穏やかな冬の赤岳(美濃戸口より北沢、地蔵尾根経由でピストン。赤岳鉱泉泊)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.2km
- 登り
- 1,639m
- 下り
- 1,640m
コースタイム
05:30 美濃戸口・八ヶ岳山荘(発)
06:50 水路終点(10分程ジタバタする)
08:00 美濃戸口・八ヶ岳山荘
08:40 赤岳山荘
09:40 堰堤広場
10:30 赤岳鉱泉(泊)
【23日】
06:50 赤岳鉱泉(発)
07:25 行者小屋
08:35 地蔵仏
08:45 赤岳展望荘(15分休憩)
09:40 赤岳(5分休憩)
10:10 地蔵仏
10:50 行者小屋
11:20 赤岳鉱泉(20分休憩)
13:25 堰堤広場
14:25 美濃戸口・八ヶ岳山荘(着)
天候 | 【22日】 晴 -9〜-1℃ ほぼ無風 【23日】 晴 -14〜-1℃ 稜線上では7〜13m/s位の風 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
長野県道17号に乗り換え南下し、柳沢交差点で曲がり再び東へ向かいます。 5差路に着きましたら八ヶ岳登山口と書かれた看板の方向に進んでください。 しばらく進むと、早朝だと赤岳山荘の明かりが見えてきますので、そちらに 進んでください。 早朝は柳沢交差点から先は道路が凍結・積雪がありました。 スノータイヤやチェーンなどが必要です。 美濃戸口には150台程度の駐車場があります。利用料1日500円。 支払は八ヶ岳山荘で。チケットを渡されるのでダッシュボード等の見える場所に。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【登山届・登山ポスト】 美濃戸山荘前に登山ポストが有りました。 美濃戸口の八ヶ岳山荘前にも有るようですが見落としました。 郵送の場合は茅野警察署(八ヶ岳西側)TEL:0266-82-0110 登山計画書提出先/長野県警察 http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/keikaku/teishutsu.html ネットで届を出す場合 登山計画書の様式/長野県警察 http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/keikaku/youshiki/youshiki.html ながの電子申請-簡易申請-申し込み入力-登山計画書 https://www.shinsei.elg-front.jp/nagano/uketsuke/dform.do?id=1359683176274 【コース状況】 さすが冬でも人気のコース。 危険個所や渡渉点には橋や階段が整備されています。 赤岳山荘から北沢、赤岳鉱泉、行者小屋までは赤布が付いています。 今回の登山数日前に雪が降りましたが、しっかりとしたトレースが付きます。 ただし稜線上では普通の山では強風でも八ヶ岳では穏やかと言われるぐらいです。 風と吹雪には注意してください。 トイレは八ヶ岳山荘、赤岳山荘、赤岳鉱泉、行者小屋、赤岳展望荘に有り。 積雪は30cm以上。乾いていました。 弱層、クラスト(氷化)、クラック(雪割れ)は私に見えたり判る範疇ではなかった。 (弱層テストなどは、しておりません。雪表面の目視とピッケルを刺した時の感触や動きを見ただけです、) 美濃戸口から行者小屋までならトレースのお陰でアイゼン無しでも大丈夫な状況。 行者小屋から先、赤岳方向に行くのであればアイゼンとピッケルは必須。 アイゼンとピッケルが無くても大丈夫だと思うかは自己責任。 【危険箇所】 平成25年冬山情報 八ヶ岳連峰 山岳状況/長野県警察 http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/fuyu13/yatsugatake.html 地蔵尾根の上部は、きつい斜面のため滑落の危険があります。 下りで事故が多いそうなので注意してください。 八ヶ岳の稜線は細くなっている箇所もあります。 また一部、岩が露出していたり道に岩が転がっいました。 何より強風で有名な八ヶ岳、落石やスリップなどに注意してください。 【山荘利用メモ】 赤岳鉱泉 TEL 090-4824-9986 公式サイト http://www.alles.or.jp/~akadake/ 収容人員300人 予約希望 一泊二食9,000円 夕食は17時。朝食は6時。 無料の水場は玄関にある黄色の農業用水用タンクに入っています。 食事も玄関横の売店で購入できます。 屋外にもトイレ有。屋内トイレは男女別。 トイレットペーパー設置。使用した紙は専用ゴミ箱へ。 靴は玄関の下駄箱へ。玄関に外用スリッパ有。上履き用スリッパ無。 【その他周辺情報】 諏訪湖SA(サービスエリア)下 | 【NEXCO 中日本】 http://www.c-nexco.co.jp/sapa/search/detail/1101aa106.html 諏訪湖SAは上下とも温泉あり。入浴料は大人575円。 シャンプー、リンス、ボディソープ有。 窓から諏訪湖が見渡せます。 |
