黒斑山〜鋸岳・カモシカと歩く霧氷の浅間山外輪山
群馬県
長野県
ぐろ
体力度について
- GPS
- 07:44
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 705m
- 下り
- 686m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 5:10
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 7:43
| 天候 | 曇り時々晴れ 稜線上は強風 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2021年12月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
・登山口〜蛇骨岳、中コース：前日までの降雪で積雪が30〜50cm。チェーンスパイクでも可。 ・蛇骨岳〜仙人岳：ノートレースで股下ラッセル。特に蛇骨岳から白ゾレ付近まで一部吹き溜まって雪庇となり腰まで埋まった。強風10〜20m/s。 ・仙人岳〜鋸岳：岩稜帯で積雪は少ないが20cm以上あった。特にJバンドへの下りはひざ下まであり、岩稜のすき間で踏み抜き、断崖へ滑落転落注意。強風10〜20m/s。 |
写真
歩んできた外輪山の稜線。奥には剣ヶ峰。蛇骨岳まではガスがかかるが、標高が下がり風向きが変わるので、ここまで来れば影響は無い。
3
外輪山、湯ノ平。ガスがすさまじい速さで流れていく。神奈川から来た男性と、九州から来た男性も私のトレースを伝ってやってきた。三人で浅間山を眺める。
6
感想
12月22日冬至。北半球では一年で最も昼が短く夜が長い日。今年も忘新年会をしない企業が85％と上毛新聞の記事にあった。仕事のコミュニケーションに飲食飲酒は不必要な時代。感染症もあるので、冬の夜長は家で過ごされる方が多いだろう。
日照時間が短いと言うことは、太陽高度も最も低いので、影が長くなる。私は身長は平均だが、四肢体幹や首ががっちりした胴長短足で典型的な昭和生まれの男。せめて影だけでも足が長くなって欲しいと思うが、このツラでは似合わないだろうな。
20日月曜は北アルプス方面が降雪のため、やや天気が悪いが、先週も行った浅間山外輪山へ行くことにした。鋸岳山頂標の再建が目的。前日の降雪で霧氷も期待できる。
自宅を4時50分に出発。急がないので国道18号で行くことにした。碓氷バイパスから曇り始め軽井沢では小雪が舞っていた。サンラインからチェリーパークへ入る。黒野温泉交差点から積雪凍結。これがつるつるよく滑る。カウンターを当てながらコーナーを走り抜けた。
除雪車がまだ出ていないので、乙女スロープからさらに積雪が深くなった。4WDスタッドレス車はもちろん、車高がある車でないとかなり厳しい。高峰高原ホテルからは、果てしない雲海が見えた。
高峰高原ビジターセンター駐車場も圧雪されておらず、20cm程度積もっていた。自分が停める所だけ車を前後して圧雪しておく。足元が濡れなくて済む。気温−12℃で風が強い。アイゼンを装備して出発。
前日までの降雪で、登山口には12月としては近年まれにみる積雪。さらさらのパウダースノーを蹴散らして歩く。車坂山から眺める南方は、果てしなく続く雲海と雪景色。
コマクサ展望台からは、雪雲に覆われた山稜しか見えず、目の前の雪景色を眺めながら樹林帯に入って行った。シェルター前の眺望はガスに覆われていたが、一面に素晴らしい霧氷。
西から吹く強風とガスで、槍ヶ鞘から見る浅間山は厳冬期の面影を見せていた。下り込み登り返す。突然目の前にカモシカが現れた。5m程度前に居る。私を認識したが気にもせず、登山道をのんびりと歩いているので「お〜いカモシカ」と声がけした。
立ち止まり私を見つめる。天敵ではなく何度も見ているマブダチと認識したようで、そのまま待っていてくれていた。私が近くになると分かったように動きだす。強風荒ぶトーミの頭下、霧氷がきらめく外輪山をカモシカと一緒に歩む。
トーミの頭東直下へ行くカモシカとお別れ。また逢うことを誓いお別れ。元気でと願った。私も負けずに直登しトーミの頭へ。美しい浅間山と外輪山の景色を楽しみ黒斑山へ。
