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Yamareco

記録ID: 397096
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

南稜から阿弥陀岳へ

2014年01月18日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
4
1泊以上が適当
GPS
07:21
距離
11.1km
登り
1,287m
下り
1,287m
歩くペース
速い
0.80.9
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

舟山十字路5:55-立場山7:53-阿弥陀岳10:17-不動清水11:48-御小屋山12:19-舟山十字路13:13
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2014年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
八ヶ岳美術館から上は凍結路です。
凍結路は4駆でも滑るので注意が必要です。
さらに登ると圧雪路に変わります。
コース状況/
危険箇所等
立場山までは一般登山道のようです。
その先はバリエーションルートになります。
踏み跡はほとんどあるので迷うことは無いと思います。
皆さんが書かれてる通りP3のガリーが最大の難所です。
暗いうちに舟山十字路をスタートします。
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暗いうちに舟山十字路をスタートします。
30分弱で広川原橋を渡ります。
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30分弱で広川原橋を渡ります。
橋から2〜3分くらいで南稜への分岐です。
特に標識はありません。
営林署?の看板が目印になるのでしょうか。
(追記)
正式な分岐はここじゃないようです。
もう少し先みたいです。
橋から2〜3分くらいで南稜への分岐です。
特に標識はありません。
営林署?の看板が目印になるのでしょうか。
(追記)
正式な分岐はここじゃないようです。
もう少し先みたいです。
沢を渡ると急登が始まります。
トレースがあったのでよかったですが、無かったらかなり大変だったと思います。
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沢を渡ると急登が始まります。
トレースがあったのでよかったですが、無かったらかなり大変だったと思います。
10分ちょっとで稜線に出ます。
さらにトレースがハッキリします。
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10分ちょっとで稜線に出ます。
さらにトレースがハッキリします。
岩場も出てきたりします。
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岩場も出てきたりします。
立場山まで延々と登っていきます。
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立場山まで延々と登っていきます。
意外と遠かった立場山。
視界は悪く周りの景色は見えません。
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意外と遠かった立場山。
視界は悪く周りの景色は見えません。
立場山から15分ほどで青ナギに出ます。
一気に視界が開け目指す阿弥陀岳が見えてきます。
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立場山から15分ほどで青ナギに出ます。
一気に視界が開け目指す阿弥陀岳が見えてきます。
青ナギを振り返って。
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青ナギを振り返って。
また樹林帯の急登を登ります。
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また樹林帯の急登を登ります。
登り終えたピークから見た阿弥陀岳。
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登り終えたピークから見た阿弥陀岳。
岩場のアップ。
南稜で最大の難所P3のアップ。
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南稜で最大の難所P3のアップ。
ここでアイゼンとヘルメットを装着し、ピッケルを出します。
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ここでアイゼンとヘルメットを装着し、ピッケルを出します。
赤岳も見えてきました。
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赤岳も見えてきました。
振り返ると権現岳が見えます。
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振り返ると権現岳が見えます。
とりあえず右側の2564のピークを目指します。
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とりあえず右側の2564のピークを目指します。
2564のピークから目指す阿弥陀岳。
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2564のピークから目指す阿弥陀岳。
パノラマで。
まずはP1を目指して登ります。
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まずはP1を目指して登ります。
P1のようです。
左から巻きます。
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P1のようです。
左から巻きます。
少し足元が狭いところもあるので注意して進みます。
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少し足元が狭いところもあるので注意して進みます。
次はP2。
P3と重なっててよく分かりませんが。。
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次はP2。
P3と重なっててよく分かりませんが。。
登ります。
振り返って。
雪庇がすごい。
奥は権現岳。
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振り返って。
雪庇がすごい。
奥は権現岳。
P2です。
これも左から巻きます。
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P2です。
これも左から巻きます。
いよいよP3と対峙します。
でかい。。
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いよいよP3と対峙します。
でかい。。
まずはトラバースします。
雪が柔らかいと崩れる可能性があるので注意します。
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まずはトラバースします。
雪が柔らかいと崩れる可能性があるので注意します。
さらに下りながらトラバースします。
これを右に回りこむと・・・
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さらに下りながらトラバースします。
これを右に回りこむと・・・
出ました、噂のガリー。
かなりの急登です。
でも、雪の状態がよくピッケル、アイゼンともよく効きます。
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出ました、噂のガリー。
かなりの急登です。
でも、雪の状態がよくピッケル、アイゼンともよく効きます。
上から見たガリー。
怖くて途中で写真が撮れませんでした。。
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上から見たガリー。
