ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 385623
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

穏やかな冬の赤岳(美濃戸口より北沢、地蔵尾根経由でピストン。赤岳鉱泉泊)

2013年12月22日(日) 〜 2013年12月23日(月)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
24.2km
登り
1,639m
下り
1,640m

コースタイム

【22日】
05:30 美濃戸口・八ヶ岳山荘(発)
06:50 水路終点(10分程ジタバタする)
08:00 美濃戸口・八ヶ岳山荘
08:40 赤岳山荘
09:40 堰堤広場
10:30 赤岳鉱泉(泊)
【23日】
06:50 赤岳鉱泉(発)
07:25 行者小屋
08:35 地蔵仏
08:45 赤岳展望荘(15分休憩)
09:40 赤岳(5分休憩)
10:10 地蔵仏
10:50 行者小屋
11:20 赤岳鉱泉(20分休憩)
13:25 堰堤広場
14:25 美濃戸口・八ヶ岳山荘(着)
天候 【22日】 晴 -9〜-1℃ ほぼ無風
【23日】 晴 -14〜-1℃ 稜線上では7〜13m/s位の風
過去天気図(気象庁) 2013年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
中央道 諏訪ICを下り、国道20号を南下し国道152号に乗り換えて東へ進む。
長野県道17号に乗り換え南下し、柳沢交差点で曲がり再び東へ向かいます。
5差路に着きましたら八ヶ岳登山口と書かれた看板の方向に進んでください。
しばらく進むと、早朝だと赤岳山荘の明かりが見えてきますので、そちらに
進んでください。

早朝は柳沢交差点から先は道路が凍結・積雪がありました。
スノータイヤやチェーンなどが必要です。

美濃戸口には150台程度の駐車場があります。利用料1日500円。
支払は八ヶ岳山荘で。チケットを渡されるのでダッシュボード等の見える場所に。
コース状況/
危険箇所等
【登山届・登山ポスト】

美濃戸山荘前に登山ポストが有りました。
美濃戸口の八ヶ岳山荘前にも有るようですが見落としました。

郵送の場合は茅野警察署(八ヶ岳西側)TEL:0266-82-0110

登山計画書提出先/長野県警察
http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/keikaku/teishutsu.html

ネットで届を出す場合

登山計画書の様式/長野県警察
http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/keikaku/youshiki/youshiki.html

ながの電子申請-簡易申請-申し込み入力-登山計画書
https://www.shinsei.elg-front.jp/nagano/uketsuke/dform.do?id=1359683176274

【コース状況】

さすが冬でも人気のコース。
危険個所や渡渉点には橋や階段が整備されています。
赤岳山荘から北沢、赤岳鉱泉、行者小屋までは赤布が付いています。

今回の登山数日前に雪が降りましたが、しっかりとしたトレースが付きます。

ただし稜線上では普通の山では強風でも八ヶ岳では穏やかと言われるぐらいです。
風と吹雪には注意してください。

トイレは八ヶ岳山荘、赤岳山荘、赤岳鉱泉、行者小屋、赤岳展望荘に有り。

積雪は30cm以上。乾いていました。
弱層、クラスト(氷化)、クラック(雪割れ)は私に見えたり判る範疇ではなかった。
(弱層テストなどは、しておりません。雪表面の目視とピッケルを刺した時の感触や動きを見ただけです、)

美濃戸口から行者小屋までならトレースのお陰でアイゼン無しでも大丈夫な状況。
行者小屋から先、赤岳方向に行くのであればアイゼンとピッケルは必須。
アイゼンとピッケルが無くても大丈夫だと思うかは自己責任。

【危険箇所】

平成25年冬山情報 八ヶ岳連峰 山岳状況/長野県警察
http://www.pref.nagano.lg.jp/police/sangaku/fuyu13/yatsugatake.html

地蔵尾根の上部は、きつい斜面のため滑落の危険があります。
下りで事故が多いそうなので注意してください。

八ヶ岳の稜線は細くなっている箇所もあります。
また一部、岩が露出していたり道に岩が転がっいました。
何より強風で有名な八ヶ岳、落石やスリップなどに注意してください。

【山荘利用メモ】

赤岳鉱泉 TEL 090-4824-9986
公式サイト http://www.alles.or.jp/~akadake/
収容人員300人 予約希望
一泊二食9,000円 夕食は17時。朝食は6時。
無料の水場は玄関にある黄色の農業用水用タンクに入っています。
食事も玄関横の売店で購入できます。
屋外にもトイレ有。屋内トイレは男女別。
トイレットペーパー設置。使用した紙は専用ゴミ箱へ。
靴は玄関の下駄箱へ。玄関に外用スリッパ有。上履き用スリッパ無。

【その他周辺情報】

諏訪湖SA(サービスエリア)下 | 【NEXCO 中日本】
http://www.c-nexco.co.jp/sapa/search/detail/1101aa106.html
諏訪湖SAは上下とも温泉あり。入浴料は大人575円。
シャンプー、リンス、ボディソープ有。
窓から諏訪湖が見渡せます。
美濃戸口手前の5差路。
雪の下はアイスバーン。
ゆっくり走りましょう。

