燕岳 迎春山行 (登頂断念して燕山荘にて宴会)

2013年12月30日(月) 〜 2014年01月01日(水)

• GPS: 53:00
• 距離: 31.2km
• 登り: 2,171m
• 下り: 2,171m

コースタイム

12月30日
07:00 宮代ゲート着
07:30 出発
　　　↓
11:30 中房温泉着 宿泊

12月31日
06:30 中房温泉発
　　　↓
10:00 合戦小屋
　　　↓
11:40 燕山荘 宿泊

1月1日
06:30 燕山荘にて待機
　　　↓(山頂行きを断念)
07:00 燕山荘 下山開始
　　　↓
08:00 合戦小屋
　　　↓
09:00 中房温泉
　　　↓
12:30 宮代ゲート着

天候

12/30晴れのち雪
12/31風雪
01/01風雪

アクセス

利用交通機関：

自家用車

宮代ゲート手前の無料駐車場へ駐車
12/30の7:00には満車に近い状況でした。

コース状況／危険箇所等

●宮代ゲート⇔中房温泉
林道の雪は少なく一部の凍結部さえ気を付ければアイゼンやチェーンスパイクが無くても問題はありませんでした。
帰りは、降雪の為雪の量が増えていました。ガチガチに凍ったアイスの上に新雪が被っている箇所がありツボ足ではスリップすることが何度かありました。アイゼンやチェーンスパイクを付けても安全に下れたと思いますが僕はツボ足で下りました。
●中房温泉⇔燕山荘
登山口から歩き始めてすぐにアイゼンを付けました。アイゼン無しで燕山荘まで登る方もいましたがほとんどの方は付けていました。急登では12本爪の前爪が有効な場面もありました。
全体的にトレースがしっかりとついており、ラッセルが必要な場所はありませんでしたがトレースから外れると腰まで雪に埋まります。他の登山者とすれ違う時はトレースから脇に寄る必要があるので雪に埋まらないとすれ違えませんでした。
第三ベンチ辺りで風を感じ始め合戦小屋から上は吹雪でした。
合戦小屋で多くの方が強風対策の服装に着替えていました。
合戦小屋のトイレは男女とも使えるようでしたが女性用トイレは扉がロックできないため2人ペアで交互に使うなど工夫している様子でした。
稜線に出ると吹雪でトレースが消えてしまいトレースを外れて雪に埋まる事もありましたが目印の赤旗が立ててありトレースさえ外さなければワカンなど必要ない状態でした。
気温は比較的高かったようですが、強風で体感温度が低く、顔などの肌が露出している箇所は数分で凍傷になることもあるので目出し帽やネックゲイターも用意すべきかと思います。
燕山荘からの展望はガスで白一色でした。
●帰りの温泉は「山のたこ平」さんをお勧めします。
http://www2.dcn.ne.jp/~takohei/index.html
温泉宿ですが日帰り入浴もできます。
宮代ゲートの駐車場からすぐ近くにあり気軽に立ち寄れます。
泳げるくらい大きな内湯と露天風呂があります。
穂高温泉郷の湯は中房温泉から引いているので泉質は申し分ありません。
僕も普段からよく利用させてもらっています。

中房温泉 一泊二食 9,200円
燕山荘 一泊二食 10,000円

写真

12/30 7:30

宮代ゲート手前の無料駐車場。
7:00で満車に近い状態。
7:30に出発！

12/30 7:36

宮代ゲート

12/30 7:37

ゲートの中に進むとすぐに警察？の人に止められて入山届を書かされる。
事前にメールで提出した事を説明しても書かなくてはならなかった。
お茶と漬物を出してくれた。ごくろうさまですっ！

