2014年最初の山は安部奥の盟主「山伏」へ


- GPS
- --:--
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,425m
- 下り
- 1,427m
コースタイム
天候 | 晴れ。 風も無く暖かい一日でした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
赤水もしくは新田を左折。大谷崩れ分岐よりダートを進み山伏登山口手前駐車場へ。 無料5〜10台程 バスは新田で静鉄ジャストラインで新田まで。 そこから登山口まで歩く。 ※ルート完全に手書きですので多少ずれていると思います。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
前日雪が降ったようで駐車場から雪道だった。 下山時は雪が薄く日が当たってるところはほぼ溶けていた。 気温が高ければ降雪後でもすぐに溶けてしまうだろうが、毎年冬に歩いている感じとしてはこれから一ヶ月ぐらいは多少雪が増えるのではないかと思う。 <駐車場〜大岩> 前日夜雪が降ったようで駐車場は真っ白。 駐車場から5分程林道歩きをして登山口。 指標もあり、しっかりと整備された登山道です。明るい樹林とわさび田の中を沢に沿うように歩いて行きます。立派な橋や水場も。 (市岳連?の方整備ありがとうございます) 岩や落ち葉に薄く雪が乗っているような感じのところが多く登りは問題なかったけど下りの時は滑って気を使いました。 <大岩〜蓬峠> こちらも整備された登山道ですが、2〜3箇所崩落地があります。 ロープがしっかり掛けてありますが気を付けて歩きましょう。 沢が無くなり、日当たりが良くなってくると蓬峠。 ちょうど中間ぐらいでもありますし休憩できるベンチがありますので多くの方はココで休憩を取るようです。アイゼンをココで装着。 <蓬峠〜西日影沢分岐(山伏小屋方面も)> 登山道自体は迷うところ無くわかりやすいです。 東面は陰になっているので雪がしっかりと在ります。 西面や南面は登るときはしっかりと雪道でしたが下山時は溶けて半分ぐらい夏道でした。 1700mぐらいから富士山が頭を出します。 トラバース気味に歩いているところから尾根に乗るとしばらく上って平坦なところに出ます。 すぐに山伏小屋のある方と西日影沢との分岐に出ます。 分岐から10〜15分ぐらい樹林を下ると山伏小屋。 テープがありますが、冬季は踏み跡はあまりない事が多いです。 この日は1パーティー分ぐらいのトレースがありました。 小屋付近はそこそこ雪がありました。 <分岐〜山頂(小河内方面、大谷嶺方面)> 斜面は殆ど無く比較的平坦なところを行きます。 この区間は雪が増えます。 ルートを少しでも外すと膝上までズッボっといきます。 鹿の食害避けのネットが出てきて、枯れた立ち木を越えれば広い山頂。 小河内岳や大谷嶺方面に進むにはわかんやスノーシュー等が必要だと思います。 この日は大谷嶺方面に一つトレースがありましたが、普段はトレースがあるものと期待しない方が良いと思います。トレースが無い場合は膝〜股下ぐらいのラッセルを強いられます。 |
写真
装備
個人装備 |
ザック 1 35L
エマージェンシーキット 1 非常用道具や常備薬、予備の靴ひもやテーピング等
防寒具 1 インナーダウン
着替え 1 シャツ、靴下、下着
手袋 3 アウター1、予備1、インナー1
行動食 必要量+α
水 1 1L程度
保温ボトル 1 お湯を500ml
アイゼン 1
ピッケル 1
アウターシェル 1 冬季用
軽アイゼン 1
スリング 2 120×2
カラビナ 3
目出し帽 1
カメラ 1
携帯 1 予備バッテリーも
ヘッドランプ 1 予備の電池も
ゲイター 1 ロング、アイゼンガード付き
地図 1
コンパス 1
トイレットペーパー 1
ゴミ袋 複数
|
---|
感想
昨年の冬(というか地元なので頻繁に登っていますが)山伏に登った時、来年の一発目は標高2014mのこの山にしようと決めていました。
年末年始は忙しいので一か月以上間が開いてしまいましたがようやく今年最初の休み。
天気予報も先週ぐらいまではこの日だけが微妙だったけど、直前に晴れ予報に変わりました。
いつもは仕事の後支度をして前夜に出発する事が多いですが、そこは地元の山、少し早起きする程度で充分なので楽です。市街地から一時間程度で着きますから。
驚いた事に前日か夜半に雪が降ったようで、登山口までのダートの区間は雪道でした。
ノーマルタイヤの普通車なのでちょっと心配でしたが問題なく駐車場に入れました。