写真
装備
個人装備 |
バックパック 30L
ツェルト 1人用、停滞時用
ファーストエイドキット 薬、消毒、絆創膏、湿布、テーピングなど
細引きロープ 10m程度
スリング 2本 120cm程度
カラビナ 2個
シェラフカバー
銀マット 寝る用、座る用
ロウソク 18時間分
レスキューシート
カイロ小 2個
スノースコップ
ヘッドライト
リチウム電池 2本 単三
携帯電話 カメラ、GPS、防水
簡易コンパス 温度計付き
ゴミ袋 大2、中3
速乾タオル
手袋 4
食器類 コッヘル、シリコン製コップ
ナイフ
ライター
消耗品 コンビニの割り箸、ティッシュ、小さいゴミ袋など
食料 カップ麺1、練乳、飴
水 1L
保温水筒 飲む用,カップ麺用
服 オーバー上下、保温着上下、バラクラバ、オーバーミトン、ニット帽
10本爪アイゼン
ピッケル
ストック 2本 雪用バスケット付
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感想
ちょっと本格的な冬山に登るため。
また高速道路料金が上がる前に本格的な冬山登山の登竜門を覗きに行こうと計画。
計画段階で色々調べた結果、初心者向けだとかいうのはハイグレードな登山からみると、そう見えるだけ。
普通に考えたら、強風で有名な八ヶ岳は私のような独学で単独山行している者が行ってはいけない山ということが判りました。
何も調べずに突っ込んだらトレースが付いていたとしても山頂にたどり着ける確率は30%程度あるか、無いかなあという感触。
でも、この三連休の天気を見ていていると後半は西高東低も緩むのが確実。
もしかしたら私程度でも登れるチャンスが有るかもしれないということでチャレンジしてみました。
赤岳は風を避けるため文三郎尾根を登り、簡単な地蔵尾根を下るというのが一般的なルートっぽい。
しかし、事前に調べたとはいえネット上の情報だけ。
歩いた事のない冬山の急斜面を降りるリスクの方が高いと判断。
風が強かったら即撤退というのを条件に地蔵尾根をピストンすることにしました。
また南沢も迷いやすいとのことなので北沢の一択で計画してみました。
それなのに、あれだけ事前に調べたのに、最初の最初で大失敗。
テンションが上がりすぎたのか、地図だけ見て事前に何にも調べてない道を進んでしまいました。
月明かりで十分見えるのでヘッドライトも点けづ歩いていましたが、その性も有ってか看板に書いてある文字を見間違う。
地図どおり、たしかに赤岳山荘の近く数百mまでは道がありました。
水路の工事区間は車も走り楽に歩ましたが、それを過ぎるとツボ足ラッセル。
道の脇にある水路の取り入れ口が、この道の終点でした。
シカの足跡を見つけて渡渉し赤岳山荘に辿りつけないものかとジタバタ。
遭難フラグを建てているだけなので、大人しくフリダシに戻ることにしました。
客観的に見れば本当に訳の分からない行動を続けていました。
本当に何やってるんでしょう?
しかも、この馬鹿な行為で無駄に体力を使い、貴重な時間を消費してしまった。
出来れば営業中の赤岳展望荘で泊まりたいという予定が狂いました。
赤岳鉱泉に着くころにはバテバテ。足はパンパン。
日の当たらない沢筋を進んでいるためか気温以上に寒く感じ疲労も溜ました。
地蔵尾根を登るのは無理なのは明らか。赤岳鉱泉に泊まることにしました。
赤岳鉱泉の美味しい料理が食べられ、温かい(熱い?)小屋に泊まることが
できたのは良かったのですが南沢大滝、八ヶ岳連峰西壁などクライミングのメッカ。
周りから聞こえる話声を聞いていると凄い人達ばかりが泊まっています。
私の様なものが居てはいけないなあ。早く尻尾を巻いて田舎に帰りたい。
と思いました。
次の日は早く帰るため朝食前に荷造り。
朝ごはんを食べたら即出発。
天気の方は下調べの通り穏やかで、赤岳稜線上はピッケル無しで歩いても大丈夫なぐらい。
強くトレースが付いているため、この程度の風では完全に消えたりしません。
皆さんが付けてくれたトレースと天候に恵まれたことを本当に感謝します。
【メモ】
持って行った水分は1.0L 赤岳鉱泉で2.5L補給 赤岳展望荘で0.5L購入(0.5L余る)
出発時のバックパック総重量は9kg程度(冬山装備)
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