尿前川支流 お岩沢 遡行
- GPS
- 14:06
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 1,877m
- 下り
- 1,523m
コースタイム
天候 | 晴れ/雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
諏訪木秀夫著「いわての沢」の表紙を飾っているお岩沢の写真を見るたびに、いつかは行きたいと思っていました。予定では来年に遡行するつもりでいましたが、先週の偵察で、お岩沢の出合の風景を見たときに、「おいでおいで〜、待っているわよ〜」と手招きされているようで、堪えきれずに行ってきました。
お岩沢は「いわての沢」の情報しか無く、しかも20年以上前の記録。岩手宮城内陸地震などの影響でどう変化しているか分からないので、完全装備で臨みました。
最初はお岩さん風に「お滝がひとぉ〜つ」「お滝がふたぁ〜つ」「お滝がみぃ〜つ」と余裕で数えていましたが、次から次へと休みなく出てくる滝の一つ一つの対処で、それどころではなくなりました。ふざけてすみません。大小合わせるとおそらく100以上の滝が出てきたと思います。体力的なことや、その場での判断とその対処の多さを考えれば、条件によっては3級の「尿前沢本流」や「天竺沢」よりある意味大変だと感じました。水に濡れたくないので高巻きを多用。また、安全第一に遡行したので、ちょっとでも不安な場所はザイルを出しました。私たちは遡行に8時間半かかってしまいましたが、夏と秋の違いがあるにしても、この遡行を4時間半で終わらせている諏訪木先生たちは一体何なんだ!と改めて思い知らされました。
ただ渓相も素晴らしく、憧れていたお岩沢を遡行できて満足ですし、とても楽しかったです。お岩沢の全容が分かったので、来年は諏訪木先生と所属する山岳会のメンバーで夏に遡行したいと思います。
これで今年の沢登りを納めたいと思います。今年も事故や怪我もなく無事に終えられて良かったです。ありがとうございました。
天竺沢よりヤバイ!!!
標高差(お岩沢約800mvs天竺沢400m)でも滝の多さでも「お岩沢」のほうがダントツ総合力を問われます。玄人向けの沢。
この「お岩沢」をこんなかわいいネーミングにしたのは誰だッ!
名前がかわいすぎてtbf先輩に言われるまではあんまり気にかけていなくて、
登攀希望順序は低め・・( 一一)だったのですが、
なんと挑戦しがいのある沢だ!
大滝登攀系ではなく、CS登りが多いのでボルダーさん向けかな。
岩が巨大なだけに下流部の滝にはミニ巻きが楽な所もある。
上部はゴルジュの連爆!枝沢なのに水量がある大きな滝がたくさん!!
釜が多いから水線突破(王道)ができる夏向きですね〜。
夏だとコースタイムももっと短縮できたと思います。
泥斜面は秋のこの時期なので、土が結構締まっていてまだ歩けるほうでした。
天竺は代表的なFを攻略してキメれば済むけど、お岩沢は3〜6m位の滝がどんどんでてくる感じ。しかも3mでも水線通れないとキビシめ。テクニカルさが要求されます。
あと、沢の中で平たい幕営適地は皆無。
v字渓谷内なので、時間切れで休む場合には斜面でツェルト泊。
その場合灌木はあるので、タープ+ハンモックがベストかな。
基本的には天候を読み、軽量化してスピーディに抜けるしかないですね。
(※・・お岩沢の入り口は平らな河原あり。
天気をよく読み雨にならない確信があれば、前日にそこで沢泊してから抜けてもいいかも。でも、沢泊の重い荷物を背負ってのゴルジュ登攀とかCS超はキツイと思います。ちなみに魚影は無し。)
楽な点は、ルーファイが成功すると藪漕ぎなしでポンと登山道に出れます。
7月下旬位からでないと雪渓が残ってるかな?時期の見極めも必要。
諏訪木先生は沢の猛者達とご一緒だったのであのCTだったそう。
神メンバーでないと「尿前本流下降→日帰り中沼P」はできないなぁという感想の下見でした。
今回使用した「tbfルート」、これなら「本流下降」をしなくてすむので、入渓まで体力を温存できます。
(ちなみに、このルート名は鍋割山の登山道を歩くから「鍋割ルート」にするか?)
天竺山の肩にある金名水の小屋がとっても立派で素敵なので、金名水に泊まりながら沢を愛でながらチャレンジしたほうが沢の美しさを楽しめると思いました?
(*´▽`*)さすが「いわての沢」にノミネートされている沢!オモシロい!!
※金名水小屋から中沼Pまでの下りの登山道もかなり「沢」!
急な傾斜もあるので、チェーンスパイク・ストックは必須だと感じました。
(「沢」になる時期はまちまちみたいですので、事前に金名水小屋を利用したレコを読み登山道の状況を把握していたほうがよいですね。)
コメント
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めちゃくちゃ面白そうな沢ですね!これはもう、来年我々も行きたい沢リストの上位にランクインさせていただきます👍
それにしても、その滝の多さは凄いですね!思いっきり夏向きかと思いますが、我慢出来ずに行ってしまう気持ちわかります😆
この時期の水の冷たさは知っているので、腰まで浸かってる写真を見ただけで○ン○マも縮み上がります。下品ですいません💦
入渓地点の偵察から遡行まで大変お疲れ様でした!
そして沢納めと言う事で、今シーズンもお疲れ様でした👏
お二人には今シーズンも色々刺激を頂き、そして尿前本流でお会い出来て本当にお世話になりました。
来季もまた沢でお会い出来たら嬉しいです!
その前に冬山で会う可能性も大ですかね🏔その時はまたよろしくお願いします😁
お疲れ様でした!
コメントありがとうございます!
間違いなくお勧めの沢です!
参考にしている「いわての沢」という本は、写真が多く使われている沢が挑戦的で面白くお勧めの沢だと勝手に考えています(笑)。お岩沢は本の表紙を飾り、解説にも6枚使われています。ちなみに尿前沢本流が4枚、枯松沢が2枚です。お岩沢は何気に熱の入りが違うなと感じていました。で、実際に遡行すると予想通り、と言うか予想以上でビックリしました。今回は入水を避けた為、巻きを多用しましたが、夏はダイレクトに行けるのでかなり楽しめると思います。
一応沢納めでしたが、まだ大丈夫な気がしてますw。
私もmooreeさん達にまた会える日を楽しみにしています。冬山も安全登山を第一に楽しんで行きましょう!
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