うっすらと空が明るくなり始めた7時少し前に出発。
最初から雪があります。
登山口からも雪道ですが、降ったばかりの雪なのでまだ表面に乗っているだけのところが多いです。
整備された登山道を進みます。
登りは特に問題なく歩ける感じですが、もう少し雪が増えたり凍結が出始めたら大岩ぐらいからアイゼン必要かもしれません。
沢沿いに積もった雪が綺麗だなぁなんて思いながら、わさび田跡を過ぎ水場で水を軽く飲んで歩きます。
大岩から先の登山道、崩落しているところが何ヵ所かあります。
危ないかな?っていうところはロープがあるので安心ですが、支点が抜けているところ(何ヵ所か支点を取っているので大丈夫ですが)などもありますので頼りすぎないよう。ロープは補助としてちゃんと自分の力で歩いた方が良いと思います。
途中、雪の巻道を嫌い、ショートカットして沢を直登しようとしたら、凍ってつるつるになった岩の上にうっすら雪が乗っていてそこで前のめりに滑って転んで斜めに滑り落ちました捕まるところもなく岩に抱き着くようにして止まりましたが横着しちゃいけませんね。(ヒヤっとしましたが、落ちたと言ってもそこまで危険なトコじゃないです)
そういう凍った岩の上にうっすら雪っていうポイントが登山道上にもありましたので注意。
しばらく進んで蓬峠。
だいたいこのルート上の中間地点ぐらい。
ベンチもあり、だいたい皆ここで休憩するところです。
雪も多くなってきたしここで休憩しつつアイゼンも装着。
この辺りから雪が増えます。
楽しい雪道歩き。
今のところ軽アイゼンぐらいでも歩けそうな感じですが、これからの時期はしっかりした装備が必要だと思います。
1700mを少し過ぎた辺りから東側が開けたところからは富士山の頭が顔を出します。
しばらく眺望の無い登山道なので視界が開けると元気が出ますね。
日影は涼しいですが、日が当たると暑い。
この日は天気も良く、風も殆どなく、市内は15℃ぐらいになる予報でしたので行動中は暑かったです。
トラバース気味に進む登山道から尾根筋に上がり、斜面が緩んで平坦なところに出ると山伏小屋の方と山頂とこちらの西日影沢への分岐に出ます。
ここまでノートレースだったけど、ここからトレースがありました。
前日に山伏小屋泊の方でしょう。
殆ど傾斜の無い森の中の平坦な雪原を歩き視界が開ける辺りに鹿除けの柵があり(山伏の山頂付近はヤナギランの群生地です)その向かい側には富士山がドーン!とすそ野から見えます。
素晴しいです。冬はダイヤモンド富士も見られるポイントの一つですね。
今日は快晴ですが春のような少し霞ががった感じでした。
富士山の眺望が素晴らしい枯れた立木があるところからほんの少し歩くと広い山頂に到着。
2014年の登山は南アルプスへと続く安倍奥の主峰2014mの山伏からスタートです。
山頂付近からは富士山の眺めももちろんですが大好きな南アルプスの南部の巨人たちも綺麗です。
この南部BIG3の眺望が良いのもこの山が好きな理由の一つ。
ちなみに小屋との分岐の辺りからは雪が多く、ルート上を歩いても膝ぐらいまでは潜ります。
少し外れると股下〜腰なんてところも。
今まで冬季にここを訪れた時はいつも風が強く寒い事が多かったですが、この日は気温ー3℃ほぼ無風でポカポカして気持ち良かったです。食事を摂って軽くお昼寝タイム。
その後はわかんに履き替えて雪原を歩きまわります。
ラッセルの練習にもなるでしょうかね?一人ではしゃいでました。
楽しいです♪
この日は先行者が大谷嶺の方に進んだようでスノーシューらしきトレースが付いていましたが、冬季は山頂から先のルートはあまりトレースが無い事が多いので周回ルートや縦走ルートを進もうとした場合わかんやスノーシューは必要だと思います。
普段はCTの半分〜6割ぐらいで歩いていますが昨年山伏〜新窪乗越までわかんを履いてラッセルでCT以上の時間を費やしました。静岡の山でも2000mの標高では結構な積雪があります。
ラッセルしたり雪原にダイブしたりと、雪の上で2時間近く遊んで下山です。
大谷嶺の方に周回しても良かったですが、山頂に長居しすぎたのと久々の登山で周回コースの最後の舗装路歩きが嫌だなって思ったのでピストンにしました。
大谷崩れは普段から落石が多く降雪直後にこれだけ暖かいと雪崩れ(というよりも雪が緩んでの落石)が嫌なのでもう少ししっかり雪が付いてからの方が歩きやすいと思います。こちらも岩稜が迫力のあるいいコースです。
無人小屋としては綺麗にされている山伏小屋に寄り道して、天気良くて暖かいからこの小屋のテラスでお茶したりお昼寝したりも良かったかもなぁなんて思いながら引き返しました。
