石鎚山
- GPS
- 06:48
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 1,039m
- 下り
- 1,019m
コースタイム
6'50(9.5km)
天候 | 快晴〜雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
<コース状況> 鎖をすべて登りたかったのでロープウェイ利用の石鎚神社成就社からをスタートコースとする。山岳信仰の信者の方も多く登られるためか、登山道の整備状況は非常に良い。道幅も広く、ところどころに階段もある。問題は4ヶ所の鎖場であるが、鎖場にはすべて巻道があり、それを利用して弥山山頂まで行くこともできる。鎖も思いのほか握り手の輪が大きいので、それほど苦戦することもなかった。ただし、鎖での下りはかなり難易度が上がると思われる。ちなみに三角点への道などメインコースを外れるといきなり整備状況が悪くなる。とは言っても一般的な道ではある。 <アクセス> 車を利用。石鎚登山ロープウェイの山麓駅付近に駐車場あり(500円)。 <登山口> 売店・トイレ・自販機などあり。 <道中> 石鎚神社成就社に売店・自販機・トイレ・登山ポストあり。弥山山頂にもトイレ・売店・食堂などあり。 <下山後の温泉> 石鎚登山ロープウェイの山麓駅付近にも温泉があるが、今回私たちは少し足を伸ばして道後温泉を利用した。 |
写真
感想
百名山チャレンジの11座目は石鎚山。愛媛県最高峰制覇(天狗岳)8/47。
私のツレにも百名山制覇を目指している者がおり、そのツレと休日高速千円を利用してどこかに行きたいという話になる。2人共が行ってなくて日帰りできるところと言えば、石鎚山だろうということになった。もちろん鎖がお目当てだ(笑)。
日帰りといっても、京都からなので深夜12時出発の弾丸ツアーだ。もちろん早めに着いたら現地で車中泊する予定。これでツレに対して最近改造した我がハイエース号のベッド機能のお披露目ができる(笑)。
休日高速千円とは言え、瀬戸大橋に別途千円かかったりと完全ではないが、それでも四国がすごく近くなった気がする。昔は数百円の讃岐うどんを食べに数万円以上かけていたものだが・・・(笑)。
交替で運転しながら、4時半頃石鎚山SAに到着。直接現地でも良かったが、トイレなどの設備が不明だったため、無難なSAで車中泊することにする。
仮眠もほどほどにコーヒーを沸かして軽い朝食をとった後、6時に再出発。現地のロープウェイの入口には8時頃の到着になってしまった。
ロープウェイの山麓下谷駅までに、天狗やら役行者やら山に関するものがなんやかんやとある。意外と雑多な感じだ。
いつもは登りでロープウェイを使うことはないので、実は少し抵抗があった。しかし、山頂駅まで歩くとなるとかなりの時間がかかりそうだったため、あっさりロープウェイを使うことにした。というのも折角愛媛まで来たのだから、早く下山して道後温泉に行きたかったのだ(笑)。
ロープウェイの山頂成就駅からは非常にすっきりとしたイメージに変わる。特に石鎚神社成就社の付近は非常にきれいで、旅館や売店などもありにぎやかだ。また石鎚神社成就社自体も非常に立派な神社で、まさに神々しさを感じた。
成就社の山門から登山道になる。ここに登山ポストなどもあった。
登山道自体は非常に整備されており、かなり歩きやすい。ところどころに階段もある。普段は階段は嫌いなのだが、ここの階段は新しくきれいなので不思議とそんなに嫌じゃない(笑)。これほど整備されているのは山岳信仰の信者の方が多く登るためであろうか。
八丁坂を越えると、初めての鎖である前社森の「試し鎖」がドーンとでてくる。名前からしてカワイイものだろうと思っていたら、甘かった(笑)。先が見えない(泣)。ちょっとだけ躊躇していると、「私らは登るけど、おにいちゃんらどうするんや〜」とおっちゃんおばちゃんの団体が冷やかしてくる。その反動で「もちろん行きますよ!」と即答してしまった(汗)。言ってしまったこともあるが、もともと鎖は全部登るつもりだったので、意を決して登り始める。ここからは、身軽なツレの方が先頭だ。
結構長くは感じたが、鎖のわっかが大きく、手も足も両方掛けられるので思ってた以上に登りやすかった。スリルがあったので頂上に着いてちょっと感動!風の冷たさが興奮した肌に気持ちいい!しばらくすると先ほどのおばちゃん達の団体もワイワイ言いながらやって来た。
