ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 3886405
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
比良山系

送電線鉄塔尾根〜森山岳〜蓬莱山☆前日のトレースを辿って

2022年01月03日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:00
距離
10.2km
登り
1,223m
下り
1,221m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:53
休憩
0:07
合計
5:00
11:58
162
スタート地点
14:40
14:41
27
15:08
15:14
19
15:33
15:33
85
16:58
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
中村集落に
コース状況/
危険箇所等
・送電線鉄塔までは前日のトレースを辿っています
・前半はオシロ谷の渡渉地点あたりまではログが非常に乱れていますが、実際には帰路と完全に同じルートを歩いています
・長池のあたりではスノーシューでも膝下までのラッセル
※前日のレコ
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3881224.html
前日と同様、中村集落の裏の送電線下の伐採斜面より
2022年01月03日 12:14撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/3 12:14
前日と同様、中村集落の裏の送電線下の伐採斜面より
再び送電線鉄塔尾根に
2022年01月03日 12:41撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/3 12:41
再び送電線鉄塔尾根に
今日は青空が雲が多いせいか斜面が白い
2022年01月03日 12:45撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
1/3 12:45
今日は青空が雲が多いせいか斜面が白い
右手に白倉三山を眺めて
2022年01月03日 13:09撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/3 13:09
右手に白倉三山を眺めて
白倉三山の左手には百里ヶ岳が見えている
2022年01月03日 13:10撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
1/3 13:10
白倉三山の左手には百里ヶ岳が見えている
昨日たどり着いた尾根上部の送電線鉄塔に
ここまで昨日のおよそ半分の時間
2022年01月03日 13:12撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/3 13:12
昨日たどり着いた尾根上部の送電線鉄塔に
ここまで昨日のおよそ半分の時間
台地状の裏比良の稜線に
2022年01月03日 13:22撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
1/3 13:22
台地状の裏比良の稜線に
雪に埋もれたスギヤ池
2022年01月03日 13:27撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/3 13:27
雪に埋もれたスギヤ池
なだらかな谷を辿って
2022年01月03日 13:31撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/3 13:31
なだらかな谷を辿って
長池に
2022年01月03日 13:36撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
5
1/3 13:36
長池に
青空が広がってきた
2022年01月03日 13:38撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
1/3 13:38
青空が広がってきた
西側より長池を俯瞰
2022年01月03日 13:41撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/3 13:41
西側より長池を俯瞰
長池の南にある無名池
雪に埋もれた草が小さな築山のような隆起を作っている
2022年01月03日 13:49撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/3 13:49
長池の南にある無名池
雪に埋もれた草が小さな築山のような隆起を作っている
好展望の小ピークca1030mから森山岳を眺めて
2022年01月03日 14:12撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
1/3 14:12
好展望の小ピークca1030mから森山岳を眺めて
北には武奈ヶ岳
2022年01月03日 14:12撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/3 14:12
北には武奈ヶ岳
森山岳北峰から・・・右手は比良岳
ここに来るのは五日ぶり
2022年01月03日 14:31撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
1/3 14:31
森山岳北峰から・・・右手は比良岳
ここに来るのは五日ぶり
左手に白倉三山とその左に百里ヶ岳
2022年01月03日 14:31撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
1/3 14:31
左手に白倉三山とその左に百里ヶ岳
森山岳の判読困難な山名標
2022年01月03日 14:41撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/3 14:41
森山岳の判読困難な山名標
蓬莱山を目指して
2022年01月03日 14:58撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/3 14:58
蓬莱山を目指して
左手に森山岳を見下ろして
2022年01月03日 14:59撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/3 14:59
左手に森山岳を見下ろして
霧氷のついたリョウブの樹々の間を進む
2022年01月03日 15:05撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
4
1/3 15:05
霧氷のついたリョウブの樹々の間を進む
蓬莱山の山頂より西陽に輝く南比良の稜線
2022年01月03日 15:13撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/3 15:13
蓬莱山の山頂より西陽に輝く南比良の稜線
下山路に
2022年01月03日 15:16撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/3 15:16
下山路に
再び森山岳を見下ろして
2022年01月03日 15:17撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/3 15:17
再び森山岳を見下ろして
森山岳西峰より黄金色に染まる武奈ヶ岳
先程とわずかに1時間も時間は経ってはいないがすっかり景色の色合が変わっている
2022年01月03日 15:37撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/3 15:37
森山岳西峰より黄金色に染まる武奈ヶ岳
先程とわずかに1時間も時間は経ってはいないがすっかり景色の色合が変わっている
黄金色に染まる斜面
2022年01月03日 15:55撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/3 15:55
黄金色に染まる斜面
再び長池の南の無名池に
夕陽が西側の樹々の間に隠れる
2022年01月03日 16:01撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
1/3 16:01
再び長池の南の無名池に
夕陽が西側の樹々の間に隠れる
長池
2022年01月03日 16:08撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/3 16:08
長池
送電線鉄塔より重畳たる山並みを眺めて
2022年01月03日 16:10撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/3 16:10
送電線鉄塔より重畳たる山並みを眺めて
なだらかな斜面はうっすらと淡いオレンジ色に
2022年01月03日 16:12撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/3 16:12
なだらかな斜面はうっすらと淡いオレンジ色に
夕陽を浴びる森山岳(中央右奥)
2022年01月03日 16:17撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
1/3 16:17
夕陽を浴びる森山岳(中央右奥)
昨日撤退した尾根上部の送電線鉄塔に
2022年01月03日 16:20撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/3 16:20
昨日撤退した尾根上部の送電線鉄塔に
山影に入った送電線鉄塔尾根を下降
2022年01月03日 16:25撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1/3 16:25
山影に入った送電線鉄塔尾根を下降
アーベント・ロートに染まる白倉三山
2022年01月03日 16:32撮影 by  E-PL6 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
1/3 16:32
アーベント・ロートに染まる白倉三山