怖くて途中で写真が撮れませんでした。。
残すはP4のみ。
登ります。
P4目前。
ここも難所のトラバース。
でも、岩が掴めるのでなんとかなります。
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ここも難所のトラバース。
でも、岩が掴めるのでなんとかなります。
登ります。
さらに登ります。
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さらに登ります。
もうちょっと。
阿弥陀岳に到着!
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阿弥陀岳に到着!
標識がだいぶ雪に埋まってます。
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標識がだいぶ雪に埋まってます。
南稜は「一般ルートではありません」だそうです。
確かに大変だった。
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南稜は「一般ルートではありません」だそうです。
確かに大変だった。
寒いところに放置されたお地蔵さん。
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寒いところに放置されたお地蔵さん。
辿ってきた稜線。
よくもまあ、あんなゴツゴツしたところを。
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辿ってきた稜線。
よくもまあ、あんなゴツゴツしたところを。
赤岳から権現岳に続く稜線。
冬は厳しそうなので夏に行ってみようかな。
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赤岳から権現岳に続く稜線。
冬は厳しそうなので夏に行ってみようかな。
南アルプスが見えます。
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南アルプスが見えます。
八ヶ岳連峰もすべて見えます。
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八ヶ岳連峰もすべて見えます。
赤岳鉱泉とアイスキャンディー。
テントが結構ありますね。
2014年01月18日 10:43撮影 by  Canon PowerShot SX160 IS, Canon
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1/18 10:43
赤岳鉱泉とアイスキャンディー。
テントが結構ありますね。
行者小屋。
こちらはテントが少ないようです。
2014年01月18日 10:44撮影 by  Canon PowerShot SX160 IS, Canon
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1/18 10:44
行者小屋。
こちらはテントが少ないようです。
下ります。
これが摩利支天でしょうか。
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下ります。
これが摩利支天でしょうか。
登ります。
ハシゴが埋まってます。
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ハシゴが埋まってます。
ハシゴを越えるとまた岩が見えてきます。
この岩は左側を巻きます。
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ハシゴを越えるとまた岩が見えてきます。
この岩は左側を巻きます。
岩を越えてすぐのちょっと怖いところ。
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岩を越えてすぐのちょっと怖いところ。
中央稜と御小屋尾根の分岐です。
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中央稜と御小屋尾根の分岐です。
振り返って阿弥陀岳山頂。
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振り返って阿弥陀岳山頂。
ずーっと下ります。
なかなかの急登です。
登ってきた踏み跡があります。
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ずーっと下ります。
なかなかの急登です。
登ってきた踏み跡があります。
ふと横を見ると中央稜を登っている二人組みが。
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ふと横を見ると中央稜を登っている二人組みが。
アップで。
さすがにフル装備です。
いつか行けるものなら行ってみたい。
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アップで。
さすがにフル装備です。
いつか行けるものなら行ってみたい。
よそ見してると危ないので前を向いて下ります。
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よそ見してると危ないので前を向いて下ります。
下りも意外と疲れるので時々振り返ります。
右上の方にさっきの二人組みが写ってます。
だいぶ上まで登って行きました。
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下りも意外と疲れるので時々振り返ります。
右上の方にさっきの二人組みが写ってます。
だいぶ上まで登って行きました。
もうちょっとで樹林帯突入。
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もうちょっとで樹林帯突入。
樹林帯に入ると景色が見えなくなるので今のうちに。
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樹林帯に入ると景色が見えなくなるので今のうちに。
だいぶ木が出てきました。
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だいぶ木が出てきました。
最後の阿弥陀岳かな。。
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最後の阿弥陀岳かな。。
完全な樹林帯に入りました。
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完全な樹林帯に入りました。
舟山十字路と美濃戸口の分岐です。
左に行きます。
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舟山十字路と美濃戸口の分岐です。
左に行きます。
踏み跡に誘われて沢に下りてしまいました。
本当は左に見える尾根に乗るはずでした。
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踏み跡に誘われて沢に下りてしまいました。
本当は左に見える尾根に乗るはずでした。
尾根も徐々に降りてきてるのでトラバースしながら合流できるポイントを探しました。
なんとか登山道に合流。
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尾根も徐々に降りてきてるのでトラバースしながら合流できるポイントを探しました。
なんとか登山道に合流。
無事下山。
木の隙間から阿弥陀岳の山頂部分が見えるんですね。
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木の隙間から阿弥陀岳の山頂部分が見えるんですね。
手前に6台くらい、奥に4台くらい止まってました。
意外と少なかったです。
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手前に6台くらい、奥に4台くらい止まってました。
意外と少なかったです。
エコーラインから見た阿弥陀岳。
登ってきた南稜が見えます。
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エコーラインから見た阿弥陀岳。
登ってきた南稜が見えます。

