爆風の八ヶ岳(赤岳・硫黄岳)
- GPS
- 09:23
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,873m
- 下り
- 1,863m
コースタイム
- 山行
- 7:41
- 休憩
- 1:42
- 合計
- 9:23
天候 | ガスのち晴れ with 強風(早朝風速15m) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(深夜に来たら、下山時に申請して支払いでOK) 赤岳山荘までの道のりは凸凹多めなので、心配な方は八ヶ岳山荘から徒歩が良いかと思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
天気が良ければチェーンスパイクや軽アイゼンで大丈夫かなと思います。 (爆風早朝は12枚が安心) |
その他周辺情報 | もみの湯 650円/人 内湯、露天、サウナ、水風呂揃っている 美濃戸口から近い |
写真
感想
現在一時的に土日休みのボーナスステージ。この日は山を選べば 天気が良さそうなところがある。北陸や北アルプスは天気が悪そうなので、脱北して内陸部に行くしかない。 そこで未踏の八ヶ岳をチョイスした。 道中、平湯峠を通過するので冬タイヤがあったほうがよさそう。 まだタイヤはノーマルだったので土曜日の午前中のうちに自分で変えて、昼過ぎに金沢出発。夜7時頃赤岳山荘の駐車場に到着し、一人車の中で温かいたこ焼きとビールをキメて眠りについた。
ご来光を久しぶりに観ようと思い深夜3時過ぎにスタート。 てんくらや、ヤマテンでは強風予報で緊張のスタート。 久しぶりの冬用登山靴は重い。靴擦れに悩まされながら歩く。行きは南沢ルート。闇なので道はよく分からないが何回か渡渉点があった。行者小屋のテント泊シャワーたちを横目にさらに先へゴー。
山頂直下の階段がたくさん出てくる所に差し掛かる前に暴風対策の装備に切り替えた。先へ登って行くと案の定風がどんどん強くなっていく。雪は少し積もっていたがカチカチで危ないまる風も強いので転倒がかなり危険な状況だった。 岩と雪の中12枚刃アイゼンをギシギシ言わせて登る。山風速15mの爆風は耐風姿勢をとらないと危ない瞬間があった。いつになく家族や相方が思い浮かぶ。
赤岳山頂直下の岩の陰に座って日の出の時間を迎えたが、太陽は出ない。。視界不良の爆風なので、撤退の条件は整っているが、ヤマテンの予報を信じて稜線で安全に時間を潰す作戦に出た。信じる者は救われるはずだ。しかし晴れる気配がないので、赤岳の山頂をゲットした。山頂の小屋には誰もおらず冬用の入り口も見つからなかった。ここでも少し待ってみたが全く晴れる気配がなかった。 その後爆風に耐えながら展望荘まで降り、建物の陰でしばらく時間をつぶすことにした。数十分すると、ふと何やらさっきまで見えていなかった八ヶ岳の山の一部が見えてきた。これは来るか、と思っているとやはりその後一気に晴れ渡った。まず横岳の荒々しい山陽が姿を現した。そして山梨の小さな町が見えてきて、次第に富士山があらわになった。 自分は北陸エリアや北アルプスエリアへ行くことが多く、南部の山は初めてなので富士山をこの距離で見るのは感動だった。やはり日本一の高さと美しさと感じた。 その後、赤岳もあらわになり長野県側も全て青く晴れ渡った。 粘って稜線に待機していて良かった。最高だ。晴れ渡る瞬間というものはいつも興奮する。
爆風であることには変わりないので稜線に長居するのはは危ない。横岳、硫黄岳へは行かずに地蔵尾根を下ることにした。めちゃ行きたいが安全第一だ。名残惜しみながら 行者小屋に着き、時間もあるので赤岳鉱泉を一目見て帰ろうと思い赤岳鉱泉へ。ほどなくして到着。ここである問題が発生する。足が疲れていないのである。 足の疲労があってこそ登山。足が物足りなさを感じていた。そこに飛び込んできたのは硫黄岳まで往復3時間のコースタイムが書かれた看板である。ムムムム、行くしかない! 足をイジメるためガツガツ登る。上に行くほどやはり風が出てくる。硫黄岳山頂に着くとやはり爆風だった。広々とした山頂で写真をパチパチ撮ったら即退散。足もほどよく疲れてこれで足も満足して帰路につける。
ドスドス冬用登山靴を言わせながら帰りは北沢から降りていく。 この沢は沢底が茶色かった。硫黄と言う名前通りの風景と感じた。 そしてこの沢沿いの景色が実に素晴らしい。まるで上高地のようで八ヶ岳の懐の深さを感じた。 沢には自然が作った氷の芸術がいくつも展示してありそれも素晴らしかった。 最後は林道歩きだったがやはり長野の秋は素晴らしい。程よい寒さと木の香りが立ち込めるようなこの空気感は、北陸や北アルプス北部では感じられないと思う。
赤岳山荘に到着しグッズを洗ったら温泉へゴー。温泉・もみの湯は露天、内湯、サウナ、水風呂が揃っており、いいお湯だった。 帰り道、茅野市内や諏訪湖SAで八ヶ岳を振り返ったが、遠景も素晴らしい山だった。
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