感想

この日は京都市内は朝から晴れ間が広がっているが、北の方角には雲が多ようだ。北の方角でも午後から天気が良くなる予報なので、昼前に家を出て再び北に向かうことにする。手っ取り早く稜線に出ることが出来る山・・・と考えると真っ先に思い浮かんだのは森山岳界隈だ。それというのも昨日の私と家内によるトレースがあるせいで送電線鉄塔尾根の上部までは楽にたどり着けるからだ。

昨日と同じ中村集落の手前の道路余地に車を停めて出発する。気のせいか昨日に比べてトレースの深さがわずかに浅くなっているように思われた。昨日は積もったばかりの新雪だったで、雪の中から空気が抜けて雪が締まったのではないだろうか。

トレースの上には鹿の足跡も多く見られる。普段から鹿が通る道だからか、我々のトレースを敢えて辿ったのかわからないが、鹿もトレースの上を歩く方が楽なのだろう。

昨日はルート・ファインディングに難儀したオシロ谷の手前のガレ地の通過も昨日の下のトレースのお陰で容易に通過する。オシロ谷を渡渉すると送電線鉄塔尾根にかけての急登の尾根はラッセルの深さに体力を消耗したところだが、ここもトレースがあるとかなり快調に登ることが出来る。

送電線鉄塔尾根に出て、上部に至ると昨日のトレースの上にわずかではあるが新たに雪が積もっていた。昨日たどり着い送電線鉄塔まで1時間13分で到着する。昨日は2時間半以上かけて登ってきたので、ほぼ半分の時間でたどり着いたことになる。登っている時は昨日の2倍以上の速度が出ているような感覚であったが、こういう感覚というものは全くあてにならないものだ。

送電線鉄塔を過ぎるといよいよトレースが無くなるので深いラッセルを覚悟してはいたが、尾根の西風が当たるところでは雪がかなり飛ばされているようで積雪が浅い。稜線が近づき谷筋に入ると途端に積雪が深くなり、膝下までスノーシューが沈み込むようになる。とはいえ、傾斜が緩いお陰で昨日の送電線鉄塔尾根の急登に比べるとかなり楽ではある。

広々とした台地状の稜線に至ると景色は一変する。小さな丘陵が緩やかな起伏を描き、雪の上には自然林の疎林が樹影による繊細な縞模様を描く。何気ない光景ではあるが、冬の裏比良ならではの光景がラッセルのしんどさを癒してくれる。相変わらず膝下まで沈み込むが、標高が高くなったせいか雪は湿り気が少なくなり、送電線鉄塔尾根よりも雪質が良いように思う。

昨日引き返したところからわずかな距離だったので、昨日ここに来れば良かったと考えるが、昨日ここまで到達していたら果たしてここに来ようと思ったかどうか疑問だ。

小さなコルを越えると雪に埋もれたスギヤ池に至る。スギヤ池から小さな谷を右手に進むと長池の北側を囲む尾根に出ることが出来る。折しも空には青空が広がり、動物の足跡すらついていない無垢な広地を明るく輝かせる。家内と長男と共に数年前に初めて積雪期にこの池を訪れた晴天の日の情景を思い出す。