美濃戸口には早朝に付きましたが、一番下の駐車場だけが駐車可能。
美濃戸口手前の5差路。
雪の下はアイスバーン。
ゆっくり走りましょう。

美濃戸口には早朝に付きましたが、一番下の駐車場だけが駐車可能。
地図を見て赤岳山荘まで道がつながっていると勘違い。
しかも、この看板に赤岳山荘と書かれていると思い込む。
帰りの明るくなってからみてビックリ。思い込みって怖い。
地図を見て赤岳山荘まで道がつながっていると勘違い。
しかも、この看板に赤岳山荘と書かれていると思い込む。
帰りの明るくなってからみてビックリ。思い込みって怖い。
フリダシに戻って赤岳山荘前。
駐車料金を払ってから、通常の登山道を進みます。
フリダシに戻って赤岳山荘前。
駐車料金を払ってから、通常の登山道を進みます。
赤岳山荘前。
まだ天気が悪い。
赤岳山荘前。
まだ天気が悪い。
堰堤広場。
みなさん談笑しながら休憩していました。
堰堤広場。
みなさん談笑しながら休憩していました。
北沢を進んでいると、横岳付近が見えてきました。
2
北沢を進んでいると、横岳付近が見えてきました。
赤岳鉱泉に、ようやく到着。
6時間ぐらい、ほぼ休憩なしで歩いていたので足がガクガク。
赤岳展望荘に向かうのは諦め宿泊します。
4
赤岳鉱泉に、ようやく到着。
6時間ぐらい、ほぼ休憩なしで歩いていたので足がガクガク。
赤岳展望荘に向かうのは諦め宿泊します。
赤岳が見えた。
昼食は赤岳鉱泉のジャワカレー。
近所にあれば通うぐらい美味しい。
昼食は赤岳鉱泉のジャワカレー。
近所にあれば通うぐらい美味しい。
やっぱり雪崩が有ったようです。
阿弥陀岳ではなく中山乗越?
やっぱり雪崩が有ったようです。
阿弥陀岳ではなく中山乗越?
晩御飯は赤岳鉱泉名物ステーキ。
けんちん汁が最高に美味かった。
1
晩御飯は赤岳鉱泉名物ステーキ。
けんちん汁が最高に美味かった。
折角、寒い所に着たので実験。
事前に懐で暖めておけばアルコールストーブも使えました。
折角、寒い所に着たので実験。
事前に懐で暖めておけばアルコールストーブも使えました。
赤岳鉱泉の朝食
まだ昨日の疲れが残っていますが赤岳に向かいます。
まだ昨日の疲れが残っていますが赤岳に向かいます。
行者小屋までのトレースも、しっかり有る。
1
行者小屋までのトレースも、しっかり有る。
月が綺麗だなー。
(昨日の反省が足りない?)
月が綺麗だなー。
(昨日の反省が足りない?)
あれが横岳?
月と阿弥陀岳と行者小屋。
阿弥陀岳はカッコいい山だけど、私が行ったら絶対死にそう。
1
月と阿弥陀岳と行者小屋。
阿弥陀岳はカッコいい山だけど、私が行ったら絶対死にそう。
地蔵尾根の下側階段。
地蔵尾根の下側階段。
稜線が近づいてくるのでヤル気がでるが、足はナカナカ進まない。
地蔵尾根の上部は沢沿いに進むよう。
目で見る限りクラックとかは、なかった。
1
稜線が近づいてくるのでヤル気がでるが、足はナカナカ進まない。
地蔵尾根の上部は沢沿いに進むよう。
目で見る限りクラックとかは、なかった。
諏訪市を振り返る。
諏訪市を振り返る。
赤岳、赤岳山頂荘、赤岳展望小屋が見えた。
2
赤岳、赤岳山頂荘、赤岳展望小屋が見えた。
赤岳展望荘を振り返る。
山荘玄関先にへりが荷物を降ろしているのだが荷物しか映っていない。
1
赤岳展望荘を振り返る。
山荘玄関先にへりが荷物を降ろしているのだが荷物しか映っていない。
稜線まで出ると富士山が見えた。
綺麗だなー。
3
稜線まで出ると富士山が見えた。
綺麗だなー。
これが赤岳、中山の縦走路?
地蔵尾根を選んで良かった。
1
これが赤岳、中山の縦走路?
地蔵尾根を選んで良かった。
赤岳頂上山荘が見えてきた。
赤岳頂上山荘が見えてきた。
赤岳頂上山荘の前から撮影。
中央アルプスかな?
2
赤岳頂上山荘の前から撮影。
中央アルプスかな?
だれか知らない人の背後から。
1
だれか知らない人の背後から。
赤岳山頂。
アイゼン、ピッケル等はグリベル率が高かった。
赤岳山頂。
アイゼン、ピッケル等はグリベル率が高かった。
赤岳から地蔵尾根へ下山中。
こんな岩場を通ります。
赤岳から地蔵尾根へ下山中。
こんな岩場を通ります。
帰りは赤岳鉱泉でパンジャブカレーを食べて帰りました。
帰りは赤岳鉱泉でパンジャブカレーを食べて帰りました。