ガスが流れ天候はいまいちだが黒斑山山頂に到着。やるべきことが決まっているので先に進む。樹林帯を抜け蛇骨岳へ。神奈川から来た男性と、九州から来た男性が居た。この先はノートレースだが構わず進む。
何度も来ているので、雪深くても行くべき道は見えている。岩稜帯と樹林帯のすき間を下り、白ゾレの雪庇をラッセルで越えて仙人岳へ。強風吹くなか更に虎ノ尾の岩稜を進む。ノートレースの岩稜帯は滑落の危険もあるのでかなり厳しい。
慎重に下りJバンド分岐を経て鋸岳へ。今日の目的、鋸岳山頂標の再建。雪に埋もれていたが、半分割れていた。割れた部分を探すが見つからなかった。とりあえず火山岩で補強し再建。Love Asama♡ これですっきりした。
蛇骨岳でお会いした神奈川から来た男性と九州から来た男性も、私のトレースを追ってやってきた。目前に雄大な浅間山が見られ感激していた。
男性二人は戻っていったが、私は岩稜帯で強風を避けて昼食。もつ煮うどんを作って食べた。デザートはカフェラテとプリンアラモード。円錐形の美しい浅間山の目前で食べるにふさわしいスイーツ。
のんびり浅間山を眺めていたら12時半になってしまった。自ら切り開いて来た雪道を戻る。相変わらず稜線上は強風が吹き付けていた。蛇骨岳から再びガスに覆われ、黒斑山上空は雲がものすごい勢いで流れていた。
14時を過ぎたトーミの頭は誰もおらず、富士山や上越県境などの景色を眺めて中コースへ。ピンクリボンが5〜10mおきに付けられている。スノーシューツアーの方のためだろう。迷惑千万。プラゴミになるのが分からないのだろうか？
雪深いカラマツ帯を経て駐車場へ。来た時と同じで私の車だけ。着替えて帰路へ。下るチェリーパークラインは未だ凍結していて滑りやすかった。時間短縮のため小諸ICから上信越道にのる。
高速道路から眺める浅間山南面は、ルンゼに残る雪の縞模様や弥陀ヶ城岩がきれいに見えていた。所用があるので前橋南ICで下りる。西の地平線には夕焼けでオレンジ色になった浅間山。目的だった鋸岳山頂標の再建が出来て良かったと思った。
日が沈み夜の帳が下り赤銅色の月が上がる。もう見えない浅間山に、一緒に歩いたカモシカを想い出していた。
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こんにちは
やっぱりカモシカに合われましたね。
天気の悪い登山者が少ない日が良さそうですね。
雷鳥と同じ感じですね。
それにしてもいつもバッタリ
いいですね。
あまり天気予想は良くなかったのですが、山頂標の手直しと霧氷見たさに行ってきました。カモシカはは草すべりを下りてすぐ左手の崖テラスの所にいつもいます。その周辺が寝床のようで、人が多いと奥の方に行ってしまいます。カモシカは縄張りがありますから、周回しているんですね。草すべり周辺からトーミの頭まで獣道がいくつかありますよ。
野生動物とは縁があって、良く会いますね。習性を考慮し、鳴り物など人工的な音を発せず静かに近づきます。こちらは危害を加えないよと伝えていると、逃げたりせず普段通りに振舞ってくれます。思いやる心は人も動物も同じだと思っています。
今週は今年最強寒気が下りてきますので、晴天率が高い浅間方面か赤城山をまた訪れそうです。
カモシカ〜また会いましたね！ホントにマブダチですか❗️😊😄😃
会話までできちゃって（ますよね！😄）凄い。
最近カモシカに会ってないので、私も会いたいですーーッ
浅間山は本当に素晴らしい山ですね❣️
いつか行ってみたいですが、写真見せていただくだけでも感動的に美しいです(*´∇｀)ﾉ
また是非見せてください！
私が浅間方面に来るとカモシカ遭遇率は3割3分ですね。11年間でこの界隈を30回訪れ、カモシカと会ったのが10回です。多い時は一日で3頭会いました。プロ野球選手の打率くらいですね。月曜が多いので静かなのでしょう。また居そうな場所を知っていますので、そこでは静かに行動したり、気配を消して待っていたりしています。人と同じく気遣いと信用が必要ですね。
浅間山ですが、群馬の西にあり、県北部の豪雪地帯の影響をあまり受けず、晴れることが多いです。四阿山も同様ですね。黒斑山まででしたら、登山口から2000ｍで標高差400ｍほどを1時間半登れば黒斑山に到着できます。初アイゼン初雪山にピッタリの山です。赤城山、浅間隠山も雪山ビギナー向きですね。