この数年は比良に降る雪が極端に少ないせいか無雪期の長池は訪れるたびに池の面積が減りつつあるように思うが、今年こそは長池の水量が復活してくれることを願わずにはいられない。

ここから森山岳にかけては地図には現れない無数の小さな丘陵が迷宮のような複雑な地形を織り成すところだ。ラッセルが深いので最短でなるべくアップダウンも最小となるようなコースを考える。

まずは長池の南にはオトワ池ほどの広さのある池を訪れる。もちろん池は雪の下で眠りについているので白い広地があるばかりなのだが、池に生える草のせいだろう、小さな築山のような盛り上がりが出来ていた。

好展望の小ピークca1030mを目指してなだらかな斜面を登る。樹木のないca1030mのピークからは南には森山岳の展望が広がる。北峰のあたりにはわずかに霧氷がついているようだ。

北峰に上がると比良岳から武奈ヶ岳の好展望が広がる。北峰は年末にも訪れたところだが、その時につけてトレースはやはり跡形無く消えていた。

森山岳のピークで引き返そうと思っていたが、森山岳には数名のトレースの跡がある。どうやら蓬莱山の方から来られたようだ。トレースを辿れば蓬莱山まではおよそ30分ほどの距離だろう。蓬莱山まで往復してもなんとか明るいうちに中村集落に下山できるだろうと読んで、蓬莱山までのトレースを有難く拝借させて頂くことする。トレースはワカンとスノーシューの数人のパーティーによるもののようだ。

蓬莱山の山頂が近づくと樹林を抜けてリョウブの樹がまばらに生える笹原の草原となり、リョウブの樹々にはかなりの霧氷が発達している。いよいよリョウブの樹が無くなると笹原を覆う雪原を歩いて蓬莱山の山頂に到着する。年末にこの蓬莱山を訪れた時と同様、久しぶりに自然の雪で滑走することが出来るせいかゲレンデは大にぎわいのようだ。蓬莱山から南比良の稜線を眺めると法華山にかけて人影の全く見当たらないたおやかに波打つ雪原が西陽を反射して輝いていた。

蓬莱山の山名標があるリフト・トップの南側を訪れるとスノーシューとワカンを履いた四人組のパーティーが休憩しておられた。どうやら辿ってきたトレースは彼らによるものだったらしい。
先方も彼らのトレースを追って後ろから人が現れるとは予想していなかったようで非常に驚かれる。ひとしきりラッセルの苦労話しに話が咲いた後で彼らとお別れして帰路につくが、蓬莱山の山名標の写真を撮り忘れていたことに後から気がつく。

トレースを辿る下山は速い。復路はは森山岳の西峰を訪れてみる。ここも武奈ヶ岳から比良岳に至る好展望が広がるが、先程とは異なり武奈ヶ岳の西南稜が黄金色に色づいている。先ほど往路にみた森山岳周辺の霧氷はすでにすっかり落下しているのだった。

長池にかけての多くの丘陵が織りなす山襞の間に下降してゆくと夕陽に染まる雪面と樹々のシルエットのコントラストが美しい。しかしこの景色をのんびりと楽しんでいるわけにはいかない。

長池の脇に建つ送電線鉄塔から重畳たる北山の山並みの上に傾いてゆく夕陽を確認するとすっかり山影に入った送電線鉄塔尾根のトレースを黙々と辿る。送電線鉄塔尾根下部に辿りつく頃には夕陽を反した白倉三山は夕陽を反映して淡いローズ・ピンクに染まっていた。

昨日よりもトレースの雪がさらに締まっているせいか、送電線鉄塔尾根からの下りは昨日よりも速く、17時前に中村集落に帰着する。京都に向かうと雲ひとつない藍色の空に茜色の夕空が溶けていった。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:362人

コメント

yamanekoさん
明けましておめでとうございます。

新年も面白い山行からのスタートですね。2日かけての森山岳から蓬莱山のラッセル。
今年も「おぉ〜」「すご〜い」「なるほど」レコを楽しみにしています。
今年も素晴らしい山での出会いがありますように!

付き合いの悪い私ですが、またご一緒したいと思っています。
(今思うと昨年は一度もご一緒できませんでしたね。)
2022/1/7 10:33
HB1214さん 
あけましておめでとうございます。新年早々にもコメント有難うございます。
本日は山梨県で富士山を眺めておりました。

ご一緒させて頂きたい山行はいろいろあるのですが、昨年は機会を逸してしまい、失礼致しました。いずれの計画も温存しております。
まずは今年は第6波を無事に乗り切ることが出来ることを祈念しております。
本年もどうぞよろしくお願いします。
2022/1/7 18:17
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら