下ノ廊下〜阿曾原温泉〜欅平


- GPS
- 27:12
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 4,058m
- 下り
- 4,915m
コースタイム
06:50 扇沢駅
07:40 黒部ダム駅(旧日電歩道IN)
08:40 内蔵助谷出合
09:40 鳴沢小沢
09:55 新越沢合流点
10:35 黒部別山沢
11:05 白竜峡
12:10 十字峡
13:05 半月峡
13:10 S字峡
13:40 東谷吊橋
14:00 仙人谷ダム
15:00 阿曾原温泉着
07:05 阿曾原温泉出発
08:20 折尾谷
09:00 大太鼓
09:15 志合谷
10:30 欅平
11:00 欅平駅
13:00 宇奈月温泉駅
14:40 糸魚川駅
15:50 南小谷駅
17:15 信濃大町駅着
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
深夜4時くらいに到着時には70台前後は停まれそうな所に10台ほどしか停まってませんでした。 信濃大町からバスで扇沢駅へ。 そこからトロリーバスで黒部ダムへ。 帰りは欅平駅からトロッコと電車を使い信濃大町へ。この区間6時間。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に登山道に雪は全くなく、アイゼンも不要でした。 行った前日に立山は少し冠雪したようですが黒部渓谷の方は影響なし。 阿曾原温泉前後を除き、終始黒部川沿いを歩きますが 岸壁をくり貫いて作った道ですので道幅は狭く川から20〜50mくらい?の 高さを歩き続けますので緊張を強いられます。 少し危険な箇所鎖が設置されてます。 また日が昇る前は木の丸太橋、落ち葉が多い場所は非常に滑りやすくなってる ので注意。 何人も転びそうになっている人を見かけました(自分もその一人) 道には沢筋から落ちてくる水が所々あり、水量が多い所は滝の様な 場所もあります。 十字峡手前では滝のような所の下をくぐっていくので、モロに水を被り 一瞬視界が見えずらくなり、道も滑りやすくバランスには注意。 おそらくここが一番危険な箇所と感じました。 志合谷ではトンネルをくぐっていきますが、昼間でも真っ暗なので ヘッデン必須です。 またトンネル内は沢からの水が溜まってます。 水量多い時は踝より上まで溜まって、登山靴を脱いでサンダルとかで 行くという話しも聞きましたが、この時はそのままで大丈夫でした。 志合谷を越えると危険箇所はなくなります。 水平歩道は下ノ廊下比べると高度感も薄れ歩きやすくなりますので 欅平まで特に問題はありませでした。 |
写真
感想
阿曾原温泉の山小屋の営業が10月いっぱいという事(10/30からの宿泊が最後)
だったのでそれまでに行こうかと思ってましたが、天気がずっと回復せず
回復して最短の日程が10/31からでした。
帰りの事を考えて扇沢でなく信濃大町に車を置き、
扇沢までバスで移動。そして黒部ダムまでトロリーバスで移動しスタート。
下はハーフパンツにタイツ、上は2枚アンダーにソフトシェル
というスタイルで朝は肌寒く感じましたが、歩き始め日が昇ってくると
暑いくらいに。
日が昇る前は夜露などで丸太橋などがツルツル滑りヒヤヒヤ。
内蔵助谷出合を過ぎると少しづつ岸壁沿いの道に。
新越沢合流地点あたりから行った方がよく言われる緊張する区間に徐々に
入っていきます。
岸壁をくり貫いたような道で道幅はとても狭く人2人がすれ違うにも
かなり気を使う狭さです。
もちろん下は数十m下に川が流れているという状況なので
ある意味リアルに高度感を感じます。
また頭上に岩が張り出してきている場所もいくつかあり
不注意にも頭をぶつけてコブを作ってしまいました。
白竜峡あたりまでは軽い恐怖感と緊張と紅葉を楽しみ?ながら
行きました。
白竜峡越えた所で休憩できるスペースがあったのでお昼休憩。
休憩中、阿曾原方面から来られた女子2人と軽い会話も
楽しめたのもソロでの楽しみ(笑)
基本下ノ廊下も水平歩道も黒部から向かうときは岸壁が
左側になるので、何かザックに外付けする場合は
岸壁に引っかからないように右側に付けた方がいいです。
(今回の反省点)
それと危険箇所には岸壁にワイヤーが張られてますので
掴みながら歩けます。
黒部渓谷はあちこちの沢から流れ込んでくる所があるのですが
白竜峡越えて十字峡手前で沢の下をくぐる箇所がありました。
レインジャケットに着替えようかと思いましたが
面倒なのでソフトシェルで。
道も狭く滑りやすい事も想像できましたので
そこはワイヤー掴みながら素早く慎重に通過しました。
ここは注意。
十字峡は写真にもよく使われる所で狭い場所ですが
何とも美しい場所でした。ちょっと感動。
S字峡もよく使われる所でここも雄大で感動。
東谷吊橋の長さにちょっと緊張して通過すると
建造物がチラホラ。
廃墟感満点のトンネルを抜けると仙人谷ダムが。
登山ルートでダムを通過するなんて初めてでワクワクしながら
ダムを通過、そしてダム内へ。
ダム作業員の方の作業を横目に失礼して
坑道みたいな道を進みます。
途中、地熱でかなり蒸し暑い場所も。
そういえば仙人谷は温泉もあったような。
ダム内はちょっとした廃墟探検気分でかなり楽しめました。
途中、下ノ廊下を数十年ぶりに来られた年配の方と
一緒に歩きましたがこの道を昔は週数回は歩いたとの事。
凄いことです。
ダムを超えると今回初めてのマトモな登り(笑)
登った後は一気に下ります。
下った先に見えるのは阿曾原温泉の山小屋。
やっと到着。
営業は10/31までだったので温泉はちょっと諦めていたのですが
受付で聞いてみたら入れるとの事。
テン場代\500と風呂代\500を払いテン場へ。
テン場は狭いながらも水場もトイレもありなかなか快適。
お風呂はテン場から5分ほど下った場所にあり源泉かけ流し
の模様。
男女交代制で20時か21時以降は男女関係なし。
夜はお風呂行くまではヘッデンが必要です。
露天風呂は丁度よい熱さ。少し硫黄臭がします。
ちなみに朝も入れます。
山小屋終了した翌日11/1もお風呂入れたので
即お風呂を止めるという訳でもなさそうで
何日かは稼動させてそうです。
阿曾原温泉を超えて水平歩道に入ると
高度感はかなり減ります。
道は相変わらず狭いですが。
沢の下の砂防提やトンネルをくぐる道もあちこち。
特に志合谷のトンネルは150mと長くヘッデン無いと
前が全く見えません。
トンネル内は沢からの水が流れ込んでいて
水量が多い時期は踝上まで水が来ているといい
靴脱いで行かなきゃかななんて思ってましたが
そんなに水も溜まってなく大丈夫でした。
ここも何とも言えない探検気分。ワクワクしまくりです。
そんなに緊張を強いられる箇所も殆どなく
欅平あたりでやっと携帯の電波も通じるように。
その後はあっという間に欅平の駅に。
アップダウンが殆どない全長30kmくらいのルートですが
景色の移り変わりやトンネル・ダム通過など
かなり楽しめたルートでした。
しかし欅平から信濃大町までの移動がかなり時間かかります。
電車使って約6時間。
欅平あたりから宇奈月まで岡山?から来られた年配の方とご同行
してお話しながら時間潰せましたが6時間は長い。
夕方には信濃大町に着きたかったら午前中には
欅平を出発をしないと間に合いませんので注意。
通れる時期がかなり限定されるルートでしたので
今回行けてかなり楽しめました。
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