前泊の方はおそらくテント泊っぽい。
なかなかやるな。渋いですね。
下り始めてから2名登って来る方とすれ違いました。
冬の平日にこの辺歩いてて人と出会う事は少ないので2名と出会わなかったけど小屋から先先行された方と自分で4名もいるなんて驚きです。
下山時は日が当たるところは雪が解けて夏道が出ていましたが日影は雪道。
その繰り返しなのでしばらく様子を見ながら蓬峠で休憩し、その少し下の滑って転んだ辺りまでアイゼン付けたまま下りました。もう少し早く外してもいいぐらいでしょうけど登りでコケたので下りは慎重に。
あとは楽々下山♪なんて思いきや、落ち葉のや岩の上にうっすら乗っている雪が意外と滑り歩きにくかったです。
最後の方は危険個所は無いけれど2回ぐらい滑って転びそうになりました。
下山後はこの辺りに来た時の定番、梅が島温泉の黄金の湯のぬるっとしたお湯に浸かり、市街地に戻ってさわやかの創業価格フェアでガッツリハンバーグを食べました(^_^)/
と、まぁ一か月以上休みの予定が取れずでしたが、久々の山登りが出来ました。
日頃から歩く事はしているので足はまだ良いですが、やはり少し間が開いたためか翌日は上半身に軽い筋肉痛と全身に疲労感がありました。でも心地いい疲れです。
地元の登山始めた知り合いにお勧めを聞かれたらだいたい山伏がいいんじゃない?と言っていますが雪山のトレーニングにも良いですね。
高速からのアクセスもいいし、温泉やキャンプ場もあるし丹沢辺りに飽きたらステップアップしてチャレンジしてみるといいかも。富士山と南アルプス南部の眺めは一級品です。今年は2014年ですしね。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
山伏、阿部奥はいまだ完全な未踏です。
まずは、やなぎらんの時期に山伏に行こうと思って5年はたったような。ちょうどシカの食害が酷いとの情報で見送っったのです。だいぶ復活したようですので、今シーズンは、と思ってます。
でも、雪のある時期にも行きたくなりました〜。
え〜と、「さわやか」には、今日か明日にでも、創業価格フェアですか、今日か明日にでも行かなきゃ(笑。
お腹が減ってきたぞ!
あら?山伏未踏ですか。近いのにww
笹原が綺麗な時期、ヤナギランの咲く時期も良いですが、雪山(初級程度で充分です)を歩ける方達なら山伏は空気の澄んだ冬、それも降雪直後が断然お勧めです。真っ白な雪原に富士山がドーン!
そして何より奥様の大好きな南ア南部のBIG3が真っ白な神々しい姿を見せてくれます。
距離が7〜8キロ、標高差1200m程度でしょうかね。
趣向は違うけど丹沢の塔の岳ぐらいの感じでしょうか。
ピストンが物足りなければ大谷嶺(日本三大崩れ。こちらも雪の時期ミニミニ涸沢みたいで格好イイです)への周回もよいですし、近くに温泉やキャンプ場もあるし。
山伏、いいですね。
自分も最も回数を重ねている山です。(8回)
蓬峠からの深い雪に苦しめられる事もありますが、
山頂からの南アと富士山はいいですね。
自分も島田市在住なので投稿させていただきました。
コメントありがとうございます。
島田出身ですかぁ?仲間ですね
山伏毎年冬にに1〜2回ぐらいは登ってます。良い山だと思います。
この時期は特に空気が澄んでて富士山や南アルプスが綺麗ですね
プロフからブログも拝見しました。
好きな山の好みがちょっと似ていて面白かったです。
北海道の山を登って100名山達成できると良いですね
mamepyonさん、2014年の初登頂を2014mの山伏(やんぶし)で。
いいですね、こういうテーマのある山行。素敵です。
夫も申している通り、安倍奥とか、深南部とか、未訪のお山が多いです。
ちょうどアクセスとか、いい時期が丹沢とかぶることが多いんですよ、多分、、、。
今年は、まずヤナギランの時期に歩いて、雪の時期は来シーズンの楽しみにします。
行きのスッテン・ころりんで、心配しましたが、ワカンで2時間雪遊びできれば大丈夫ですね。
今年もペン太くんとお山をいっぱい楽しんでくださいね。
ricalon さんこんにちは
今年はここからって決めていたので予定通り最初のお山は山伏でした
ボクの住んでるとこからだと丹沢行くなら同じ時間で辿り着ける奈良田とか芦安に行っちゃうのでチャリやバスでも行ける(頑張れば歩いて行けますし
降雪直後の登山道を隠す薄い雪は意外と曲者ですねぇ・・・。
すってんころりんの後もつるつるして立てなかったです
転んでも怪我無くバッチリ雪山は楽しめたのでヨシとします
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する