南稜から阿弥陀岳へ


- GPS
- 07:21
- 距離
- 11.1km
- 登り
- 1,287m
- 下り
- 1,287m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
凍結路は4駆でも滑るので注意が必要です。 さらに登ると圧雪路に変わります。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
立場山までは一般登山道のようです。 その先はバリエーションルートになります。 踏み跡はほとんどあるので迷うことは無いと思います。 皆さんが書かれてる通りP3のガリーが最大の難所です。 |
写真
感想
初の本格的雪山のバリエーションルートを登りに阿弥陀岳の南稜に行ってきました。
八ヶ岳のバリエーションルートの中では入門コースらしいです。
西穂高も考えたのですが、天気が微妙だったのでこちらに。
天気予報では午後から曇り、夜には荒れるらしいのでちょっと早めにスタートします。
まずはアイゼンは付けずにゲートの右側を通って林道を歩きます。
トレースがしっかりあり暗くても歩きやすいです。
今日のトレースもあります。
しばらくすると広川原橋を渡ります。
橋を渡って2〜3分で南稜に登る分岐があります。
分岐には標識は無かったですね。
分岐を右に入ると今日のトレースはありませんでした。
先行者は中央稜に行ったのでしょうか。
でも踏み跡はあるのでそれに従い進みます。
沢を渡るといよいよ急登が始まりました。
15分くらいで稜線に出られます。
ここからはしっかりとしたトレースがあり、安心して歩けます。
先行者が一人いるようです。
樹林帯の中、立場山を目指して延々と登ります。
思ってたより長かった。。
景色が無いとあまり立ち止まらないので更に疲れた。。
稜線に出たところから1時間10分ほどで立場山に到着。
知ってましたが相変わらず視界が無い。
この先の青ナギあたりが景色がいいらしいので写真を撮っただけで通過します。
徐々に視界が開け始め、青ナギに到着すると遮るものがなく阿弥陀岳が見えました。
天気も良くテンション上がりぎみ。
まだノーアイゼンで行きます。
青ナギからはまた急登が始まります。
これが無名峰の登りでしょうか。
20分くらいで無名峰?に到着。
ここで休憩をしつつアイゼン、ヘルメット、ピッケルを装着します。
太陽の光があるので暖かい。
ここからは岩場の始まりです。
行けないようなら引き返すことも考えています。
まずは2564のピーク。
まだまだ楽に登れます。
次はP1。
これも左から巻くので狭くなっているトレースに注意すれば比較的簡単に通過できます。
次はP2。
これまた左側から巻きます。
問題ありません。
そしていよいよ南稜の最大難所のP3です。
目の前にするとかなりでかい。
まずは基部を周りこむようにトラバースします。
岩場を直登するルートもあるようですが、今回はパス。
たぶん永遠にパス(笑)
更に降りるようにトラバースすると、噂のガリーが見えました。
うん、急だ。。
登れるのか??
ためしに下のほうの雪を突付いてみるとかなり締まってる。
ピッケルの刺さりもいいので行ってみることにします。
四つん這いになってピッケル、アイゼンの前爪を確実に雪に食い込ませます。
トレースはほとんど分からないので自分を信じて登っていきます。
途中、凍結箇所が1箇所ありちょっと難儀しましたが慎重に通過。
2箇所くらい休憩できるところがあるらしかったのですが、よく分かり分かりませんでした。
結局ほぼノンストップで登ることになってしまいました。
おかげで腕とふくらはぎがパンパン。
P3を通過できればかなり安心できます。
あとはP4のトラバースと山頂直下の岩場をクリアすれば山頂に到着でします。
P4のトラバースは確かに足元が狭い上に岩がせり出しているのでちょっと大変です。
ただ、岩をつかむことが出来るので問題ありません。
山頂直下の岩場はどこを通ればいいのかよく分からなかったので適当に。。
山頂標識が見えたときは思わず「やった!」と声が出てしまいました(笑)
南稜から阿弥陀岳に無事到着できました。
誰もいない頂上で写真を撮りまくります。
風もほとんどなく太陽も出ているのでかなり暖かい。
40分くらいのんびりしてました。
途中、赤岳から一人の男性が登ってこられました。
今日初めて人に会いました。
天望荘に泊まったそうです。
少しお話をして、11時になったので下山します。
下山は予定通り御小屋尾根からです。
出だしからかなりの急斜面です。
慎重に下ります。
ふと左を見ると中央稜を登っている2人組を発見。
完全なフル装備で登っています。
いつかはあそこを登ってみたいです。
徐々に木が増えてきて樹林帯に突入。
展望がなくなるのでサクサク下ります。
サクサク降りすぎて、隣の尾根に移るところを沢に下りてしまいました。
GPSで確認すると、尾根もどんどん下りてくるのでトラバースすれば合流できそう。
なるべく登り返さずに目的の尾根に無事合流できました。
GPSが無かったらちょっと焦ってたかも。。
尾根に乗ればしっかりとしたトレースがあるので、それに従って降りていきます。
ほどなく朝通った道に合流しました。
そこからはゲートも見えるのでゴールはすぐそこ。
そして予定よりかなり早く無事下山できました。
今回登れたのはコンディションが良かったからだと思います。
P3のガリーの所で完全な凍結だったり、もっとサラサラの雪だったら行けなかったでしょう。
ピッケルは1本しかもって無いので、こういう時に備えて2本持ってた方がいいのかな。。
何はともあれ無事に南稜から阿弥陀岳に行って来ることができました。
コメント
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初めまして。
山頂でお話しさせて頂いた者です。
この難コースを一人で日帰りで、凄いですね!
阿弥陀南陵は夏には何回か登ったのですが、冬はやはり厳しそうですね、私にはよっぽど強力なパートナーが居ないと無理なようです。
私は今回、一般ルートからでもヒヤヒヤしながら登りました。
この日は快晴で風も無く本当に良い日でした。
いつもこんなだと良いのですが、なかなかそうは行きませんね。
またどこかの山でお会いしたら声をかけて下さい。
コメントありがとうございます!
結局、この日にお会いしたのはyamaya1127さんだけでした。。
さびしい思いをしなくてすみました。
ありがとうございましたm(_ _)m
本当に風も弱く、いい天気でしたね。
こんな好天だったから登りきれたんだと思います。
運が良かったです^^
ちょくちょく山登りしてますのでまた、どこかでお会いした時にはよろしくお願いします!
こんにちは。whitefire さん。
いゃー、よくよく見直してみました。
「緊張しますねー」
最後まで到達すると安心する感じです。
なるほど、なるほど。。。。
これなら西穂も手中の範囲の中な訳ですね。さすがです。
コメントありがとうございます!
P3のガリーは他の方のレコを見て心の準備をして行ったのですが、やっぱりちょっとビビリましたね。
もし下調べをしないで行ってたら引き返してたかもしれません(笑)
でも、その大変な思いをして山頂に立てた時は何物にも変えがたい嬉しさがありますよね。
その味を知っちゃうと次々と難所に行きたくなりますが、ほどほどにしないと命がいくつあっても足りません。。
お互い気をつけましょうね(笑)
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