『西クマネシリ岳／音更川右股三の沢コース／動画あり』

2013年10月04日(金) [日帰り]

• GPS: 05:57
• 距離: 15.1km
• 登り: 1,354m
• 下り: 1,342m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:54
• 休憩: 1:03
• 合計: 5:57

8:19 スタート地点
11:23 12:26 西クマネシリ岳
14:16 ゴール地点

GPS精度の関係で軌跡が妙な所に飛んでいる部分がございます。ご容赦くださいませ。また、私は昔の無理が祟りまして膝を痛めてございます上に、動画・写真を撮らせていただきますためにマイペースで登ってございます。ゆえにコースタイムが他の方のご参考にならない可能性がございます。ご承知置き下さいませ。

天候

晴れ時々曇り、強烈な北西風

アクセス

利用交通機関：

自家用車

十勝三股を通る糠平国道（国道273号線）沿いに林道の入り口がございます。そこには西クマネシリ岳を示す案内板はございません。単に「シンノスケ3の沢林道」と書いてあるだけでございます。

コース状況／危険箇所等

コース途中、分岐が2箇所ほどございますが、誘導標識が地面に転がっていたり全く何も無いところもございます。ピンクリボンに十分にご注意下さいませ。特に尾根取り付き点の入り口はうっかり通り過ぎないようにご注意下さいませ。そしてヒグマにも充分にご注意くださいませ。コース自体は難しくございませんが、頂上直前ではちょっとした断崖渡りのスリルを味わうことが出来ます。

写真

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糠平国道（国道273号線）沿いの林道（シンノスケ三の沢林道）入り口

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糠平国道（国道273号線）沿いの林道（シンノスケ三の沢林道）入り口

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糠平国道（国道273号線）沿いの林道（シンノスケ三の沢林道）入り口

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登山口 駐車スペース

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登山口 駐車スペース

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登山口 駐車スペース

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造林小屋跡

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上二股土場跡手前

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上二股土場跡

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標高1030メートル地点の分岐（西クマネシリ岳は右へ）

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標高1030メートル地点の分岐（地面に転がる誘導標識）

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西クマネシリ岳仰望

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西クマネシリ岳仰望望遠

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尾根取り付き点

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秋の霜柱

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ピリベツ岳（ビリベツ岳）との分岐

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ゴゼンタチバナの実

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頂上直下

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秋のツララ

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頂上直下

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見事な板状節理（鉄平石）

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西クマネシリ岳頂上

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西クマネシリ岳頂上

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西クマネシリ岳頂上

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東北東側から見た西クマネシリ岳頂上

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳とその平坦長大な東稜線客観

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳とその平坦長大な東稜線客観（続き）

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西クマネシリ岳頂上より南クマネシリ岳客観

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西クマネシリ岳頂上よりウペペサンケ山方向遠望

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西クマネシリ岳頂上よりニペソツ山方向遠望

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西クマネシリ岳頂上より音更山方向遠望

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西クマネシリ岳頂上よりピリベツ岳（ビリベツ岳）客観

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西クマネシリ岳頂上より北東方向遠望

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西クマネシリ岳頂上より北見市方向遠望

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳望遠

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳東稜線望遠

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳東稜線望遠（続き）

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳東稜線越しに雄阿寒岳(左)とフップシ岳(やや左)と雌阿寒岳(やや右山塊)と阿寒富士(右)遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳東稜線望遠（続き）

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳東稜線望遠（続き）

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳東稜線望遠（続き）

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳東稜線望遠（続き）

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳東稜線望遠（続き）

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳東稜線突端部望遠

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西クマネシリ岳頂上より南クマネシリ岳越しに南東方向望遠

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西クマネシリ岳頂上より南クマネシリ岳望遠

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西クマネシリ岳頂上より南クマネシリ岳西稜線望遠

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西クマネシリ岳頂上より南クマネシリ岳西稜線望遠（続き）

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西クマネシリ岳頂上より南クマネシリ岳西稜線望遠（続き）

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西クマネシリ岳頂上より東ヌプカウシヌプリ（右遠方）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より西ヌプカウシヌプリ（中央遠方）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上よりウペペサンケ山南南東稜線方向遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上よりウペペサンケ山（やや左に独立して見える糠平富士、やや右に見える最高点、頂上稜線右端に西峰）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より東丸山（中央やや右のピーク）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より丸山（東大雪丸山）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上よりニペソツ山（やや右、高い山）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上よりニペソツ山（左）と天狗岳（ニペソツ山の直ぐ右の尖った所）と前天狗（中央）と小天狗（右、低い山）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より軍艦山（手前、テーブル台地状）俯瞰望遠

