ダイヤモンドトレール(紀見峠〜根古峰〜阿弥陀山前分岐)〜三石山〜橋本【大阪府、和歌山県】
- GPS
- 05:47
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,053m
- 下り
- 1,187m
コースタイム
- 山行
- 5:17
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 6:02
(橋本 / 紀見峠、1035/1043、南海電車)
紀見峠駅 1045 ― 県道横断地点 1106 ― 紀見峠 1113 ― ダイトレ岩湧山方面の入口 1114 ― 古い林道に合流 1140 ― ボ谷ノ池 1146/51 ― 落ちた橋と仮橋 1155 ― 砥石谷林道分岐 1201 ― 鉄塔広場 1206 ― ぽつんとベンチ 1221 ― 岩湧山三合目 1226/昼食/1243 ― 根古峰三角点への分岐点 1253/根古峰三角点往復/1302 ― 根古峰標示板のある地点 1303 ― 五合目 1308 ― 近道の分岐(A) 1310 ― 山田・三石山方面分岐点(B) 1312 ― 阿弥陀山前分岐 1316/1320 ―(近道経由)― (A) 1322 ― (B)から廃林道へ 1326 ― 廃林道終わり 1336 ― 三石山への林道の分岐点 1342 ― 三石山・紀見峠林道分岐点 1351 ― 山道へ 1414 ― 三石山 1416/1424 ― 紀見峠・杉村公園分岐点 1426 ― 普賢寺分岐 1506 ― 鉄骨あずまや 1525/1528 ― まるお橋 1529 ― 郷土資料館前 1536 ― 国道371号バイパス 1539 ―御幸辻駅 1541 ― 京奈和自動車道の下 1607 ― JR和歌山線の下 1617 ― 橋本東家駐車場 1623
● 行動時間 5:38
天候 | 曇り、晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 自家用車
(和歌山市内=橋本東家駐車場)(橋本駅=紀見峠駅) 紀見峠駅―紀見峠―根古峰―阿弥陀山前分岐―三石山―御幸辻―橋本東家P (橋本東家駐車場=和歌山市内) ●登山口へのアクセス ○紀見峠駅 ・南海高野線。橋本から8分、難波から約45分。急行または区間急行を利用。橋本から210円、難波から650円 ・駐車場は近傍にはなさそうだ ○御幸辻駅 ・南海高野線。橋本から3分、難波から約48分。急行または区間急行を利用。橋本から!60円、難波から700円 ・付近に駐車場は見当たらなかったが、隣の林間田園都市や今回利用した橋本にはある ○橋本駅 ・南海高野線、JR和歌山線。難波から約50分、和歌山から約1時間5分。難波から700円、和歌山から860円 ・駅近くには駐車場はない(駅の駐車場は、長時間駐車を前提としていないので割高になるためお奨めせず) (いずれの記述も2022.1現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○紀見峠駅〜紀見峠 ・ほとんど舗装路。急坂 ○紀見峠〜岩湧山三合目〜根古峰〜阿弥陀山前分岐 ・ダイトレコース。道取りは明瞭。行き先標示も整備されている。迷いやすいところは、まずないものと思われる ・根古峰の山頂三角点にはダイトレコース上にある「根古峰」標示の裏から行くことができるが、その東側にも複数の枝道があり、どれを通っても行くことができる。最高標高点ではない。木々が刈り払われた一帯の中心付近にあるが、雑木雑草に囲まれて見つけにくい ○阿弥陀山前分岐〜林道〜三石山 ・阿弥陀山前分岐の手前、東で山田への林道が分岐している。それを下りすぐに左手にある「自動車通行止め」とされた細々とした踏み跡を進むと山田林道までまっすぐ降りていくことができる ・道は開いてはいるが、地面は荒れている。枯れ沢状の部分はえぐられており、歩きにくい ・山田林道から先は三石山林道も含め林道伝いに歩く。「三石山」などの標示あり。未舗装部分もあるが、迷い箇所はまずないと思われる ○三石山〜杉村公園〜国道371号バイパス ・三石山〜杉村公園は、ずっと一様に緩やかな勾配の道 ・「←三石山 御幸辻→」と書かれた手書き標識が多数あるが、迷い箇所はあまりないと思われる ・普賢寺への分岐箇所は、下りの場合には間違いやすい ○国道371号バイパス〜御幸辻〜国道371号〜橋本市東家 ・舗装路を行く。国道は歩道が明らかなところばかりではないので、クルマに注意 (いずれの記述も2022.1現在) |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ・紀見峠には、駅前商店はあるものの、内容は不詳。開店時間も不明 ・この駅に来るまでに ●日帰り温泉 ・橋本市内には「紀望の里」、かつらぎ町には「八風の湯」など、付近にはいくつかあるようだ (2022.1現在) |
写真
感想
ダイヤモンドトレールの4回目。トレール行きと三石山を組み合わせて行き、次回に岩湧山を周回しようと計画した。
ちょうど三つの目的が絡み合ってくる。ダイヤモンドトレールの完歩、阪和県界の完歩、和歌山県縦断トレールの完歩。そのどれにも絡むので計画的に歩きたいところなのだ。
紀見峠への登り返しは、前回降りたときの印象もあって、やりたいものではなかったのだが、トレール完歩を思うと致し方のないところ。11時前の人気のない紀見峠界隈を黙々と登る。
峠に着くまで誰とも会わず、前回下降したとき位の時間で登り切った。
ここからがいよいよ続きとなる。
比較的通行者の少ないエリアだからか幾分道幅が狭い気もするが、案内標示はしっかりしている。小さな昇降を繰り返し尾根とも言いがたい道を進むと一旦古い林道のような道に突き当たる。それを左折してやや進むと奥には壊れたビニルハウスのようなものが立ち並び「関係者以外立入禁止」とされた一帯を前にして、再びコースは右手の山へと逸れていく。
そこからさらに山とも谷ともつかない道を進むと「ボ谷ノ池」に到着。山奥の小湿地だが、あまり生物気配はない。冬だからそうなのだろうが、静けさだけが漂う。さらに進み壊れた木橋を仮橋で迂回し、廃屋のある地点に出る。ここでコースは右へ屈曲し、しばらく進むと「砥石谷林道」を分岐する。この道も林道とはあるが、クルマの通行が期待できるような代物ではない。
ここからが本気の登りとなる。樹間に延々と続く木段が果てしなく並ぶ。黙々と登り続けると登った先にはぽつんとベンチが据えられている。地図では岩湧山三合目が目と鼻の先でもあるので、休憩はそちらまで我慢する。
岩湧山三合目にはベンチが多数置かれ、まさに一呼吸の場所向けだ。ここで紀見峠駅からの短絡路も合流している。高い樹木に囲まれ見通しは利かない。それもあってじっとしていると寒さを感じる。今日は風がないのだが、それでも寒いものは寒い。
お昼を食べ終わった頃、単独行の女性が現れた。紀見峠から短絡路を経ての到着だが、概ね一時間くらいで来たという。これから滝畑に向かうとのこと、それだけの会話でこちらは出発。
ほどなく根古峰三角点への分岐の辺りにやってきたが、三角点に向かう枝道が現れない。それらしい踏み跡を入っていくと、何本かの枝分かれを追ううちに背の高い雑草木の中に三角点を発見。高木のない一帯の中心にあるので三角点としての上空からの見通しにはいいのかもしれないが、すでに次代の植生に覆われ始めているといった印象だ。
トレールに戻り、先へ進む。少し先に「根古峰」の標示があり、その背後からは先ほどの根古峰三角点に向かう枝道が延びている。どうやらここから入っていってほしいという意図のようだ。
しばらく進むと五合目と張り付けられた道標。先ほどは四合目もあった。岩湧山までしっかりと合目標示がなされているようだ。
その先で「阿弥陀山前分岐への近道」と書かれた枝道を分け、林道然とした道筋を進むと上下に分岐する地点へ。後ほど三石山へと下降するルートがここのようだ。ひとまずはやり過ごし、今日の目的地点を目指す。ゴロ石の多い歩きにくい道を緩く上っていくと、こましな林道に突き当たり、それを右折すると「阿弥陀山前分岐」に到着した。ここには六合目とも示されている。
やや平坦なその地の端には先ほど見た近道の出口もある。たいした距離ではなさそうなので、いったんは近道を戻ってみる。自然林の中の起伏の少ない道取りで、よほどこちらのほうが山道らしい。林道を歩くトレールよりも気分はいい。たかだか2分程度の距離だが、通り抜け、もう一度トレールを西へと進む。
途中で路上に手袋を発見。ふと見ると自分のものだ。気づかないうちに落としてしまっていたのだが、戻ったおかげで再会できた。なんとも奇遇なことだが、とても幸運に巡り会った気がした。
今度は、先ほどの上下分岐を左手の下方に向かう。分かれてすぐにある「自動車通行禁止」と書かれた先に小径があるようなのでそちらへ向かう。地図上もここに小径があることになっている。雨の時には急流ができるのであろうか、深くえぐられたひじょうに荒れた急坂を下降すると、ほどなく下部の林道に出た。こちらにも「自動車進入禁止」と書かれた札がある。しかしこの道は、かつて自動車が通れた時代があったとは思えない。それくらいに荒れた地面であった。
そこからは舗装された林道歩きとなる。緩やかに下っていくと、三石山林道を分ける分岐へ。ご丁寧に、登山者用と思しき標示も建てられている。それに従い三石山林道へ。こちらも舗装されている。眺めのない林道歩きを続ける。次は三石山下での紀見峠方面との分岐となる。紀見峠方面に進んでも三石山への歩行ルートはある。林道を歩き続けるルートと早々に林道を離れて急坂を上がるルートとの二択なのだが、県境尾根の眺めにも期待をして林道ルートを選ぶ。
あまり明瞭な眺望に恵まれることもなく林道は粛々と高度を上げていく。途中何度かススキの背後に阿弥陀山から南葛城山にかけての稜線が見えることがあり、その大きさを感じることができた。
最後の最後で林道を外れ、わずかな山道歩きの末に三石山山頂。ここも見晴らしはない。
閑かな山頂で一呼吸入れ、御幸辻方面へと下る。行き先が「杉村公園」となっているが、地元の人にはこれでもよかろうが、よそから来た人には御幸辻とかのほうが分かりやすいであろうに。
ほぼ一本道のはずだが、時折分岐点のような場所は現れる。それにしても不思議なくらいに抑揚のない下り坂だ。最初のうちこそやや急だったが、それも急は急なりに一定していた。後半は緩やかに一定している。淡々と下降を続けている印象だ。
普賢寺への分岐など、右手に人の生活圏が現れる辺りからは分岐が度々現れるようになる。普賢寺への道以外は本道が分かりやすい。
やがて、コンクリートと鉄でできたあずまやが現れる。杉村公園の中にやってきたようだ。ここで最後の休憩。ややあって出発すると、今日の数少ない人とのすれ違い。こんな時間からどこまで登るのであろうかと怪訝に思う。
その先で、まるお橋と書かれたかわいい赤い吊り橋を渡る。ため池の途中で振り返ると三石山は遠くに聳えている。なかなかモニュメンタルな姿にしばし見入る。ふと、トランペットの音色が耳に。どうやら先ほどのすれ違い者はトランペットの練習のためにあずまやまで登るところであったのであろう。出立が遅ければ、あずまやで遭遇していたかもしれない。邪魔をしなくてよかった。
公園を抜けると国道371号バイパスに出る。ついに山とは無縁の世界に。広い道路を渡り、御幸辻駅の手前で南海電車の線路もくぐる。
御幸辻の駅にて終了でもいいのだが、和歌山県縦断完歩と絡ませ橋本の駐車場まで歩く。といってもたかだか30分の距離だから苦になるものでもない。
いったんは段丘下の国道371号に出て、菖蒲谷川を越えたところから再び西側の南海電車の線路の方へと進む。途中で振り返ると県境の山並みがきれいに見渡せる。これを見るだけでも、ここまで歩いてきた甲斐があったというものだ。
その先で、南海の線路の高い擁壁に沿う道に出る。しばらく進むと、旧線の跡地と思われる土地が現在線から離れていくのが分かる。そう、この辺りの南海高野線は線路が付け替えられているので、どこかには痕跡があるのではないかと思って近づいてみた。
しばらく橋本方面へと進んでみると、それと思しき痕跡は下から見上げても分かる。行ってみてもいいのだが、今日はあると分かったことに満足して先を急いだ。
高野街道を進み、橋本の家並みを抜けて駐車場へ到着。
山らしい歩きではないところも多かったが、多様な小ネタに恵まれたなんとなく楽しい山行きであった。
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