日向山[どこ吹く?風]
- GPS
- 06:18
- 距離
- 9.6km
- 登り
- 1,350m
- 下り
- 1,349m
コースタイム
8:08 竹宇駒ヶ岳神社
8:17 千ヶ淵
8:49 三の滝
8:58 旭滝
9:18 百合ヶ淵
9:32 神蛇滝
10:09 不動滝
10:59 錦滝
12:10 雁ヶ原12:16
12:18日向山13:00
13:47 矢立石登山口
14:18 尾白川渓谷駐車場
天候 | 快晴かつ強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレあり 自販機有り |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場〜吊り橋 道標通りに辿っていくと矢立石駐車場方面への道になってしまうため注意。「尾白川渓谷」方向へ進み、駒ケ岳神社の脇を通るように進むと吊り橋が出てくる。渡った先で少し登ると黒戸尾根と分岐する。 渓谷道 尾根道と分岐し沢まで一旦下るが急なため注意。途中途中で鉄階段や鉄橋?があり人数制限があるので注意。痩せた道が多く、滝を見るために沢へ降りて行く時も滑りやすいので注意。沢は水勢が強いので入らない方が良さそう。 竜神平〜錦滝 不動滝のある吊り橋までは緩やかな道。吊り橋を渡った先から急登になり旧林道?と思われる荒れた道にでる。林道は荒れているが緩やかに下り、そのまま錦滝へ到達する。 錦滝〜鞍掛山分岐 急登。滝の周辺では滑落注意。鞍掛山分岐では道標に「日向山」の記載がなく「雁ヶ原」方面へ進む。 鞍掛山分岐〜山頂 分岐から少し下るとすぐに白砂の山頂が見えてくる。砂地は先へ進みづらいので小刻みに歩くと良い。雁ヶ原はピークが狭い。山頂はそこそこ広く風を避けたい場合は樹林帯もあるので風の強い日はよい。強風時は砂が舞うので注意。 ハイキングコース(矢立石駐車場登山口) 整備された歩きやすい道。樹林帯だが冬場は木々の間から富士山・鳳凰三山・金峰山などがよく見える。 矢立石駐車場〜尾白川渓谷駐車場 「山と高原〜」では記載がないが現地では道標があるのでそれに従えば間違えることはない。ハイキングコースと比べると傾斜はキツい。樹林帯で低地になるため展望はない。 登山ポストは駐車場に有り 下山後は尾白の湯 700円 |
写真
感想
友人が行った山でいつか行こうと思っていた山。
今回は相方peachと予定が合わせられたので行くことに。
白砂の山頂は山なのにビーチのようだと聞いている。しかし夏とは真逆のこの時期にビーチ気分とは風流さの欠片もない。
前夜待ち合わせをしたのだが、なんと山梨全域竜巻注意報。
しかしpeachに話すと「大丈夫でしょ!」とどこふく風。竜巻どころか彼女のあっけらかんぶりに舌を巻く私であった。
尾白川渓谷駐車場から出発し駒ケ岳神社周辺で道がどちらなのかよく分からず出だしから空回り状態だったが、後続のハイカーさんについていく形で正しいルートがわかる。
往路は12月中頃には通行禁止になるという渓谷道を使用した。
一度尾根まで登り上げたあと尾根道と分岐し、沢まで下るという無駄なアップダウンの後滝を巡るイカしたコースとなる。
地図にはないがまず三ノ滝という滝。その次はどれか特定できなかった旭滝、そして遠めに見る形だが圧巻の三段、神蛇滝。
この先で吊り橋を渡った先に不動滝があるのだが幅の広い太い滝で迫力は一番あった。ここで先行していた私をpeachがスルーしてしまい危うくはぐれるところであったが、山頂のビーチはpeachと一緒に、とのオヤジギャグのためにその後はしっかりバディを組んで歩くようにした。