装備

個人装備
バックパック
30L
ツェルト
1人用、停滞時用
ファーストエイドキット
薬、消毒、絆創膏、湿布、テーピングなど
細引きロープ
10m程度
スリング
2本
120cm程度
カラビナ
2個
シェラフカバー
銀マット
寝る用、座る用
ロウソク
18時間分
レスキューシート
カイロ小
2個
スノースコップ
ヘッドライト
リチウム電池
2本
単三
携帯電話
カメラ、GPS、防水
簡易コンパス
温度計付き
ゴミ袋
大2、中3
速乾タオル
手袋
4
食器類
コッヘル、シリコン製コップ
ナイフ
ライター
消耗品
コンビニの割り箸、ティッシュ、小さいゴミ袋など
食料
カップ麺1、練乳、飴
1L
保温水筒
飲む用,カップ麺用
オーバー上下、保温着上下、バラクラバ、オーバーミトン、ニット帽
10本爪アイゼン
ピッケル
ストック
2本
雪用バスケット付

感想

ちょっと本格的な冬山に登るため。
また高速道路料金が上がる前に本格的な冬山登山の登竜門を覗きに行こうと計画。
計画段階で色々調べた結果、初心者向けだとかいうのはハイグレードな登山からみると、そう見えるだけ。
普通に考えたら、強風で有名な八ヶ岳は私のような独学で単独山行している者が行ってはいけない山ということが判りました。
何も調べずに突っ込んだらトレースが付いていたとしても山頂にたどり着ける確率は30%程度あるか、無いかなあという感触。

でも、この三連休の天気を見ていていると後半は西高東低も緩むのが確実。
もしかしたら私程度でも登れるチャンスが有るかもしれないということでチャレンジしてみました。

赤岳は風を避けるため文三郎尾根を登り、簡単な地蔵尾根を下るというのが一般的なルートっぽい。
しかし、事前に調べたとはいえネット上の情報だけ。
歩いた事のない冬山の急斜面を降りるリスクの方が高いと判断。
風が強かったら即撤退というのを条件に地蔵尾根をピストンすることにしました。
また南沢も迷いやすいとのことなので北沢の一択で計画してみました。

それなのに、あれだけ事前に調べたのに、最初の最初で大失敗。
テンションが上がりすぎたのか、地図だけ見て事前に何にも調べてない道を進んでしまいました。
月明かりで十分見えるのでヘッドライトも点けづ歩いていましたが、その性も有ってか看板に書いてある文字を見間違う。

地図どおり、たしかに赤岳山荘の近く数百mまでは道がありました。
水路の工事区間は車も走り楽に歩ましたが、それを過ぎるとツボ足ラッセル。
道の脇にある水路の取り入れ口が、この道の終点でした。
シカの足跡を見つけて渡渉し赤岳山荘に辿りつけないものかとジタバタ。
遭難フラグを建てているだけなので、大人しくフリダシに戻ることにしました。
客観的に見れば本当に訳の分からない行動を続けていました。
本当に何やってるんでしょう?

しかも、この馬鹿な行為で無駄に体力を使い、貴重な時間を消費してしまった。
出来れば営業中の赤岳展望荘で泊まりたいという予定が狂いました。
赤岳鉱泉に着くころにはバテバテ。足はパンパン。
日の当たらない沢筋を進んでいるためか気温以上に寒く感じ疲労も溜ました。
地蔵尾根を登るのは無理なのは明らか。赤岳鉱泉に泊まることにしました。

赤岳鉱泉の美味しい料理が食べられ、温かい(熱い?)小屋に泊まることが
できたのは良かったのですが南沢大滝、八ヶ岳連峰西壁などクライミングのメッカ。
周りから聞こえる話声を聞いていると凄い人達ばかりが泊まっています。
私の様なものが居てはいけないなあ。早く尻尾を巻いて田舎に帰りたい。
と思いました。

次の日は早く帰るため朝食前に荷造り。
朝ごはんを食べたら即出発。

天気の方は下調べの通り穏やかで、赤岳稜線上はピッケル無しで歩いても大丈夫なぐらい。
強くトレースが付いているため、この程度の風では完全に消えたりしません。
皆さんが付けてくれたトレースと天候に恵まれたことを本当に感謝します。

【メモ】
持って行った水分は1.0L 赤岳鉱泉で2.5L補給 赤岳展望荘で0.5L購入(0.5L余る)
出発時のバックパック総重量は9kg程度(冬山装備)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:3611人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

この記録に関連する登山ルート

積雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 八ヶ岳・蓼科 [2日]
権現岳→キレット→赤岳→美濃戸
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
3/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら