木曽駒ヶ岳 この世の終わりみたいな爆風


- GPS
- 03:03
- 距離
- 4.4km
- 登り
- 493m
- 下り
- 502m
コースタイム
天候 | 晴れのち雪(強風) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険箇所なし、千畳敷カールの急登もトレースあり、アイゼンもよく効いた |
その他周辺情報 | こまくさの湯で入浴。露天もサウナもあって良い |
写真
感想
初の中央アルプスかつ初の3,000m級峰、かつ結構登りやすいとのことで狙っていた山。年末年始の天候が悪いなか、てんくらの評価が唯一良かった今日、登ることにしました。
混雑を予想し、仮眠をとることも考えて(独りで4時間くるい運転するので……)バス乗り場の駐車場には6時半頃到着。流石に早すぎましたが、既に車が数台あり、始発バスが来た頃には数十人の行列。全員は乗り切れず次の便に回ったそうです。
バスとロープウェイを乗り継ぎ、千畳敷カールへ。傾斜こそエグいものの、トレースもガッツリ付いており、アイゼンも良く効きピッケルもしっかり刺さります。標高の高さゆえ息が上がりやすいけれど、長距離でもなし。大して体力を使うこともなく乗越浄土まで到着することができました。バック内のワカンが重い。
後はなだらかな道を進んで終わりかぁ、ちょっと寂しいなぁ、と油断したのも束の間、中岳に向かう途中で風が強くなってきて、真っすぐ立つこともできない状況になってしまいました。 生まれてこの方味わったことのないような暴風で、雪の礫がまるで砂粒を顔面目掛けて投げつけられたように顔に襲いかかります。痛くて風上を向くこともままならず、くもり止めを付けた眼鏡とサングラスも役に立たず。
風に煽られ、時に耐風姿勢を取りながらも、何とか駒ケ岳山頂に着きましたが、晴れているはずの北アルプスは見えない。そりゃそうかと思い振り返ると、あれ?すぐそこに見えるはずの中岳も見えない。夏道用の緑色ロープが少し足許に見える以外は360度真っ白。「遭難するのでは?」と恐ろしくなりました。登ることにばかり必死になっていて、周りがホワイトアウト状態にあることに気が付きませんでした。アホです。
GPSを確認するほか、いかにも土地勘のありそうな人がもりもり下山しているので、後を付いて降りていきました。登山口からピークまでの距離が短く道もシンプルだから良かったものの、トレースが薄かったり距離が長かったり他の登山客の方々がいなかったりしたら、遭難していたかもしれません。
実際、山頂を目前にして引き返していく方もいました。的確な状況判断、山男のあるべき姿ですね。向かって行った人は無事帰れたのでしょうか……?
カールの部分まで戻れば両脇に岩があるため風も比較的弱く、登り同様アイゼンもピッケルも効くので危なげなく降りることができました。
帰路もロープウェイ。眼下に動物の足跡がありましたが、実際に動物は見られず。オコジョに会いたかったな〜。こまくさの湯でお風呂とサウナ、いな垣でソースカツ丼を食べて今日はおしまい。
今回の反省点としては……
・悪天候時は雪山ゴーグル必須
吹雪に遭ったらメガネやサングラスじゃどうにもならんので、次の雪山までにゴーグル買っときます。メガネもコンタクトに替えようかな……
・ホワイトアウト
緊急用のアルミシートくらいしか道具がなく、GPSもスマホ頼り(寒さに強い機種かつ予備電源アリではありますが、止まるときは止まるらしいですね)なので、早めに天候悪化に対処すべきでした。
そんなところでしょうか。主に風対策のほか、ピッケルのありがたみを感じたのも初めてだったので、良い経験になりました。次来たときは北アルプスも見えるといいなぁ。
年明けに強風で知られる茶臼岳を計画しているので、今回の経験を活かせればと思っています。
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