感想

初の本格的雪山のバリエーションルートを登りに阿弥陀岳の南稜に行ってきました。
八ヶ岳のバリエーションルートの中では入門コースらしいです。
西穂高も考えたのですが、天気が微妙だったのでこちらに。
天気予報では午後から曇り、夜には荒れるらしいのでちょっと早めにスタートします。

まずはアイゼンは付けずにゲートの右側を通って林道を歩きます。
トレースがしっかりあり暗くても歩きやすいです。
今日のトレースもあります。
しばらくすると広川原橋を渡ります。
橋を渡って2〜3分で南稜に登る分岐があります。
分岐には標識は無かったですね。
分岐を右に入ると今日のトレースはありませんでした。
先行者は中央稜に行ったのでしょうか。
でも踏み跡はあるのでそれに従い進みます。
沢を渡るといよいよ急登が始まりました。
15分くらいで稜線に出られます。
ここからはしっかりとしたトレースがあり、安心して歩けます。
先行者が一人いるようです。
樹林帯の中、立場山を目指して延々と登ります。
思ってたより長かった。。
景色が無いとあまり立ち止まらないので更に疲れた。。

稜線に出たところから1時間10分ほどで立場山に到着。
知ってましたが相変わらず視界が無い。
この先の青ナギあたりが景色がいいらしいので写真を撮っただけで通過します。
徐々に視界が開け始め、青ナギに到着すると遮るものがなく阿弥陀岳が見えました。
天気も良くテンション上がりぎみ。
まだノーアイゼンで行きます。
青ナギからはまた急登が始まります。
これが無名峰の登りでしょうか。
20分くらいで無名峰?に到着。
ここで休憩をしつつアイゼン、ヘルメット、ピッケルを装着します。
太陽の光があるので暖かい。

ここからは岩場の始まりです。
行けないようなら引き返すことも考えています。
まずは2564のピーク。
まだまだ楽に登れます。
次はP1。
これも左から巻くので狭くなっているトレースに注意すれば比較的簡単に通過できます。
次はP2。
これまた左側から巻きます。
問題ありません。

そしていよいよ南稜の最大難所のP3です。
目の前にするとかなりでかい。
まずは基部を周りこむようにトラバースします。
岩場を直登するルートもあるようですが、今回はパス。
たぶん永遠にパス(笑)
更に降りるようにトラバースすると、噂のガリーが見えました。
うん、急だ。。
登れるのか??
ためしに下のほうの雪を突付いてみるとかなり締まってる。
ピッケルの刺さりもいいので行ってみることにします。
四つん這いになってピッケル、アイゼンの前爪を確実に雪に食い込ませます。
トレースはほとんど分からないので自分を信じて登っていきます。
途中、凍結箇所が1箇所ありちょっと難儀しましたが慎重に通過。
2箇所くらい休憩できるところがあるらしかったのですが、よく分かり分かりませんでした。
結局ほぼノンストップで登ることになってしまいました。
おかげで腕とふくらはぎがパンパン。