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西クマネシリ岳頂上より前天狗（左の山）と天狗のコル（前天狗の右のコル）と小天狗（中央）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上よりオプタテシケ山（遠方やや左、雲が掛かる）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上よりニペの耳（中央の尖ったピーク）と川上岳（やや右、緩いピーク）と小石狩岳（右端に近い尖ったピーク）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より川上岳（左に近い緩いピーク）と小石狩岳（やや左の尖ったピーク）と石狩岳（中央のピーク）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より石狩岳（左端）と音更山（中央ピーク）とユニ石狩岳（右端から二つ目のピーク）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上よりユニ石狩岳（左端から1つ目のピーク）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より三国峠へ至る国道273号線のヘアピンカーブ俯瞰望遠

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西クマネシリ岳頂上より峠越しに大雪山遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より三国峠（やや右ピーク）と三国峠展望台（中央やや下、白い横線の左に存在）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より北西方向遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上よりピリベツ岳（ビリベツ岳）越しに望遠

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西クマネシリ岳頂上よりピリベツ岳（ビリベツ岳）客観望遠

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西クマネシリ岳頂上よりピリベツ岳（ビリベツ岳）越しに望遠

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西クマネシリ岳頂上より武華山（奥中央、長い頂上稜線の左端）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より武利岳（奥中央）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より北方向遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より北見富士（右端）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より北見富士遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より北見富士（左端）遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より北東方向遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上より遠望遠

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西クマネシリ岳頂上より訓子府町＆北見市方向遠望望遠

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西クマネシリ岳頂上よりクマネシリ岳越しに置戸町＆訓子府町方向望遠

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西クマネシリ岳頂上より十勝三股盆地俯瞰

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西クマネシリ岳頂上より十勝三股盆地俯瞰望遠

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三国峠より十勝三股盆地

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三国峠より十勝三股盆地俯瞰

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三国峠より十勝三股盆地俯瞰

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三国峠より十勝三股盆地俯瞰

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三国峠より十勝三股盆地俯瞰

撮影機器：

D90 ニコン

感想

welcomecat

【2013/10/04】北海道の「西クマネシリ岳」に「音更川右股三の沢コース」から登ってまいりました。この山は標高が1,635mで、十勝三股盆地の東側に位置し上士幌町と足寄町の境界にございます。なお、「大雪山国立公園」の東側の区域界にも位置してございますが、山頂部分は区域界から数十メートル外に外れているようでございます。私は2000年夏にも今回と同じコースから1時間40分ほどで登ってございます。

十勝三股を通る糠平国道（国道273号線）沿いに林道の入り口がございます。そこには西クマネシリ岳を示す案内板はございません。単に「シンノスケ3の沢林道」と書いてあるだけでございます。そこから入りまして到着した登山口には4台分ほどの駐車スペースがございまして、登山ポストはございません。ここから尾根取り付き点までは作業道跡を辿ります。13年前はもう少し作業道らしく整備されていたような記憶がございますが、現在は土石流で削られたり雑草倒木などで荒れてございまして、風光明媚なコースとは申せません。しかし十勝三股の深い森の中に立ち入る喜びを感じることが出来ます。途中、分岐が2箇所ほどございますが、誘導標識が地面に転がっていたり全く何も無いところもございます。ピンクリボンに十分にご注意下さいませ。特に尾根取り付き点の入り口はうっかり通り過ぎないようにご注意下さいませ。そしてヒグマにも充分にご注意くださいませ。コース自体は難しくございませんが、頂上直前ではちょっとした断崖渡りのスリルを味わうことが出来ます。

この日は低気圧の影響による強烈な北西風で、頂上直下にはツララが成長してございました。頂上からは西方向に十勝三股盆地を挟んで対岸の「ウペペサンケ山」、「ニペソツ山」、「十勝連峰」、「石狩岳」、「音更山」、「大雪山」などが屏風のように客観出来ました。そして東方向には隣のクマネシリ岳とその東側からおよそ8kmに渡って延びる不自然なほどに長く平らな東尾根を客観出来ました。その東尾根は地図で見ますと「し」の字型で、今回の再登頂の大きな撮影目的でございました。風は強いものの天気はまずまずで、ハッキリスッキリと見渡すことが出来たので大いに満足出来ました。この日は私以外に親子らしき年配の男性と若い女性の二人連れだけが登って来られただけの静かな山行となりました。お二人は私より先に下山されましたが、娘さんがわざわざ一旦戻って来られて挨拶をして下さったのが印象的でございました。


余談1：
西クマネシリ岳の北西に隣接する山の名前は地図では「ピリベツ岳【Piribetsu dake】」でございますが、その北東から始まる「美里別川（びりべつがわ）」の源頭にある山ですので「ビリベツ岳【Biribetsu dake】」と呼ぶのが正しいのではないかとずっと思っておりました。美里別川中流の足寄町内には「ビリベツ取水堰【Biribetsu取水堰】」が、また、下流の本別町内には「美里別【Biribetsu】」という地区名もございます。また、三国峠の展望台にございます観光案内板には写真付きで「ビリベツ岳【Biribetsu dake】」と書かれてございます。登山道途中の分岐の誘導標識にも「ビリベツ岳【Biribetsu dake】」と書かれてございます（2013年10月4日現在）。半濁音【Pi】と濁音【Bi】の違いは大きいと存じます。由来が同じなら名称も同じ方がスッキリ致します。国土地理院に確認しましたところ、『当院の地形図に表記する山名等の自然地名については当該自治体の公文書（地名調書）を基に採用しております。お問合せの山名については、上士幌町から「ピリベツ岳【Piribetsu dake】」であることの確認をいただいており、それに基づき表記しております。』とのことでございました。このことから、上士幌町にも確認致しましたところ、『公文書の地名調書の通り正式名称はあくまでも「ピリベツ岳」となります。しかしながら、地元や住民たちの訛りや言いやすさにより、口語でビリベツと認識されていることも事実です。地元のガイドセンターによりますと、確かに日高地方では統一されているところが多いですが、十勝は広域なためか統一されていない事もあるとの事でした。大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんが、この違いを楽しんでいただけたら、との事でした。また、三国峠の展望台にある観光案内板に関しましては表記ミスとなります。大変なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございません。登山道途中の誘導標識に関しましては、非公式との事で、何かしらの対策が必要となりますので、今後検討させていただきます。いずれにしましても、名称の訂正の件も含めましてガイドセンターや上層部には報告しておりますが、地名変更、訂正につきましては慎重に対応を進めていく案件となります。今すぐ明確な回答ができない事を重ねてお詫び申し上げます。』とのことでございました。同一の山が町によって名称が違うのは防災安全上からも如何かと存じます。お金と時間と労力がかかるかもしれませんが是非解決をお願いしたいところでございます。

余談2：
石狩岳に登る前に三国峠へ立ち寄らせていただきました。ここからは十勝三股盆地の広大な国有林を一望することが出来ます。実は十勝三股盆地は、太古には支笏湖のようなカルデラ湖であった所でございます。およそ50万年前、ここにございました火山が大爆発を起こして山体が吹き飛び、直径約10kmの「十勝三股カルデラ」が出現致しました。そして、そこに水が溜まりましてカルデラ湖となっていたのでございますが、その後のニペソツ火山群の火山活動による高温の火砕流の湖への突入堆積によりまして完全に埋まってしまったのでございます。広大な盆地状となりました大地には徐々に植物が勢力を拡大し、やがて現在のような大樹林地帯へと変貌を遂げたのでございます。近代になりまして、あたかも枯渇することの無い林業資源であるかのように認識されましたこの大樹林地帯は、特に戦後の木材需要で林業、鉄道、関連サービス業などが盛んになり、一時は十勝三股駅（海抜約660m）を中心に400戸1500人の大型集落にまで発展したのでございます。しかしその林業も現在は衰退し、国道273号線の開通で鉄道は廃線となりまして二戸が残るのみ。廃墟と土場跡が深い森の中に飲み込まれつつあるような状況なのでございます。三国峠から見えます広大な十勝三股盆地の国有林は、何事も無かったかのように穏やかで静かに秋の色に染まっているのでございました。

参考「登山等に関する通行規制等について」：
http://www.rinya.maff.go.jp/hokkaido/apply/nyurin/nyurin_kisei.html