ここまでも急登が多かったがここからも斜度の高いはしごが続き二人して乳酸のたまった足に激を飛ばしつつ登る。
ひとしきり登りきってようやく錦滝に。ナメ滝からシャバーっと落ちる感じの、言葉ではうまく言い表せない滝であった。
さらに急登が続きようやく分岐と思われる道標までたどり着く。ここで初めて「鞍掛山」という道標が出てきて日向山はどっちだか思案したが、分岐から一度下る道が再び登り返すのを連想させる。それが嫌で鞍掛山方面へ進んだ、そしてそれは間違い(→o←)ゞ
そこそこ歩いてから元の分岐まで戻り、結局一度下る道から日向山特有の白砂の山頂が垣間見えた。
ここまで「そういえば竜巻注意報が出るほどの強風なんか吹かないし!」とたかをくくっていたら、空の唸り声が聞こえてくる先に山頂が見える。
どこで吹く風?と思っていたらここで吹いていた。
強風で山頂にとどまることはふさわしくないと判断し少し降りた樹林帯の中で昼食タイムを取る。山頂ではコーヒーや豚汁で体を温める。そして酒の飲めない私が諸事情あって購入したボジョレーヌーボーとの物物交換、という形でpeachに作ってきてもらった好物のアップルパイをほおばり、食事の内容としては至れりつくせりだ。余談だがボジョレー2本に対し、アップルパイ・ソーセージパイ、そして甘酒一本という妙ちくりんな物物交換、わらしべ長者の話が成り立つようなそうでないような…まあどうでも良い。
さて、なんとか風はしのげるものの砂が舞飛ぶ中での昼食は厳しい。2人身を寄せながら食事をするその風貌は、野生の猿を連想させた。
食後強風ながらも好展望の甲斐駒・富士山・鳳凰三山を見に山頂へ風にさらされに行くが寒いはあかぎれ起きるはとばされそうだわでもう風前の灯、颯爽と山頂を後にした。
下山は整備が行き届いた歩きやすいハイキングコースで下山。おかげで登りでは考えられない短時間で風のごとく素早く降りられた。
下山後は尾白の湯でのんびりしたが私の疾風のごときな早風呂とは訳が違い、peachは温泉に風情を感じたのか長湯を楽しんだようで…待ってる間に風邪を引きそうな私であった。
道の駅はくしゅうで登山の余韻にひたるうちに回りは強風に見舞われだし、風光明媚な尾白の地を後にした。
数日前から天気とくらすを覗き、○×△とかわっていく予報に一喜一憂したりしながら過ごし、直前では結局晴れではあるものの、強風予報にて登山指数△マークとなったこの日。
いざ向かおうと準備をしていたら、ついでに竜巻注意報をbo-tyu-zaiがお知らせしてくれた。
でもね、じゃあやめよっかなんてなるわけないじゃない。長女あるあるな根拠の全くない口癖をはなって出発。
ケ・セラ・セラ 明日は明日の風が吹く。
他の方のレコでは、滝めぐりのコースは結構登りがいのある様子。
山行以外にスポーツはやっておらず、雪山もやらない私は今、完全に運動不足でストレッチさえもサボっていたので、これはイカンと前日は入念に柔軟をした。
が、翌朝まさかのストレッチ痛、効く〜とか言ってやりすぎたみたい。
継続は力なり。
この冬の過ごし方は考え直そうと、まだこれから登山なのだけど朝からしみじみ思っていた。
ケ・セラ・セラ?できれば追い風で。
さて駐車場までの景色ですでに感動し、憎いサルを蹴散らしなかなかのテンションでれっつごー。
しかしいきなり二人して渓谷道への進行に決心がつかず、甲斐駒へ行くだろう登山者の後をひっそり尾けてルートゲット。
そして早速のアップダウン。
ストレッチ痛もあるし、こりゃ先が思いやられるなーなんて感じたが、当然随所に滝や淵があり気分転換が常にできる。
終わりかけとはいえ黄葉もあるし、何より水が綺麗!
