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記録ID: 381506
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積雪期ピークハント/縦走
大峰山脈

大峯奥駈道。吉野駅、山上ヶ岳、大峯山寺、小笹宿間での往復縦走

2013年12月09日(月) 〜 2013年12月11日(水)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
43.1km
登り
2,639m
下り
2,645m

コースタイム

初日
8:50頃 吉野駅を出発。
10:00頃 金峯神社
11:44 四寸岩山
12:06 足摺茶屋跡の避難小屋
12:41 二蔵宿小屋(冬期閉鎖中)
13:15 在来道の崩落箇所。この時期も枯れていない川あり。
13:56 五番関(女人結界)
14:24 鍋カツギ行者
14:45 今宿跡
15:25 洞辻茶屋
15:44 陀羅尼助茶屋
16:25 大峯山寺、山上ヶ岳
16:56 投地蔵辻
17:10 小笹宿。この時期も枯れていない川あり。

二日日
9:18 小笹宿を出発。吉野駅へ戻ることに。
10:10頃 山上ヶ岳、大峯山寺、西の覗
10:30頃 陀羅尼助茶屋で地元関係者の集団とすれ違う
11:14 この区間唯一の鎖場。
12:04 五番関(女人結界)
13:29 二蔵宿小屋(冬期閉鎖中)
14:48 四寸岩山
15:18頃 天候が穏やかな曇りへ
17:00頃 金峯神社上の東屋で野宿へ

三日日
3:40頃 金峯神社上の東屋を出発。
5:20頃 吉野駅
天候 初日、曇り、のち雪時々みぞれ
2日目、雪時々みぞれ、のち曇り
3日目、晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車
夜行バスで京都まで移動。
京都駅から吉野駅までは電車移動。
2013年12月09日 08:40撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/9 8:40
足摺茶屋跡の避難小屋
2013年12月09日 12:06撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/9 12:06
足摺茶屋跡の避難小屋
来年の3月末まで閉鎖中
2013年12月09日 12:41撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
12/9 12:41
来年の3月末まで閉鎖中
入口も厳重にロック
2013年12月09日 12:41撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
12/9 12:41
入口も厳重にロック
在来道の崩落箇所。一応、トラロープで迂回ルートは設置されているが、自己責任で。
2013年12月09日 13:15撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
12/9 13:15
在来道の崩落箇所。一応、トラロープで迂回ルートは設置されているが、自己責任で。
五番関の女人結界の門。「女」が剥がれかかっている。
2013年12月09日 13:56撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/9 13:56
五番関の女人結界の門。「女」が剥がれかかっている。
女人禁制の案内板
2013年12月09日 13:56撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/9 13:56
女人禁制の案内板
洞辻茶屋。吉野から24キロ歩いたらしい。
2013年12月09日 15:25撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/9 15:25
洞辻茶屋。吉野から24キロ歩いたらしい。
大峯山寺の入口。
2013年12月09日 16:25撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/9 16:25
大峯山寺の入口。
大峯山寺内。
2013年12月09日 16:29撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/9 16:29
大峯山寺内。
小笹宿
2013年12月09日 17:10撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
12/9 17:10
小笹宿
小笹宿前のお堂。二日目の出発時に撮影。
2013年12月10日 09:18撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/10 9:18
小笹宿前のお堂。二日目の出発時に撮影。
暴風。雪が顔に当たって痛いので手で防ぐ。もうすぐ大峯山寺。
2013年12月10日 09:58撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/10 9:58
暴風。雪が顔に当たって痛いので手で防ぐ。もうすぐ大峯山寺。
西の覗。
2013年12月10日 10:12撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/10 10:12
西の覗。
西の覗。何も見えない。
2013年12月10日 10:13撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/10 10:13
西の覗。何も見えない。
霧氷。
晴れていればバックの空が青で、きれいな対比になるのだろうが。
白と白の対比では正直なんだか分からない。
2013年12月10日 10:16撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/10 10:16
霧氷。
晴れていればバックの空が青で、きれいな対比になるのだろうが。
白と白の対比では正直なんだか分からない。
洞辻茶屋。まだまだ暴風が止まらない。
2013年12月10日 10:47撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/10 10:47
洞辻茶屋。まだまだ暴風が止まらない。
二蔵宿小屋。風の勢いはまだまだ。
2013年12月10日 13:29撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/10 13:29
二蔵宿小屋。風の勢いはまだまだ。
四寸岩山の下り途中で、ようやく晴れてきた。
2013年12月10日 15:18撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/10 15:18
四寸岩山の下り途中で、ようやく晴れてきた。
未明の蔵王堂。
2013年12月11日 04:56撮影 by  COOLPIX S31, NIKON
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12/11 4:56
未明の蔵王堂。
撮影機器:

感想

2日目の朝時点の天候が回復しなかったというか、
むしろ悪化したこともあって、
吉野駅、山上ヶ岳、大峯山寺、小笹宿間での往復縦走になった。

雪の山上ヶ岳、大峯山寺、
誰もいない山上ヶ岳、大峯山寺へ行けただけでも
貴重な体験だった。
山への感謝の気持ちと自己責任、報恩を忘れず、
謙虚に登山を続けていきたい。
無事に帰ってこれただけで、ありがたいことなんだろう。



吉野駅〜金峯神社は、車道をひらすら登る。
土地勘ないと不安になるほどの長さ。
ショートカットできそうな箇所には、ショートカット用の階段あり。

足摺茶屋跡の避難小屋は、中央に立派な不動明王が祭られていて、
土間メイン。
両サイドに長椅子がある。

二蔵宿小屋は来年の3月末まで閉鎖とのこと。
厳重に板張りしてあり、中に入れない状態。

大天井ヶ岳の在来道は自己責任で。
一応、吉野側だと、通行止めの標識が金峯神社あたりにあったような。
五番関(女人結界)にも、通行止めの標識あり。
在来道には川があるので、ここで水の補給が可能。

洞辻茶屋に到着した瞬間、
「この景色、何かの写真で見たよ」
と思い出した。
賑わっている時期なら元気もわいてくるのだろうけど
今回は誰もおらず。

この辺りで疲れのピークも訪れてきたが、
小笹宿まではがんばることに。

陀羅尼助茶屋を過ぎたあたりから残雪が。
山上ヶ岳までの通常の登り用のルートが工事中らしく、
下山用のショートカットの階段を登ることになった。
ただ、登っていくたびに雪の量も増え、
木も凍りかかっていて、滑って転けないように注意を払う。

山上ヶ岳、大峯山寺は、ほぼ雪一面。
ただ、日没まではもうすぐ。
なんとか真っ暗になる前に小笹宿に着きたかったので、
簡単に手を合わせて「無事に着けますように」と念じて
素通りしようとしたら
大きい鹿に遭遇。びっくりしたが、鹿も驚いたのか
すぐに駈けて逃げていってしまった。

日没してしまったものの、それほど長い時間歩かずに、
小笹宿に到着。標高は1600〜1650mくらいか。

その後はひたすら、明日の行程を考え続け、就寝。
雪山用に買った寝袋のおかげで、寒さに震えることはなかったが、
夜中から風の音や雨か雪の音が凄まじくなり、
何度も起こされるはめに。

■二日目
4時頃に天候の確認のため、外に出てみたのだが、
雪というか、みぞれは止んでいない。

7時頃に再度、確認したが、まだ
雪は降り続けていた。
加えて、台風が訪れたときのような暴風。

ルート的には南下するわけだし、
雪で暴風だろうと、次の避難小屋、行者還避難小屋までは行けるとしても
八経ヶ岳、釈迦ヶ岳の状況は不明。
エスケープルートもあるけど、バスの時間は分からない。
エスケープしたとしたら、
どこかの駅まで歩くか、タクシーを呼ぶか、逆ヒッチハイクを待つか等々。

いろいろ考えてみたものの、
晴れていれば、残雪がいくら積もっていようとも進むつもりだったが、
9時まで待ってみても、
天候の回復が見込めなかったので、
もっとも無難な選択である吉野駅まで戻ることにした。


小笹宿から五番関までの稜線沿いでは、
暴風のため、雪が顔にぶつかって痛かった。
風が強過ぎる。

大峯山寺では、時間的な余裕もあったので
西の覗に立ち寄る。
景色ゼロのため、恐怖感もなし。
ただ、滑落しないように注意はした。

陀羅尼助茶屋で、
地元の役場の人か、工事関係者の集団とすれ違う。
今回の山行で、初めて人に出会ったので、ちょっとうれしい。
「わざわざ、こんな日に山に来なくてもいいのに」
と思われたのかもしれないが。

四寸岩山の下りくらいから、両膝が痛くなり始め、
急速にペースダウン。
膝が痛くなるのは、実に2〜3年ぶり。
10月の立山以降、山へは行けてなかったが、体力作りはしてきたつもり。
両膝が痛くなるのは、非常にショックだった。
やはり山での体力作りと、重荷を背負っての体力作りをしないといけないのかな。

天気もいまさらながら晴れてきた。この時間まで待機できなかったし、
吉野までのUターンは妥当と、自分に言い聞かせた。

二日目の目標地である、金峯神社の上あたりに
ちょうどいい東屋があったので、そこで野宿。
雪山用に買った寝袋のおかげで、ツエルトにくるまる必要もなかった。

■三日目
吉野駅の始発に乗ろう!と思って未明から出発したものの
下り坂を歩くときや下り階段を降りる時、両膝に激痛が襲う。
平坦な道や登り時は普通に歩けたのだが、
吉野駅までは、ほぼ下りメイン。
のろのろと、まっくらな吉野の中を歩き続けた。

始発には間に合わなかったが、始発の次の電車に乗れた。
無事に帰宅へ。

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