今週末も寒気がきますので、晴れそうな浅間山へ再訪するかもしれませんね。
又しても、カモシカ君とご挨拶、
今回は一緒に同行してくれて愛くるしい姿をいっぱい見せてくれましたね・・・と言っても牛の分類なのですよね。
蛇骨から先のノートレース気持ちよさそうだけども、いつも風が強くて寒いですがいつもの鍋
胃袋から暖めましたね。
お疲れ様でした。
草すべりやカモシカ平でよく会いますが、黒斑山南で会ったのは初めてですね。縄張りを周回していたようですね。おかげで登山道とその脇を一緒に歩くことができました。やや離れていましたが、だいたい3〜5ｍの距離を保ちながらトーミの頭下までですね。
間近でみると可愛らしいですよ。最短2ｍくらいで見たことがあります。牛の仲間ですが、厳冬期を過ごすだけあって、毛がつやつやですね。
蛇骨岳から先はノートレースは予想していましたので、留まらず躊躇せず行きましたよ。それほど雪深くなりませんからね。Ｊバンド分岐への下りだけは気を付けました。先週より風は強くなかったですが、それでも突風で20ｍ/ｓはありましたね。寒いとうどんがおいしくなります。
鋸岳、とっても嬉しそうですね！そして浅間山を背にした写真も素敵だなって思いました。まさに、Love Asama
マブダチのカモシカもgrowmonoさんが来るのを待っていたのでしょう。共に外輪山を歩く姿が想像出来ました。
土日では、蛇骨から先もトレースが出来ているのですがノートレースの時は経験がないと厳しいのですね・・・お疲れ様でした！
水澤でお会いした翌日に行ってきました。天候がいまいちでしたが、先週山頂標が抜かれたと聞いて、行こうと決めていました。このくらいの積雪なら、スノーシューがあれば草すべりを下りて、Ｊバンドから上がってこられるますね。ただ今週また降りますから、もう周回は厳しいと思います。
カモシカですが、よく会いますね。遭遇率は33％ですからかなり高いと思います。自然の動物ですから狙って逢えるとは限りませんからね。なにか引き寄せるものがあるのでしょう。カモシカを撮影するときも語りかけてますからね。
今週も寒気が下りて月曜の夜まで続くようですので、多少の強風でもまた浅間山を訪れるかもしれませんね。
先日、さくらを連れて小浅間に行った帰りに旧軽井沢の熊野皇大神社に
参拝に行ってきましたよ！
おみくじ、「大吉犬」でした。
御朱印の足形は次回持ち越しになってしまいましたが、おかげでさくらの
健康祈願ができました。
教えてくださったおかげです。ありがとうございました。
１９日の霧氷の赤城は安全をみて鍋割にしましたが、お会いできず残念でした。
悪天候をものともせず歩いているgrowさん、雪の赤城で難儀しているところで
バッタリしたら、きっと心強いだろうなあ。
さくらちゃんと小浅間山行かれたんですね。ブログ拝見しましたよ。私が行った時より雪が増えてますね。さくらちゃんも楽しそうです。熊野皇大神社にも参られて、しかも大吉犬！良かったです。ワンちゃん連れが多く、参拝の後に見晴台で遊んでいくのが定番のようです。機会があればアプトから旧中山道で行ってみてください。紅葉が素晴らしいですよ。
19日は夜明けから赤城山入りしてましたので、ヤマレコユーザーさんとは会えなかった方が多かったですね。もともと雪山から本格的に登山を始めた変わり者ですので、雪での悪天候は全く気にしません。強風だけは防げないので注意してますけど。谷川武尊、四阿浅間などはラッセル慣れしてますから、ご一緒でしたら後ろをゆっくりとついてくるだけで大丈夫ですよ。
好奇心旺盛のカモシカ、私もつられてじっくりと見つめてしまいます。黒斑山周辺で認識しているだけでも3頭います。野生動物なのでもっと多いですが、縄張りはこの3頭かと思われます。
外輪山は蛇骨から先は南からの吹き上げ風、北西からの極寒風の分水峰です。吹き溜まりも多く荒れるとそこそこな道行きになります。Ｊバンドはもう下れませんね。行くなら登りのほうがリスクが減ります。スノーシューとピッケルがあれば行けるとは思います。
年末年始は天候不良となりそうですので、赤城山や西方面へ行くことになりそうです。
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