泳ぐことが好きなので、手をつけたりしてこの綺麗な環境での沢遊びを妄想しながら進行を楽しんだ。
結構写真を撮っていたのでしばしばbo-tyu-zaiを先で待たせたが、とうとう不動滝でお互い死角に入り、うっかりスルーしてしまった。
ちょっと進んでおかしいなーと思い、振り返ったところで呼ばれていることに気付く。
おかげさまで再会したが、滝の音のなかでも聞こえた大きい声に感心。ホエザルのボスザルだったのね。
ここから旧林道まで、錦滝から鞍掛山分岐までとおりゃーっと急登が続くのだけど(+寄り道)私、ここで足を使い切る。
ヒーヒー登っているのに、ところどころに「日向山ハイキングコース」って看板が目に付いたので、このあたりからよく聞こえるようになっていた強風の音に紛れ込ませるようにどこがハイキングじゃーとか文句を言いつつ頑張ったが、白く輝く砂山を目にしたときには私が白く燃え尽きていた・・・。
わずかな脚力も砂地に分散、ゆっくりゆっくり歩いた。
まず雁ヶ原の大明神祠に登り、不思議な世界と景色に感動・・・!といきたいのだが、風ビュービュー、何より感動するための体力が足りない。
なので山頂横の林の中で念願のごはんタイム。
山頂に導いてくれたといっても過言ではない私の豚汁に舌鼓。がんがん砂が入ってくるけど気にしない。
その横でアップルパイを食べたbo-tyu-zaiからは「既製品みたい!」となんともいえないほめ言葉をいただいたが気にしない。
その後もう一度山頂に舞い戻り、撮ってもらった写真の写りが悪いのも気にしてはいけない!
いろんな感情でもっかい来てやる〜と思った日向山。
楽しかったが、空っ風のふくお財布、スタミナ維持に関しては、ケ・セラ・セラ〜なんて歌っていられない。
コメント
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bo-tyu-zaiさん peachさん こんにちは。
いいですね「どこ吹く風」。山頂は風は強かった様
ですが決行正解でしたね。
日向山には矢立石からピストンで行った事はあるの
ですが本当に白い砂浜みたいで不思議な空間ですね。
それより尾白沢渓谷、今年の夏に行こうと思いながら
とうとう冬になってしまいました。来年こそ。
yuzupapaさん、こんばんは
道の駅から、尾白の湯からとどう見ても普通の里山風景なのに、登ってびっくり山頂ビーチの日向山でした。
強風が吹きすさび、もうこのまま飛び去りたくなるくらいの青い空のもと、飛び去ったのは私の鼻水くらいでした(汚)
次はどこの山に、どこのルートに挑もうかな〜?
気の向くまま、楽しい山旅を続けていけたら幸せだと思うのです。
綿滝でお会いしたashinuです!
またお会いしてたんですね!!
私も滝コース歩けばよかったぁって、帰ってから他の方のレコを見て思いましたっ。・゜・(ノД`)滝がめっちゃ綺麗なんですねっ。あぁもったいないことしたぁ!
もう一時間遅く駐車場にきてたらご一緒できたかも!!
鳳凰でお会いしたお友達のレコ見て来ました!凄すぎる。。。日向山から黒戸尾根を降りて来たなんて∑(゚Д゚)でも、あの時の登りの早さをみたらこれも納得★
二度あることは三度あるで、この次は是非とも声かけちゃってくださぁい*\(^o^)/*偶然って凄いなぁ。。*/
bo-tyu-zaiさん、peachfaceさん、おはようございます。
事前の天気予報、竜巻注意報、そして山頂での強風!
お疲れ様でした〜。
登山口への最初の出だし。あれ?こっちか、むむっ、こっちかとなりますよね。
私も最初ん時に迷いました(笑)
滝巡りコース、キレイですね。まだ山をやってない時に観光で少しだけ歩いた道の先がこんなんだとは。知らなかった。
来年も7月に黒戸尾根行くので、できたら滝巡りコースプラスしたいなぁと思ってます。
山・滝・白いビーチの砂浜に何とも言えない雁ヶ原の自然芸術作品綺麗ですね。
私も一度足を踏み入れてみたいです。
夏に滝とも戯れたい!
そして何より気になったのが手作りアップルパイ!!
次回期待しております。 っというか作り方教えてくださいませ。
お疲れ様でした〜!!
ashinuさん、こんにちは。
当日は強風で山頂ではぶっ飛びそうな状態でしたが、快晴で甲斐駒の勇姿が燦然と輝いていましたね。そして山頂はおっしゃる通り燕岳や地蔵岳のようなこれまた輝く砂地で不思議な光景でした。
話は変わりますが今回同行したpeachfaceさんとは山で、しかも燕岳で知り合ったのですが、奇しくも錦滝でashinuさんと(一方的に)再会し、山って広いようで狭いなぁと滝を眺めるたまたま並んだ2人を後ろから眺めてそんな思いに駆られていました。
その後滝の脇の急登を登っていく中東系顔の私でしたが、鯉の滝登りのような人生でないのが残念です。
garnetさん、こんにちは。
山頂での強風、暴風にはとても寒い思いをしましたが、終始私のオヤジギャグを聞かされていたpeachはもっと寒い思いをしてたと思うので不憫でなりません。
と、いうことはgarnetさんも寒い思いをしていたんでしょうね、恐縮です
黒戸尾根の入口はナゼわかりづらいんでしょう?同じように我々もさまよい、堂々巡りするところでした。あって欲しいところに道標がないからですよね、きっと。
滝巡りコースと黒戸尾根をつなげるとなるともう一度日向八丁尾根を、しかも滝巡りコースで行くことになっちゃいますよ?それは無謀なコースなので別の方法で是非お楽しみください
nanchi姉さん、こんにちは。
peachの作ったアップルパイの感想を「既製品みたい」という既製の感想ではありえない不本意な言葉を吐いた私です。
ガサツな私は食べたいくせに自分のザックだと粉々になる、との理由でpeachに運んでもらいました。
こんな僕は滝に打たれたほうがいいみたいです、センパイ。
yuzupapaさんこんばんは!
山頂は見えた時から驚き!本当に綺麗だけど不思議な景色でした〜。
ただ風が強くって、白い砂浜は目どころか口にまでも入ってきちゃってぺぺぺぺ
私は夏よく双六川に遊びに行きますが、今度は尾白沢渓谷でも遊んでみたいです
ashinuさんこちらでは初めまして!
ここ、甲斐駒がすんごくかっこいいし、面白い山でしたね!
先日は滝を撮影なさってたところちょっとだけお邪魔しました
しかしashinuさんレコの写真、すごくきれい〜!やはり同じ被写体もカメラとセンスでこうも違うとは(´▽`)
ちょっとでもお話しできてたら、美しい滝の写真もあったであろうと考えるとこちらとしてももったいない気持ち
まだ私は1度目ですが、bo-tyu-zaiにくっついてたらまた会えるかもですね♪
その時をまた楽しみにしてます
garnet0823さんこんばんわです
ごうごう強風、字のまんま砂を噛まされましたが、ん〜曇天よりはいいかな(^◇^)
しかしあそこから見える甲斐駒はでっかくってかっこよくって、そして遠かったですね・・・。
あの遠さ、ちょっとした既視感もありましたが、女登山部隊長に話したらgarnet0823コース行く!とか言いそうなのでそこは黙っとこうと思ってます
でも甲斐駒や鳳凰3山行きたいな〜、来年いっちゃうのかな?
その時はまた参考にさせてくださいね〜♪
滝巡りはどう+されるのか私も気になるところ
nanchiさんウェーイ
ここ、遠いけど子連れ登山によさそ〜だよ!っつってもお兄ちゃんには物足りないレベルだったりして
滝めぐりまで行かなくっても川が綺麗だし、近くの尾白の森は遊びやすそうだったしおすすめ。
パイっちゅーのはいまどき便利でさ、冷凍パイシートなるものがあって、イチから手作りしてるわけじゃございません
中身煮込んでつめて焼くだけ、半分くらいほっといたらケ・セラ・セラ〜♪
できちゃうのだ
ちゅか女の間で手作りモノ披露は気合入っちゃうな、気が向いたら(覚えてたら)頑張る。
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