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Yamareco

記録ID: 390040
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

穏やかだった硫黄岳

2010年12月18日(土) 〜 2010年12月19日(日)
 - 拍手
体力度
5
1泊以上が適当
GPS
27:20
距離
20.3km
登り
1,524m
下り
1,524m
歩くペース
ゆっくり
2.62.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

12月18日  始発→07:46茅野駅08:40-バス-09:10美濃戸口BS(八ヶ岳山荘)  10:00美濃戸(美濃戸山荘)-10:40堰堤広場-11:40赤岳鉱泉(テント設営)13:35  14:06中山展望台15:00-15:17赤岳鉱泉(テント泊)(マイナス4℃)  夜はマイナス7℃(テント内はマイナス4℃くらいでした) 12月19日  03:30頃起床(マイナス8℃)  06:16出発-07:32赤岩の頭(分岐)-07:50硫黄岳(ぶらぶら)09:08  10:04赤岳鉱泉(テント回収)11:01-12:01美濃戸山荘  12:31美濃戸口BS(八ヶ岳山荘で入浴13:20-バス13:58?茅野駅  15:22発高尾行き
天候 12/18 晴れのち曇り 12/19 快晴
過去天気図(気象庁) 2010年12月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
コース状況/
危険箇所等
美濃戸口BS〜堰堤広場・・ところどころ凍結があるので注意。 堰堤広場〜赤岳鉱泉・・雪とアイスはあるものの今回はアイゼンは不要でした。 赤岳鉱泉〜硫黄岳・・アイゼンは最初から着けた方が楽かな(6本以上必須)。 今回はピッケルが活躍する場はほとんどありませんでした。

感想

長野県の週末の天気予報はまずまずで予報天気図を見ると日曜日に高気圧に覆われるベストコンディションだ。待った甲斐があった。始発電車で茅野駅まで各駅停車で向かう。登山客はほぼ0だが土曜日の始発は相変わらず朝帰り客で混雑する。奥秩父などの山々は良く晴れているが南アや八ヶ岳など高い山は雲に覆われていて吹雪いている様子。富士山はよく晴れていた。 6時50分頃に新府駅できれいな富士山と日の出が見れた。日の出もずいぶんと遅くなったなぁ。茅野駅に着くと同じ電車に乗っていたと思われる登山客はピタラスロープウェイ行きのバス停へ向かいおそらく北横岳日帰り。美濃戸口行きバス停はだれもいなくて荷物だけ置いて駅で朝ごはんを食べに向かう。駅ナカのいつもの蕎麦屋で特上そばを食べた。トイレなどで時間をつぶしてバス停に向かう。バスに乗り込んだのは計5名。全員テント装備かな? 美濃戸口(八ヶ岳山荘)に着いて登山届けを書いて出発。しばらくは車道歩きだ。美濃戸あたりから人が増え始めて今日はかなり追い抜かれた。堰堤広場というところから登山道になり雪がカチカチでアイスになっているがデコボコなのでアイゼンは着けない方が楽です。美濃戸口から硫黄岳へのルートは今回初めてだったのでコースタイムが読めずだったがかなり早く着いて12時前に着いた。登山客が沢山居てなんか夏のような雰囲気だ。 時間たっぷりなので中山展望台へ向かった。アイゼンもピッケルも水筒もなにも持たずに、、。展望台に着くとちょうど雲が切れて阿弥陀岳と赤岳が良く見えた。カメラマンが一人登ってきていろいろおしゃべりして1時間ほど景色を眺めていた。大同心や小同心をしきりにシャッターを切っていた。40年前ガキの頃1月のマイナス20℃の中で大同心を登ったと仰っていた。耳が真っ黒になったと笑いながら語っておられたがすごいなぁ。 中山展望台から見た赤岳を見てあれはまだまだ無理だと感じた。ピッケルやアイゼンの経験がまだまだ少なすぎる。今回の山行きは目的がいくつかあって、1つは天狗岳(寒さ)と金峰山(ラッセル)からのステップアップとして風を経験すること。もう一つは冬山・雪山で失敗した靴下、靴、など装備の問題を片付けることだ。夜は予想していたより寒くならず水が凍る心配もなくそしてグッスリ眠ることができた。 朝は3時半過ぎに起きてトイレに行って気温を確認するとマイナス8度だった。空は満点の星空だけど放射冷却がそれほどしなかったようだ。風もなく満点の星空と月明かりで暗黒に浮かんでいる阿弥陀を見ていると赤岳から硫黄まで縦走しようか真剣に考えてみた。でも計画は硫黄岳往復。でもこんな天気はめったにない。計画変更は癖になるので良くない。ぜったいに良くないこと。仮にうまく行っても良くないと自分を言い聞かせた。 6時過ぎにテントから出てアイゼンを着けて出発した。まだ真っ暗なので灯りをつける。トレースはしっかり付いている。地図も地形も頭の中に入っている。日の出近くになると赤岳や阿弥陀岳が時々見えた。赤岩の頭直下に出るとようやく稜線が見えてきてすばらしい展望が待っていることが約束されていた。 赤岩の頭(分岐)に着くと正面に硫黄岳。硫黄岳と聞くと爆裂火口のイメージしか覚えてないしこんな三角形の山だったんだと思いに耽った。アルプスの山々がすばらしく今年1月24日天狗岳で見た景色と同じだった。赤岩の頭からが今回の核心部分なのだが拍子抜けするほど簡単に硫黄岳の天辺に着いた。ここに出るのかと1年前の夏に来たことを思い出した。 だれもいないのでぶらぶらして写真を撮ったりして1時間以上過ごした。テルモスで持ってきたホット�カリはなかなかよいアイデアだった。奥秩父方面を眺めていると滝雲がでてきたのでズームアップして写真を撮ろうとすると電池切れサインがでてよい写真が撮れなかった。このカメラ宣伝されているほど寒さに強くない気がする、、。 30分ほどいると寒さになれてピッケルをまるで野球選手のように担いで体操など始める。楽しくなってきた。降りたくなくなってきた。赤岳に行きたくなってきた。でも楽しみは取って置く物だ。 1時間以上山頂に居て名残惜しみながら下山した。ピッケルは不要なのでザックにくくりつけて下山した。赤岩の頭の分岐から赤岩の頭に上って北アルプスを眺めた。目に焼き付けた。登ってきた団体さんに山の名前を聞かれたのでちょっと自慢げに説明した。穂高、槍、鹿島、五竜、白馬三山と、、。 山頂から1時間ほどで赤岳鉱泉に着いた。テントを撤収してぽかぽか陽気の中でパンを食べて下山した。つるつるの車道が一番�かった。レレレのおじさんになってしまいそうである。 予定よりかなり早く着いたので八ヶ岳山荘のお風呂に入って帰ることにした。シャワーの温度が調整が難しくときどき「あちっ」と何度も連呼して、、、。風呂上りにアイスクリームを食べ終えてちょうどバスの時間で乗客は昨日とは違うようだが同じく計5名だった。 茅野駅に着いて次の電車まで1時間20分も時間があるのでそばを食べたりお酒を買ったり、喫茶店でコーヒーを飲んだりして過ごした。電車に乗ってお酒(真澄)を飲みながら車窓を眺めた。八ヶ岳はすっかり雲に隠れていたが南アルプスはずっと晴れていた。

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