山毛欅が彼方此方にあって秋の風情を十分感じながらの散策である。北方向には湖北の三十三間山、轆轤山の9月末に歩いた稜線が良く見え、三重嶽や武奈ケ嶽が連なっている。どのピークがどれと特定できるほど鮮明なピークとは見えず、つらなりの中の盛り上がりにしか見えない。私の目では山座同定が難しくなってきたらしい。
650mピークでは木々が無く、西北東の方角が一望できる展望の地である。少し進んだ所の同じくらいの高さのピークに図根点(『ずこんてん』というらしい)と記載されたテープの張られた石標があった。三角点の補助機能なのだろうか?このピークから熊川宿裏にあるらしい、熊川城趾へ下降できるようで、テープが下の方向に続いているのが見えた。また何かの機会にでもこの尾根を歩いてみたいものだ。そこから千石山は直ぐ近くに見えるが、これまでの自然林から、針葉樹の植林になるようで、紅葉の見納めかもしれないと、周囲を堪能してから足を踏み出した。
千石山までは紅葉はそこそこになったが、最後頃には針葉樹の檜が中心で、場所によっては杉もあって混在しているようだ。緩い尾根歩きの最後に少しであるが急登があるとシンドイもので、山頂の平坦地に出てホッとした。山頂は疎林で木々の葉も少なくなっているが、日本海が見えるわけでもなく、湖北の山並みも少ない葉に隠れて見えないのが残念である。
千石山からは少し傾斜も増した稜線の下降であるが、意外と屈曲をしていてGPSの軌跡を確認しながら稜線に忠実に進まないと想定外の方向に行ってしまうので要注意である。これも針葉樹林帯の密度の影響で方向感覚が疎林の時と異なって、動物的な感性が必要となるみたいだ。それをGPSが補ってくれるし、更に軌跡は赤線を忠実に進めばいいというのは素晴らしいことだ。
落合橋への下降ポイントは余りピーク的ではなく、木々に囲まれた中の平坦地であるが、黄色のテープに落合橋↓と書かれていて、これさえあれば間違わずに進むことが出来る。比較的急傾斜の針葉樹林と雑木の混交林の歩きにくい斜面に薄い踏み跡が途切れ途切れにあり、左下の流れの音や流れが見えだすと元気になってきた。すると下に大滝川沿いの林道が見えて来て、林道への着地は何処か?どんな状況かが不安であるが、それもいとも簡単に緩やかな廃林道状の傾斜道に出て、直ぐに大滝川林道に着地出来た。すると落合橋は目の前であった。
”八”、”竹”
コメント
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最初の岩場で苦労したと思いますが、それ以外は問題なかったと思います。
駒ヶ岳から千石山の緩やかな稜線は気持ちよかったことでしょう。
それにしても、いい時期に行きましたね。紅葉の写真がとっても綺麗です。
次回の山行記録も楽しみにしています。では
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