しばらく余韻に浸った後、今度は下りに向かう。正直こちらの方がビビる(笑)。足がわっかに入るとはいえ、あまり良く足元がみえないので、足探り?状態だ。
私たちが慎重に下りていると、先ほどのおばちゃん達が「こんなのムリやわ〜」と上で叫んでいる。自分達もままならないが、仕方が無いので助けてあげることに。下から足の踏み場を見てあげたり、足をわっかに通してあげたりして、何とか一緒に下まで行くことができた。たいへん感謝されたことはうれしかったが、良く聞いてみると3〜4回目らしい。一体今まではどうしていたのか・・・(笑)。
試し鎖を登る前に出会った白装束の信者の方達は、どうやら巻道を通ったようで、おばちゃんたちと悪戦苦闘している間に先に行っていた。ちなみに全ての鎖場にはすべて巻道があり、それを通れば弥山山頂までは子供でもいける。あと、鎖を登ると下りが必要なのは、試し鎖だけだ。
試し鎖を何とかクリアーしたので、かなりテンションが上がる♪夜明峠を越え、引き続き一ノ鎖(30M)、二ノ鎖(65M)を続けて制覇。二ノ鎖も長かったが、そんなに難しさは感じなかった。ただ、三ノ鎖(68M)だけは、長さは二ノ鎖とそんなに変わらないが、やや垂直気味のところも多いのでかなりの緊張感がある。しかし、スタートしてしまうと下りの方が更に難しく感じるので、登るしかない(笑)。ちなみに登りと下りの鎖は分かれているが、下りの鎖を利用している人はいなかった(笑)。
無事に弥山山頂に到着!石鎚神社頂上社がまぶしく感じる(笑)。
休憩はせず、荷物だけデポして一気に最高峰の天狗岳に向かう。天狗岳までは眼と鼻の先だが、この稜線のルートは岩場なので、慎重に進む必要がある。しかも北壁は、かなり高度感のある断崖絶壁だ。この天狗岳直下の北壁を上から恐る恐る覗き込んでみると、ハーケンが見える。こんなところを登ってくる人がいるなんて・・・(笑)。
天狗岳に到着!風は強いが最高に気持ちいい。こんなに楽しいところが西日本にあったなんて驚きだ。しかも西日本最高峰だし(笑)。
天狗岳から弥山に戻って、昼食にする。爽快感たっぷりなので、メシもうまい!ゆっくりご飯を楽しんでいると、先ほどの試し鎖のおばちゃん達がやってくる。こちらに気づいたのか、笑顔で近づいてきて、先ほどのお礼にとお菓子やら魚の干物などをくれた。この干物がかなりの美味だったので、改めて人助けはするもんだなと思ってしまうくらいだった。
昼食を終え、私のもう一つの目的である三角点探しに向かう。石鎚山の三角点は弥山・天狗岳には無く、別のところにある。ほかの人同様、我がツレもそんなに興味は無さそうだったが、もちろん無理やり連れて行く(笑)。
持参した山と高原地図には、はっきりと場所が出ているが読図力が弱いので、よくわからない(泣)。尾根沿いにあるのだけが分かっている。逆に、尾根を意識しすぎて変なところから尾根に出ようとするので、よけいに分からなくなる・・・。
にっちもさっちも行かなくなったところで、進行方向の西ノ冠岳方面から山達ぽい人がやってくる。もしかして知ってるかもと思い聞いてみると、親切に教えてくれた!もう少し進んだところに赤いテープの目印があるらしい!結局自分達が思っている程進んでいなかったということだ。
そのまま進むと、本当に赤い目印があった!さっきの人にものすごく感謝である。おそらくあの人がいなかったらあきらめていたかもしれない。
ここに来るまでにかなり迷っていたので、猛烈に疲れていたが、最後の力をふりしぼって、なんとか三角点を発見!こんなに苦労したのは初めてだったので、かなりの感動であった(笑)。
帰りは鎖を使わず、すべて巻道にする。調子に乗って怪我でもしたら、道後温泉にいけなくなるし(笑)。
順調に戻れていると思っていたら、突然に雨が降り出してきた。しかもかなりの雨。石鎚神社成就社に着いた時は、ずぶ濡れだった。
変なおまけがついてしまったが、本当に楽しい山行だった。標高だけでなく、楽しさも西日本一だと思う(笑)。
下山後は予定通り、道後温泉に行く。坊ちゃんと千と千尋の舞台はやはり最高に風情があった。そういう意味では、ここも西日本一と言っても過言ではありませんね(笑)。
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