12/30 7:45

林道の様子。
車のタイヤ跡の部分だけアイス状態で滑りやすかった。

12/30 7:59

中房温泉までの距離が書いてある。
目安になってありがたかった。

12/30 7:59

雪がぜんぜんないところも。

12/30 8:05

有明山への登山口。
雪のない時期に登りに来ようと思う。

12/30 8:16

ソリで荷を運ぶ人もいた。

12/30 8:19

この辺りから勾配がきつくなり雪の量が増えだした。

12/30 8:58

先週登った蓼科山らしき山が見えた。
今日は天気がいい♪

12/30 9:08

観音峠の観音堂。

12/30 10:45

あと2キロ。もうすぐだと思ったがここからが遠かった…

12/30 11:45

11:30 中房温泉の宿に到着。
この時まだ人は少なかった。

12/30 11:45

宿の様子。
中房温泉に余分な荷物を預ける事もできるようです。ワカンやスノーシューを預ける人が多くいました。

12/30 11:51

食堂。

12/30 11:51

この部屋に他の登山者2人と一緒に泊まった。灯油ヒーター、電気こたつ、TVもあった。ケータイの充電ができたのがありがたかった。

12/30 11:56

泊り客専用のお風呂

12/30 11:56

かけ流しの温泉。
貸切状態でサイコーでした❤
ビバノン♪

12/30 17:09

中房温泉の夕飯。17:00と18:00の二回戦。
僕は17:00にいただきました。
お湯がポットに用意されていて自由に自分のポットに移して持ち出しOKでした。

12/31 5:08

朝食。5:00と6:00の二回戦

12/31 6:28

6:30 まだ薄暗い中出発！

12/31 6:49

出発して10分でアイゼン装着。

12/31 7:01

林道を歩くより楽しい♪

12/31 7:22

第一ベンチ。

1/1 21:41

第三ベンチ。
中房温泉で同部屋だったKさんと一緒に登りました。
Kさんはなんと73歳でバリバリの登山家。

12/31 9:23

富士見ベンチ。
だんだん雪が増えてくるのがわかる。

12/31 9:54

けっこう雪が降ってます。

1/1 21:42

合戦小屋。
ここより上は森林限界に入るので風が強まり寒さのレベルがグンと上がります。
みなさん着込んでます。

12/31 10:03

僕も強風対策の着替えを…

12/31 10:18

去年のこの時期、顔の頬など露出している部分が凍傷になった人が何人かいたそうです。

12/31 11:03

稜線上は猛吹雪…
トレースは一瞬で消えた。
赤い旗の目印だけが頼りです。

12/31 11:36

燕山荘の裏に取りつく。
凍傷に注意！の文字が…

12/31 11:36

12/31 11:42

12/31 11:42

11:40 燕山荘に到着。
意外と早く登ってこられたのは同伴してくれたKさんのおかげです。かたい握手をかわしました。

12/31 11:44

受付では丁寧な対応のやさしいスタッフがお出迎え。

12/31 11:44

帽子がガチガチに凍ってた。

12/31 11:57

小屋の様子。

12/31 12:07

乾燥室。
一人に一つハンガーを貸してくれる。

12/31 12:57

外は吹雪だし、大晦日だし…飲むしかないっしょ！
そして昼間っから宴会が始まった。
たまたま同席させてもらった席にいたのがMISAKIPAPAさん、tomo_chanさん、K-ta-kunさん。
このお三方はとんでもない方たちでしたー（;´▽｀A``

12/31 13:39

おせち料理を担いで登ってきたのですー！！
マグロ中トロの刺身、タコブツ、カズノコ、厚焼き玉子、笹かまetc…
お酒も8リットルくらい担いできたとか…

12/31 13:55

僕もご相伴にあずかりました〜ゴチそうさまでした！
標高2,700mの稜線にいることをすっかり忘れ酔っ払いましたwww

12/31 17:08

燕山荘の夕飯。17:00と18:00の二回戦…だったかな？w
年越しそばと日本酒は大晦日の特別サービス。

1/1 21:46

小屋のオーナーのご挨拶。
オーナーはじめスタッフの丁寧な仕事ぶりで、小屋の雰囲気はとても和やかでした。
泊まってよかった山小屋堂々の1位！百名山じゃなくても1位！なるほど！

12/31 17:28

この補強は雪の重み対策でしょうか。

12/31 17:51

12/31 17:53

12/31 17:54

18:00少し前、小屋に長野県警山岳警備隊の方々がやって着ました。
中房からの登りで何度か見かけたのだけれど…
詳しくは知る由もないが大天井岳のほうで事故があったとか。

12/31 17:56

夜の吹雪の中で…すげーなこの人たち。
この人たちのおかげで安心して登れるんだなぁ。
ありがとうございます！ご苦労様です！

1/1 21:48

紅白歌合戦を観る人たち。

12/31 18:05

寝床はそんなに寒く無くて意外と快適でした。
おやすみなさい…ZZZ

1/1 5:47

新年あけましておめでとうございます！
朝食。5:45と6:30
5:30には二階まで行列ができていた。

1/1 5:47

それから煮物と…

1/1 5:51

お雑煮も。(激ウマ)
蒲鉾は干支の馬の絵柄。
和むなぁ❤

1/1 6:43

6:30 視界なさすぎ…風も強い。
でも燕岳山頂へなんとか行きたい。

1/1 6:43

7:00まで小屋の前で待機して奇跡を待つ。
ゴーグルが曇ってすぐ凍りついく。

1/1 6:43

小屋の中を覗く。

1/1 6:53

なんとかして神様ぁ！
「ホョ？」

1/1 6:53

「アキラメルシカナイネ♪」
なに？

1/1 6:57

もう一度記念撮影。

1/1 6:58

山頂はあっちの方だっけ？

1/1 6:58

テント場も風ですごいことに…

1/1 6:58

う〜ん…山は逃げない。下山しよう。

1/1 7:16

いきなりツアー客の渋滞に巻き込まれる。
スミマセーン！先ニイカセテ下サーイ！

1/1 7:29

昨日よりは見える。

1/1 7:29

1/1 22:07

冬毛のライチョウがいた！しかも3羽。
ズングリムックリだぁ❤

1/1 22:16

斜面を直登するライチョウ❤
かわええ❤(*´∇｀*)

1/1 7:58

昨日より雪が増えてる。

1/1 8:03

富士見ベンチ。
ここでピッケルからダブルストックへ換装。

1/1 8:58

バキ折れた木。
なんであんな風にメシ折れたんだろう。

1/1 9:07

9:00 中房温泉に到着。
二時間で来れた。

1/1 9:35

林道にも雪が多い。
氷の上に新雪が積もっており、とても滑りやすい。
アイゼンを履いても良かったのだけど、めんどくさくてツボ足。

1/1 10:29

中房でKさんと合流。
73歳のKさんのドラマチックな人生の話など、雑談しながら楽しく歩けました。

1/1 10:29

しんしんと雪が降る

1/1 12:02

あとちょっとでゴール。

1/1 12:29

お疲れ様でした！
この後Kさんを穂高駅まで送迎しました。
Kさん、ありがとうございました！

撮影機器：

AQUOS PHONE SERIE SHL22 au シャープ

装備

個人装備

ザック(28L)

1

雪山用山靴

1組

ダウンジャケット

1

ゴアアウター上下

1

ニット帽

1

手袋

1組

インナーとオーバーミトン

スパッツ

1

飲料水(湯)

1.65L

サーモスで800,500,350

行動食

3日分

チョコ、かりんと、ラーメンetc

携帯電話

1

auのスマホ

ヘッドライト

1

ツェルト

1

ツェルト用ポール

1

ファーストエイドキット

1

消毒・バンドエイドetc

十徳ナイフ

1

エリア地図

1

昭文社 山と高原地図

ジェットボイル

1

調理、湯沸し

ガスカートリッジ

2

100g×2

着替え(インナー上下、靴下)

各1

タオル

3

アイゼン

1組

12本爪

ピッケル

1

ストック

2

腕時計

1

スント 高度計

スキー用ゴーグル

1

ロールペーパー

1

ケータイ用充電池

1

カイロ

2

ウエットティッシュ

1

感想

qayama

迎春山行ということで、とても楽しみにしていたのだけど結局燕岳の山頂は踏むことができず残念だった。初日の林道歩き以外はずっとガスっていて御来光どころか1度も展望を見ることなく下山してしまった。
とは言え、吹雪の中の稜線歩きを経験できたことは良かったし、学べたこともたくさんあった。あと、お客さんとして山小屋に泊まったのも大人になってからは初めてで山小屋での生活というのもいい経験だった。
それから、冬毛のライチョウに遭遇したことで登頂できなかった物足りなさが少しだけ報われた。

今回感じた今後の課題として挙げたいのは、「いかに汗で濡れないようにするか」という点。それに付随して吹雪の時のアイウェアの扱いにも工夫が必要と感じた。
ベンチレーションをうまく利用する。こまめに脱ぎ着する。こまめに汗をふく。ペースを抑えること以外にできることと言えばこれくらいだろうか。
アイウェアは、吹雪の時はサングラスよりゴーグルが有効のようだ。だけど曇り出したらあっという間に凍りつきすぐに再起不能になってしまう。これはどう対処したらいいのだろうか…。

なんと言っても、年越しということで多くの人との出会いがありお酒を酌み交わしながらの交流ができたことが本当に有意義でした。それはある意味登頂に勝ることなのかもしれません。お正月らしいスペシャルな山行だったととても満足しています。
出会いと縁に感謝です。みなさんありがとうございました！


燕山荘でお節料理を振る舞ってくれたMISAKIPAPAさん、tomo_chanさん、K-ta-kunさんのレコです。是非みてみてください。
↓↓↓
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-389400.html

コメント

38cat

こんにちは！道中でお会いしましたね！
gayamaさんこんにちは
レコるの早いですね！

帰り道で時々ご一緒した4人組です。
（最後へばって追い抜かれましたね ）
たぶん、行きでもどこかでご一緒してるはず。ベンチや合戦小屋あたりとか。図々しく写真撮影をお願いしたような気も・・・。

そして、おふたりはソロ同士だったんですね。
しっかした足取りで林道を並んで歩かれている姿は、長年の山登り仲間のようで素敵でした。

雷鳥さんは、たぶんわたしたちも見たのと同じ子・・・でもそちらは3羽も居たとは！1羽見落としたかな。

燕山荘はほんとに良かったですね
年越し山荘、癖になりそうです


ではでは、失礼いたしました

qayama

>38catさんへ
おおおぉぉおおお！
あの健脚4人組の方でしたか〜

コチラも第三ベンチで撮影をお願いしました。ありがとうございました。

雷鳥さん可愛かったですねっ(*´∇｀*)
ズボズボ雪に埋まりながら夢中で撮影してました(笑)

帰りの林道はKさんとの雑談に花が咲き、気が付いたら終わってたような印象でした

年越しの燕山荘、ホントに良かったですねっ 〜
またどこかでお会いしましょう(^-^)/

ゲスト

明けましておめでとうございます(^o^)丿
登頂ならずでしたがとても有意義な山登りだったことがqayamaさんのレコからばんばん伝わってきます

特にKさんと色々お話しされたことや山小屋での年越しの様子がいいですね。おせちに日本酒、年越しそばと紅白。小屋の外とは正反対に日本のあったか〜いお正月って感じ。もう一度燕山荘を訪れる楽しみができましたね

私も今年の夏はアルプスの山々に行ってみたいなあと考えています。これからもお互いにすばらしい登山を楽しみましょう

今年もよろしくお願いします(*^_^*)

qayama

>kimicocoさんへ
新年あけましておめでとうございます！

いつも熟読ありがとうございます。
お正月ならではの山行になり本当に楽しむことができました。
下山しても次どこ行くかと考えてしまっている自分が恐ろしくなります

夏に北アに行かれるんですね
天気に恵まれるといいですね〜 素敵な山行になりますように
よかったら、帰りに安曇野の観光もいかがでしょうか(笑)

今年もお互い安全に山を楽しみましょう！

MISAKIPAPA

ども〜
宴山荘、あ、燕山荘で宴会をご一緒させていただいたMISAKIPAPAです。

いや〜飲みましたね〜　たくさんのお酒

夕食終えた後も、別の部屋で新年が明けた後の夜中1時くらいまで飲んだくりました

下山後の宮城ゲートでもお会いできて何よりでした 　73歳のKさんの元気さにも感動させられ最高の年越し山行でした

ＧＷは涸沢でお会いしましょう

そのときは焼き肉で KさんのA5肉も期待しつつも・・・

qayama

＞MISAKIPAPAさんへ
こんにちは(^-^)/

その節は大変なごちそうをいただきましてありがとうございました！
MISAKIPAPAさん達のような豪快な登山は見たことありませんでした！鍛え方がぜんぜん違うんでしょうね〜
本当に尊敬します！
宮代ゲートで挨拶できてうれしかったです〜

燕山荘のあとすぐに唐松岳へ向かったと聞きましたがご無事で下山されたんですね

GWの涸沢はまた 粋 に豪快に登られるんでしょうね
僕は仕事で行けないのが残念で仕方ありません
雪の穂高 気を付けて行ってきて下さい。
レコ期待しております！