P3を通過できればかなり安心できます。
あとはP4のトラバースと山頂直下の岩場をクリアすれば山頂に到着でします。
P4のトラバースは確かに足元が狭い上に岩がせり出しているのでちょっと大変です。
ただ、岩をつかむことが出来るので問題ありません。
山頂直下の岩場はどこを通ればいいのかよく分からなかったので適当に。。
山頂標識が見えたときは思わず「やった!」と声が出てしまいました(笑)
南稜から阿弥陀岳に無事到着できました。
誰もいない頂上で写真を撮りまくります。
風もほとんどなく太陽も出ているのでかなり暖かい。
40分くらいのんびりしてました。
途中、赤岳から一人の男性が登ってこられました。
今日初めて人に会いました。
天望荘に泊まったそうです。
少しお話をして、11時になったので下山します。

下山は予定通り御小屋尾根からです。
出だしからかなりの急斜面です。
慎重に下ります。
ふと左を見ると中央稜を登っている2人組を発見。
完全なフル装備で登っています。
いつかはあそこを登ってみたいです。

徐々に木が増えてきて樹林帯に突入。
展望がなくなるのでサクサク下ります。
サクサク降りすぎて、隣の尾根に移るところを沢に下りてしまいました。
GPSで確認すると、尾根もどんどん下りてくるのでトラバースすれば合流できそう。
なるべく登り返さずに目的の尾根に無事合流できました。
GPSが無かったらちょっと焦ってたかも。。
尾根に乗ればしっかりとしたトレースがあるので、それに従って降りていきます。
ほどなく朝通った道に合流しました。
そこからはゲートも見えるのでゴールはすぐそこ。
そして予定よりかなり早く無事下山できました。

今回登れたのはコンディションが良かったからだと思います。
P3のガリーの所で完全な凍結だったり、もっとサラサラの雪だったら行けなかったでしょう。
ピッケルは1本しかもって無いので、こういう時に備えて2本持ってた方がいいのかな。。
何はともあれ無事に南稜から阿弥陀岳に行って来ることができました。

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コメント

山頂でお話しさせて頂いた者です
初めまして。
山頂でお話しさせて頂いた者です。
この難コースを一人で日帰りで、凄いですね!
阿弥陀南陵は夏には何回か登ったのですが、冬はやはり厳しそうですね、私にはよっぽど強力なパートナーが居ないと無理なようです。
私は今回、一般ルートからでもヒヤヒヤしながら登りました。

この日は快晴で風も無く本当に良い日でした。
いつもこんなだと良いのですが、なかなかそうは行きませんね。
またどこかの山でお会いしたら声をかけて下さい。
2014/1/19 13:52
yamaya1127さん
コメントありがとうございます!
結局、この日にお会いしたのはyamaya1127さんだけでした。。
さびしい思いをしなくてすみました。
ありがとうございましたm(_ _)m

本当に風も弱く、いい天気でしたね。
こんな好天だったから登りきれたんだと思います。
運が良かったです^^
ちょくちょく山登りしてますのでまた、どこかでお会いした時にはよろしくお願いします!
2014/1/20 7:34
緊張しますねー
こんにちは。whitefire さん。

いゃー、よくよく見直してみました。
「緊張しますねー」

最後まで到達すると安心する感じです。
なるほど、なるほど。。。。
これなら西穂も手中の範囲の中な訳ですね。さすがです。
2014/1/28 12:19
BlueSky_54さん
コメントありがとうございます!
P3のガリーは他の方のレコを見て心の準備をして行ったのですが、やっぱりちょっとビビリましたね。
もし下調べをしないで行ってたら引き返してたかもしれません(笑)
でも、その大変な思いをして山頂に立てた時は何物にも変えがたい嬉しさがありますよね。
その味を知っちゃうと次々と難所に行きたくなりますが、ほどほどにしないと命がいくつあっても足りません。。
お互い気をつけましょうね(笑)
2014/1/28 22:27
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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